「はじめての富士山」で花探し!?咲き乱れる☆フジハタザオ!!一方、富士南麓の花探しは不発【富士山駅〜富士山頂〜水ヶ塚公園】


- GPS
- 16:33
- 距離
- 33.7km
- 登り
- 3,161m
- 下り
- 2,486m
コースタイム
- 山行
- 11:41
- 休憩
- 4:53
- 合計
- 16:34
天候 | 晴れ!☀ 夕方から富士南麓には雲がかかる🌥 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(バスタ新宿 22:25発〜富士山駅 0:06着) 【帰り】水ヶ塚公園から17:00発の御殿場駅行きのバスで御殿場駅へ。JR御殿場線、小田急線と乗り継いで帰る。 水ヶ塚公園→御殿場駅のバスは、普段は本数少ない(日曜のみ一日3本)ですが、夏季(7/10〜9/11)は富士急の富士登山バスが運行され本数が増えています。写真に時刻表撮ったのでご参考まで。 詳しくは富士急のバスのサイトで↓ https://bus.fujikyu.co.jp/rosen/fujitozan |
コース状況/ 危険箇所等 |
■富士山駅〜本宮冨士浅間神社〜佐藤小屋まで 良く整備されていて、これといった危険箇所無し。吉田口遊歩道で一箇所、潜るにも跨ぐにも微妙な高さの倒木が有ったけど、そのくらい。 ■富士山(富士吉田ルート五合目→富士山頂→富士宮ルート六合目) ただの観光地、整備されまくりで特に危険箇所無し! …と言いたいところだが、五合目より上はスコリア(火山礫)のザレが多く、下りなどはコケないよう注意。(とか言って剣ヶ峰の下りで1回、富士宮ルートの下りで3回コケた(爆))。 ■宝永山の周辺も砂礫でザレザレ。 ■御殿庭〜須山口登山歩道〜水ヶ塚公園 部分的に踏み跡が不明瞭な所が多数あり。要所要所に道標、ピンクテープがあるので、地図と照らし合わせ良く確認すること。 |
予約できる山小屋 |
佐藤小屋
八合目池田館
九合目万年雪山荘
九合五勺胸突山荘
頂上富士館
江戸屋
胸突江戸屋
里見平★星観荘
日の出館
本七合目鳥居荘
白雲荘
|
写真
新宿から高速バスで富士急富士山駅に来ました。
今日はここから花探し&高地トレーニングで富士山頂を目指します。
実は初めての富士山なんですが、
「五合目まで車とかバスで行くとかは甘え」、
「海抜ゼロスタート」か、だめでも「最寄り駅スタート」でしょ?(暴論www)
と言っても、家での出発前、そして移動中のバスで仮眠取ろうとしたけど全然眠れず…実質徹夜(汗)、コンディション面でちょっと不安ですが…。
ではスタート。
他にも、クサノオウ、キツネノボタン、ヌスビトハギ、ヒメジョオン、クサイチゴなども見たが、特に珍しくはないし暗くてキレイに撮れそうに無かったから、写真は割愛。
ただ、オニノヤガラが普通に咲いてるくらいだし、明るい時にじっくり見たらもっと色々見つかると思う。
しっかりした道型、ちょいちょい現れる石碑、石仏、祠、小さな神社、茶屋や休憩所の跡…。
まあ、暗闇の中、キレイに撮れそうにないしキリがないんで割愛しましたが(爆)、この道、ゆっくり巡ってみても面白そうです。
夜明け前、ペースも良い感じで想定どおり。
ここから、一般登山者や観光客まがいの登山者で混雑する前に、サクサク登頂するつもりでした。
まさか寝不足が祟って、この後あんなにグダグダになるとは、この時の俺は知る由もなく…
今回見たかった、目的の花の一つ!
世界中で富士山の五合目より上、標高2000〜3000mにしか分布していない、真の『富士山固有種』!
見れるのは富士山だけ!!
山梨県ではRDB準絶滅危惧(NT)の貴重な植物。
空気も薄く、かなりコンディション不調だけど、
「あっ、良い感じのフジハタザオだ!」
→しゃがんだり這いつくばって写真を撮る
→立ち上がって、立ちくらみがくる(爆)
を何度も繰り返すwww
「山野草バカ、富士山に散る…」とならないよう、休息を取りながらゆっくり進む。
他の低山・亜高山帯の「○○ハタザオ」達に比べると、背が低くガッチリしてる割に、花が大きくて見応えが有ります。
これが、富士登山がキツくなってくる七〜八合目の登山道脇に、登山者を応援するように、ブーケのように咲いてるんですよ。良い…!
この花、高山植物としてもっと人気になっても良いと思う。
でも「高山植物見たい!」って思いで富士山くる人はまず居ないからなぁ…俺もそうだったし…。
しかしそんな足元でも、ヘロヘロの俺を尻目に、富士登山競走の試走なのか、トレランガチ勢が止まらずに登っていく。
スゲェ…一方俺は…(爆)
あー、最近ゆるふわ登山ばっかりで、大分体力が落ちたな…(泣)。また鍛え直さないとダメかな…
これが自分が確認した限り、富士吉田ルートで一番高い所に咲いていた花。
これ以降、山頂では花を見かけ無かったので、これが『日本で一番高い所に咲いている花』か!?
山頂の碑には記念写真を撮ろうと長蛇の列。並んでたら永遠に順番こなさそうなくらい並んでたので(爆)、人の切れ目をついてバックに日本最高所の石碑を入れてササッと自撮りしましたw
旨辛日本一!!!
(※富士山での登山用バーナーなどの使用は法的にNGではないそう(ただし山小屋などでは持ち込み自体禁止とかあるらしい)ですが、標高・天候・混雑具合とか色々読めない要素があったんで、今回お湯は山専ボトルで家から持ってきました。「日本最高峰で中本を食べる」、ただそれだけのために(爆))
俺の探し方が下手なのか、そもそもここじゃないのか…。
そして、コンディション不調を押して富士登頂を敢行したツケか、疲れた〜眠い〜ダルい〜という感覚が押し寄せてくる…。
うーん、花探しに集中出来ない…(泣)
疲労感、倦怠感に加えて、帰りのバス時間も心配になってきた…集中出来ない…。
出発前にしっかり眠れて、体力・時間に余裕を持たせてここに到達出来れば良かったけど…失敗した(泣)
花探しは程々にして、とにかく下山することにする。
富士登山のシーズンに合わせたダイヤに変更になってるようなので、写真上げときますね。
詳しくは富士急のサイトを確認して下さい。
https://bus.fujikyu.co.jp/rosen/fujitozan
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
カメラ
熊鈴
Buff
マスク
自家製虫除けスプレー(ハッカ油+アルコール)
昼ご飯(カップ麺)
山専ボトルにお湯
|
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感想
「富士山は可憐な高山植物が存在しない………そう考えていた時期が俺にもありました。」
奥多摩の奇行種・Nao3180です。
今回は自身初の富士山に登頂しつつ、富士山で花探しをしてきました。
山を始めて8年目、初めての富士山です(爆)。
僕は、北アルプスの槍ヶ岳に登りたい!との思いからトレランを始め、3年ほど前にトレイルランナーから花オタクにジョブチェンジ(?)し、最近は花を求めての登山・トレラン三昧。
そんな登山遍歴を歩んでいるからか、正直言うと、この山行の2-3週間前まで、富士山にこれっっぽっち!の思い入れも興味も有りませんでした(爆)。
だって…若すぎる火山だから、ロクな高山植物咲いてないんでしょ!?まあー、赤線つなぎの一環で、いつかは登ってあげてもいいかな〜くらいの(爆)
花が好きで、花を見に山に登ってる…そういうタイプの人で、「高山植物が貧弱だから富士山に魅力を感じない」、そういう人って結構いると思います。自分がまさにそうでした。
しかし、たまたま、富士山麓の森が、希少な植物のワンダーランドであることを知り…。あれ、ちょっと行ってみたい?
そして、7月下旬に、高山植物を求めての中央アルプス遠征を計画しまして…。
富士山、意外とアクセスも悪くないので、中央アルプスための高地トレーニングで行ってもいいかな〜、なんて思い始め、富士吉田側から山頂を突っ切り、富士南麓の森に花探しに行く、そんなバカ計画を立てました(笑)
でも、麓は良いとして、富士山の上の方ってどんな植物生えてるの?オンタデぐらいしか生えてないんじゃないwww
とか思いつつ、まーせっかくだから、改めてネット等で下調べをしました。
無知・無勉強とは恐ろしい。
そこで初めて、
「世界中で、富士山の五合目より上にしか分布していない、真の富士山固有種」が存在し、
しかも「7月に開花する」と知ってしまいました。
富士山には氷河期の遺存種の、日本アルプスで天上の花畑を形成するような高山植物はありません。
でも逆に、日本アルプスでは見れない、世界で富士山にしか咲いてない高山植物があるなんて…!
その名は『フジハタザオ』。
こんなの…こんなの…見に行きたいに決まってるじゃないですか!!!
この瞬間、山野草バカにスイッチが入りましたwww
行くっ!富士山にフジハタザオを見に行くんだ!!
…っと、気持ち悪い前置き(爆)は以上ですが、とにかく、富士山に行ってきました。
登山中の顛末は、写真の通りです。
出発前に上手く仮眠が取れず、途中から眠気と不調との戦いみたいな登山になり(苦笑)、元々目標としていた富士南麓の花探しがグダグダになってしまいましたが…(泣)
会いたかったフジハタザオ、凄く可憐で素敵な花でした!!
荒涼とした富士山の森林限界以上、富士登山がキツくなる7-8合目辺りで、登山者を励ますように、登山道脇にブーケのように咲く白い花…良い!凄く良い!!
大好きな花がまた1つ増えました!!
ホントに…知ったつもりになって、まだまだ山や花の事、知らないことが多いんだなぁ、と。思い込み、先入観で分かったつもり、知ったふりは良くないなと。
「人生初・日本最高峰に登った」という事以上に、学ぶことの多い登山でした。
富士山周辺には、今回の富士南麓の「やり残し」以外にも、気になっていることがまだ残っているので、来シーズンも来ようかな?
もちろん、また可憐なフジハタザオに会いに富士山に登るのも良いな、と思っています。
コメント
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『日本で最も高い場所で食べられた蒙古タンメン中本』レコだと思っていたら、崇高な高山植物探索レコだったんですね。失礼しました。
私も高山経験ほとんどありませんが、やはりどこかで負担がかかっていて脳と身体は「やめとけよ」サインを送ってきてくれるんですね。
ちなみに、この時間の吉田ルート登りは渋滞無い感じですか??
「日本で一番高い所で中本を食べる」も、裏目標だったんですよw
達成出来て良かったです(笑)
このときの吉田ルート登りは、それなりに人は多かったけど、一定の流れは出来ていて、
岩場で渋滞して待たされたり、ストレスに感じるほど混んでたりとかは無かったですね。
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