戸倉三山縦走 元郷BS→臼杵山→市道山→刈寄山→今熊山→武蔵五日市駅
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,324m
- 下り
- 1,407m
コースタイム
天候 | 無風・晴れ→曇り→雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR日野駅→(中央線)→立川駅→(乗り換え・青梅線)→拝島駅→(乗り換え・五日市線)→武蔵五日市駅 【バス】 武蔵五日市駅BS→(藤倉行き)→元郷BS 西東京バス「武蔵五日市駅バス停案内」 http://www.nisitokyobus.co.jp/rosen/noriba/musashiitsukaichi.html 西東京バス「ハイキング時刻表 あきる野・日の出・檜原エリア」 http://www.nisitokyobus.co.jp/rosen/lib/objects/hiking_itsukaichi20140901.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
【元郷(もとごう)BS→臼杵山(うすぎやま)】 バスは武蔵五日市駅から都道33号線(上野原あきる野線)を西へ向かいます。元郷BSまでは20分余で到着。このBSは登山口の真前にあります(登山口の標識あり)。まずは商店横の階段を登り、山道へと入っていきます。 歩き始めは北斜面で薄暗く、この時期は霜が降りており寒いです。道は鮮明ではなく、かろうじて分かる程度ですが、迷うことはないと思います。 急坂を登っていくと間もなく尾根に出るので、標識に従って左折。ここから山頂までは数か所の小ピークを越えての我慢の登りになります。そのピークのうち2箇所にはテレビ中継アンテナが立っていますので、ペース配分の目安になるでしょう。 上のアンテナあたりまでくると、左手には武蔵五日市方面の街並み、右手には笹尾根が見えて気分が良いです。ただし、樹林帯の中を歩きますので景色は枝越しに時折見えるといった程度です。 グミ尾根との合流点のすぐ先には、一対になった猫碑(犬に見えます)の石像が目立つ臼杵神社があります。ここが臼杵山北峰で、その先の山頂(南峰=鹿ン丸)は指呼の間。山頂からは北東側にのみ眺望があり、晴天であれば新宿の高層ビル群やスカイツリーが確認できるほか、東京・埼玉方面の街並みがよく見えます。 なお、本日ピークに立った4つの山(臼杵山、市道山、刈寄山、今熊山)は、どこも東京・埼玉方面の景色を楽しむことができます。 【臼杵山〜市道山(いちみちやま)】 臼杵山からは一旦、急に下っていきます。市道山までは標準で1時間20分の尾根歩きで、何度もアップダウンを繰り返していきます。 この辺りは臼杵山までの尾根道と比べて杉などの針葉樹が多く、薄暗い感じです。やがて鞍部から右手にカナバ沢付近の深い谷と、市道山手前で合流するヨメトリ坂を見ながら最後の長い登りにとりかかります。 市道山山頂も開けているのは、北東方面のみですが、南側には枝越しに陣馬山、生藤山や和田峠に続く吊尾根などの姿を間近に見ることができます。 【市道山〜刈寄山(かりよせやま)】 市道山から急坂を下っていくとすぐに吊尾根への分岐が現れます。ここからは東西方向に伸びる峰見通りを歩きますが、相変わらず何度もアップダウンを繰り返していきます。 ここも比較的針葉樹が多く、薄暗く眺望が乏しいのですが、途中、植栽地があり北側に展望が開けます。左後方を見ると大岳山のピーク付近が顔を出してくれます。 トッキリ場(鳥切場)からは左折して猪畑尾根に入り北に向かいます。旧入山峠からは下っていき、送電鉄塔の下を通過すると舗装林道と交差する入山峠に到着します。 道路を渡ると標識があり、再び山道に入ります。すぐ先には刈寄山方面と今熊山方面への分岐があり、ここから刈寄山までは15分ほど。小さなアップダウンの後、露岩や階段を登っていくと東屋のある山頂に辿り着きます。 東屋の脇には、山と高原地図では「荒廃」と書かれた、林道の刈寄線を経由して沢戸橋に向かう道の入口があります(標識あり)。あまり踏まれていない様子で落ち葉が堆積し、道がやや分かりにくい印象でしたが、私は使ったことがありません。 【刈寄山〜今熊山(いまくまさん)】 今来た道を折り返します。10分ほど歩くと入山峠近くで見た今熊山への分岐と違う、小ピーク越えの分岐が現れますので、ここを経由していきます(その様子は写真を参照してください)。どちらもその先で合流します。 ここから今熊山まで数か所の小ピークがありますが、巻き道が設けられています。右手の谷には大規模な採石場があり、採掘している大きな音が聞こえてきます。 今熊山は、昔は今熊神社の本殿(現在は麓にあります)があったそうで、その雰囲気がよく残っています。ブナやモミなどの大木が見られ、春にはミツバツツジが綺麗だとか。ベンチも設けられており、休憩には絶好の場所と思います。 【今熊山〜武蔵五日市駅】 山頂すぐ下には今熊山園地があり、ベンチ・トイレがあり山頂同様に景色を楽しむことができます。 道は雨で掘れたのか、階段部分も段差が大きく、木の根が張っていたり露岩になっていたりして、足をひっかけたり滑ったりする危険があるので注意します。 ひたすら下っていきますが、やがて今熊神社本殿の屋根が見え、神社敷地に入ると後は舗装道路歩きとなります。 都道32号線(秋川街道)の交差点まで来ると、右に100mほど行けば今熊山登山口BSがあります。京王八王子・JR八王子駅〜武蔵五日市駅を結ぶ西東京バスの路線で、休日の昼間は1時間に1本程度の運行があるようでした。 しかし私は、左に折れて新小峰トンネルを歩いて武蔵五日市駅へ向かいます。トンネルは距離656m。抜けると秋川までずっと下っていきます。途中、都立小峰公園前を通過し、秋川橋を渡り、今朝方バスで通った都道33号線をトンネルで潜ると、駅までは僅かです。 【全体的に】 歩行距離が長く、アップダウンが多いので体力を要するルートです。登山道はごく一部に霜柱がたっている程度で、まだ凍結箇所はありませんでした。 広葉樹の下は落葉で浮石などが隠れて見えませんので、スリップとあわせて注意してください。道は見えにくくなっている箇所もあるものの、分からないということはないと思います。指導標識も多く、赤や白のテープ、ペンキ表示などもありますので迷うことはまず無いでしょう。 急な下りなど慎重さが必要な場所もありますが、特に危険ということはありません。 コンビニは、武蔵五日市駅構内にあります。山中に小屋・売店はありません。トイレは、武蔵五日市駅、今熊山園地、小峰公園にあります。 私のau携帯は、元郷BS〜臼杵山山頂手前と今熊山〜武蔵五日市駅は電波状態が良好でしたが、その他の場所では圏外表示が多かったようです。 |
その他周辺情報 | 東京都立小峰公園 http://www1.ocn.ne.jp/~komine/ つるつる温泉(日の出町) 武蔵五日市駅から路線バス運行中(時刻表は以下のサイトに掲載) http://www.gws.ne.jp/home/onsen/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
時計
タオル
カメラ
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感想
今日は出遅れてしまいました。
家の用事を済ませたのが午前8時過ぎ。それから、どこかにハイキングに出かけようと考え始め、この時間からだと「歩き慣れた近場の山でトレーニングがよい」と思い、戸倉三山に決めて家を出たのが8時40分頃のことでした。
戸倉三山は前回のレコ「扇山→権現山…」と並んで、私がどこに行こうか迷った時にトレーニングに使う山です。
奥多摩の範疇に入るこの山は、奥多摩の山々の中では地味な印象があります。
石尾根のような明るい雰囲気は無く、滝が見られるわけでもなく、神社の参道に店が立ち並び食事や買い物ができるというわけでもありません。「深山の趣」を求めるには里に近いですし、三山に数えられる臼杵山(標高842m)、市道山(795m)、刈寄山(687m)は、いずれも標高が低いことも目立たない要因のひとつでしょうか。
時折、グループとお会いすることもありますが、大勢の登山者が行き来するということは無く、いつ来てもひっそりと静かな山歩きになります。
でも、誘惑に弱い私には丁度良いと感じます。
「トレーニングしたい」と思った時には、歩く時間を長く楽しめて、アップダウンの負荷が適度にかかるこのルートはお気に入りのひとつなのです。「今日は前回より調子いいな」などと歩くことだけ考えるのにうってつけと思えるからでしょうか。
それに各山頂から見ることができる東京や埼玉方面の雄大な景色は、素晴らしいものがあります。今熊山なら夜景を眺めて帰るのも距離的にイケるかな。きっと、町灯りはさぞや美しいんでしょうね。興味はありますが、夜に尋ねる勇気がありませんです。
午前中は天気が良くて風も無く、絶好のハイキング日和でした。
でも、市道山を下り始めたあたりから、急に西側から雲がかかり始め、あっという間にみぞれが降り始めます。
そういえば最近の大雪で、山形では電車が、四国などでは峠で車が立ち往生したとのニュースがあったばかりです。寒気が南下しているそうですが、この時期には珍しいことですね。今日の雪もその影響でしょうか。
ところで、元郷BSで見かけたのですが、11月下旬に今回の私と同じルートを辿ったと思われる70歳代の男性が行方不明になっているとのビラが張り出されていました。
お役にたてればと思い、終始、登山道から周囲を見渡して歩きました。見落としも多々あるのでしょうが、それでも痕跡を発見することはできませんでした。
丁度、今熊神社は失踪者や遺失物などを戻して欲しいときに、「●●を出してくりょーやーい」と大声で呼ぶと、元に戻るとの「呼ばわり」信仰があるそうです。
さすがに失踪者のお名前を叫ぶことはしませんでしたが、「早期発見ができますように」とお願いをして下山いたしました。
山歩きをすると、いざ何かあった時には山を歩く人同士こそが頼りです。
私に何か出来ることがあれば、微力ながら協力をさせていただきたいなと思っております。
冷え込みが強くなり、今後は雪が多くなりそうです。
皆さま、これからも楽しい山旅と無事のご帰還を…。(今回も1度滑って転んだ私が一番気をつけなければ、ですね。)
コメント
この記録に関連する登山ルート
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satotakeさんこんにちは(^ ^)今月中に戸倉三山に行こうと思っていたので大変参考になりました。ありがとうございました。トッキリ場先の分岐がわかりにくそうですね(^^;;
yakidangoさん、こんにちは。ユニークなお名前ですね。 (o´ω`o)
yakidangoさんのレコを拝見しましたが、すごいハイペースで山に向かわれていますね。かなりのスポーツマンとお見受けしました。
三峰からのハイキング、いいですねぇ。日野市に住んでいると三峰神社は(雲取)山の向こうで、なんだか足が向きにくい場所なのですが、西武線とバスに乗って行ってみようかなと思ってしまいます。本当、あまり行かない場所なんです。
戸倉三山のご予定があるとのこと。私の拙いレコが参考になりますと幸いです。
楽しいハイキングをしてきてくださいね。
こんにちわ、satotakeさん
コースタイムの出発時間、遅いなぁ〜 なんて思っていましたら・・
用事を済ませてからでしたか!
朝用事があってからの、ロング、アップダウン多いコースとのこと、
気持ちの切り替え素晴らしいですね。
私はこのコース歩いたことないので、聞く山の名前も初めてで、
近場でもまだまだいろんなコースあるんだなぁ って
私は奥武蔵のほうを歩いていましたが、やはり小雪が舞ってきました。
こちらから見ても奥多摩方面はかなりガスってる感じになってきて、
その後うっすら白くなったように見えました。
夏の山歩きに比べると、今の時期の低山は景色があまり期待できませんが、
静かな山歩きをしながら山を楽しみ、体力も温存って感じですかね。
その辺り?だと、笹尾根がちょっと気になっていてまだ行けてないので、
そのうち・・と思っています。
11月下旬から行方不明の方、寒いですがまだ生があって、早く発見されると良いですね。
pikachanさんの次回レコ、実は何度もチェックさせていただいてました!
奥武蔵ですね? では、いまレコ作成中ということかな…。
とてもとても、楽しみにしていますよ。
笹尾根は、上野原から井戸行きのバスに乗り、軍刀利神社(ぐんだりじんじゃ)→生藤山→陣馬山→景信山を歩いたくらいしか経験が無いのですが、生藤山手前は三国山からのそれは美しい富士山の姿が思い出になっています。
「近場でこんな場所があったのか」と、尾根歩きが楽しかった記憶がありますので、pikachanさんも気に入るといいです。
寒くなってきましたね。お風邪など召しませんように。 ヽ(´ゝω・`*)oO♪
ダメよ〜ダメダメ・仏様のレコはいつもその気にさせられちゃうけど春まで我慢です。それまでエアハイクと主婦のお仕事(大掃除)です。ところでこのコメント無事届くかしら?前回のは送信したはずなのに行方不明?PCもIパットも操作がグチャグチャで・・(-_-)zzz
あっ!! obanyanさんだ!! (*^ワ^*)
こんばんは。
>ダメよ〜ダメダメ・仏様のレコはいつもその気にさせられちゃうけど春まで我慢です。
いいじゃないのぉ〜! (ી(΄◞ิ౪◟ิ‵)ʃ) イヒヒヒ
いや、私もこれからは休日出勤などがありまして、今月はもう山に行けないかなぁ…と。
なので、 obanyanさんと同じく「エアハイク」しますよ。御一緒しましょう。
>PCもIパットも操作がグチャグチャで・・
(⌒_⌒) ふふ… いえいえ、obanyanさんのレコは充実してるじゃないですか。
情報発信だけでなく、こんなコミュニケーションができているのですから、パソコンのスキルというより、「気持ちを伝える」ということが上手なのかなと思いますです。
私のレコも来月までお休みになりそうです。元気にしていてくださいね。
大ベテランの山の会の会長が下見に行って下さって行方不明になり、眠れぬ夜を過ごしてきましたが今日やっとご遺体で発見されました。心配りしていただきありがとうございました。どうぞ安全に気をつけてハイキングを楽しんでください。
御丁寧に書き込みをいただきまして、ありがとうございます。
下見とは、他のハイカーの皆さんを思いやってのことだったのでしょう。発見されたとのことで何よりと思います。会長様のご冥福をお祈りいたします。
今回の事故は、御家族、御友人、関係者の皆さまには特に辛い出来事と思います。胸中お察しいたします。そして、このことが会の皆さまをはじめ多くの方にとりまして、安全な登山に繋がっていくよう心より願いたいと存じます。
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