愛宕三山 - ツツジ尾根〜愛宕山〜三角点〜竜ヶ岳〜滝谷源頭部〜地蔵山〜脇道〜水尾参道
- GPS
- 09:16
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 1,429m
- 下り
- 1,425m
コースタイム
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 9:16
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR嵯峨野線の保津峡駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■保津峡駅〜ツツジ尾根〜水尾分かれ 保津峡駅からすぐの保津峡橋を渡り、右折、程なくしてツツジ尾根の登山口があります。 登山口からジグザグ道を登って行くと、少しだけやや急な斜面の区間があります。 その後はアップダウンのある道で、特に問題なし。 荒神峠からは急斜面がしばらく続き、傾斜が緩んだ後、ネット沿いに少し登ると、表参道に合流します。 少し歩くと、水尾分かれです。 ■水尾分かれ〜表参道〜愛宕神社 愛宕神社への表参道です。 老若男女を問わず、多くの方が歩かれています。 しかし、登山口からの標高差は京都の山では最大ぐらいだと思われ、きちんと準備をした上で歩きましょう。 ■愛宕神社〜三角点〜竜ヶ岳分岐〜竜ヶ岳 愛宕神社からジープ道を進み、地蔵の辻にて左へ。 少し先の分岐で芦見谷へ下らずに右上へ進み、三角点へ。 すぐに写真25の竜ヶ岳分岐に至ります。 竜ヶ岳の山頂までは主に尾根歩きで、軽いアップダウンのあるルートになります。 ■竜ヶ岳〜滝谷源頭部〜旧愛宕スキー場跡 来た道を引き返し、一般のルートから逸れ、登山道と並行する緩やかな谷を少し歩いています。 再び一般のルートから逸れ、滝谷の左俣の支谷へ向かい、左俣に合流後、源頭部へ。 その後は特に進路を定めないままに進み、旧愛宕スキー場跡へ。 ■旧愛宕スキー場跡〜地蔵山〜竜ヶ岳分岐〜愛宕神社 踏み跡のない中を進み、地蔵山へのルートに合流。 P900の近くを過ぎた辺りから北へ方向転換し、ここからは道なりに進みます。 反射板のあるP917を経て、程なくして地蔵山山頂に到着です。 往路の道を引き返し、P917を経て、竜ヶ岳分岐まで戻ります。 今回は途中で一般のルートから逸れ、滝谷の右俣の支谷などを少し歩いています。 地蔵の辻を経て、愛宕神社へ至ります。 ■愛宕神社〜脇道〜水尾分かれ〜水尾〜保津峡駅 黒門の少し先から脇道を歩いていますが、そのまま表参道を歩くのが無難でしょう。 水尾分かれを経て、水尾参道へ。 単調ながらも問題のない道が続き、農林道と合流、すぐに登山口至ります。 水尾の里へ至り、水尾バス停の先は車道ではなく、遊歩道をしばらく辿っています。 舗装路歩きを終えると、保津峡駅に到着です。 所々で一般のルートから逸れて歩いています。 きちんと把握できないままに入り込まないようにしたいですね。 |
写真
感想
2019年6月に小野村割岳を訪れた際、エゴノキが群生している所があり、辺りには甘い香りが漂っていて、それ以来、とても気になる存在なのです。
2021年6月の愛宕三山への山行でも、それに近いぐらいの体験をして、昨年も出かけてみたのだけど、その時ほどではなく、やや肩透かし状態。
今年こそという感じで、時期を見定めて訪れてみました。
保津峡駅からスタートし、橋を渡るとそのすぐ先で道路が封鎖されており、落合方面への道は路肩修復のために通行止めとなっている。
ツツジ尾根ルートの登山口はすぐそこだし、大丈夫だろうと思われ、そのまま進む。
やはり問題はなく、ここから入山。
ナツハゼと思われる実がなっているけど、食べるにはもう少し待つ方が良さそうな。
しばし歩き進めると、電車から見えていた通り、付近にはガスが出ているよう。
暑さを警戒していたのだけれど、程々のペースで歩いているせいか、この時間帯はまだ問題はない。
とは言え、濡れタオルによる恩恵は十分に実感できる。
荒神峠に到着、少し呼吸を整え、水分を補給。
峠を過ぎると、急斜面区間となり、しんどい登りが続く。
所々で樹木越しに眼下に雲海が見えるけど、すっきりと見渡す事ができず、いつもながらにもどかしさを感じてしまう。
秋から冬にかけて発生しやすいとのイメージだけど、この時期でも見られるのですね。
気になる野草を探しつつ登るので、気が紛れて、しんどさをいくらか和らげてくれる。
表参道に合流、にわかに涼しくなったような感じがして、すぐに水尾分かれに到着、気温を確認してみると、17.5℃。
ちらほらと登山者を見かけつつ表参道を登って行き、社務所前に到着。
ここでパンを食べつつの休憩。
最後の階段を登って行き、愛宕神社へ。
本殿前の休憩所の温度計によると、14.5℃。
預かっていた古いお札を納め、お詣りを。
いつものように白髭社にもお詣りし、ジープ道へ。
もうすでに少し香りがしており、期待通りにエゴノキが咲いているけど、まだ蕾も多く、この後の開花具合が気になる。
花付きはとても良く、木々の生命力が隠し切れずに溢れ出ているかのよう。
ウツギの花も見られるけど、こちらの方が花期が少し遅く、咲き揃いつつある頃合か。
まだ涼しい時間帯のうちに三角点に寄っておく。
ジープ道に戻って歩いていると、道の中央がぬかるんでおり、どちら側を通るかで悩み、左の方が良さそうな気がしたけど、右寄りを歩いていたのもあり、そのまま右へ。
すると、思っていたよりもぬかるみの度合いが高く、足が深く沈みそうになり、慌てて逃れようとしてバランスを崩してしまい、見事に転倒。
トレッキングパンツの尻の部分や両手が泥だらけに。
呆然としたまま、取り敢えずは予定通りに竜ヶ岳方面へ。
竜ヶ岳分岐の先の好展望の場所に簡易のベンチがあるので、そこでウェットティシューを使って手と服の汚れを落とそうとするのだけど、思うようにきれいにならず。
竜ヶ岳の山頂方面へと歩き進めていると、手に残る泥の臭いがどうにも気になってしまい、滝谷の左俣の支谷へ下り、沢で洗う事にする。
期待通りに谷には十分に水流があり、手だけでなく、トレッキングパンツの汚れもできるだけ落とします。
でも、手の臭いはいくらか残り、我慢するしかないよう。
気持ちを切り換え、竜ヶ岳への尾根歩きに戻る。
エゴノキは主に高い位置で咲いているようで、所々で低い位置にも花が見える。
数は程々ながらも、サワフタギも見られ、所々でエゴノキと共に甘い香りを周囲に拡散していて、良い気分にさせてくれる。
期待通りだなと感じで歩いて行き、竜ヶ岳山頂に到着です。
何をするでもなく休んでいると、地面の一画が赤くなっているのに気付く。
きっちりと確認するまでもなくベニドウダンだと分かり、驚いてしまう。
何度も来ているのに、これまでその存在に気付いていなかったのです。
それとも、度忘れしていたのか?
来た道を引き返して行くと、さらにベニドウダンが見られ、う〜んという感じ。
予定通り、この日も登山道と並行する緩やかな谷へ。
期待通りにエゴノキが花盛りとなっていて、2年前よりも素晴らしいかも。
ここでも甘い香りが漂っていて、軽く酔ったような気分に。
視覚以上に臭覚を刺激してくれる感じですね。
ウツギの木も多いけど、咲き始めぐらいのようで、見頃はもう少し先でしょう。
満足感と共に一般のルートに戻り、先へ。
滝谷の左俣の支谷へと歩を進めると、草木は盛りの緑の色合いとなっていて、青空の下で輝いている。
こちらにもエゴノキやウツギがたくさん咲いていて、そこに華を添えている。
気分良くゆったりと下って行き、左俣に合流、そちらの登りに転じます。
風景を楽しみながら進んで行くと、倒れても枯れずにいる木がいつもの佇まいで存在しており、花の付き具合をチェック。
2年前にエゴノキだと気付いたのだけど、その時よりも随分と多く花を付けており、元気そうに見えて何よりです。
源頭部まで進み、今回は竜ヶ岳分岐に戻らず、右へ。
その後もエゴノキの花などを求めつつ、気の向くままに歩いてみます。
徘徊もどきを終え、旧愛宕スキー場跡の碑に到着。
この一帯には踏み跡が存在しているのだけど、それに拘らずに大体の方角を気にしておくだけにして進むと、途中で地蔵山と竜ヶ岳の両方が見える所があるのを知る。
また行こうとしても辿り着くかは不明ではあるけれど。
地蔵山へのルートに合流し、先へと進んで行きます。
こちらにもエゴノキやウツギがあり、楽しませてくれるのだけれど、竜ヶ岳に比べると、その度合いは低めかな?
目に入ったギンリョウソウを撮影していると、前後から登山者がやって来られる。
後ろからは大人数の団体さんで、その一員のような感じで進む事になる。
右側の谷の源頭部に咲く花に団体さんが気付かれ、こちらも撮影。
ジギタリスと思われ、何でこんな所にという感じです。
P917の反射板に到着、団体さんはこちらで昼食のようなので、標高点のチェックは引き返してきた時にする事にして、先へと進みます。
昨年には花付きの良かったエゴノキを見てみると、今年は花が少なめで、エゴノキの花の多寡にも当たり年と外れ年があるのかなと思わせられる。
そういう意味では、時期が早かったのかもだけど、昨年は花が少なかっただけに、今年は全体的には当たり年と言っても良いのかも知れない?
ちょっと疲れを感じつつ登って行き、地蔵山山頂に到着です。
ここにもエゴノキが咲いており、静かな中での昼食にします。
来た道を引き返して行くと、反射板の辺りは無人となっている。
団体さんとは途中ですれ違わなかったので、ここで引き返されたよう。
標高点などをチェック後、先へ。
途中で滝谷の右俣の支谷へ進み、右俣に合流後、登りへ。
小さな流れで、一見すると歩きやすそうなのだけど、左右の斜面は梅雨がもたらした降雨による水分をたっぷりと含んでいて、とても歩きにくく、苦戦してしまう。
程なくして水の湧き出し口に至り、その後は涸れた谷となり、普通に歩行可能になる。
その後は左俣に比べると、やや地味ではあるけれども、良い感じの風景となる。
谷を辿り続けると最後は急斜面になってしんどいので、適度な所で支谷に逃れ、一般のルートに早めに合流。
往路では気づかなかったのだけど、タニウツギが咲き始めているのが目に入る。
ジープ道に合流、その先で朝に転んだ地点を複雑な気分で通過。
地蔵の辻を過ぎると、左側に展望が広がるのだけど、この日は遠くははっきりとしておらず、最奥の比良の稜線はぼんやりとしたとなっている。
愛宕神社の境内では、家族連れの方などでまずまずの賑わいとなっていて、それぞれに山を楽しんでおられるよう。
黒門を通過後、右膝への負担を考慮し、脇道へ。
歩きやすい道だと改めて実感させられる。
水尾分かれにて右折し、ここでも足への負担を軽減すべく、水尾参道へ。
あまり好きな道ではないけど、一定の感覚で歩き進められるのは良い。
乳児を抱いた家族連れとすれ違い、ご挨拶。
この時間から登られるのは、暑さもあるし、大変そう。
無事に下り終え、水尾参道の登山口に到着。
予想通り、舗装路歩きは暑いけれど、まだ真夏のそれではなく、耐えられる範囲か。
水尾の特産品の自販機があるようで、初めて柚子ポン酢を買ってみる。
これを書いている時点では、まだ味の確認はできておらず。
いつものように水尾バス停の先からは遊歩道へと進む。
こちらも特に何かがある訳ではないけれど、車道よりは良いと思う。
この日もがんばって歩き、保津峡駅にてゴールです。
春の野草の花を求めての山行の時期が終わると、次は樹木の花という感じなのです。以前の山行で経験したエゴノキの群生による甘い香りが忘れられず、今年もそれを狙っての山行で、訪れやすい愛宕三山へ。
期待通りにエゴノキはたくさん咲いていて、所々で甘い香りが心地良く鼻をくすぐり、とても満たされた気分になりました。
写真では伝わらない部分なので、どう受け取られるかは分からないけど、満足度の高い山行となり、来年以降もまた体感したいという思いです。
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