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Yamareco

記録ID: 5414822
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
屋久島

屋久島テント泊縦走(淀川-宮之浦岳-白谷雲水峡)

2023年04月27日(木) 〜 2023年04月28日(金)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
16:17
距離
22.4km
登り
1,300m
下り
2,057m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:28
休憩
1:17
合計
8:45
7:14
47
8:01
8:12
76
9:28
9:33
15
9:48
9:49
15
10:04
10:07
26
10:33
10:33
22
10:55
11:00
75
12:15
12:16
32
12:48
13:26
18
13:44
13:45
35
14:20
14:31
41
15:12
15:13
46
2日目
山行
6:21
休憩
0:57
合計
7:18
5:18
61
6:19
6:19
9
6:28
6:43
62
7:45
8:00
23
8:23
8:23
89
9:52
9:56
54
10:50
11:05
20
11:25
11:25
21
11:46
11:47
25
12:12
12:15
10
12:25
12:26
7
12:33
12:36
0
12:36
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 飛行機
(行き)羽田空港ー鹿児島空港
    ー(乗り換え)ー屋久島空港
(帰り)屋久島空港ー(乗り換え)
    ー鹿児島空港ー羽田空港
コース状況/
危険箇所等
特に危険なところはありません。
晴れていても、特に宮之浦岳の登りで登山道に水が流れているところが多くありました。当日に雨又は前日にかなりの雨が降った場合には登山道にかなりの水が流れてると思われるので注意と準備が必要です。
その他周辺情報 ◯ 若大将(宮之浦エリア)
 宮之浦エリアにある主に観光客向けに寿司や海鮮などの料理をメインに提供するお店です。(寿司専門ではありません)
 当日に食べた飛魚の白子の天ぷら(1200円)、地魚の握り(2800円)、屋久鹿の握り(1800円)のいずれもが美味しかったです。

◯ 若潮寿司(宮之浦エリア)
 このお店は、宮之浦エリアにある地元の人向けの寿司専門店で、値段もリーズナブルでネタもシャリも大きめです。 
 お店が観光ガイドブックに載っていないこともあって観光客も少なく、落ち着いてお寿司が食べられます。(ホテルの部屋にあった外食の紹介地図には場所が紹介)
 地魚握り(2100円)と前泊時の夕食で食べた若大将では、生鯖を食べることができなかったので、追加で生鯖寿司(8貫、1200円)を美味しくいただきました。

◯ 屋久島空港内レストラン「エアポートやくしま」
 屋久島そば(1000円)が意外にも侮れない美味しさ。しかも内容からしても安いです。
 蕎麦のつゆは、ちょっと甘めで飛魚の出しがよく効いていて、普段食べている蕎麦よりも少し弾力がある麺、飛魚のさつま揚げと焼いたもの、それに大きめの揚げ玉とワカメが入っている具材と、蕎麦つゆがベストマッチ。
 また、一緒に付いてきたヒレまでパリパリで食べられる飛魚の唐揚げと、甘くて濃いめの醤油をかけて食べる屋久島とろろのいずれもが実に美味しかったです。
ホテルからタクシーで淀川登山口に到着
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ホテルからタクシーで淀川登山口に到着
山岳部環境保全協力金(山中泊者)2000円を入れてスタート。
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山岳部環境保全協力金(山中泊者)2000円を入れてスタート。
宮之浦岳まで7.0kmの案内
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宮之浦岳まで7.0kmの案内
木の根が多い登山道
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木の根が多い登山道
淀川小屋
ここは水場やトイレがあります。
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淀川小屋
ここは水場やトイレがあります。
宮之浦岳まで6.5kmの案内
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宮之浦岳まで6.5kmの案内
途中、木製の立派な橋を渡ります。
流れている水も透明感があって澄んでいます。
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途中、木製の立派な橋を渡ります。
流れている水も透明感があって澄んでいます。
名前は表示されていませんでしたが立派な杉
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名前は表示されていませんでしたが立派な杉
相変わらず木の根が多い登山道
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相変わらず木の根が多い登山道
宮之浦岳まで5.5kmの案内
宮之浦岳まで5.5kmの案内
宮之浦岳まで5.0kmの案内
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宮之浦岳まで5.0kmの案内
木製の整備された階段
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木製の整備された階段
宮之浦岳まで4.5kmの案内
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宮之浦岳まで4.5kmの案内
展望所を案内する道標がありましたがここなスルー。
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展望所を案内する道標がありましたがここなスルー。
小花之江河(宮之浦岳まで4.2km)
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小花之江河(宮之浦岳まで4.2km)
花之江河湿原と小花之江河湿原の解説版
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花之江河湿原と小花之江河湿原の解説版
小花之江河湿原
宮之浦岳まで4.0kmの案内
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宮之浦岳まで4.0kmの案内
花之江河湿原
宮之浦岳まで3.8kmの案内
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宮之浦岳まで3.8kmの案内
花之江河湿原にある木道の登山道
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花之江河湿原にある木道の登山道
黒味岳分岐(宮之浦岳まで3.3km)
予定より遅れていたので、黒味岳はスルー。
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黒味岳分岐(宮之浦岳まで3.3km)
予定より遅れていたので、黒味岳はスルー。
ヒモに捕まりながら急に登山道を登ってくところもあります。
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ヒモに捕まりながら急に登山道を登ってくところもあります。
またヒモに捕まりながら急に登山道を登ってくところ。
またヒモに捕まりながら急に登山道を登ってくところ。
黒味岳
大きな石が落ちないで岩に載っています。
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黒味岳
大きな石が落ちないで岩に載っています。
投石平の到着
ココでやっと座って小休憩
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投石平の到着
ココでやっと座って小休憩
投石平からの眺め
投石平からの眺め
投石平からの眺め
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投石平からの眺め
投石平からの眺め
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投石平からの眺め
投石平から少し行ったところにある岩屋
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投石平から少し行ったところにある岩屋
宮之浦岳まで2.5kmの案内
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宮之浦岳まで2.5kmの案内
登山道途中からの黒味岳
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登山道途中からの黒味岳
またまた、ヒモに捕まりながら急に登山道を登ってくところ。
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またまた、ヒモに捕まりながら急に登山道を登ってくところ。
登山道からの眺め(安房岳かな)
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登山道からの眺め(安房岳かな)
宮之浦岳まで2.5kmの案内
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宮之浦岳まで2.5kmの案内
栗生岳(くりおだけ)かな?
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栗生岳(くりおだけ)かな?
最後の水場
後ろを振り返った景色
手前から翁岳・安房岳・投石岳
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後ろを振り返った景色
手前から翁岳・安房岳・投石岳
途中の登山道
栗生岳山頂
いよいよ宮之浦岳へ
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いよいよ宮之浦岳へ
宮之浦岳の山頂
後ろは雲海になっていました。
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宮之浦岳の山頂
後ろは雲海になっていました。
登山道からの眺め(歩いてきた登山道)
お昼ご飯を食べて新高塚小屋に向けて出発
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登山道からの眺め(歩いてきた登山道)
お昼ご飯を食べて新高塚小屋に向けて出発
新高塚小屋まで3.5kmの案内
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新高塚小屋まで3.5kmの案内
永田岳
宮之浦岳までで時間がかかってしまったのでスルー残念。
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永田岳
宮之浦岳までで時間がかかってしまったのでスルー残念。
新高塚小屋まで3.0kmの案内
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新高塚小屋まで3.0kmの案内
登山道から振り返ってみた宮之浦岳
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登山道から振り返ってみた宮之浦岳
平石岩屋の案内
平石岩屋
新高塚小屋まで1.9kmの案内
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新高塚小屋まで1.9kmの案内
面白い顔のような大岩
坊主岩かな?
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面白い顔のような大岩
坊主岩かな?
第2展望台
新高塚小屋まで0.9kmの案内
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新高塚小屋まで0.9kmの案内
第1展望台
整備された木製の階段を下っていみます。
脇には立派な杉がありました。
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整備された木製の階段を下っていみます。
脇には立派な杉がありました。
新高塚小屋まで0.4kmの案内
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新高塚小屋まで0.4kmの案内
新高塚小屋
木製デッキになっているテント場でテントを設営
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木製デッキになっているテント場でテントを設営
夕食をのんびり食べて就寝
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夕食をのんびり食べて就寝
縄文杉に向けて出発
縄文杉まで1.5kmの案内
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縄文杉に向けて出発
縄文杉まで1.5kmの案内
新高塚小屋からの下りは特に木の根が多いです。
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新高塚小屋からの下りは特に木の根が多いです。
途中の高台からの眺め
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途中の高台からの眺め
途中の高台からの日の出
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途中の高台からの日の出
高塚小屋に到着
高塚小屋付近の全景
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高塚小屋付近の全景
相変わらず木の根が多い登山道
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相変わらず木の根が多い登山道
まだまだ木の根が多い登山道が続きます。
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まだまだ木の根が多い登山道が続きます。
縄文杉
誰もいなくて独り占め状態
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縄文杉
誰もいなくて独り占め状態
横のデッキまで登ったところから撮った縄文杉
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横のデッキまで登ったところから撮った縄文杉
デッキからの縄文杉
保護のために近づけないので少し遠いです。
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デッキからの縄文杉
保護のために近づけないので少し遠いです。
途中の整備された木製階段
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途中の整備された木製階段
途中の登山道
立派な杉がありました。
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途中の登山道
立派な杉がありました。
大王すぎ
ウイルソン株
うまくハートに撮れてませんでした
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ウイルソン株
うまくハートに撮れてませんでした
ウイルソン株
トロッコ道まで下りてきたところにある小さな滝
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トロッコ道まで下りてきたところにある小さな滝
トロッコ道まで降りてきたところにある案内
(白谷雲水峡まで7.7km)
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トロッコ道まで降りてきたところにある案内
(白谷雲水峡まで7.7km)
トロッコ道まで降りてきたところの風景
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トロッコ道まで降りてきたところの風景
白谷雲水峡に向かって楠川分れまでひたすらトロッコ道を歩いていきます。
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白谷雲水峡に向かって楠川分れまでひたすらトロッコ道を歩いていきます。
途中の登山道
途中の登山道からの苔むした谷
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途中の登山道からの苔むした谷
まだまだトロッコ道
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まだまだトロッコ道
トロッコ道からの川の眺め
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トロッコ道からの川の眺め
トロッコ道からの川の眺め
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トロッコ道からの川の眺め
おもしろい形の杉
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おもしろい形の杉
メスの屋久鹿がいました。
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メスの屋久鹿がいました。
三代杉の案内板
楠川分かの手前でメスの屋久鹿が間近にいました。
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楠川分かの手前でメスの屋久鹿が間近にいました。
楠川分れ
白谷雲水峡と荒川登山口との分岐
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楠川分れ
白谷雲水峡と荒川登山口との分岐
この楠川分れから登り返し
足が疲れているので、結構足がキツかったです。
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この楠川分れから登り返し
足が疲れているので、結構足がキツかったです。
白谷雲水峡駐車場まで110分の案内板
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白谷雲水峡駐車場まで110分の案内板
楠川分れから辻峠までの登り登山道
木の根が多いです。
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楠川分れから辻峠までの登り登山道
木の根が多いです。
途中の登山道
大きな木が橋になっていました。
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大きな木が橋になっていました。
辻の岩屋
辻峠までの登ってきました。
ココで休憩して白谷雲水峡バス停まで下りて行きます。
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辻峠までの登ってきました。
ココで休憩して白谷雲水峡バス停まで下りて行きます。
途中の登山道
武家杉・公家杉
登山道途中の立派な杉
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登山道途中の立派な杉
苔むす森(正面)
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苔むす森(正面)
苔むす森(右方向から)
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苔むす森(右方向から)
登山道途中の立派な杉
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登山道途中の立派な杉
白谷小屋近くの休憩できる椅子
ここはスルー
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白谷小屋近くの休憩できる椅子
ここはスルー
くぐり杉
登山道から眺めた苔むした谷の風景
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登山道から眺めた苔むした谷の風景
登山道からの渓流
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登山道からの渓流
さつき吊橋を渡ったところにある案内板
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さつき吊橋を渡ったところにある案内板
白谷雲水峡まで0.3kmの案内
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白谷雲水峡まで0.3kmの案内
登山道からの渓流
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登山道からの渓流
登山道からの渓流
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登山道からの渓流
登山道からの渓流
凄い勢いで流れていました。
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登山道からの渓流
凄い勢いで流れていました。
やっと白谷雲水峡まで下りてきました。
いやー、下りは長かったです。
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やっと白谷雲水峡まで下りてきました。
いやー、下りは長かったです。
白谷雲水峡の登山口
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白谷雲水峡の登山口
白谷雲水峡の登山口近くの橋からの渓流の眺め
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白谷雲水峡の登山口近くの橋からの渓流の眺め
まつばんだ交通のバス停
(午後の最初は13:00発)
同じ場所に屋久島交通のバス停もあります
(午後の始発は13:45発)
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まつばんだ交通のバス停
(午後の最初は13:00発)
同じ場所に屋久島交通のバス停もあります
(午後の始発は13:45発)

感想

九州の屋久島にある宮之浦岳を淀川登山口からジブリアニメもののけ姫に描写された風景のイメージとなったと言われる白谷雲水峡まで1泊2日で登ってきました。旅行日程では前泊と後泊を含めて3泊4日です。

【今回の登山のミッション】
(メインミッション)
 1. 九州最高峰の宮之浦岳に登る
 2. 縄文杉を眺める
 3. 白谷雲水峡の苔むす森を眺める
 4. 新高塚小屋のテント場でテント泊をする
 5. 前泊・後泊に屋久島(宮之浦エリア)で
  地魚の寿司を食べる
(サブミッション)
 1. 途中で永田岳に登る
 2. 途中で黒味岳に登る
 3. 途中で白谷雲水峡の太鼓岩に登る

【概要】
 晴の天気のもと、2日間雨に降られることもなく、メインのミッションは全て実行できました。
 しかし、久しぶりのテント泊装備を背負った縦走だったうえに、登山道は意外にアップダウンが多く、また、木の根が多かったり、段差が大きかったり、登山道の踏み面が平らではないところも多かったりで、当初予定していた休憩込み標準時間では歩けなかったため、残念ながらサブミッションは全て実行できませんでした。

 *1日目ー淀川登山口〜新高塚小屋:
   ・標準タイム:7時間20分(休憩除く)
   ・実際タイム:8時間50分(休憩含む)
  2日目ー新高塚小屋〜白谷雲水峡:
   ・標準タイム:6時間40分(休憩除く)
   ・実際タイム:7時間23分(休憩含む) 

 それでも、登山道はきちんと階段が整備されているところも多くあり、登山道にある岩や苔が付いている濡れた岩であっても、岩は花崗岩で表面がザラザラしているためか、ほとんど滑ることはなかったです。ただし、登山道が水の通り道になっているところも多く、雨が降っている当日や前日にかなりの雨が降った日に歩くのは、かなり大変だと思いました。
 
 宮之浦岳山頂では、ガスがかかることもなく周辺の永田岳や黒味岳、山頂からは雲海も見ることができました。また、誰もいない縄文杉、そして、白谷雲水峡では苔むす森やかなりの水量で流れる渓谷美を十分に堪能でき、終日、天候に恵まれて感動の多い山行となりました。

 登山以外では、前拍と後泊で宮之浦エリアの2軒のお寿司を提供するお店で食べた生鯖、飛魚、床ぶし、赤海老、タカエビ、屋久鹿の握りと、飛魚の白子の天ぷらが実に美味しかったです。
<食べたお店>
◯ 宮之浦登山の際に食べたお寿司:若大将
 前泊の際の夕食時に利用
◯ 宮之浦登山の際に食べたお寿司:若潮寿司
 後泊の夕食時に利用

【山行の詳細】(記録用で長文ご容赦ください。)
 宿泊地の宮之浦港近くのホテルで朝食とお昼のお弁当を受け取って5時30分にタクシーで淀川登山口に向けて出発。(5時前はタクシー料金が2割増になるので遅出で節約)

 6時40分位に淀川登山口に到着。タクシー代(小型)は宮之浦から約12000円でした。(安房(あんぼう)エリアに宿を取ればタクシー代を安くできますが、安房だと白谷雲水峡から宮之浦港へバスで戻って、そこから乗り換えて安房に行かなければならないので帰りが面倒です。)

 *淀川登山口では、AU携帯は通じました。

 まずは、ホテルの朝食分の代わりに提供してもらったおにぎり弁当を淀川登山口の休憩小屋で食べ、朝7時過ぎに登山口にある山岳部保全協力金ボックスに2000円(山中泊の場合)を入れて、いよいよ登山スタート。
 
 快晴の天気のもと、アップダウンの多い登山道を歩きながら、宮之浦岳を目指します。
 久しぶりのテント泊装備でリュックに重量感があったこと、木の根が多くて慎重に歩いたこと、快晴のために写真を撮る機会も多かったことから、なかなか距離が伸びませんでした。

  *途中8時ごろに淀川小屋でトイレ休憩。
 
 この後も意外に歩くのに時間がかかり、コースタイム通りに歩くことはできず、途中にサブミッションとして予定していた黒味岳に登ることはできませんでした。

  *黒味岳分岐ではAU携帯は通じました。

 それでも快晴の天気のもと、登山道や宮之浦岳山頂からは黒味岳や永田岳の山頂はくっきり見えて、満足できました。

  *途中10時30分ごろに投石平で小休憩

 山頂手前の急登に苦しみながらも13時前に宮之浦岳の山頂に到着。北側から東側にかけて雲が出ていて、山頂からは鹿児島の開聞岳や種子島は見えませんでしたが、逆に山頂からは素晴らしい雲海が見えていて、これはこれで良かったです。

 山頂でホテルで提供してもらったお弁当を食べて、13時30分頃に宿泊地の新高塚小屋へ向けて出発。予定が遅れていたので途中のサブミッションとして予定していた永田岳には登りませんでした。

  *宮之浦岳山頂はAU携帯が通じました。
 
 アップダウンを繰り返しながら下山し、16時頃に新高塚小屋に到着(トイレ和式)
 
  *途中14時20分頃に平石岩屋で小休憩

 新高塚小屋前の木製デッキのテント場でテントを張って、夕食を食べて早めに就寝。途中、寒くて起きてしまいましたが、持ってきた冬仕様のタイツと上着を着込んで安眠。(寝袋はモンベルのシームレスダウンバーガー800#3)

  *新高塚小屋では、AUの携帯が
   通じませんでした。

 宮之浦岳までの登りで気づいた留意事項は、登山口から淀川小屋を通過すると、小花之江河・花之江河、そして黒味岳分岐まで歩いて投石平まで2時間30分ぐらい歩かないと、座れるような休憩場所がないこと。
 また、登りはオフィシャルにマップ表示された水場が少ないので、水筒が半分近くになったら水場でこまめに水を補給しないと、水筒500ml1本では水が足りなくなることです。登りは500m2本分をオススメします。(私は、結果として途中の水場ではない綺麗そうな沢の水を汲んで補給してしまいました。お腹は壊さずに済んでますが...。)逆に下りは水場の箇所が比較的豊富なので、水不足にはなりにくいと思います。

 翌日は、朝3時過ぎに起きて、ゆっくり朝ごはんを食べて休憩、身の回りの片付けをして、少し風がある中で朝霧で濡れたテントを畳んで5時頃に出発。

 当初は、もう少し新高塚小屋でのんびりするつもりでしたが、一緒の行程だったグループのツアーガイドさんが、朝8時過ぎにはトロッコ道のある大株歩道入口まで下りないと、縄文杉ツアーで登ってくるツアー客が多くなってきて、登山道は狭くて登り優先なために、すれ違い待ち時間が多くなって、下りるのに時間がかかるとアドバイスされたので、縄文杉に向かって朝5時に出発。(できれば朝4時30分発の方が余裕が持てて良かったと思います。)

 最初は暗くライトを付けながら登ったのですが、徐々に明るくなってきて、朝焼けの杉林の中を下って、明るくなった6時30分頃に誰もいない縄文杉に到着。
 独占状態で写真を撮りながら縄文杉を眺めました。縄文杉は、他のどの杉たちとも違う貫禄と品格を持っていて、厳かに堂々とした姿で立っていました。

 6時40分頃に白谷雲水峡に向けて出発。途中、夫婦杉、縄文杉が見つかる前までは一番大きな屋久杉とされていた大王杉に立ち寄り、8時頃に着いたウイルソン株では座って小休憩しました。

 下山途中に個人で登ってくる何グループかとすれ違うことはありましたが、何とか8時20分頃には、ツアー客とほとんど出会うこともなくトロッコ道のある大株遊歩道まで下りることができました。

 白谷雲水峡へ登り返す楠川分れまでのトロッコ道では、荒川登山口から登ってくる多くの縄文杉ツアー客に出会いましたが、トロッコ道は広く傾斜もなだらかなので、スレ違い時は道の端を歩きながらスピードを上げて歩くことができました。途中、三代杉の手前でメスの屋久鹿がいました。

  *9時50分頃に楠川分れ手前のトイレ
   (洋式)がある休憩箇所に到着。
    座って小休憩。

 楠川分れの手前ではメスの屋久鹿に出会いました。

 楠川分れから辻峠までの登り返しは急登ではないものの、疲れた足には結構キツかったです。

  *途中10時50分ごろ辻峠で座って小休憩。
 
 辻峠から太鼓岩に登るかどうか迷ったのですが、足も疲れているし、雲ってきていて眺望も望めなさそうなうえに、できれば白谷雲水峡発13時の宮之浦港行きのバスに乗りたかったので太鼓岩はパスしました。

  *辻峠ではAU携帯が通じませんでした。

 白谷雲水峡は、苔むす森や苔むした渓谷美に感動したことに加え、渓谷を流れる水の勢いの凄さに圧倒されました。

  *途中11時50分頃に白谷小屋に到着
   休憩せずに通過

 12時30分頃には白谷雲水峡のバス停のところまで下山することができ、無事に13時発の宮之浦港行きのバスに乗ることができました。

  *屋久島交通の宮之浦港行きのバス
   午後は13:45と16:10発
  *まつばんだ交通の同じ路線の運行バス
   午後は13:00と14:15発

 辻峠から白谷雲水峡バス停まで戻るルートは、真っ直ぐ下山する楠川歩道の他に山側を迂回する奉行杉コースや弥生杉コースもあるのですが、縄文杉や大王杉などを見た後で他の屋久杉を改めて見るほどでもないと思い、渓流の迫力ある水の流れを見ながら歩く楠川歩道で真っ直ぐ白谷雲水峡のバス停まで下山しました。
 楠川歩道はオススメだと思います。

  *白谷雲水峡バス停はAU携帯が
   通じました。

 下りも木の根が多い登山道を下っていくことに加え、小刻みにアップダウンもあるので、下山であってスピードを出しにくく、しかも距離が長いので結構足にきました。そういう意味では、楠川分れまでのトロッコ道区間は癒しの区間でした。

 2日間とも雨に降られずに終始天気が良く、特に1日目の宮の浦岳に登る際には快晴で幸運でした。

 まつばんだ交通のバスで30分(料金560円)ほど乗ると宮之浦港に到着。港近くにあるホテルで早めに風呂に入り汗を流すことができ、足や腰をほぐせたので、あまり疲れを残さないで済んで良かったです。

 本州には無い珍しい山の風景、縄文杉をはじめとした屋久杉、苔むす森をはじめとした苔のある風景、白谷雲水峡の渓流の風景など、感動する風景の多い山行となりました。

 屋久島で最後に食べた空港内にあるレストラン「エアポートやくしま」の屋久島そばと一緒に付いてきた飛魚の唐揚げと屋久島のとろろが意外にも美味しかったのでご紹介します。

 ここまで読まれた方は、長文を最後までお読みいただきありがとうございました。

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宮之浦岳縦走(淀川登山口 黒味岳 宮之浦岳 縄文杉 白谷雲水峡)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
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2/5
体力レベル
4/5

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