また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 536368
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

お腹いっぱいの鋸岳周回日帰り、危険もいっぱいでした。

2014年10月25日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
11:08
距離
19.9km
登り
2,433m
下り
2,433m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:49
休憩
1:12
合計
11:01
5:30
88
6:58
7:03
188
10:11
10:20
17
10:37
11:02
53
11:55
12:22
13
12:35
12:38
134
14:52
14:53
95
16:28
16:30
1
16:31
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
戸台駐車場 この日3台だけ がらがらでした
コース状況/
危険箇所等
・上部は岩からしみ出た水が凍っていて足場が滑りました。
・小ギャップを越えて鹿の窓へのとりつく道に下る所は不明だったため、鎖の下をトラバースしましたが足場が無くとても危険でした。
・鹿の窓の下りは急で長いため、途中落石に注意です。
・鹿の窓から下って鎖が切れた付近から見えるバンドは行き止まり、もっと下って草場まで行ったところの水平な道からバンドへ続く道が本来の道です。
・中の川乗越から下るルートは左側に向かって下ります。
・ガレ場の下りは体力消耗時、精神疲労時こけまくります、こけても良いように皮の手袋や生地の厚いパンツで武装しておいた方が怪我のリスクが減ります。
・ガレ場は道があるところを通過した方が楽だと思いました。
5時半出発、気温3度です。
6時になってようやく明るくなってきました。
広い戸台川をさかのぼっていきます。
最初の堰堤と2つ目の堰堤までは左側に道があります。
そこから川を横切って右側を進んで行きます。
2014年10月25日 06:03撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 6:03
5時半出発、気温3度です。
6時になってようやく明るくなってきました。
広い戸台川をさかのぼっていきます。
最初の堰堤と2つ目の堰堤までは左側に道があります。
そこから川を横切って右側を進んで行きます。
出発から1時間半、ここまで6km程ありました。
標高差で300m程登ってきました。
角兵衛沢分岐で川を渡ります。
少し下った所で川が2つに分かれていて、その浅瀬を渡りました。
2014年10月25日 07:02撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 7:02
出発から1時間半、ここまで6km程ありました。
標高差で300m程登ってきました。
角兵衛沢分岐で川を渡ります。
少し下った所で川が2つに分かれていて、その浅瀬を渡りました。
いよいよ角兵衛沢を登っていきます。
先ず右方向に登っていきます、この先も大岩下ノ岩小屋まではピンクのテープがあって、迷うことはありません。
2014年10月25日 07:04撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 7:04
いよいよ角兵衛沢を登っていきます。
先ず右方向に登っていきます、この先も大岩下ノ岩小屋まではピンクのテープがあって、迷うことはありません。
1時間半少しで大岩下ノ岩小屋に到着、標高2050m付近まできました。
ここで岩からわき出ている水を頂き15分ほど休憩。
2014年10月25日 08:42撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 8:42
1時間半少しで大岩下ノ岩小屋に到着、標高2050m付近まできました。
ここで岩からわき出ている水を頂き15分ほど休憩。
岩小屋の上部です、もろい岩肌のようです、垂直に切り立っています。
2014年10月25日 08:56撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 8:56
岩小屋の上部です、もろい岩肌のようです、垂直に切り立っています。
岩小屋から中央アルプスが見渡せました。
まだ日が差してきません。
2014年10月25日 08:56撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 8:56
岩小屋から中央アルプスが見渡せました。
まだ日が差してきません。
いよいよ角兵衛沢の本領に取りかかります。
まずは右側を岩沿いに登ります。
2014年10月25日 09:00撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 9:00
いよいよ角兵衛沢の本領に取りかかります。
まずは右側を岩沿いに登ります。
不明確な道はガレ場を左の樹林帯にトラバースしています。
この林の急斜面登っていきます。
そのうちに木がなくなり左側の岩の端を登りますが、枯れたフジアザミが群生していてこの棘がズボンや手袋の上からも刺さって痛い痛い!
2014年10月25日 09:18撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 9:18
不明確な道はガレ場を左の樹林帯にトラバースしています。
この林の急斜面登っていきます。
そのうちに木がなくなり左側の岩の端を登りますが、枯れたフジアザミが群生していてこの棘がズボンや手袋の上からも刺さって痛い痛い!
角兵衛沢のコルが見え始めた頃、ガラ場の真ん中にピンクのテープがあったので、今度は右側にトラバースします。
2014年10月25日 09:41撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
1
10/25 9:41
角兵衛沢のコルが見え始めた頃、ガラ場の真ん中にピンクのテープがあったので、今度は右側にトラバースします。
2350m付近からみる中央アルプス。
正面に南アルプススパー林道
2014年10月25日 09:50撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 9:50
2350m付近からみる中央アルプス。
正面に南アルプススパー林道
急なガラ場、歩きにくいし体力が消耗していく。
2014年10月25日 09:50撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 9:50
急なガラ場、歩きにくいし体力が消耗していく。
右側を登ってすぐにこんなザラ場が待っていました。
蟻地獄です、滑って全く登れなくなりました。
仕方ないのでさらに右側の岩との少しでも登れそうな場所をさがして登ります。
2014年10月25日 09:58撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 9:58
右側を登ってすぐにこんなザラ場が待っていました。
蟻地獄です、滑って全く登れなくなりました。
仕方ないのでさらに右側の岩との少しでも登れそうな場所をさがして登ります。
角兵衛沢の頭まであと少し、もう面倒くさいので真ん中をガラガラしながら登ります。
雪山ならいくら急でもリズムをもって登れるのに、ここはペースがとれません、崩れ落ちる石で踏ん張りがききません。
こんなきつい登りは初めてでした。
恐るべし角兵衛沢!
2014年10月25日 10:05撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 10:05
角兵衛沢の頭まであと少し、もう面倒くさいので真ん中をガラガラしながら登ります。
雪山ならいくら急でもリズムをもって登れるのに、ここはペースがとれません、崩れ落ちる石で踏ん張りがききません。
こんなきつい登りは初めてでした。
恐るべし角兵衛沢!
右手に鋸岳のピークが見えました。
見下すように聳えています。
心が萎えそうになりました。
2014年10月25日 10:05撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 10:05
右手に鋸岳のピークが見えました。
見下すように聳えています。
心が萎えそうになりました。
体力消耗しました、回復に休憩せざるを得ません。
かなり時間がかかったかと思いや、ガラ場を登りだして1時間10分でした。
でも3時間くらい急登を登っているような感覚です。
2014年10月25日 10:19撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 10:19
体力消耗しました、回復に休憩せざるを得ません。
かなり時間がかかったかと思いや、ガラ場を登りだして1時間10分でした。
でも3時間くらい急登を登っているような感覚です。
左も厳しい山容の岩山
2014年10月25日 10:18撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 10:18
左も厳しい山容の岩山
角兵衛沢のコルからは鋸岳への急なナイフリッジを登ります。
右側に落ちたらと思うとぞっとします。
2014年10月25日 10:27撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 10:27
角兵衛沢のコルからは鋸岳への急なナイフリッジを登ります。
右側に落ちたらと思うとぞっとします。
戸台を出発して5時間、やっと鋸岳山頂です。
この時間なら第二ピークを経て熊穴沢から下れそうです。
2014年10月25日 10:36撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 10:36
戸台を出発して5時間、やっと鋸岳山頂です。
この時間なら第二ピークを経て熊穴沢から下れそうです。
山頂から甲斐駒、北岳、間ノ岳、塩見の左に荒川右に赤石、そして仙丈と一望出来ました。
北岳、間ノ岳山頂は白くなっていますね。
2014年10月25日 10:36撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 10:36
山頂から甲斐駒、北岳、間ノ岳、塩見の左に荒川右に赤石、そして仙丈と一望出来ました。
北岳、間ノ岳山頂は白くなっていますね。
甲斐駒方面から左に見ていくと・・・
2014年10月25日 10:37撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 10:37
甲斐駒方面から左に見ていくと・・・
日向八丁尾根の向こうに八ヶ岳連峰が見えます。
2014年10月25日 10:37撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 10:37
日向八丁尾根の向こうに八ヶ岳連峰が見えます。
さらに左、遠く頸城山系、北アルプスがすべて見渡せます。
2014年10月25日 10:37撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 10:37
さらに左、遠く頸城山系、北アルプスがすべて見渡せます。
穂高連峰、乗鞍岳、手前は鋸から編笠山、白岩岳から入笠山 
2014年10月25日 10:37撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 10:37
穂高連峰、乗鞍岳、手前は鋸から編笠山、白岩岳から入笠山 
中央アルプスの向こうに乗鞍、白煙の御嶽
手前の谷は戸台川、伊那市がくっきり。
2014年10月25日 10:37撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 10:37
中央アルプスの向こうに乗鞍、白煙の御嶽
手前の谷は戸台川、伊那市がくっきり。
登ってきた角兵衛沢と戸台川、南アルプス林道。
紅葉がきれいです。
2014年10月25日 10:42撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 10:42
登ってきた角兵衛沢と戸台川、南アルプス林道。
紅葉がきれいです。
第二ピークまでは険しい稜線が続いていますが、この後稜線はほとんど歩きません。
2014年10月25日 10:43撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 10:43
第二ピークまでは険しい稜線が続いていますが、この後稜線はほとんど歩きません。
30分ほど休憩していよいよ核心の第二ピークを目指します。
ここから狭い稜線を下って右にハイマツの先あたりが小ギャップの降り口です。
2014年10月25日 11:04撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 11:04
30分ほど休憩していよいよ核心の第二ピークを目指します。
ここから狭い稜線を下って右にハイマツの先あたりが小ギャップの降り口です。
すぐに小ギャップの降り口、8m垂直に降りて、15m鎖場を登ります。
2014年10月25日 11:07撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 11:07
すぐに小ギャップの降り口、8m垂直に降りて、15m鎖場を登ります。
向こうが15mの崖、頂上まで鎖があります。
ここを越えて裏側に下っていくようです。
2014年10月25日 11:07撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 11:07
向こうが15mの崖、頂上まで鎖があります。
ここを越えて裏側に下っていくようです。
さあ、垂直な岩の壁を下りましょう。
足場が無いところもあってヒヤヒヤしましたが、ここは鎖に命を託します。
2014年10月25日 11:08撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 11:08
さあ、垂直な岩の壁を下りましょう。
足場が無いところもあってヒヤヒヤしましたが、ここは鎖に命を託します。
下ってきた先を見上げるとこんな感じです。
垂直です、この鎖が無ければロープでの懸垂降下しか無理でしょう。
2014年10月25日 11:10撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 11:10
下ってきた先を見上げるとこんな感じです。
垂直です、この鎖が無ければロープでの懸垂降下しか無理でしょう。
今度はこの15mも岩場を登ります、いたる所で凍結していてここも鎖に頼りっきりでした。
ここを登って稜線を越えていきますが、迷いました。
2014年10月25日 11:10撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 11:10
今度はこの15mも岩場を登ります、いたる所で凍結していてここも鎖に頼りっきりでした。
ここを登って稜線を越えていきますが、迷いました。
稜線を越えて鹿の窓手前て振り返ります。
手前のピーク下に鎖がありますが、足場がほとんどありません、ここをトラバースして、下に見える道に降りてくるところが一番緊張しました。無理矢理下りましたがヒヤヒヤしました。
それとも他の方法があったのでしょうか?
2014年10月25日 11:22撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 11:22
稜線を越えて鹿の窓手前て振り返ります。
手前のピーク下に鎖がありますが、足場がほとんどありません、ここをトラバースして、下に見える道に降りてくるところが一番緊張しました。無理矢理下りましたがヒヤヒヤしました。
それとも他の方法があったのでしょうか?
危険箇所を過ぎてほっとしたら すぐに鹿の窓が現れました。
先程の緊張が解けずまだドキドキしています。
2014年10月25日 11:21撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 11:21
危険箇所を過ぎてほっとしたら すぐに鹿の窓が現れました。
先程の緊張が解けずまだドキドキしています。
鹿の窓をくぐると一気に下ります。
ここも鎖が無いと絶対無理な危険箇所ですね。
くぐった先はほとんど足場のスペースがありません。
2014年10月25日 11:23撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 11:23
鹿の窓をくぐると一気に下ります。
ここも鎖が無いと絶対無理な危険箇所ですね。
くぐった先はほとんど足場のスペースがありません。
ここから垂直のもろい岩場を鎖を頼りに降ります。
鹿窓ルンゼの下降が始まります。
これも結構長い鎖です。
だれーもいませんので一気に下ります。
2014年10月25日 11:24撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 11:24
ここから垂直のもろい岩場を鎖を頼りに降ります。
鹿窓ルンゼの下降が始まります。
これも結構長い鎖です。
だれーもいませんので一気に下ります。
ずるずると降りると一緒に落石も・・
この直後、いきなり上から拳大の石が降ってきました。
ひえー・・・・怖い!!
逃げるように下りました。
2014年10月25日 11:24撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 11:24
ずるずると降りると一緒に落石も・・
この直後、いきなり上から拳大の石が降ってきました。
ひえー・・・・怖い!!
逃げるように下りました。
周りの岩場はすべてもろく、何時落石があってもおかしくありません。落石が当たらなくて良かった・・・。
鎖が切れたこのあたりには北に岩をトラバースする道が見えますが、これは行ってはだめなのでさらに下っていきます。
2014年10月25日 11:27撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 11:27
周りの岩場はすべてもろく、何時落石があってもおかしくありません。落石が当たらなくて良かった・・・。
鎖が切れたこのあたりには北に岩をトラバースする道が見えますが、これは行ってはだめなのでさらに下っていきます。
左下に崖をトラバースするところが見えました。
2014年10月25日 11:27撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 11:27
左下に崖をトラバースするところが見えました。
鹿窓があんなに小さく見えます。
右手側(西側)を下ってきました。
2014年10月25日 11:30撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 11:30
鹿窓があんなに小さく見えます。
右手側(西側)を下ってきました。
さらに下ってバンドを発見。
ここは西側の草壁の一番したの道です。
2014年10月25日 11:34撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 11:34
さらに下ってバンドを発見。
ここは西側の草壁の一番したの道です。
これがバンドです。岩に赤い矢印が薄く見えました。
ちょっと見たらここをどうやって進むの?と思いましたが、近くにいけば道もはっきりして特に危険を感じませんでした。
このバンドを進み大ギャップのルンゼを横切ります。
2014年10月25日 11:34撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 11:34
これがバンドです。岩に赤い矢印が薄く見えました。
ちょっと見たらここをどうやって進むの?と思いましたが、近くにいけば道もはっきりして特に危険を感じませんでした。
このバンドを進み大ギャップのルンゼを横切ります。
ルンゼを横切ったら目の前の崖を直登するような草道を登ります。少し登った所からみる第三高点と第二高点の大ギャップにある鹿の窓もどきです。
2014年10月25日 11:39撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 11:39
ルンゼを横切ったら目の前の崖を直登するような草道を登ります。少し登った所からみる第三高点と第二高点の大ギャップにある鹿の窓もどきです。
急登な草地は先日の雨のせいかいたるところで凍結していました。
足の置き場に気をつけて登ります。
2014年10月25日 11:44撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 11:44
急登な草地は先日の雨のせいかいたるところで凍結していました。
足の置き場に気をつけて登ります。
鋸岳が見えました。
岩だらけですね。
2014年10月25日 11:47撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 11:47
鋸岳が見えました。
岩だらけですね。
草地を登ってから稜線にでて、ごろごろした岩場を登った先が第二ピークです。
達成感より精神的な疲労でぐったりです。
2014年10月25日 11:55撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 11:55
草地を登ってから稜線にでて、ごろごろした岩場を登った先が第二ピークです。
達成感より精神的な疲労でぐったりです。
第二ピークから甲斐駒北岳方面
2014年10月25日 11:55撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
1
10/25 11:55
第二ピークから甲斐駒北岳方面
仙丈、仙丈小屋と大平山荘が見えました。
2014年10月25日 11:56撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
4
10/25 11:56
仙丈、仙丈小屋と大平山荘が見えました。
越えてきた鋸岳第一ピーク。
20分ほど休憩します。
2014年10月25日 11:56撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 11:56
越えてきた鋸岳第一ピーク。
20分ほど休憩します。
さて何となく膝ががくがくするも下ります。
山頂から一旦山梨側に出て、また稜線に出たところにダケカンバに標識があり信州側に中の川乗越へ下ります。
これもまた非常に急な下りです。
2014年10月25日 12:20撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 12:20
さて何となく膝ががくがくするも下ります。
山頂から一旦山梨側に出て、また稜線に出たところにダケカンバに標識があり信州側に中の川乗越へ下ります。
これもまた非常に急な下りです。
左端に道があります、そちらから下ります。
2014年10月25日 12:27撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 12:27
左端に道があります、そちらから下ります。
正面に甲斐駒を見ながら(いや滑ってばかりで見ている余裕はありません)下ります。
それでもまだ砂利のような道なのですべり降りる事も出来て楽でした。
2014年10月25日 12:27撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 12:27
正面に甲斐駒を見ながら(いや滑ってばかりで見ている余裕はありません)下ります。
それでもまだ砂利のような道なのですべり降りる事も出来て楽でした。
下り終えて中の川乗越から降りてきた第二ピーク方面を見上げる。(写真ではルンゼ右端を下って来ました)
よくもまあこんな急な下りを降りてきたもんだ。
2014年10月25日 12:34撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 12:34
下り終えて中の川乗越から降りてきた第二ピーク方面を見上げる。(写真ではルンゼ右端を下って来ました)
よくもまあこんな急な下りを降りてきたもんだ。
しかしここからが大変だった。
下りと行っても道はわからず、とりあえず真ん中を降りていきますが、ガラガラと崩れ落ちる石に足を取られて何度こけたことでしょう。
その度に膝ががくがくしてきます。痛くならないだけましかも。
こんなところでけがでもしたらと思うと気が抜けません。
ふと日暮れまでに熊穴沢の合流まで行けるのか心配になってきました。
2014年10月25日 12:53撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 12:53
しかしここからが大変だった。
下りと行っても道はわからず、とりあえず真ん中を降りていきますが、ガラガラと崩れ落ちる石に足を取られて何度こけたことでしょう。
その度に膝ががくがくしてきます。痛くならないだけましかも。
こんなところでけがでもしたらと思うと気が抜けません。
ふと日暮れまでに熊穴沢の合流まで行けるのか心配になってきました。
標高差400m程を道無きガラ場を左側に向かって下り、ようやく道を発見。
足の踏ん張りが無くなってきて、やばいかなと思っていた頃でした、また迷子になったような不安がもたげてきた時でした。
ピンクのテープを見つけたときは本当に嬉しかった。
一旦林に入ってもすぐガラ場に出て下ります。
この道がまた急です。
2014年10月25日 13:21撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
1
10/25 13:21
標高差400m程を道無きガラ場を左側に向かって下り、ようやく道を発見。
足の踏ん張りが無くなってきて、やばいかなと思っていた頃でした、また迷子になったような不安がもたげてきた時でした。
ピンクのテープを見つけたときは本当に嬉しかった。
一旦林に入ってもすぐガラ場に出て下ります。
この道がまた急です。
そこから250mほど降りてきてようやく森林に入ります。
ここは1850m付近、やっと日帰りできる確信が出て安心しました。
2014年10月25日 13:36撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
1
10/25 13:36
そこから250mほど降りてきてようやく森林に入ります。
ここは1850m付近、やっと日帰りできる確信が出て安心しました。
振り返ると第二ピーク、紅葉と青空がきれいです。
ここからはようやくガラ場ともおさらばかなと思うと嬉しくなりました。
2014年10月25日 13:38撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
3
10/25 13:38
振り返ると第二ピーク、紅葉と青空がきれいです。
ここからはようやくガラ場ともおさらばかなと思うと嬉しくなりました。
下っていくと走れる程の道もありました。
でもそんなところは少なかった。
2014年10月25日 13:55撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 13:55
下っていくと走れる程の道もありました。
でもそんなところは少なかった。
時々ガラ場横を下ったり、横切ったりしていきます。
勾配も少しは緩くなってきました。
2014年10月25日 13:57撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 13:57
時々ガラ場横を下ったり、横切ったりしていきます。
勾配も少しは緩くなってきました。
紅葉を楽しみながら下る心の余裕が出てきました。
2014年10月25日 14:16撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 14:16
紅葉を楽しみながら下る心の余裕が出てきました。
良いですね、ちょうど1700m付近が紅葉の中心かな。
2014年10月25日 14:20撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 14:20
良いですね、ちょうど1700m付近が紅葉の中心かな。
戸台川が見えました。
しかし崖のようになっています。
ここでどう下るのか迷いました。
2014年10月25日 14:28撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
1
10/25 14:28
戸台川が見えました。
しかし崖のようになっています。
ここでどう下るのか迷いました。
沢の西側の崩れやすい崖をトラバースしながら下ります。
2014年10月25日 14:36撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
10/25 14:36
沢の西側の崩れやすい崖をトラバースしながら下ります。
戸台川に出ました、鋸岳と右奥に甲斐駒の白い頂きが見えます。
日が短いので、もう夕日が山に当たっているようです。
2014年10月25日 14:55撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 14:55
戸台川に出ました、鋸岳と右奥に甲斐駒の白い頂きが見えます。
日が短いので、もう夕日が山に当たっているようです。
夕日に紅葉が鮮やかです。
2014年10月25日 15:06撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 15:06
夕日に紅葉が鮮やかです。
夕日に照らされる山々を楽しみながら戸台川を下ります。
2014年10月25日 15:06撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 15:06
夕日に照らされる山々を楽しみながら戸台川を下ります。
行動時間11時間で帰ってきました。
広い駐車場には朝と同じ車が3台だけ、
結局誰とも会わずの山行でした。
2014年10月25日 16:29撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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10/25 16:29
行動時間11時間で帰ってきました。
広い駐車場には朝と同じ車が3台だけ、
結局誰とも会わずの山行でした。

感想

今年の目標に挙げていた鋸岳、いつも会社から眺めては、身近だけど近寄りがたい山、それでもいつかは登りたいと思っていた山だった。
秋に登ろうと思っていたものの、機会が無く季節が冬に向かっていく中、ぎりぎりのタイミングで登ってくることができた。

日が短くなって暗い中での登山道は避けたいし、日の出前の暗い道も遠慮したい。
日のある内に帰ってきたいので、今回は時間を見てだめなら第一ピークまでのつもりだった。
それでも周回できたことは本当にラッキーだった。

戸台川の歩きは歩道があるところは早く歩け、思ったより30分短縮できた。
ここでで欲が出た、できたら鹿の窓まで行こうかと・・・
角兵衛沢分岐からの本格的な登りも、しっかりピンクのテープがあって迷うこと無く2時間で大岩ノ岩小屋に到着できた。
これでできたら周回できるかもという気分に傾いていった。

しかし大変なのはここからだった、1、2のピークの岩稜帯を通過して、熊穴沢の下り標高1850付近までの行程だった。
時間にして9時から13時半頃までの4時間半、体力的にも精神的にもきつかった。

ガラ場では登りで体力消耗激かった、踏ん張っても力が吸収されてしまい、予想がつかない滑りだしに登りのリズムがとれず息だけが上がってしまった。
それに下りでは膝に力が入らなくなったことは初めて経験でびっくりした、もちろん休憩すれば回復はするがその回数は増えるばかりだった。
それに下りはそれまでの岩稜帯での緊張やピンクのテープが見つからないこともあって、あせりや不安から集中力が切れて何度も滑ってこけてしまった。
今思えばよく怪我をしなかったと思う。

それに鹿の窓までの小ギャップを越えてからの稜線越えのコースが不明瞭で、非常に危険なコースを下ったこと、鹿の窓を下る途中の上からあわやの落石、岩稜での足場の凍結などで困憊し、下りの熊穴沢ではヤマレコのGPSデータを参考にしていったが、中の川乗越から下るコースに納得できず、データコースから外れて下って迷子状態になって少しパニクったことなど精神的にも今年最大の疲労だった。

ソロゆえ自由だったが、それゆえ無理もあって、危険がいっぱいになってしまった。
まだまだ自分にはレベルが高かったようだ。
日帰り周回などと言わず、のんびりゆっくり回ってきたいコースだと思う。
角兵衛沢と熊穴沢、どちらから行っても登るのも下るのも本当にきついコースだ。

戸台川まで下って、正直生きて帰ってこれたんだ思った程だった。
本当に体力的にも精神的にもいっぱいいっぱいの日帰り山行だった。

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コメント

南アの難ルート
初めまして

お疲れ様でした。
13年前の7月下旬に同じルートで周回し、12時間05分掛かりました。
当時は角兵衛沢案内板がなく、戸台川を対岸に渡る地点を探すのが大変でした。
山行前に読んだガイドブックには、小ギャップへの下りには鎖もロープもないと書かれていましたが、行ってみると真新しいロープが張られていました。鹿の窓をくぐった先の下りも鎖でなく、ロープでした。
第一高点から第二高点へは私も50分でしたが、昭文社の登山地図では今も昔も2時間30分となっており、実情とかけ離れているように思います。
2014/10/26 21:03
Re: 南アの難ルート
takayama2561さん、「
コメント有り難うございました。

私には今回初めての鋸岳でした。
ヤマレコを読んでいたら思ったほど大変じゃないのかなと思っていました。
甘かったかなと思っています。

takayama2561さんの登った時期とは違って、今はそれなりに鎖もしっかりしていますが、
それでも自分にとってはきつい山でした。
それにあのガラ場の登り下りは効きますね。

落石も頻繁にあり、特に鹿の窓ルンゼでの上からの落石には肝を冷やしました。
もっと時間の余裕を持って望めば良かったかなと反省です。
ジャンや大キレットとは違う危険の種類の山だったと思っています。

しばらくは楽しい山行で心のリハビリをするつもりです。
2014/10/27 15:28
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