木曽駒ヶ岳
- GPS
- 03:09
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 429m
- 下り
- 423m
コースタイム
天候 | 曇り。稜線上は小雪混じりの強風。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
千畳敷から駒ヶ岳山頂まで全面的に積雪あり。千畳敷から乗越浄土まではトレース明瞭かつ夏道のコースロープが見えている。乗越浄土の直下で少し急な個所があるが、滑落等を心配するほどのものでもない。ただ、横の沢筋に目をやると、急斜面の雪に怪しげな筋が入っており雪が動いたことがわかる。今後積雪が増えるにしたがい、雪崩への警戒を強めなければいけない。 乗越浄土から駒ヶ岳山頂までの稜線上は、往路のトレースが復路には風で吹き消されてしまった。ただ、今の積雪だと夏道のコースロープが出ているし、見通しは悪くなかったので迷う可能性はなかった。この日は風が強く、浄土乗越から下部は全く無風であったのに対し、稜線上はコンスタントに風速15mくらいは吹いていて、瞬間的には風速20mを超える程であったので、適切な装備を持たないと凍傷の危険がある。自分もカメラの操作のためにほんの数分手袋を外しただけで、右手の指先が軽い凍傷になった。雪は風に磨かれてクラスト状になっているが、アイゼンは良く効いた。 |
その他周辺情報 | 下山後、こまくさの湯で汗を流してから帰路についた。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
雨具
毛帽子
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
ヘルメット
|
---|---|
備考 | かなり強風だったので、短時間とはいえバラクラバやゴーグルがあっても良かったかもしれない。 |
感想
10月は一度も山に行っておらず、なんとなくモヤモヤしていた。どうも日曜のたびに天気が良くなかった気がする。11月に入ってもなかなか機会が巡ってこなかったが、16日はかなり前から天気が良さそうな予報が出ていたので、この日こそは…と少しテンションが上がっていた。今回は、試しに重いカメラとレンズを担いで山に登ってみようと思っていたので、カメラの重さが身に堪えた時に途中で投げ捨てて帰ってくるわけにもいかないので、行動時間が短い場所ということで木曽駒を選んだ。車での道中、駒ケ根インター付近から雪を抱いた木曽駒が見えてテンションが上がる。天気も上々だ。ただ、自宅を出るのが遅くなったのが響いて、菅の平発11時15分のバスになってしまった。バスとロープウェーを乗り継いだ先の千畳敷はすっかり雪景色。こんな時間から登り始める人はおらず、周りは観光客だらけ。とりあえず写真を撮りながら行けるところまで行くことにする。今回の目的は、ピークハントではなくむしろ写真だ。千畳敷から乗越浄土までは、序盤はほとんど平らな道で、その後、徐々に傾斜がきつくなっていく。乗越浄土近くまで来るとかなり急になるが、そうこうしてるとすぐに登り切ってしまう距離なのが有難い。やはりロープウェーのおかげで標高差がかなり少ない登山であることを痛感する。乗越浄土に着くや否や、強風に襲われる。登りで暑かったので防風用のアウターを脱いでいたが、宝剣山荘の陰でそそくさと着込む。また、手袋も薄手のものでここまで登ってきたが、これも冬用のものにする。風は木曽側から吹いてくるが、時折、真っ直ぐ歩けないほどの風だ。稜線を歩いているといっても、北アのように切り立った稜線ではないので少々風に煽られたところで問題にはならない。耳当てとアウターのフードとヘルメットで頭部顔面の防風対策はまずまずできているが、ほおの頭が少し風に晒されて痛かった。中岳、木曽駒頂上といずれもすぐそこに見える距離なので、この程度のことで凍傷になるようでは地元北海道の冬は越せない。風に煽られながらも、気が付けば木曽駒頂上に到着といった距離感である。木曽駒頂上からは、中央アルプスの主稜線や御嶽が良く見えた。御嶽は依然として噴煙を上げている。この間の惨事で亡くなられた方のことを思い合掌する。今の木曽駒の状況から察するに、御嶽の頂上も強風に晒されているのであろう。一刻も早く、被害に遭われた全ての方が発見され、下山されることを祈るばかりである。頂上でセルフタイマーで写真を撮る時に、ほんの数分程、右手の手袋を脱いでいた。下山後に右手の親指の先がかすかにチリチリしたが、この時にごく軽い凍傷になったようだ。強風の頂上に長居をしても良いことがないので、そそくさと下る。下り始めると、往路のトレースがかき消されていて、エビのシッポも往路よりも大きく発達していることに気が付く。どうも強風が吹き始めたのも午後に入ってからのようだ。復路は往路よりも風が強く、舞い上がる雪煙で目が開けられない瞬間もあった。ゴーグルがあったら楽だったな…と思ったが、乗越浄土までの距離がそれほど長くないので耐える間もなく稜線の歩きは終わる。乗越浄土からは、風もなく快適に下る。結局、最終の一本前のロープウェーで下山することができた。今回の登山は、短時間ながらも久々の冬山らしい登山になった。去年今年と、秋春の登山はコンディションに恵まれて快適な登山ばかりしていたので、山に来てから、あれを持ってきておけば…というグッツがいくつかでてきたことが反省である。
凄くいい写真が撮れていますね〜! 技術の高さがわかります。(写真フイルム会社OBなので、写真を見る目には自信あります ) 雪と岩のミックスが昔のB&Wフイルムを彷彿させて感銘しました。ところで、来週ここに行く予定なのですが、ピッケル持っていった方が良いですか?
コメント、ありがとうございます 午前中に登られた方のレコでは青空なのですが、私は出発が遅かったせいで曇天&強風と写真を撮るのにも少し残念なコンディションになってしまいました その分、エビのしっぽが急速に成長する様子が見れたのが面白かったです。
さて、ピッケルの携行についてですが、私はピッケルを携行しましたが使いませんでした。コース的には、八丁坂の終盤がそこそこ急なくらいで、後は滑落停止に備える箇所はないと思います。また、乗越浄土までは雪は柔らかく、稜線上でもアルパインポールが簡単に刺さる程度でした。つまり、16日の時点ではピッケルが必要なコンディションではなかったように思います。ただ、急傾斜で雪が深くなったり氷結したり、という状況なら、間違いなくピッケルがベターだと思いますし、同じく稜線上でも、日照で雪が解けて凍るなどすれば、ポールが刺さりずらい状況にはなり得ると思います。明確な答えではなくて申し訳ないのですが、ピッケルが無くても登れる可能性はかなり高いと思いますが、お守りがてらにお持ちになった方が安心だと思います。
ayoさん、 ご丁寧な返信ありがとうございました。ピッケルはお守りに持参することにします。ところで雪と岩のモノクロ的画像ですが、あれはデジタル画像の加工をしてあるのですか、それともカラー画像の原画ですか?
(銀塩フイルム時代の知識だけでは、昨今のデジタル画像加工技術はフォローできなくて・・・ )
来週は、天候に恵まれた良い登山になるといいですね
写真に関してですが、曇天下で全体的に眠たい画像になってしまったので、コントラストを少し上げています。青空がないことが、なおさら白黒写真風に感じさせてるような気がしますね。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する