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Yamareco

記録ID: 5462873
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山滑走
槍・穂高・乗鞍

西穂高岳

2023年05月04日(木) [日帰り]
 - 拍手
yy0419 その他2人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
11:34
距離
11.2km
登り
1,487m
下り
1,488m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
10:44
休憩
0:50
合計
11:34
5:00
8
スタート地点
5:08
5:08
4
6:07
6:07
351
11:58
12:47
5
12:52
12:53
161
15:34
15:34
40
16:28
16:28
6
16:34
ゴール地点
ログは小梨平まで
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
さわんど駐車場700円/日
上高地〜沢渡:タクシー4,600円(定額)
小梨平キャンプ場(持ち込みテント1名1泊1,300円)
小梨平は売店・食堂・お風呂あり(18:00まで)
コース状況/
危険箇所等
※西穂高沢のアプローチは前日の参考記録参照
西穂高沢の雪渓は取付時点から既に雪が緩んでいて、アイスバーンによる滑落の危険はありません。ただし雪が腐っていてステップが崩れやすいため、それによるスリップに注意が必要でした。
稜線までの傾斜は極端な急斜面はないものの、平坦な部分が全くなく、30〜35度程度の斜面が延々に続きます。スリップした場合はザラメでスピードはでないものの、いつまでもスローに滑り続け、最悪の場合は岩などに激突する恐れがあります。ツボ足登高の場合はストックは危険ですので、必ずピッケルを持ち、スリップ時には滑落停止で確実に停められる技術が必要です。
稜線からはほぼ雪の消えた岩稜帯ですが、所々雪が残っていますので、アイゼンをつけたまま歩きます。時間が早いと凍っている可能性が高いので注意が必要です。
下降は山頂からやや奥穂側に下ったコルからスタートです。本谷に合流するまでは35程度の斜面が続きますので特にツボ足はスリップ注意です。ロープを出しているパーティーもいました。尻セードをやっている人もいましたが、確実に制御できないと危険です。スキーの場合は最初の20m程度が幅が極端に狭いので横滑りで安全に降りましたが、それを越えれば快適な斜面です。登山者が通らない面ツルの斜面もかなりあるので、快適に滑れます。ただしルンゼ滑降の分類に入るルートなので、確実にターンできる技術は必須です。
本谷に合流すると斜度が落ち着きますので、ツボ足も比較的サクサク下れます。スキーも脇の斜面を拾えば、そこそこ快適に滑れます。
雪渓を下り終わってからも、藪抜けをはじめ長いシートラが残っていますので、長時間歩き続けられる体力は必要でしょう。
朝の上高地
焼岳が焼けています。
2023年05月04日 05:03撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 5:03
朝の上高地
焼岳が焼けています。
日の当たりだした西穂高岳
2023年05月04日 06:24撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
1
5/4 6:24
日の当たりだした西穂高岳
シートラで西穂沢を登ります
ステップは大概が下りの踏み跡なので、歩幅が合わずに意外と苦労します。
2023年05月04日 08:19撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 8:19
シートラで西穂沢を登ります
ステップは大概が下りの踏み跡なので、歩幅が合わずに意外と苦労します。
Tさんスキー&ストックデポ地点
Tさんはここからは登山で登頂を目指します。
2023年05月04日 08:35撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 8:35
Tさんスキー&ストックデポ地点
Tさんはここからは登山で登頂を目指します。
ダブルアックスで雪渓を登るTさん
後からシートラで登るKさんはやっぱり重そうです。
2023年05月04日 09:04撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 9:04
ダブルアックスで雪渓を登るTさん
後からシートラで登るKさんはやっぱり重そうです。
まだ雪渓下部ですが、いい傾斜感がありますね
2023年05月04日 09:13撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 9:13
まだ雪渓下部ですが、いい傾斜感がありますね
下りルートの合流地点
右正面が下りで使う雪渓です。傾斜感がわかりにくいですが、35度くらいの傾斜があり、スリップすると止まりません。写真左の突き出た岩の部分で休憩しましたが、休憩中にスリップしてなかなか止まらない人が何人かいました。(それを見てTさんはかなりビビりが入っていました)
2023年05月04日 10:34撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 10:34
下りルートの合流地点
右正面が下りで使う雪渓です。傾斜感がわかりにくいですが、35度くらいの傾斜があり、スリップすると止まりません。写真左の突き出た岩の部分で休憩しましたが、休憩中にスリップしてなかなか止まらない人が何人かいました。(それを見てTさんはかなりビビりが入っていました)
こちらは登路である本谷
コルまであとわずかですが、シートラだとこの距離がなかなかつらいです。
2023年05月04日 10:34撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 10:34
こちらは登路である本谷
コルまであとわずかですが、シートラだとこの距離がなかなかつらいです。
休憩地点からの前穂・明神
だいぶ高度が上がりました。奥明神沢や前穂高沢がよくわかります。ここから見ると壁のような急傾斜に見えます。
2023年05月04日 10:48撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
1
5/4 10:48
休憩地点からの前穂・明神
だいぶ高度が上がりました。奥明神沢や前穂高沢がよくわかります。ここから見ると壁のような急傾斜に見えます。
シートラKさん到着
写真では緩斜面にも見えるところがマジックです。
2023年05月04日 10:57撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 10:57
シートラKさん到着
写真では緩斜面にも見えるところがマジックです。
稜線に出て姿を現した笠ヶ岳
2023年05月04日 11:28撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 11:28
稜線に出て姿を現した笠ヶ岳
西穂山頂への稜線上の縦走路
98%夏道ですが、雪が残っているところもあるので、兼用靴に12本歯アイゼンでギシギシ登ります。もちろんシートラ。
2023年05月04日 11:29撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 11:29
西穂山頂への稜線上の縦走路
98%夏道ですが、雪が残っているところもあるので、兼用靴に12本歯アイゼンでギシギシ登ります。もちろんシートラ。
ドライツーリングで岩場を登るTさん
後には西穂山荘から続く稜線が。
2023年05月04日 11:51撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 11:51
ドライツーリングで岩場を登るTさん
後には西穂山荘から続く稜線が。
やっと山頂が
2023年05月04日 11:53撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 11:53
やっと山頂が
到着です
2023年05月04日 11:53撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
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5/4 11:53
到着です
とりあえずは山頂からの展望
乗鞍方面
2023年05月04日 11:57撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 11:57
とりあえずは山頂からの展望
乗鞍方面
槍から黒部源流域の山々
2023年05月04日 11:57撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
1
5/4 11:57
槍から黒部源流域の山々
奥穂から槍までの稜線
2023年05月04日 11:57撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 11:57
奥穂から槍までの稜線
黒部源流域・雲の平方面
2023年05月04日 11:57撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 11:57
黒部源流域・雲の平方面
笠ヶ岳
2023年05月04日 11:58撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 11:58
笠ヶ岳
乗鞍アップ
御岳も見えていました。
2023年05月04日 11:58撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 11:58
乗鞍アップ
御岳も見えていました。
霞沢岳から東方
富士山、南アルプス、中央アルプス
写真枠外左には八ヶ岳も見えました。
2023年05月04日 11:58撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
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5/4 11:58
霞沢岳から東方
富士山、南アルプス、中央アルプス
写真枠外左には八ヶ岳も見えました。
ツボ足のTさんは一足早く出発です。
2023年05月04日 12:16撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 12:16
ツボ足のTさんは一足早く出発です。
スキー組もコルに向けて下ります
コルまでの下りは慎重に。
2023年05月04日 12:39撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 12:39
スキー組もコルに向けて下ります
コルまでの下りは慎重に。
稜線から見た滑降ルート
出だし20m下の部分が狭いですが、それをクリアすれば行けそうです。
2023年05月04日 12:40撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 12:40
稜線から見た滑降ルート
出だし20m下の部分が狭いですが、それをクリアすれば行けそうです。
出だしの峡部へと向かうKさん
その下にはツボ足のTさんも見えています。
2023年05月04日 12:47撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 12:47
出だしの峡部へと向かうKさん
その下にはツボ足のTさんも見えています。
急斜面をダブルアックスでクライムダウンするTさん
実際の斜度感に近い感じです。35度を超えるくらいの傾斜があります。
2023年05月04日 12:51撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 12:51
急斜面をダブルアックスでクライムダウンするTさん
実際の斜度感に近い感じです。35度を超えるくらいの傾斜があります。
上からのぞいたところ
傾斜があるようですが、スキーでは快適。面ツルで滑りやすい斜面でした。
2023年05月04日 12:51撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 12:51
上からのぞいたところ
傾斜があるようですが、スキーでは快適。面ツルで滑りやすい斜面でした。
下から振り返ったところ
こう見ると全く急には感じられませんが。
2023年05月04日 12:51撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 12:51
下から振り返ったところ
こう見ると全く急には感じられませんが。
本谷合流しましたが、まだ前を向いて歩くのは怖いようです。
2023年05月04日 13:01撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 13:01
本谷合流しましたが、まだ前を向いて歩くのは怖いようです。
お絵描き跡
2023年05月04日 13:03撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 13:03
お絵描き跡
ツボ足もここまで来ると前を向いてガシガシ下れます。
スキーはできるだけきれいな斜面を拾っていけば、まだまだ楽しめます。
2023年05月04日 13:11撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 13:11
ツボ足もここまで来ると前を向いてガシガシ下れます。
スキーはできるだけきれいな斜面を拾っていけば、まだまだ楽しめます。
中間部付近
まだまだ山岳的ロケーションです。
2023年05月04日 13:13撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 13:13
中間部付近
まだまだ山岳的ロケーションです。
右側の斜面を狙って
2023年05月04日 13:13撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
5/4 13:13
右側の斜面を狙って
下山の一般ルートから西穂高沢を振り返って
一日たっぷりと遊びました。
2023年05月04日 15:11撮影 by  FinePix XP140 XP141 XP145, FUJIFILM
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5/4 15:11
下山の一般ルートから西穂高沢を振り返って
一日たっぷりと遊びました。

感想

GW山行2日目。本日は西穂高沢から西穂高岳登頂を目指しました。昨日の偵察より判断して5時に小梨平出発。7時頃雪渓末端についた際には既に雪は緩んで比較的安全な状態でした。雪渓は全行程シートラで登りましたが、それなりに傾斜もあり、稜線までたっぷり4時間余りかかりました。山頂は風も穏やかで、360度の大展望。前日の偵察も含めた苦労が吹き飛びました。肝心の滑降も状態がすこぶるよく、大満足の1日となりました。シートラの距離が長く、アプローチの苦労が多い割には快適に滑べれる斜面が少ないため、山スキーでは足が遠くなりがちな穂高エリアですが、ここでしか味わえない達成感があるなと、改めて感じられる山行になりました。個人的には2019年のリベンジとなりましたが、当時と比べて積雪量は少なかったものの格段に滑りやすい雪質で、同ルートでも条件次第で全く快適度が異なることを痛感しました。

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