剱岳 源次郎尾根
富山県
kazuce
その他2人 - GPS
- 56:00
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 2,029m
- 下り
- 2,027m
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- 山行
- 6:40
- 休憩
- 2:50
- 合計
- 9:30
- 山行
- 11:50
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 13:20
| 天候 | 11日 晴れ 12日 晴れ 13日 雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
|
| 予約できる山小屋 |
|
写真
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感想
今回、同行者のtoshi0120さんが奥大日・Kさんが剱岳の要望があったので源次郎尾根より剱岳へ辿る山行を実施する事になった。
源次郎尾根ルートは、剱沢と平蔵谷の出合より派生しており�喫�・�曲�の二つピークから構成され主稜線が本峰まで達する。
また、平蔵谷側には20本前後の登攀ルートが拓かれているクライミングエリアでもある。
山行前日の10月10日に自分とKさんは立山駅の駐車場で合流し車中泊。
toshi0120さんは先に奥大日岳に登ってからこちらと合流するので前日に入山。
11日 翌11日 Kさんに起こされ目が覚めた。準備をして朝6：20のケ ーブルカーに乗りバスを乗り継いで室堂へ向かう。 室堂には7時10分前後に到着。 1日目は時間に余裕があるので室堂周辺を散策してから朝食を摂り8時30 分に出発。
秋枯れした立山の山々を眺めながら整備された登山道を1時間程進み雷鳥沢に到着。 ここで数分の小休憩をし剱御前小舎へ向け雷鳥坂を進むがKさんが寝不足の為Kさんは大休憩。
こちらは源次郎尾根取付の下見を本日中にしなければならないので先に進む。
雷鳥坂を1時間程進んだところでロープを携行した登山者の方が休憩していたので挨拶をして話を訊くことにした。
こちらの山行の内容を伝え剱沢雪渓・源次郎尾根の取付点等のコンデションについて尋ねると気持ち良く応えてくれた。
本日早朝に源次郎尾根でパートナーが怪我をしたので下山中との事であった。
ここで彼と雑談をし連絡先を伝え別れる。
そこから1時間程進んで剱御前小舎には12時30分に到着。
剱御前小舎から望む剱岳の眺望は素晴らしく多くの登山者の方々もあちらこちらで写真を撮っていて賑やかであった。
こちらは腹が減っていたので小屋でラーメンを食べて大休憩。
休憩している時に奥大日方面から大型ザックを背負ったおじさんがこちらに向かってきた。
toshi0120さんであった。
toshi0120さんとは剱沢キャンプ場で合流する予定であったがタイミング良くここで合流できた。
ここでtoshi0120さんと打合せをしているとKさんも到着したので先に出発する。
剱御前小舎から剱沢キャンプ場まではなだらかな斜面をひたすら下り1時間弱で着。
13：30分に受付で手続きを済ませテント設営。
早速テント内で荷物の仕分けをしながら地図・トポで源次郎尾根周辺についての確認をしようとしたところ地図・トポ・コンパスの1式が紛失していることに気付いたが後の祭り。
しかし山行計画・登山届等の準備をしている中である程度の概念は記憶していたのとtoshi0120さん達も地図・トポを持っているので仮眠しながら行動予定を思案しているといつの間にかに寝てしまった。
15時ぐらいにテントの外からの呼声で目を覚ます。
彼らも到着しテント設営を済ませ下見に向かう準備を既に整えていた。
Toshi0120さんは留守番に徹すると言うのでこちらはKさんと2人で下見に出かける。
15時30分より剱沢キャンプ場を空身で出発する。
この時期、剱沢雪渓の状態が悪くブリッジ崩壊やシュルンドが所々に発生している事から剱沢雪渓の右岸沿いの踏跡を辿り源次郎尾根の取付点まで進む。
16時30分頃に平蔵谷との出合に到達し対岸より源次郎尾根取付を確認。
念のためデジカメで取付点を撮影し戻る事に。
既に薄暗くなっているのでヘッデンを点けながら進む。
途中、剱沢に立ち寄り警備隊の方に源次郎尾根・剱沢雪渓のコンデションについて伺い剱沢キャンプ場へは18時に戻る。
各自で食事を済ませてから翌日についての打合せをし20時に就寝。
12日 12日早朝 4時頃起床 先に食事の支度をしてから装備の確認をしながら 食事。
アイゼン・ストック・ロープ・ハーネス・カラビナ他を整理し5時50分に出発。
昨日に辿った剱沢雪渓の右岸沿いを進んでいると3人PTの方々が雪渓上を歩いている。
こちらは以前、雪渓上のブリッジを踏み抜き怪我をした事があるので時間を余分に費やすがそのまま右岸沿いを行く。
やがて平蔵谷との出合に着き雪渓を渡ることになるが念の為対岸からスタカットで渡る。
対岸からの雪渓幅は100m前後で、取付き付近に深さ数mのクレバスが発生していた。
ここは平蔵谷側に左上しクレバス上部の幅1m弱の箇所を飛び越して通過。
踏跡を辿り岩稜帯手前で小休止。
先程使用したロープ・ハーネス等を整えて8時頃出発。
最初に数mの岩稜を登るが�卦蘢�で残置ロープがあるが不使用で通過する。
ステップが悪いが左手上部にしっかりとしたホールドがあり問題無し。
稜線通しに踏跡を辿りながら2時間程進んだ所で右手に八ツ峰が姿を現す。
峻嶮な峰と圧倒的な存在感で惹きつけられる。
這松の繁る急な岩稜帯を時間進んだ頃�喫�が大きく聳えてくる。
途中、長次郎側に巻いて直登する箇所があるがここは�卦蕁銑元蕕隆篶任脳緝瑤忙鎮屮蹇璽廚�ある。
最初の岩稜箇所よりも若干悪いが問題無くロープ不使用で通過。
取付から4時間で�喫�に到達するが飲料水が底を尽き水分不足気味。
台風接近の影響か当初考えていたより外気温が上昇しているようで暑い。
�喫�からは20分程で�曲�に到達。
�曲�からは30m程の懸垂下降でコルまで下りる。
小休憩をした後 各自 ハーネスをセットする。
懸垂支点は20�仭宛紊療換困紡世ず燭�繋げられており残置スリング等も多い。
こちらもロープスリングにて懸垂支点をセットしtoshio120さん・Kさん・自分の順番で下降する。
ロープは10.2�弌�30mを2本で下降。
下降点は1段あがった箇所がテラスになっているので25mロープでも問題ない。
ここでロープ・ハーネス等を整理して休憩。
13時30分過ぎに�曲�のコルから本峰に向かい歩きだす。
幾つかの小ピークを過ぎた辺りで単独の登山者と遭遇し挨拶を交わし話をした。
聞けば前日から単独で行動し昨晩は源次郎尾根でビバークしたとの事であったが体調は問題なさそうであった。
この方は剣山荘で泊った後、源次郎尾根を目指したようであるが行動予定を大幅に遅れて小屋の方々が心配していると思うので自分の状況や今夜もビバークする旨を小屋の方々に伝えて欲しいと託された。
こちらもその方が元気だった事もありそのまま本峰に向かう。
彼と別れて数十分で剱岳本峰に達した時間は既に15時。
toshi0120さんとKさんは元気であるが自分は水分不足の為、軽い脱水症になっていたので先に下山する。
下りは別山ルートを下りるがカニのよこばいや鎖場が多くあるので慎重に下る。
前剱あたりの岩陰に僅かに残った雪を食べながら水分を補給しゆっくりと進む。
17時頃、彼らが追着き一緒に下る。
下りながら先程の単独の方が気になりだした。
明日は台風が接近し天候が荒れることになるので無理にでもこちらのPTに加えて共に行動すれば良かったのではないかと悔やまれる部分があった。
そんな話をしながら下りている時に剣山荘方面から二つの灯りがこちらに向かってくる。
こちらは目が慣れていてヘッデンを点けておらず二つ灯りが近くなってきた時に注意を受けた。
警備隊の方々であった。
先程の単独の方の位置と状況を説明し別れる。
そこから10分程下って18:40分に漸く剣山荘に到着。
ここでポカリ500mlを購入し一気に飲み干した。
少し元気が戻ってきてが剱沢キャンプ場まではまだ少しある。
既に辺りは真っ暗になっているのでルートの判断が判りずらい。
体の方向を訊いて進むが途中の分岐でとまどっいると先程の小屋の方が案内してくれた。
通常15分のところを30分ぐらいかかり剱沢キャンプ場へ19時30分に到着。
テントに戻り荷物を下すと直ぐに水場に向かい再度500ml分の水を飲み就寝。
13日 翌13日 5時頃に雨音で目が覚めた。
昨日は食事を摂れなかったのでコッヘルに湯を沸かしカップヌードルを食べコーヒーを飲む。
当初の打合せでtoshi0120さんは3時に出発するという事だったので彼は既に下山中。
こちらは雨が強くならないうちにテントを撤収しパッキングを済ませる。
6時30分に剣沢キャンプ場を出発。
剱御前小舎に向け緩い斜面を1時間程進んで7時20分に到着。
この頃になると風が徐々に強くなってきた。
小屋内でココアを飲みながら休憩。
台風の動きが気になりゆっくりとできないので早々に出発。
剱御前小舎から一旦雷鳥沢まで下り室堂まで登り返す事になる。
雷鳥沢に着いたのが8時を少し過ぎたぐらいであった。
ここで小休憩。雷鳥沢には数人の登山者が休憩していた。
雨足は弱くなってきたが時折風が強く吹くようになってきた。
ここから室堂までは整備された道だが階段になっているので思った以上に疲れる。
途中、灰色と白色混じりの雷鳥を数羽見かけるが足を止める事なく進む。
やがて観光客の姿があちこちに現れみくりが池温泉に9時30分に到着。
重いザックを下し喫茶室に入ると直ぐに小倉トーストとコーヒーを注文。
待っている間にtoshi0120さんと合流。
toshi0120さんは温泉。Kさんは散策。という事でここで解散とした。
こちらは携帯を車に忘れてきた為、急いで室堂に向かった。
室堂には10時45分に着いたがバスの時間は11時20分だったので施設内で土産物を観て回る。
そうこうしている内に時間が迫ってきたのでバスの乗車口に向かう。
既に数人の登山者の方が並んでおり、自分もその列の後ろに並ぶ。
バスを待っている間に今回の山行について想いを巡らせていると、隣の登山者の方に声をかけられた。
こちらも挨拶をし話を始めると昨日は遅くなってしまいましたねと話してきたのでよく御存知ですねと返すと剱沢からヘッデンの灯りが見えたとの事であった。
それと前日に剣沢雪渓の右岸沿いを進んでいる時に彼も雪渓を進んでいたという事であった。
この方は富山市内から主に写真を撮りにきたとの事で写真を拝見させていただくと剱岳や周辺の山々が綺麗に撮られていてその人の人柄が窺えるようであった。
11時20分のバスに乗り、ケーブルカーを乗り継いで12時過ぎに立山駅に到着したので彼に簡単な挨拶をして別れる。
今回は台風の影響もあり思った以上に外気温が上昇し水不足で軽い脱水症に罹ってしまい岩陰の僅かな雪を食べながら進むもペースが上がらず行動時間に遅れが生じた。また源次郎尾根は初見という事で登攀具やレスキュー用具を過剰に携行した部分もあり軽量化や装備計画の見直しも反省となった。
それと何よりも単独の登山者の方が台風接近前に警備隊の方々に救助された事で気持ち良く山行を終える事ができ何よりであった。
山警備隊の方・小屋の方・登山者の方及び同行者の皆さんに感謝します。
ありがとうございました。
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