羅臼岳×斜里岳(ダブル登山)


- GPS
- 16:00
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 2,378m
- 下り
- 2,365m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
【羅臼岳 全般】
岩場の山頂から知床連山・知床五湖が目前に、少し離れて「斜里岳」も見える。
はたまた国後島の山々が望まれ、少し複雑な気持ちも味わう。
ただ、硫黄山へ縦走・下山が出来ないのは残念(2006年8月現在)
登山口となる岩尾別別温泉へは帯広から約260km。
ログハウス風の木下小屋前は既に満車だったので、ホテル地の涯への道路脇に駐車した。
前日はもろもろ登山の準備をして、午後10時半に車中で寝袋に包まった訳だけれども、少し早目に到着し、ホテル地の涯でひとっ風呂浴びてからビールで乾杯が黄金コースかも!?
<当日の朝(8月14日)>
午前3時半 : 携帯電話で起きる
切りの良い4時丁度の出発を目指し、着替えと食事を済ませる。
【車中泊〜登山口】
<出 発>
車から5分程歩いて、4時のまだ薄暗い中「木下小屋」の前に到着
山荘で一晩明かした方だろう、野外で食事の準備等をしていたりする。
<重要!硫黄山登山口は利用できません>と「はり紙」があります。
<オホーツク展望台>
樹林がある為に、その隙間から少しだけ展望が開けます。
<弥三吉水> 十分な水量
蒸し暑い中登って来て、この水場は非常にありがたい!
水は十分な水量があり、顔を一度二度洗ってリフレッシュ!
<極楽平> 頂上まで約4.0km
上記の標識のあるところから山頂を確認できる。
しばらく平坦な土地を行く事になり、足休めに丁度良い。登山に来たことを忘れてしまいそうだ。
<仙人坂> 頂上まで約3.0km
上記の標識から登山道らしくなってくる・・・
<銀冷水> 頂上まで約2.5km
水量はこの日は少なかった・・・ちょっと、顔も洗えなさそうなのでそのまま通り過ぎる。
<大沢入り口〜> 頂上まで約2.0km
枯れた大きな沢地形へ出ると、その地形を利用して高度を上げる。
雪渓が残っているも、水の流れは確認できず・・・全て地下水に!?
<羅臼平>
大沢を登り切ると羅臼岳と〜岳のコルに出る。
そこが羅臼平でキャンプ地があり、また知床半島の反対側、国後島の山々も見えてくる。
山頂はもう目の前で、当初は元気な這松に付けられた石の登山道を行く。
<岩清水> 頂上まで約600m
水がしたたり、そして地面に消えて行く・・・ 水場として利用できそうだ。
その後は岩の上をペンキの矢印を頼りに歩くことになる。
事故を起こさないように慎重に慎重に・・・
頂上直下が一番傾斜も厳しい・・・慎重に慎重を重ねて・・・
風がある場合は危険度が増すだろう。
山頂から降りてこられるご夫婦と少し立ち話
直登より「ぐるっと巻いた方が安全」とアドバイスを頂き、また斜里岳に明日登るそうだ。
(こちらのご夫婦と斜里岳の下山時にまたお会いしました)
<羅臼岳> 快晴ー!
岩を掴み、誰も居ない山頂へ辿りついた。
北東に知床連山が目前に迫り、硫黄山も手に取れる様だ。
そしてその山容は相当険しい。そこへの展望稜線歩きはいいだろうなぁ、特に今日は!
自分には究極の選択だった・・・
硫黄山登山口を利用できない今日、縦走よりもダブル登山の選択
「斜里岳」もこの晴天を逃す手はない!
さて、展望は素晴らしいものです!
知床連山や知床五湖や低い雲海(海霧?)も青空に映える。
反対方向(南西)には遠く「斜里岳」の姿も望まれる。
頂上での携帯電話(au)は電波2本で通話は良好
さて、5Wフルパワーで帯広へ届けとノーマルのアンテナで電波を発射・・・250km・・・無理
CQには応答が無かったので無線は早々に切り上げ、展望を楽しみ食事を取った。
そうしていると羅臼平のキャンプ組が続々山頂に到着、賑わい始める。
中には大阪からと言う方もいらっしゃいました、流石です。
<1時間程山頂でのんびりと>
風は穏やかで、ぽかぽかと暖かく昼寝に丁度よさそう。
3リットル持参の水は余裕があったので、軽量化の為に1リットルを岩に染み込ませた。
<下山> 直下を慎重に、と少しの「トレイルラン」
直下の岩場を慎重に慎重に・・・
道が良い場所はもう、黙っていられない!
背中も軽く、軽いフットワークで下って行く
しかし、羅臼岳でトレイルランと云うのもかなり贅沢だと思う・・・
(上りは無理ですが)
<弥三吉水>
顔を洗いに立ち寄り、冷たい水でリフレッシュして登山口へー
<冷麦>
クーラーボックスに放り込んでおいた「冷麦」や「ちくわ」を取り出して昼食。
暑い日は少ししょっぱい系のものが口に合う。
<車で斜里岳へ向かう>
途中、振り返ると知床連山が眩しい・・・眩しい山並みに満足感と少しの残念な気持ちが入り混じる。
【斜里岳 全般】
感動の山・・・想像以上だ!
登山道・沢や滝、そして展望もすばらしい!
誰もいない山頂、道中の感動を噛み締め、遥かな山なみ・海・湖等々とぐるりの展望をゆっくり楽しんだ山行
<羅臼岳から斜里岳へ>
知床連山、それから南西方向への遠音別岳、海別岳・・・全てが快晴
しかし斜里町へ向かい、斜里岳が見えてくるが・・・なんて事だ・・・。
斜里岳”だけ”は山頂が厚い雲に覆われている・・・
いや、まさに「ただ今発達中」の様子だ・・・
<ピークハンター>
斜里町に入り、まずはガソリン給油・・・自然と目は斜里岳に行く。
これから雲が取れるどころか、発達中!?
どうする!?斜里岳は悪くすると雨だ・・・しかし、方向変換する準備はしていないし、二ペソツは遠すぎる。
・・・・・
この日初めて「ピークハンター的登山」を決定!曇りで展望が無くとも、雨でも頂上を踏もう。
一路「斜里町」から登山口となる「清岳荘」を目指す。←(本日の誤まり)
<一応つながってはいますが>道路はあまり使用の形跡がなく・・・
道道1000号を南下し、鹿ゲートを通り斜里岳を目指したものの・・・
道道946号方面から向かいましょう(一般的です)
<清岳荘>(登山口) 午後から登る方は管理人と相談を・・・
との表記が目に入ったので、管理人さんに一言「行って来ます」と声を掛け、「大丈夫かい?」の笑顔の問いに「大丈夫です」と答え、登山届けに記帳をして出発
登山口から少しの「登山道」を歩くと「林道」へ出る。それは旧清岳荘への道だと思う。
<美しい沢や連続する滝のコース> 下二股〜旧道
林道終点から本格登山道へと入って行くと、直ぐに美しい沢と出会う。
今までに見た事の無い赤茶色の沢だ。
何度も何度も渡渉があり、とても楽しい!経路には赤印や矢印が満遍なく付いているので迷う心配はない。
沢歩きを楽しみ、滝を眺め、また沢歩きを楽しむ・・・
そうかと思えば、今度は連続する滝が待っているし、それはそれは・・・感動もの
<上二股>
そこは旧道と新道の合流地点だ。
そこから上は水量が少なくなる、細い沢を詰めると水は無くなり傾斜が増す。
徐々に休みが多くなってくる・・・顔を上げると「9合目」の標識と共に「胸突八丁」とな!
それはキツイはずだと納得し、ゆっくりゆっくり高度を稼ぐ。
<胸突八丁>
比較的大きな石のガレ場の急登を行く・・・立ち止まり立ち止まり、何とか馬の背へ・・・
<馬の背>
登り切ると「馬の背」の標識があり、尾根の反対側へも展望が開ける。
山頂を望むと崖になっていて相当に険しく見える。(登山道はその左で安全だ)
<山頂> 広い山頂には石とセメントで固められた標識がお出迎え
標識を見て山頂に到着した事を実感!今度はタイミングではなく、遅すぎて誰も居ない静かな山頂
日が差すものの、雲が多く納得できない!もっと展望を!
食事を取ったり、眺められる風景を楽しんだりと待機を含めてしばらく長めの休憩を取る。
雲が取れてくる・・・予定を延長し、もう少し我慢・・・
山頂を取り囲んでいた雲が取れ、海、屈斜路湖、サロマ湖、知床方面が開ける!
・・・沢あり、そしてこの展望、もう云う事なし!
<下山は安全重視> 上二又〜新道
足に見えない疲れもあるだろう、安全性向上の為に下山は沢を下りずに尾根(新道)を使う。
実際に登りを沢(旧道)、そして下りに尾根(新道)と回る方が多いそうだ。
少々、登り返しがあるものの、新道を下りると稜線上は眺めが良く、屈斜路湖やサロマ湖を眺めながらの尾根歩きで悪くない。
沢音が聞こえ始めると沢までは約300mで少し急な登山道を下りて行く。
要所要所、膝屈伸(ストレッチ)をしながら「下二股」へ
下二股からは再び沢歩きを楽しみ、林道を歩き山荘へ
<清岳荘駐車場> 管理人さんに無事の報告を
清岳荘から海を眺め、山行を振り返る・・・
一言で云うと斜里岳は「感動!」の一言!
さてと、車に戻り帰宅の準備だ。
車は三重県ナンバーのキャンピングカーと札幌の方の車に挟まれている。
キャンピングカーは定年されてからご夫婦で登山等の旅をされている方でした。
なんだか、そう云うのも憧れます。
登山スタイルを解き、タイミング的に4人で山談義でもないけれど「世間山話」に若干花を咲かせる。
帰路、清里町〜小清水町へもハンディGPSが役に立つ。
コンビニで夕食として、家族とビールが待つ帯広へ車を走らせた。
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