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Yamareco

記録ID: 5626482
全員に公開
沢登り
奥秩父

釜ノ沢東俣

2023年06月17日(土) 〜 2023年06月18日(日)
 - 拍手
GPS
20:59
距離
18.8km
登り
1,737m
下り
1,739m

コースタイム

1日目
山行
7:09
休憩
1:15
合計
8:24
8:27
8:27
19
8:46
8:47
41
9:28
9:29
12
9:41
10:03
11
10:14
10:18
37
10:55
10:55
93
12:28
12:34
48
13:22
13:28
73
14:41
15:15
66
16:21
泊地
2日目
山行
10:25
休憩
1:33
合計
11:58
7:14
313
12:27
13:39
17
13:56
13:58
21
14:19
14:23
22
14:45
14:52
5
14:57
15:00
105
16:45
16:45
122
18:47
18:51
1
18:52
18:53
3
19:12
西沢渓谷駐車場
天候 1日目:晴れ/2日目:晴れ+薄曇り
過去天気図(気象庁) 2023年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
西沢渓谷市営駐車場(上段)より
コース状況/
危険箇所等
※参考遡行図「東京起点 沢登りルート120」P.186-189 (1級上)

・水量: 平水 (鶏冠谷渡渉時にて膝下)
・ヌメリ: 水流際などはヌメるが、水流中/乾いたところを登っていれば特に気にならなかった。歩きや巻きが多いのでラバーソール◎。
・渓内他PT: 2日間で5PT(2人/2人/4人/2人/1人)
・携帯電波: docomo/SoftBank 共に、東沢旧道〜甲武信小屋までまったく電波無し

SLの沢泊デビュー+沢泊トレとして、日本の「沢登り」の起源とも言える、超有名なクラシックルートへ。CLも初遡行。遡行のほとんどは歩きと渡渉が主だった。

前々日まで週中に雨が降っていたが、前日は晴れで、1日目はピーカンの最高のコンディションだった。まさに梅雨の中休み。

コースは旧登山道とその踏み跡を忠実に通った。
1日目: 東沢ゴーロ→鶏冠谷出合にて渡渉→左岸旧道でホラの貝ゴルジュまで巻き→左岸旧道で山の神まで巻き→ 山ノ神下で入渓→東/西のナメ沢→釜ノ沢出合→魚留滝→千畳ナメ→泊地(Co.1530)
2日目: 両門ノ滝→広河原は左岸台地を歩き→ミズシ沢出合→木賊沢出合→甲武信小屋ポンプ小屋で脱渓→甲武信小屋→甲武信ヶ岳PH→木賊山PH→戸渡尾根→徳ちゃん新道

旧登山道は多少荒れていて足元が悪いところもあるが、人が多く踏み入っていることもあり、特に危険に感じたポイントはなし。腐ったリングボルトにかかった古い鎖やトラロープが多いので使わないように注意。

魚留滝の右岸ブッシュ巻きの出だしで、身長154cmのSLがリーチ的にスラブ面の棚に手が届かず、CLが上からお助け紐を出して引き上げた。SLを先に行かせてCLショルダーのほうが早かったかもしれない。

千畳ナメを過ぎると広河原に至るまで、焚火跡がたくさんあり、泊地には困らない。

木賊沢出合にかかるナメは、参考遡行図に従い左岸踏み跡から大きめに巻いたが、途中から踏み跡は不明瞭になり、灌木漕ぎが辛かった。下から滝上が見えないので巻きを選択したが、上から見ると、水流右を直登したほうが楽で早いと感じた(実際に別PTは普通にそちらを登っていた)。

甲武信ヶ岳山頂へは甲武信小屋に荷物をデポして空荷でピストンした。往復30分程度。
その他周辺情報 ラストコンビニ: セブンイレブン 塩山三日市場店
下山後温泉: やまなしフルーツ温泉ぷくぷく
西沢渓谷市営駐車場より。7:20到着時に下段は満車で上段に2台ほど空きだった
2023年06月17日 07:43撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/17 7:43
西沢渓谷市営駐車場より。7:20到着時に下段は満車で上段に2台ほど空きだった
2023年06月17日 07:57撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
6/17 7:57
吊り橋を渡り、西沢渓谷入口看板の右から鶏冠谷方面へ
2023年06月17日 08:28撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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吊り橋を渡り、西沢渓谷入口看板の右から鶏冠谷方面へ
東沢ゴーロに降りたところから下流吊り橋方面。ピーカン。
2023年06月17日 08:32撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/17 8:32
東沢ゴーロに降りたところから下流吊り橋方面。ピーカン。
鶏冠谷出合。ここを渡渉
2023年06月17日 08:41撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/17 8:41
鶏冠谷出合。ここを渡渉
とにかく水が綺麗
2023年06月17日 08:56撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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6/17 8:56
とにかく水が綺麗
夫婦木
2023年06月17日 09:22撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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6/17 9:22
夫婦木
左岸旧道から東沢。水流沿いを行く別PTが見える
2023年06月17日 09:23撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/17 9:23
左岸旧道から東沢。水流沿いを行く別PTが見える
旧道が一旦沢に降りたところがホラの貝ゴルジュ。今夏には行きたい
2023年06月17日 09:42撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/17 9:42
旧道が一旦沢に降りたところがホラの貝ゴルジュ。今夏には行きたい
青〜〜
2023年06月17日 09:44撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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6/17 9:44
青〜〜
ホラの貝ゴルジュ前にてSL
2023年06月17日 09:46撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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6/17 9:46
ホラの貝ゴルジュ前にてSL
山ノ神にて安全祈願
2023年06月17日 10:53撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/17 10:53
山ノ神にて安全祈願
山ノ神から降りて入渓
2023年06月17日 11:00撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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山ノ神から降りて入渓
2023年06月17日 11:06撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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6/17 11:06
登ってみた
2023年06月17日 11:07撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
6/17 11:07
登ってみた
2023年06月17日 11:34撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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2023年06月17日 12:03撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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水綺麗しか感想がない!
2023年06月17日 12:07撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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6/17 12:07
水綺麗しか感想がない!
見事な節理の大岩盤が左岸に
2023年06月17日 12:14撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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見事な節理の大岩盤が左岸に
ゴーロをずっと歩いていく
2023年06月17日 12:19撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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ゴーロをずっと歩いていく
東のナメ
2023年06月17日 12:26撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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東のナメ
東のナメ正面より
2023年06月17日 12:29撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/17 12:29
東のナメ正面より
みんな大好きワクワクスラブポイント
2023年06月17日 12:35撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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みんな大好きワクワクスラブポイント
2023年06月17日 12:35撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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2023年06月17日 12:37撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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2023年06月17日 12:46撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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西のナメ(下流より)
2023年06月17日 13:21撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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西のナメ(下流より)
西のナメ(上流より)
2023年06月17日 13:24撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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西のナメ(上流より)
癒し〜
2023年06月17日 13:24撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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癒し〜
釜ノ沢出合。岩に赤いペンキで「→釜ノ沢」とある
2023年06月17日 14:43撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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釜ノ沢出合。岩に赤いペンキで「→釜ノ沢」とある
魚留滝。左看板にピンクテープがありそのへんのスラブを登って巻く
2023年06月17日 14:46撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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魚留滝。左看板にピンクテープがありそのへんのスラブを登って巻く
2023年06月17日 14:48撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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曲の滝(ねじれたき)
2023年06月17日 15:12撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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曲の滝(ねじれたき)
千畳ナメ
2023年06月17日 15:16撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/17 15:16
千畳ナメ
千畳ナメのちょうど中腹右岸で焚火をしているPTがいた
2023年06月17日 15:16撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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6/17 15:16
千畳ナメのちょうど中腹右岸で焚火をしているPTがいた
6m滝。左岸から少し大きめに巻いた
2023年06月17日 15:51撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/17 15:51
6m滝。左岸から少し大きめに巻いた
別PTの幕営地。ちょっと話してみると彼らすぐ上にも適地があるということで、時間も遅いのでそこに幕営することに
2023年06月17日 16:18撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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6/17 16:18
別PTの幕営地。ちょっと話してみると彼らすぐ上にも適地があるということで、時間も遅いのでそこに幕営することに
幕営地
2023年06月17日 18:51撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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6/17 18:51
幕営地
火を起こしてもらった
2023年06月17日 18:11撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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6/17 18:11
火を起こしてもらった
ご飯炊いたよ
2023年06月17日 18:30撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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6/17 18:30
ご飯炊いたよ
両門ノ滝
2023年06月18日 06:54撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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両門ノ滝
薬研ノ滝(ヤゲンの滝)。左側の水流が大きいほう。右側は迷い沢(マヨイ沢)。出合のスラブを登って左岸から踏み跡で簡単に巻ける
2023年06月18日 07:14撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/18 7:14
薬研ノ滝(ヤゲンの滝)。左側の水流が大きいほう。右側は迷い沢(マヨイ沢)。出合のスラブを登って左岸から踏み跡で簡単に巻ける
8m斜滝。右岸から水流横を小さく巻いた
2023年06月18日 07:26撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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8m斜滝。右岸から水流横を小さく巻いた
ホシガラス
2023年06月18日 07:41撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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ホシガラス
大きな倒木が渓内に横たわる
2023年06月18日 07:48撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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大きな倒木が渓内に横たわる
Co.1900の出合。左が本流、右は枝沢。左へいくと20x50m4〜5段の階段状大ナメ滝
2023年06月18日 09:13撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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Co.1900の出合。左が本流、右は枝沢。左へいくと20x50m4〜5段の階段状大ナメ滝
階段状大ナメ滝の上段。左岸草付から簡単に登れる
2023年06月18日 09:22撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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階段状大ナメ滝の上段。左岸草付から簡単に登れる
ミズシ沢(左)出合
2023年06月18日 09:28撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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ミズシ沢(左)出合
2023年06月18日 09:33撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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大きな木の立つ出合。右が本流
2023年06月18日 09:44撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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大きな木の立つ出合。右が本流
だいぶ登ってきて振り返ったところ
2023年06月18日 10:34撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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だいぶ登ってきて振り返ったところ
木賊沢(右)出合を左岸から高巻中に上から。本流のナメは斜度的に登れそうにない。一度木賊沢に入ると右岸に明瞭な踏み跡がありそれを辿っていくとトラバースしながらナメ上に出れる
2023年06月18日 10:47撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/18 10:47
木賊沢(右)出合を左岸から高巻中に上から。本流のナメは斜度的に登れそうにない。一度木賊沢に入ると右岸に明瞭な踏み跡がありそれを辿っていくとトラバースしながらナメ上に出れる
2023年06月18日 10:44撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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お花の群生地
2023年06月18日 11:06撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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お花の群生地
木賊沢右岸からの踏み跡を降りてきて本流に復帰したところ
2023年06月18日 11:11撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/18 11:11
木賊沢右岸からの踏み跡を降りてきて本流に復帰したところ
フィナーレナメ。これが終わるとポンプ小屋が見える
2023年06月18日 11:13撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/18 11:13
フィナーレナメ。これが終わるとポンプ小屋が見える
ポンプ小屋
2023年06月18日 11:55撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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ポンプ小屋
美味しかった
2023年06月18日 12:12撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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美味しかった
ポンプ小屋上から登ってきた釜ノ沢
2023年06月18日 12:14撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/18 12:14
ポンプ小屋上から登ってきた釜ノ沢
甲武信小屋にて。青いメロンクリームソーダ(600円)と玉コンニャク(500円)。脱渓直後の暑い日差しの中で食べるアイスクリームは最高の味だった
2023年06月18日 12:51撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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甲武信小屋にて。青いメロンクリームソーダ(600円)と玉コンニャク(500円)。脱渓直後の暑い日差しの中で食べるアイスクリームは最高の味だった
至福の時
2023年06月18日 12:52撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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至福の時
お昼ご飯
2023年06月18日 12:56撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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お昼ご飯
甲武信ヶ岳山頂直前での眺望。薄曇りで残念だが富士山がかろうじて見える
2023年06月18日 13:50撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/18 13:50
甲武信ヶ岳山頂直前での眺望。薄曇りで残念だが富士山がかろうじて見える
甲武信ヶ岳山頂
2023年06月18日 13:56撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
6/18 13:56
甲武信ヶ岳山頂
木賊山への登山道途中、砂状岩質の道で振り返って甲武信ヶ岳
2023年06月18日 14:36撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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6/18 14:36
木賊山への登山道途中、砂状岩質の道で振り返って甲武信ヶ岳
木賊山頂。眺望はまったくない
2023年06月18日 14:45撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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木賊山頂。眺望はまったくない
2023年06月18日 15:12撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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2023年06月18日 16:08撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
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近丸新道(左)と徳ちゃん新道(右)の分岐
2023年06月18日 16:44撮影 by  iPhone 14 Pro, Apple
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近丸新道(左)と徳ちゃん新道(右)の分岐
2023年06月18日 16:57撮影 by  iPhone 14 Pro Max, Apple
6/18 16:57

装備

MYアイテム
やっくん
重量:3.45kg
個人装備
グローブ 雨具 着替え 食事(1日目朝飯/昼飯) 行動食 非常食 ハイドレーション コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 常備薬 保険証 タオル ハーネス ヘルメット 確保機 ロックカラビナ(2枚〜) スリング セルフビレイコード(PAS) 参考遡行図 地形図 ハンマー/バイル サングラス シュラフ/シュラフカバー トイレットペーパー 携帯トイレ ナイフ 特小無線機 バーナー トレッキングポール
共同装備
ロープ(8mm30m/ケブラー5.5mm20m) アルパインクイックドロー カム(全て未使用=#0.3/#0.5/#0.75) アッセンダー レスキューセット(プーリー/マイクロトラクション) ハーケン数枚 ツェルト(未使用) 食器 調理器具(ビリカン/クッカー) ライター 食材/調味料(2食分) ガスカートリッジ 浄水器 タープ テント(シングルウォールシェルター)

感想

今年は泊まり沢を増やしていくぞの第一弾。関東圏内ならまずここはやらんとね、ということで釜ノ沢へ。
CLは鶏冠谷+ホラノ貝前衛滝までは入渓したことがあるが、それ以外は初見のルート。

両日共に天気はとても良く、夕立に降られることもなく、完全に「夏始まったな」という最高のコンディションだった!

1日目のSLのペースが想定より上がらず、計画では両門ノ滝より上のCo.1750らへんまで行くつもりだったが、だいぶ手前での幕営となった。SLは初めての沢テン泊でもあり、重い荷物に慣れなかったよう。とはいえ、2日目には慣れたようで想定のペースで遡行ができた。

前々日までの雨もあり、あまり乾いた薪が見つからず、焚火は寝る前には消えてしまったが、炊飯+囲んで夕飯を食べられる程度には楽しめた。着火剤も薪も持参していなかったが、なんとかなったのはよかった。

遡行の好みとしてはもう少し滝の登攀がしたいところだが、旧道の踏み跡をじっくり探しながら古くからの先人達を感じる、まさにクラシックルートを楽しむという点では良い山行になったと思う。

脱渓後の甲武信小屋でいただいたクリームソーダが本当に美味しくて、暑い中、脱渓後、山で食べるアイスクリームとの相性は神なのではないでしょうか…!玉コンニャクもカラシとの相性が最高で美味しかったです。トイレや荷物のデポ含めてお世話になりました!

下山は長く単調で、飽きがすぐに来てしまうので精神力勝負になった。ペースは変えずに、休憩多めにでモクモクと降りてきた。昨年秋にいった湯檜曽からの帰りの白毛門と比べてしまえば大したことはない、と言い聞かせながらw

1日目でビハインドした2時間ぐらいがそのまま2日目にスライドした感じで、日の入とほぼ同時ぐらいの下山になった、が、ヘッデンは無しで済んだので良かった。

日帰り沢の経験しかなかったSLには、新しい沢登りの魅力を見つけてもらえたようで、面白さと同時に、必要なスキルやトレーニングも見えたようで良かった。
PTトータルとして良いパフォーマンスでの遡行になったと思う。

でも!さ!もうちょい!登れる滝欲しいな!
とりあえず今夏にはホラノ貝にも行きましょう!
おつかれさまでした!

ダイジェスト動画: https://twitter.com/yaklimber/status/1670770962231590913

人生初めての泊まり沢。
初めてのことだらけ。
感想と反省点など。

沢自体は昨年6月にデビューしてからこれまでに日帰り沢を約十本ほど。今までは丹沢や奥多摩の沢ばかりだったので釜ノ沢のようなサイズの沢は初めて。
西沢渓谷には何度か周回コースに来たことがあるので水が綺麗なことは知っていましたが、ナメをはじめ沢全体のスケールの大きさは圧巻!

荷物の重さ、地獄。
自分の体重の4分の1以上の重さを背負ったのは人生初。
(過去の縦走山小屋泊などでもそんな量はなかった)
私の荷物は、①ザック→泊まりの荷物・食料・水・ロープなどで13〜14kg。②腰回りのギアやヘルメット。
これ全部担いで沢の中行くの?正気??

距離、想像よりも長かった。地獄。
遡行図と地形図は事前に見てました。でも今までの日帰り沢とは距離感が違う、というか掴めない。
いつもならもう日帰りで下山道に来てるくらいの疲れ加減でまだ目的地に着かない。焦る。
荷物の重さのせいもあったのかも。慣れない量で体がふらつき足も遅く、慎重になる。天気が良くて空がひらけてる分、日差しも容赦なく体力を奪う。
しんどいのに大自然の真っ只中。自分が動く以外に沢を抜ける方法がない。一日目の中盤あたりからその状況が怖くなってきた。メンタルをやられる。
あと足滑らせて2回沢にドボンしてそこでもメンタルやられる。

時間・体力・メンタル面の限界を見て、目標にしていた泊場よりもだいぶ手前を宿泊地に決定してもらう。(はじめてだからそこも不安があった。明日大丈夫なのかな、行けなかった分の距離取り返せるかな?と)
泊場に着いたら疲れてても自分で自分のことをしないといけない。(当たり前)ひえぇ〜〜。
荷物おろして装備解除したらパートナーがタープやツェルトを張ってくれてる間に自分は周囲で薪集め。沢のそばだからか、結構湿ってるよ……乾いた枝と枯れ葉を必死に集める。
濡れた服を着替えて干して、炊事スタート。火を起こしてもらってご飯作って完成まで2時間ほど。疲れてるせいか全然食欲が湧かず。それでも二日目のことを考えて無理やり食べた。

20時頃には寝袋に入る。
寝袋も初めて。薄いけどこんなんでいいんだ〜軽い〜すごい〜。少ししてすぐ眠りについた。
が、2時間後くらいに目が覚める。
沢の音……うるせぇ。ずっと流れてるの?あの水量?365日???今更だけど山の保水力はんぱねぇな。
あと深夜になって少し冷えた。上着はUNIQLOのウルトラライトダウン長袖を着て寝袋に入っていたのに寒くて夜中何度か目覚めて寝返りを打つ。シュラフカバー必要だったかなとウトウトしながら沢の音を聞いていた。

翌朝4時頃に鳥の囀りで目覚める。もう明るい。
割と眠れていた。あと、想像していたよりも朝の気温が低くなかったのが良かった。朝食を作って身支度と片付け。昨日干したけどあんまり乾いていない沢服にまた着替える。うう……ちょっとしっとり冷たい。でもすぐまた入渓して濡れるから我慢。

二日目は体が動いてない状態ですぐ沢に入るのでこれも初めての経験。いつも以上に怪我しないように気を張る。
ザックの重さはわりと慣れてきていた。重いは重いけど。
一日目のロス分を取り返すべく、なるべくペースを乱さず歩くように心がけた。粛々と歩くことだけを考えていた。
足を引っ張っては行けないという義務的な感情で進んでいった。とにかく足を止めてはいけない。

甲武信小屋に着いたら、もう安心。やっと家に帰れる安堵感。でもこのあとピークハントと鬼の下山。そこそこ覚悟していたので、ここも粛々と歩き続けた。ザックは重かった。特に下山なのに登りの道がつらかった。なんで登らせるの?涙目。

特に大きな怪我はなく下山。
少し膝にきていたが、歩けないほど痛くもなく辛さもない。が、日帰り温泉に立ち寄ったら両足とも膝回りを中心にアザとすり傷だらけでグロッキー。肩周りと腰骨もザックの重さで真っ赤に擦れてる。あとドボンした時に右のお尻を打っていてそこにでかい青タン。実は体はボロボロでした。心身ともに露天風呂と夜景で癒されてきました。
ヒリヒリ沁みた。

泊まり沢、想像以上にハードだった。なんとか遡行するのに精一杯で余裕がなかった。
沢ヤの皆さんはこんなことやってらしたんですね。リスペクトしかないです。
泊まり沢、あと2〜3回行ったらもう少しマシになるかなぁ?初級者向きでこれでしょ?はー……しんどい。
もっともっと色々反省点あるけど(ザックの詰め方とかリーダーとのテンポとか自分で考えて行動に移すとかとか)とりあえず今回はこの辺で。
生きて帰ってこられただけ良かったとします。
パートナーにはほぼ全てのことを任せてしまいました。感謝しかないです。

追記:膝のアザについてはハイステップの時に足裏までつけると荷物の重さで重心が後ろに持ってかれて体がひっくり返りそうになるのでなるべく岩から体が離れないように膝で登ったからです。
パートナーにも「今回よく膝で登ってたよね」と言われましたが154センチで足も別に長くないのでこうするしかなかった。命に比べればアザの10個、20個安いもんです!

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