最酷ルート!椿丸南ルートから菰釣山〜城ヶ尾峠から旧東海自然歩道〜屏風岩山南東尾根、中川橋からの周回


- GPS
- 12:24
- 距離
- 29.5km
- 登り
- 2,422m
- 下り
- 2,400m
コースタイム
- 山行
- 11:31
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 12:25
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<概略> 個性の異なった3つのバリエーションルートを繋げた周回コースです。初めてだとルーファイが難しい所があり、道迷いの時間を必ず入れて時間に余裕を持つ必要が有ります。当然ですがエスケープルートとエスケープ時間を決めて無理をしない事が重要です。特に2番目の東海自然歩道の廃道区間は丹沢屈指の難ルートです。逆回りの方が、体力が温存されている時に歩ける事と、僕の様な右利きの人は利き手が崖側を持てるので楽だと思います。 <浅瀬〜椿丸〜菰釣山> 浅瀬橋の先の最初のカーブミラーの付近が登り口です。赤テープが目印で暗くても分かりました。最初は急登ですが尾根にのったら大丈夫です。地形図を見ると分かる様に、登りでもいくつものピークを縦走する為に、何度か下りの尾根が有るので道迷いのリスクが有ります。特に暗い内から登り始める時は注意が必要です。赤テープが要所に有りますが、他のルートと何カ所かで交わっている為、地図とコンパスで頻繁に確認しないと、間違ったルートに迷い込んでしまいますので注意して下さい。できればカシミールにルートを書いて、GPSに取り込んでいた方が良いです。 <菰釣山〜城ヶ尾峠〜大滝峠上> 菰釣山の下りは雪が残っていて一部は凍っていましたので注意して下さい。アイゼンが無くても大丈夫なレベルですが、これからの時期は軽アイゼンの携行をお勧めします。東海自然歩道の廃道区間の入口は信玄平ですが、城ヶ尾峠から東海自然歩道を目指して尾根を下ってみました。時間はこの方が短縮できると思いますが、笹薮をかき分けて下るのがちょっと大変なのと、この区間は笹薮が多いので、東海自然歩道の交わる点が分からない事が問題です。GPSには取り込んでいたのですが、この区間は幾つもの谷をトラバースするので、GPSの誤差が大きいです。 大体において笹薮が道を蔽っており、崩落した個所も多くてとても歩けたものではありませんでした。何度も道を見失いましたが、崩落した個所も極力忠実に道に沿って歩く事を心がけました。ただ場所によっては道を無視して、早めに沢に下って対岸に登り返した方が、安全で早そうな場所も多々ありました。年々崩壊と藪化が進んでいる様で、今では完全な廃道です。今まで歩いた丹沢のバリルートで一番危なかったです。このルートは歩かない事を強くお勧めします。 <大滝峠上〜屏風岩山〜中川橋駐車場> 上部は分かり易く、一般道と同じ感じでした。ただ後半の沢ルートと尾根ルートの分岐からが大変でした。尾根ルートにしたのですが踏み跡が急に不鮮明になります。シカ柵沿いなのですが、脚立が3,4ヶ所有り、乗り越えられます。反対側の方が歩き易そうになっていたので、全て乗り越えて反対側に行きましたが、その分ロスタイムが大きかったです。岳山からの下りは民家が直ぐ近くにも関わらず、道が草や藪で覆われて見えなくなっており、少し苦労しました。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
ヘルメット
四本爪の軽アイゼン。
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感想
このルートがこんなにきついとは思いませんでした。とにかく東海自然歩道の廃道区間は大変でした。笹薮漕ぎや危険なトラバースが延々と続きました。5月に日帰りで表妙義と裏妙義の両方を歩きましたが、あの時でも腕はどこも筋肉痛になりませんでした。でも今回のルートでは肩が少しなりました。それだけ腕を使ったという事ですね。自分は右利きなのでこの周り方だと崖側は左手になります。よってこちらのトラバースは不得手なのですが、逆回りを試したいとは今は思わないですね。とにかく怪我をせずに良かったというのが正直な感想です。
この区間は2008年のkoshibaさんとkaramomoさんの以下のレコを見てから、一度行ってみたかったのですが6年も経ってしまいました。この当時より6年経った分より荒れていますが、こちらの方が僕のレコより写真が豊富で様子が分かり易いです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-31586.html
直近では1年半ほど前にmilanoさんが歩いていますが、ヤマレコではあまり記録が無いルートなのもうなづけました。
この日、快晴の絶好の登山日和にも関わらず、出合ったのは城ヶ尾峠で1名だけでした。人の気配を全く感じない静かな山行でした。
前半の浅瀬〜椿丸〜菰釣山はまるで縦走をしている様な感じで、見える景色も知らない丹沢でした。いろいろな経路が交わっており、歩いてみたいと思いました。またこのルートは他の人にも見せたいと思ったので、コラボで来たい所です。これに沢を入れるととっても面白いルートが出来そうです。東海自然歩道の廃道区間を、途中から沢下りにするというのも有りですが、もう少しこの周辺を探索してから決めたいですね。
ちなみにこの日が短い時期での丹沢トレッキングで、一番面白かったのは去年の以下のルートでした。本間橋から雷滝〜カサギ沢出合〜ガータゴヤ滝〜蛭ヶ岳北陵〜蛭ヶ岳南陵〜蛭ヶ岳南南東陵〜丹沢山〜本間ノ頭の周回です。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-374180.html
これは一番辛かったルートでもあったのですが、今回のルートが記録を破り一番辛かったルートになりました。
Futaroさん
お見事・お疲れ様でした。
熊のような足ですね
熊は一夜にして30kmほど歩くような・・・
そしてkaramomoさんの記録、懐かしく拝見しました
激藪と絶壁・落ち葉が堆積して何処に足掛かりがあるかさえ不明なのに
Futaroさんは、短時間で走破出来てしまうのですから驚きです
先日「さかせ古道」を絡めて畦ヶ丸に行った際
信玄平から眺めたルートは、人を寄せ付けない感じでした。
右利きでは、右回りは無理と判断した次第です
kazikaさん、ありがとうございます。
このルートをやってみようと研究した際、kazikaさんの椿丸のルートや、もっと昔のレコも読み直しました。改めてkazikaさん達の昔のレコを見てみると、僕がまだ行っていない丹沢のバリルートを沢山歩いているのが分かって驚きました。その当時は今の様にバリルートのレコは多く無かったし(ヤマレコをやっている人がそもそも少なかった)、登山詳細図の様なバリルートを記載した地図も販売されていませんでしたから本当に凄いです。
かなりkazikaさんの後追いになりますが、これからもルートを考える際の参考にさせてもらいます。直近ではkazikaさんからいただいた宿題を今週やるつもりです。大山絡みのです
ところで自分も右利きなのでここの右回りは不安でした。ただ逆回りだと最後が菰釣山〜椿丸〜になります。未踏のバリルートという点では屏風岩山南東尾根と同じですが、地形図を見ると明らかにこの区間の方が複雑で、かつ距離が長いので下りに使いたくなかったです。それと菰釣山から見る富士山と山中湖の景色は午後だと逆光になって今一です。それで右回りになりました。でも本当に大変でした、激藪と絶壁・落ち葉の堆積
Futaroさん、ご無事で何より。
実は私も2008年のkoshibaさんとkaramomoさんの記録に感化された一人でして、廃道とは言えかつては東海自然歩道だった道なのですから一人でも歩けるんじゃないかと思ってkoshibaさんに相談したことがあるのです。しかし、「さかせ古道よりはるかに危ないから行ってはならない」と諭されて行くのをやめました。
そんな怖いところへは行くまい(行けない)とは思いつつ、羨ましく思う気持ちも正直あります。
また、屏風岩山から中川へ降りる笹子沢ルートも一度挑戦して道がわからなくなって引き返したルートです。これも羨ましい。
私はしばらくバリエーションルートをどきどきしながらあるく経験をしていませんが(檜洞で事故ってから自重しています)、Futaroさんの記録を読んで昔のどきどき感を思い出しました。
melonpan さん、こんばんは。
以下のレコがmilanoさんと同じく1年半程前のもので、写真と解説が詳しいので参考にしましたが、やっぱりとっても大変だったようです。
http://www.geocities.jp/mk20030130/395-2013-05-04-okunohodou.html
実際のところ写真やルート図を見ても、歩いてみると全く道は分からず、その場でのルーファイが命のルートでした。僕のレコのGPSのログをダウンロードしても難しいでしょう。僕でもkoshibaさん同様にお勧めしません。さかせ古道が延々と続く様なルートですからね。
ところでGPSかスマホにGPSアプリをダウンロードしていますか?やっぱりバリルートを行く場合、どちらか有った方が良いですね。谷ルートでは誤差も大きくなりますが、大きな範囲では間違っていないので安心できます。もっとも「さかせ古道」を歩いていた頃は持っていませんでしたが。。。その方がドキドキ感は有りますね。
GPSが有るとkankotoさんの以下のレコでのコメント、”少し急な一般道を歩いている感じでした。” になりますからね。。。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-558442.html
まあ今回のルートは、GPSが有っても久しぶりにドキドキしましたけどね
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