白馬岳・旭岳@因縁の百高山に大雪渓経由で

2023年05月02日(火) 〜 2023年05月03日(水)

• GPS: 26:21
• 距離: 14.7km
• 登り: 1,925m
• 下り: 1,923m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:29
• 休憩: 1:14
• 合計: 7:43

7:03 猿倉荘
8:08 8:09 白馬尻荘
8:11 8:12 白馬尻小屋
10:28 10:34 岩室跡
10:56 11:08 避難小屋
11:52 11:58 白馬岳頂上宿舎
12:35 12:55 旭岳
13:55 14:15 白馬山荘
14:29 14:37 白馬岳
14:46 白馬山荘

2日目

• 山行: 3:00
• 休憩: 0:07
• 合計: 3:07

6:12 白馬山荘
6:40 6:47 避難小屋
6:53 6:53 岩室跡
8:06 8:06 白馬尻小屋
9:19 猿倉荘

天候

晴れ（初日は真冬，二日目は初夏）

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

【往路】5/1(MON)
バスタ新宿23:05→5:44白馬八方(高速バス白馬線7500円)
5/2(TUE)
白馬八方6:00→6:22猿倉(季節運行猿倉線950円)
白馬山荘泊(一泊二食16000円）

【帰路】5/3(WED)
猿倉10:30→10:52白馬八方(猿倉線950円)
八方♨️でのんびり(モンベル割750円)
白馬八方13:07→13:12白馬駅(猿倉線180円)
そば処松庵でのんびり
白馬15:16→19:06新宿(あずさ46号,優待4830円)

コース状況／危険箇所等

【大雪渓と落石】猿倉から一時間程林道や山中を歩くと，夏に白馬尻小屋が立つ大雪渓入口に到達します。大雪渓は，標高2100mを越えたあたりからは斜度が増し，八丁坂より緩そうですがそれでも滑ったら止まらない斜度になるので要ピッケル，重アイゼン。初日は氷点下で強風，地吹雪の状況でも，逆にアイゼンの効きは良く登りやすかったです。一方で，二日めの下山時は急に気温が上がったからなのか，杓子岳方面からガラガラと落石の音が何度か聞こえ，その後は無音のまま大小の石や岩が雪渓に次々と転がって来ていました。私の横や後ろから次々とサッカーボールぐらいの岩が凄い勢いで抜けて行き，登っている人は急斜面で殆ど足元を見ていて気がつかないので，ラークを叫びお知らせしました。岩は上から横から来ますので，特に下山時は運に任せるしかない気も。

【旭岳】大雪渓からだとまだ休業中の白馬頂上山荘の前を抜け，杓子岳に続く稜線を登ると旭岳が目の前にそびえます。一度，雪原に降りて，そこから旭岳のスカイラインに沿って登ると徐々に斜度が増し，大雪渓よりきつい斜度になります。その後，雪が覆っていないガレとハイマツを越えて雪の急斜面を登るか，ガレのなかのルートのようになっている部分を上手く繋いで行くと稜線に出られるようです。この日はガレの部分を良い感じに昨晩の新雪が固めており，ガレのルートで気持ち良く登れました。旭岳の頂上は見ての通り台形で広くて快適です。帰りは来た道を滑落に気を付けて戻ります。バックステップで下りる場面もありました。白馬山荘へは旭岳と同じ位の高さまで登り返すので最後の気合いで。

その他周辺情報

【白馬山荘】一泊二食付きで16000円。随分とお高くなりました。今回は仕切られた二畳くらいのスペースを個室的に独占出来たので，いつもこれなら納得の範囲かも。冬なので水道は使えませんが，お手拭きが大量に用意され，水は無料で頂けました。ドコモの電波も良好。流石の北アルプスクオリティですが，北アルプスの山小屋を頼って縦走するにはこれからは札束が要りますね。テント泊ですら今年はまさかの4000円というのも見ましたし。

ファイル

Screenshot_20230502-040105.png

【後日参考用】初日と二日目の天気予報
（更新時刻：2023/05/04 18:23）

写真

5/1 22:59

GWの中日でも大混雑。バスタ新宿から出発！

5/2 6:50

猿倉荘に到着！登山相談所で昨晩の積雪を確認したら10cm程とのことでひと安心。

5/2 7:20

大雪渓までは積雪の残る林道をてくてくと。小蓮華山方面の山並み。

5/2 8:10

白馬尻に到着。風が凄くとも素晴らしい天気に感謝。

5/2 8:44

地吹雪が顔に痛い。

5/2 9:16

痛くても寒くても前進あるのみ。

5/2 9:44

デブリゾーン。昨晩は雪予報で心配でしたが，積雪少なくてほんと良かった。

5/2 10:36

杓子岳。上から見る姿と全然違う。

5/2 10:37

結構な斜度でも写真に撮ると普通のゲレンデ。

5/2 10:56

屋根だけの避難小屋。ここの岩陰でしばしの休憩。

5/2 10:56

ここから先も長いのよね。。。

5/2 11:38

小屋が見えた！（単調過ぎて飽き飽きしていたので，実際めちゃ嬉しいのです）

5/2 11:50

一昨年の夏にここでテン泊して旭岳を目指すつもりだったのよね〜

5/2 12:02

稜線に出れば因縁の旭岳さまとの出会い。新雪でキレイ。

5/2 12:06

今度こそ行くぜ！

5/2 12:33

見た目より厳しい斜度を登りきり台形の頂点へ。

5/2 12:35

日本標高第39位旭岳2867mゲット！

5/2 12:42

先ほど下から見た杓子岳とその奥には鑓ヶ岳。美しいな。

5/2 12:42

岩と雪の殿堂。凜々しいな。

5/2 12:43

白馬岳と白馬山荘。癒やされるな。

5/2 12:48

百高山登頂記念。

5/2 13:00

さて，風ビュービューで寒いので下山。奈落に落ちないよう細心の注意にて。

5/2 13:28

本日のお宿は目の前。でも遠い。

5/2 13:54

着いた！

5/2 14:23

受付だけ済ませてそのまま白馬岳へGo！

5/2 14:31

白馬岳。ここは3回目。正面にやっと登れた旭岳をほっこりと見下ろす。

5/2 14:33

白馬三山の他二山方面。かっこいいな。

5/2 14:40

白馬二山と北アルプスを眺めながら下山。5月なのに凄い雪庇。

5/2 15:10

ロールカーテン付き準個室で快適なお部屋。なお，音は筒抜けなのでいびき勝負も楽しめます笑。

5/2 17:04

夕食はハンバーグカレー大盛り。ゲフッ

5/2 18:03

食後は夕焼け鑑賞。相変わらず風ビュービュー。が，それも良い。

5/2 18:23

ダイヤモンド旭岳。

5/2 18:26

染まる二山。

5/2 18:30

日没。諸行無常。

5/3 4:52

お土産Tシャツ2枚ゲット。左がオリジナル，右がモンベル製。モンベルに転職して少し痩せたらしい。

5/3 5:00

さて翌日。いびき勝負に勝利して，素晴らしい朝を迎えました。

5/3 5:02

今日は無風で暖かい。予報通り！

5/3 5:09

健康朝食。

5/3 6:11

今日は下山だけで足取り軽し。温泉，温泉〜

5/3 6:16

バイバイ，旭岳。楽しかったよ。

5/3 6:26

下りるだけなのに暑い。暑がりな私は風がある方がやっぱり好きです。

5/3 6:55

正面から太陽。下りなのに汗だく。

5/3 7:03

なんか石とか岩とか次々落ちてくるんですけど（怖

5/3 7:48

安全地帯まで一気に下りて大休憩。気持ち良い〜

5/3 7:54

今日は5/3。連休後半スタートなので沢山の人が登っていきます。

5/3 8:37

雪解けした林道脇にはふきのとうがたくさん。

5/3 10:21

げざーん！

5/3 11:41

八方の湯に寄るため途中下車。休憩室から見る八方尾根スキー場と白馬三山。

5/3 14:24

グーグル先生に教えてもらった白馬駅徒歩3分のおそば屋さん。季節の天ぷらが評判らしい。

5/3 14:05

隣のマダム達がめちゃ褒めしながら食べていて，お陰で私もとても美味しく感じました笑 。

5/3 15:14

白馬駅よりあずさで帰還。お疲れさまでした！

5/4 10:07

（番外編）今回も下山時に雪団子で苦しめられたのでプレートを交換。新プレートはお肌ツヤツヤで次は大丈夫かな！

撮影機器：

サイバーショット DSC-RX100M5A SONY

装備

個人装備

半袖シャツ アームカバー 長袖インナー フリース(厚) ハードシェル(上下) タイツ ズボン(厚) 靴下(2枚重) グローブ(厚) アウター手袋(夏用防水) 予備手袋 防寒着(ダウン薄上) ゲイター 毛帽子 夏帽子 冬靴 アイゼン(12本) ピッケル ストック 朝昼ご飯 行動食 非常食 飲料(ポカリ+と水で1.5L) 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 時計 サングラス ヘルメット タオル ロールペーパー カメラ スマホ 着替え(下着)

感想

napiee

一昨年の夏に麓まで行きながら登頂をあきらめた因縁の百高山，白馬旭岳を無事拾うことが出来ました。

旭岳は正式な登山道のない百高山の一つで，一昨年の夏に登る予定で来ましたが，直前に「岩が脆く危険なので登山禁止です！」と注意されてしまい泣く泣く撤退。

でも調べてみると自己責任でどうぞと言われて登った人多数ですし，そんなグレーゾーンを攻めなくてもGWから5月一杯ぐらいは普通の雪山として登頂可能との情報を入手。そんなこんなで去年から今年のGWはここに行くと決めており，執念で今回88座目回収に至りました。これで北アルプスの百高山は完了，残すは南アルプスの12座です。夏は南アルプスに全集中（できるかな〜）！