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Yamareco

記録ID: 5291264
全員に公開
山滑走
谷川・武尊

仙ノ倉山_大根下し沢リベンジ

2023年03月19日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
13:50
距離
16.6km
登り
1,648m
下り
1,808m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
13:03
休憩
0:42
合計
13:45
9:47
9:47
45
10:32
10:32
2
10:34
11:16
29
11:45
11:45
500
20:05
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2023年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
二居宿に車を置いてバスで平標登山口へ
コース状況/
危険箇所等
今シーズンは高温になる日が多かったので、急斜面にクラックの入っている所が多くあります。
平標のヤカイ沢ルートでは、山の家ルートと合流するピーク下の尾根上に結構クラックが入っているので、クライマーズライトに寄り過ぎない方が良いです。
その他周辺情報 二居、宿場の湯
車を二居において始発のバスで平標登山口へ
2023年03月19日 05:57撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/19 5:57
車を二居において始発のバスで平標登山口へ
二居バス停から、ユーガイヒト沢のオープンバーンが見えてます。
2023年03月19日 05:57撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/19 5:57
二居バス停から、ユーガイヒト沢のオープンバーンが見えてます。
平標の稜線が見えました。快晴!
2023年03月19日 07:18撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/19 7:18
平標の稜線が見えました。快晴!
雪煙が上がってます。風強そっ。
2023年03月19日 07:19撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/19 7:19
雪煙が上がってます。風強そっ。
クラック部分に新雪が被って隠れてる。
2023年03月19日 08:32撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/19 8:32
クラック部分に新雪が被って隠れてる。
ジャンクションピークの尾根。あまり谷側に寄らないように。
2023年03月19日 08:58撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/19 8:58
ジャンクションピークの尾根。あまり谷側に寄らないように。
大源太山に続く山の家ルートの尾根。
2023年03月19日 08:58撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/19 8:58
大源太山に続く山の家ルートの尾根。
苗場山、神楽ヶ峰、霧ノ塔
2023年03月19日 08:58撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/19 8:58
苗場山、神楽ヶ峰、霧ノ塔
仙ノ倉山の稜線
2023年03月19日 09:24撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/19 9:24
仙ノ倉山の稜線
赤城山、皇海山
2023年03月19日 09:25撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/19 9:25
赤城山、皇海山
浅間山、八ヶ岳
2023年03月19日 09:41撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3/19 9:41
浅間山、八ヶ岳
三ノ字の頭、仙ノ倉山、2021ピーク
2023年03月19日 09:58撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 9:58
三ノ字の頭、仙ノ倉山、2021ピーク
巻機、越後山脈
2023年03月19日 09:58撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 9:58
巻機、越後山脈
頂上
2023年03月19日 10:31撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 10:31
頂上
2週間前に比べてエビの尻尾がだいぶ小さくなっています。
2023年03月19日 10:30撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 10:30
2週間前に比べてエビの尻尾がだいぶ小さくなっています。
三ノ字の頭で風を避けながら振り返る。
2023年03月19日 11:09撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 11:09
三ノ字の頭で風を避けながら振り返る。
万太郎山、昨日の雪崩だな..
2023年03月19日 11:09撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 11:09
万太郎山、昨日の雪崩だな..
エビス大黒。結構尖ってる。
2023年03月19日 11:09撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 11:09
エビス大黒。結構尖ってる。
燧ヶ岳、至仏山
2023年03月19日 11:10撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 11:10
燧ヶ岳、至仏山
日光白根に日光連山。ホント良い天気。
2023年03月19日 11:10撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 11:10
日光白根に日光連山。ホント良い天気。
雪崩れに流されました。ウインドスラブがスッパリ切れてます。
2023年03月19日 11:25撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 11:25
雪崩れに流されました。ウインドスラブがスッパリ切れてます。
イイ沢源頭部。先行者のシュプールが見えます。
2023年03月19日 11:47撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 11:47
イイ沢源頭部。先行者のシュプールが見えます。
日白山 - タカマタギの稜線
2023年03月19日 11:47撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 11:47
日白山 - タカマタギの稜線
大根下し沢に入って、マイシュプール。
怖いので、木の後ろで一息つきます。
2023年03月19日 12:22撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 12:22
大根下し沢に入って、マイシュプール。
怖いので、木の後ろで一息つきます。
露岩部分の雪はどんどん落ちてます。
2023年03月19日 12:39撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 12:39
露岩部分の雪はどんどん落ちてます。
デブリ
2023年03月19日 12:39撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 12:39
デブリ
中間部はデブリランド。右岸の樹林帯を絡めて滑ります。
2023年03月19日 12:46撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 12:46
中間部はデブリランド。右岸の樹林帯を絡めて滑ります。
登り返しに使った尾根。真ん中の沢を辿って、小尾根に取り付きます。ここは主稜線部分に雪庇がでないので、乗り越えるのが楽。
2023年03月19日 12:46撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 12:46
登り返しに使った尾根。真ん中の沢を辿って、小尾根に取り付きます。ここは主稜線部分に雪庇がでないので、乗り越えるのが楽。
デブリ
2023年03月19日 13:07撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 13:07
デブリ
降り切った。上の方にシュプールが見えてます。
2023年03月19日 13:51撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 13:51
降り切った。上の方にシュプールが見えてます。
仙ノ倉谷合流点
2023年03月19日 13:52撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 13:52
仙ノ倉谷合流点
平標沢から見上げて、あのコルを乗越すとユーガイヒト沢へ降りられるんだけどな。
雪庇を越えるのが大変かな。
2023年03月19日 14:51撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 14:51
平標沢から見上げて、あのコルを乗越すとユーガイヒト沢へ降りられるんだけどな。
雪庇を越えるのが大変かな。
平標沢を渡って登り返しルートへ
2023年03月19日 14:54撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 14:54
平標沢を渡って登り返しルートへ
大根下し沢全景。きれいに一直線な所がいいです。
2023年03月19日 15:22撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 15:22
大根下し沢全景。きれいに一直線な所がいいです。
小尾根のとりつき点。左手の沢を暫らく詰めてから尾根に乗った方が楽です。
2023年03月19日 15:42撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 15:42
小尾根のとりつき点。左手の沢を暫らく詰めてから尾根に乗った方が楽です。
万太郎山カッコイイですね。
2023年03月19日 15:52撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 15:52
万太郎山カッコイイですね。
左手の沢はこんな感じ
2023年03月19日 16:11撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 16:11
左手の沢はこんな感じ
上部には無木立の雪稜もあります。この尾根、結構ツリーランも楽しめるんですよね。
2023年03月19日 17:35撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 17:35
上部には無木立の雪稜もあります。この尾根、結構ツリーランも楽しめるんですよね。
谷川連峰のアーベントロート
2023年03月19日 17:36撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 17:36
谷川連峰のアーベントロート
ヤバイ、日が暮れる..
2023年03月19日 17:37撮影 by  E-M10 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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3/19 17:37
ヤバイ、日が暮れる..

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ズボン 靴下 グローブ 予備手袋 防寒着 バラクラバ 日よけ帽子 毛帽子 ブーツ ザック ビーコン スコップ 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 日焼け止め 保険証 携帯 サングラス タオル ツェルト ストック カメラ ビンディング スキー板 シール

感想

3月19日、2週間前に半遭難状態で敗退した仙ノ倉山-大根下し沢のリベンジに行ってきました。
雲一つない快晴で、朝のうちは強風が吹き荒れていましたが、昼過ぎからはそよ風程度になり、素晴らしい一日でした。

しかしながら、リベンジは果たしたものの幾つか課題も残る山行でした。

まずはルート計画。
平標・仙ノ倉北面の沢に降りた場合、通常は毛渡沢を下って土樽へ出ますが、登山口へ戻るのに電車・バスを使うことになります。
これが面倒くさいので、登り返して登山口方向へ降りればいいじゃん、と考えたのですが、自分の体力とルート状況の見極めが甘かったです。
9〜10時間あれば行けると踏んだのですが、結果的に大幅オーバーの14時間掛かってしまいました。

登り返しは日白山に続く尾根のコルに登り上げて、地王堂川沿いのルートに降りるというもの。
実はこのルートは以前2度ほど偵察していて、平標沢合流点から二居まで、一人でラッセルしても4時間で十分行けることは確認済でした。
ただ、当日の雪の状態が悪く、大根下し沢を降り切るまででも、だいぶ時間と体力を使ってしまい想定外の展開に..
計画段階から悪い状況を想定して見積もらないとダメですね。

雪の状態。
先週は高温続きで、前日に雨・雪という状況。
森林限界上は、吹き溜まりで20cmぐらいの新雪でしたが、氷化した古い雪の上にパッチ状のウインドスラブが貼り付いていました。
三の字の頭で滑走準備をしながら、目の前の万太郎山を眺めると、サイズ2-2.5程度の雪崩が二筋あり、一瞬やめようかと思いましたが、ここまで雪に違和感はなかったので進むことに。
滑り始め、出だしのアイスバーンを横滑りでやり過ごして、パックされた新雪になったところで、気持ちよく2〜3ターンして止まったつもりが何故か転倒。
えっ! と思ったら足元の雪がスラブごと滑り落ちて行き、ヤバイ、雪崩れた!!
幸い、雪と一緒に十数メートル滑り落ちただけで止まってくれたので、何事もなかったのですが、ものすごく焦りました。積雪量が多かったらヤバかったです。
そのあとは慎重になって、ひたすら尾根伝いを滑り、イイ沢のドロップポイントまで来たところで、沢の中を観察するとそこら中クラックだらけ。
ヤダなと思いながらも、シッケイの頭を回り込み大根下しのコルを覗き込むと、そこにも大きな雪庇とクラックが不気味に口を開けていました。
雪庇の横は通りたくないと思い、手前の樹林脇の斜面からエントリー。
けっこうな急斜面でターンの度にスラフが流れて、また雪崩れやしないかとヒヤヒヤでした。
この急斜面下にも大きなクラックが開いていました。
大根下しの本流に入って下を眺めると中間部はすべてデブリランド。特に左岸の3本のルンゼは悉く大雪崩れ状態で、右岸側も露岩になっている所からブロックが落ちてあらゆる所から雪崩れが流れていました。
上部の雪はまだパウダーでしたが、そこら中にクラックがあるので、思いっ切りは滑れず、デブリのラインを眺めてはルーファイするの繰り返し。
そのうち雪は重くなってくるは、暑くなってくるは、デブリを横切らざるを得ない場所もあり、仙ノ倉谷に合流するまでにかなり時間が掛かってしまいました。
雪の状態は行ってみなきゃ分からない所が大きいですが、"昨日降ったから新雪パウダー" って過度に期待してはダメですね。


なんだかんだで時間と体力を消耗し、日白山の尾根に登り上げたところで日没となりました。
いつもなら地王堂川の橋まで30分ほどで下れるところですが、凍り始めた腐り雪をヘッデン点けて滑るのは試練です。
降り始めはまだ滑れる雪でしたが、樹林帯に入るあたりから登山者のトレースを追っていくしかなく、途中で諦めてシートラしたので、余計に時間が掛かってしまいました。

これだけ暖かいと、今シーズンは早く終わってしまいそうですね。

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訪問者数:165人

コメント

 Gonzaemonさん、今日は。

 3/4(土)のリベンジ戦に3/19(日)に再チャレンジですか!? さすがです!イイ沢やダイコンオロシ沢でもそろそろクラックが出始める頃と思っていましたが、最近の暖かさで早くも発生してしまい、北面でさえデブリランドと化してしまいましたね。スラフに流されながらも大きな怪我なく乗り越えられたところは良かったです。

 ただ平標沢から二居俣ノ頭〜日白山間のコルまでの登り返しは春の重雪でしかもソロではかなりきつかったことと思います。コースタイムからもそれが伺えます。自分だったら間違いなく土樽に下ります。そんな困難な状況下でもしっかり帰還できるだけの体力を養っておくことが大切なのだということをGonzaemonさんの山行から学ばせて頂くことができました。

 大変お疲れ様でした。
 hareharawaiより
2023/3/26 16:26
hareharawaiさん、今日は。いつもコメントありがとうございます。

そんなに褒められたものではないですが、この日は本当に天気に助けられました。
日も伸びてきているので、気持ち的には楽でした(体はキツかったですが)。
これが、雪の降るなか早々と日が暮れてしまったりすると本当に焦ってしまうので、文字通り天の救いですね。

それにしても雪の状態は侮れないです。
客観的にはリスクが上がっていると分かっていても、"まぁ、大丈夫だろう" っていう気持ちが先に出てしまっていけません。
3月19日はあちらこちらで同じような雪崩が起きていたようですね。甲斐駒の黒戸尾根でも数名流されて怪我をされた人もいたようです。それを聞くと自分がどれだけ幸運だったかと思い知らされます。慎重にも慎重を肝に銘じたいと思います。

Gonzaemon
2023/3/28 0:50
プロフィール画像
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