記録ID: 580630
全員に公開
積雪期ピークハント／縦走
白馬・鹿島槍・五竜
爺ヶ岳（東尾根より中峰）
2015年01月24日(土) 〜
2015年01月25日(日)
yokowv
その他1人 - GPS
- 32:00
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,713m
- 下り
- 1,713m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 7:38
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:38
7:40
126分
鹿島山荘
9:46
0:00
70分
最初の急登終了点（1230m付近）
10:56
0:00
146分
1430m付近
13:22
0:00
100分
JP（1767m）
15:02
0:00
16分
P�掘�1978m）
15:18
幕営地
2日目
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 8:22
7:00
62分
幕営地
8:02
0:00
61分
P�供�2198m）
9:03
0:00
90分
JP（P�機防婉瓠�2380m）
12:20
13:25
117分
幕営地
15:22
ゴール地点
| 天候 | 24日 快晴のち曇り 夜中は雪 25日 快晴のち曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
後立山で久々の好天、このチャンスを狙ってた登山者がいるはずだと思いきや…まさかの鹿島山荘に一番乗り。ラッセル祭り決定の瞬間。
4
1/24 7:35
後立山で久々の好天、このチャンスを狙ってた登山者がいるはずだと思いきや…まさかの鹿島山荘に一番乗り。ラッセル祭り決定の瞬間。
いきなりコレですかい…大将いなかったら登り口わからなかったよ。
噂の急登、始まりました！yokoワカンデビュー。勿論トレースなんぞ無し！一瞬で汗だくに。す、進まない…。
駐車場で一緒になったソロのお父さんがあっという間に追い付いて来られました。即席3人パーティとなって引き続きラッセル祭り。
2時間かかって最初の急登を攻略。左手へと尾根は続きます。ここで大将のワンポイント講座。「下山時ガスってたらここで曲がるの忘れて真っ直ぐ行ってまうで、注意」。
12
1/24 9:46
2時間かかって最初の急登を攻略。左手へと尾根は続きます。ここで大将のワンポイント講座。「下山時ガスってたらここで曲がるの忘れて真っ直ぐ行ってまうで、注意」。
ちょい平坦部分を経て、登りその2。手にもワカンはめたい…（笑）
汗だくラッセルその2を終え1430mらへんの平坦地。これから先はようやく斜度も緩やかになるのでスノーシューにチェンジ。sさんすみません、すぐに追い付きますから！
2
1/24 10:56
汗だくラッセルその2を終え1430mらへんの平坦地。これから先はようやく斜度も緩やかになるのでスノーシューにチェンジ。sさんすみません、すぐに追い付きますから！
スノーシュー、沈み込みは少ないがこの日の雪質だとテールに乗る雪が重く足裁きがイマイチ。
スノーシューには微妙な斜度もたまにある。山行終えてみて、ワカンかスノーシューかの一択ならワカンがよいと思います。
風紋。まだ森林限界以下だが…ここでも風が強いということなのだろうか。今日は平和。
「どやyokoちゃん、最高やろ！？」。はい！もーたまりません！
そのまっさらな雪に刻むトレース。ラッセルはしんどいけど気持ち良くもある。でもやっぱりしんどい（笑）。
あそこに立てばまたいいものが見られそうだ！（P3手前の小ピーク？）
かかっていたガスが流れ、爺ヶ岳の全貌現る。たまらなくカッコイイ！！！惚れ惚れ。
開放的な稜線歩き。感動、充足。なんともいえない悦びがじわじわと胸を満たしていく。
P�掘�1978m）に立つ！ここまで来てようやく「近付いた」って思えた。
巨大雪庇の裏に張ることにしました。素晴らしい風除け。夕飯はキノコたっぷり鴨鍋＆蕎麦で締めて速攻オヤスミ。雪が降り始めていた。朝まで風雪らしい。明日の行程は烈風との戦いになるだろう。
8
1/24 15:18
巨大雪庇の裏に張ることにしました。素晴らしい風除け。夕飯はキノコたっぷり鴨鍋＆蕎麦で締めて速攻オヤスミ。雪が降り始めていた。朝まで風雪らしい。明日の行程は烈風との戦いになるだろう。
翌朝。自分の寝るスペースが狭くなったのは大将の寝相が悪いせいだと思いきや、積もった雪でテントが押されていたためであった。大将疑ってゴメン（笑）。
6
翌朝。自分の寝るスペースが狭くなったのは大将の寝相が悪いせいだと思いきや、積もった雪でテントが押されていたためであった。大将疑ってゴメン（笑）。
外に出ると雪は止んでおり東には見事な雲海が広がっていた。風雪は早めに去ってくれたようだ。
sさんも我々のちょっと上の雪庇脇に張られてました。もう出発されてました。追い付いたのは頂上直下。5時過ぎには出られていたとのこと。
7
1/25 6:53
sさんも我々のちょっと上の雪庇脇に張られてました。もう出発されてました。追い付いたのは頂上直下。5時過ぎには出られていたとのこと。
雪が締まっている部分だとsさんのトレースがもう消えかかっていた。
以前のトレースが浮き出ている。正月明けの大将のトレースも残ってるかな？
爺中峰…近くなった！順調な歩みはsさんのトレースの賜物。感謝感謝。
主稜線の風、もちろん吹いてはいるが強くは無さそうだ。「この時期に考えられへん」と後立山好きの大将も驚く。
P�兇鬚△箸法Ｊ發い討襪箸�は気にならなかったが、写真で見るとそれなりに細い尾根だわね（自分の視界には写真右手の絶壁が入っていなかった）。
9
1/25 8:07
P�兇鬚△箸法Ｊ發い討襪箸�は気にならなかったが、写真で見るとそれなりに細い尾根だわね（自分の視界には写真右手の絶壁が入っていなかった）。
う〜む、素晴らしい…。ここまで登ってきても風はごくごく穏やか。
下り出しはクライムダウンで慎重に。雪締まってたのでダイジョブダイジョブ。
お！ひこうき雲だ♪「白い〜坂道が〜 空まで〜続いていた〜」…ユーミンは冬山経験者だったのか！？
「この眺めは…笠！？」抜戸岳から見る笠ヶ岳にそっくり。思い出深い笠ヶ岳とリンクし、ますます爺に惚れた。sさんの姿が見える。
「なんじゃこりゃ！」と口を突いて出たご褒美の絶景。わぁ〜・・・すごい。そして奇跡の無風。信じられない。
のんびり休憩できてしまう穏やかさ。爺南峰〜中峰〜鹿島槍はただただ白く、美しい。大将が座っているところはいつかの誰かの幕営跡だろう。
8
1/25 9:04
のんびり休憩できてしまう穏やかさ。爺南峰〜中峰〜鹿島槍はただただ白く、美しい。大将が座っているところはいつかの誰かの幕営跡だろう。
標識があったのが意外。「ホワイトアウトんときこの標識が見えてどれだけホッとしたことか」と以前の経験を語る大将。その話をいっぱい聞いていたので、この稜線に上がっても無風なのが本当に信じられない。
4
1/25 9:04
標識があったのが意外。「ホワイトアウトんときこの標識が見えてどれだけホッとしたことか」と以前の経験を語る大将。その話をいっぱい聞いていたので、この稜線に上がっても無風なのが本当に信じられない。
だんだん距離が縮まる。。。また雪質が変わって深くなっているのだろう。
やはり雪質が変わった…埋もる。暑い。ん？「暑い」だって…？烈風と聞かされてきたこの稜線上で自分がそんな言葉を口にするとは想像もしてなかった。
6
1/25 9:47
やはり雪質が変わった…埋もる。暑い。ん？「暑い」だって…？烈風と聞かされてきたこの稜線上で自分がそんな言葉を口にするとは想像もしてなかった。
アイゼンに履き替え中のsさん。やっと追い付いた。ここまで頑張って下さったsさんには是非一番乗りを。
sさんと共に出発。山頂はもうそこだ！大将「さあ剱に会えるで」。そうだった！ここまでで十分感動して剱のこと忘れてた（笑）
ここまで好条件での登頂は最初で最後かもしれない。ここぞとばかりに撮る。
大将と記念写真。ありがとう、東尾根最高でした！そして命名。「私の爺ヶ岳」と！
別山尾根、源次郎尾根、八ツ峰、チンネ、三ノ窓、剱の色々が見える。
東の雲海が晴れていく。さすがに頂上稜線はぼちぼち風があるが、数歩下っただけで別世界。ぺらぺらのインナー一枚でスマホをいじれるほど平和。
2
1/25 10:54
東の雲海が晴れていく。さすがに頂上稜線はぼちぼち風があるが、数歩下っただけで別世界。ぺらぺらのインナー一枚でスマホをいじれるほど平和。
我々も下山開始。「岩が隠れてるからアイゼン引っかけないようにしーや」「は〜い」
sさんはもう一泊して帰るそうです。2日間ありがとうございました。ワカンを着けて下山開始。
テン場まで7時間半ほど掛かった道のりを2時間足らずで下山。。。何なんでしょうね〜あっけない！！（笑）
感想
冬の後立山が大好きな大将が、爺ヶ岳東尾根に誘ってくれた。
「猛烈ラッセル」「風はエグイで」「晴れてたとしても稜線は烈風や、烈風」などと経験談を沢山聞かされて臨んだのだが、いざ当日はびっくり拍子抜けの超好天。
快晴。そして風も無い。森林限界超えても！
風が豹変すると脅かされていたP�気肪紊い討癲�穏やかな陽気と真っ青な空が変わらずに迎えてくれた。そして爺ヶ岳山頂へ続く最後の道のりがまっさらな雪をまとい、純潔の白さで光り輝いているのを目にした瞬間、私はつぶやいた。
「今年の運、使い切った」と。。。（笑）
2日間ラッセルを共にしてくれた地元のsさんと我々の三人だけ、静かな山頂。
剱岳を眺めながら30分以上ものんびりと贅沢な時間を過ごした。
樹林帯ラッセルとの格闘。
JP以降の爺ヶ岳や鹿島槍の勇姿を眺めながらの尾根歩き。
眺めの良いテン場。
P�響宛紊料蕕使�根。
PIでさらに広がる風景。
山頂に立たないと会えない剱岳・・・
ストーリー性が豊富で、東尾根は登り甲斐のある素晴らしいルートだと感じている。
大将が毎年のように通うのも分かる気がした。
初の厳冬期後立山、爺ヶ岳中峰。
これほど好条件での山行はこれが最初で最後かもしれない。
それでも私は再びここを訪れたくなるだろう。
すっかり爺ヶ岳の大ファンになって帰ってきた、大満足の山行だった。
大将、そしてsさん、ありがとう！
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こんないい時もあるから、やめられないんでしょうね〜
（辞めたくなった時はないけど・・・）
最高の天気、ロケーションだなあ
まめにのぼってると、こういう日にもあたりますよね。
俺は、蓼科から眺めてましたよ〜
まさか、あそこにyokoさんがのぼってるとは(^^)
どこに登っても山日和の週末でしたね。
でもなかなか天候の安定しない北ア北部ですから、この週末は滅多に訪れない貴重な機会だったと思います。いいときに登れて幸運でした。「烈風」がどれほどのものか、怖いものみたさで経験してみたい気持ちもちょっとありますが（笑）
こんちわ
汗ばむラッセルを乗り越えて・・
天候にも恵まれてなによりですね
ピークの景色がとても魅力的。
お疲れ様でした
でわでわ
頂上のぶりっ子ポーズは、いいですが・・片手にピッケルが・・怖い
グラフ見てみると歩いた距離はたいしたことないんですよね。ラッセルのおかげで体めいっぱい動かして、山登りしたー！って充実感を味わえました。お天気も最高で、ほんと、素晴らしい山行になりました。ピッケル片手の満面の笑みがそれを物語ってるでしょ？笑
ありがとうございました。山頂、やはり最高に素晴らしいですね。私も山頂からの景色を拝んでみたいものです。
夜〜朝にかけて雪が降り、自分達のトレースも消えてしまったかなと心配していました。でも下山していくと、やけにトレースが明瞭。きっと日帰りの人がいたのだろうと思っていました。okada_gtxさんのトレースだったんですね。
登頂そのものや山頂からの景色は勿論ですが、今回は山頂が近付いて行くことや、その過程での景色の変化がとても印象に残る山行でした。
わたし現場ではご挨拶もせず通りすがってしまい大変失礼致しました。次回挑戦されるときは登頂できるといいですね！
こんにちは。
この時期にこのお天気とは。
ラッキーでしたね。
ナイフリッジが歩きやすそう。
やはりこの尾根は残雪期に来ちゃダメだね。
ナイフリッジは怖いし、踏みまくるし。
3月に鹿島槍を予定してるのですが、このレコを見たら早く行きたく
なってしまいました。
2月中に日帰りで行ってこようと思います。
もちろん爺までね。
トレースがあれば何とかなるけど・・・。期待薄かな。
あの最初の急登に2時間。
ラッセル、シンドイだろうな。
東尾根、いいルートでした。
遠くに見えた爺ヶ岳も歩いた分だけ近づき、登った分だけ景色も良くなり、他の登山者も少ない分だけ自分達と山とがじっくりと対峙でき、、、。
振り返って「楽しかった！」というよりも、嬉しさや充実感にじんわりと浸っている感じです。
鹿島槍にも足を伸ばしたくなりましたね。この週の金・土・日で日程組めていたら鹿島槍も取れていたんじゃ無いかと思います。実に好天でした。
今後も入山する人はゼロじゃないとは思いますがトレースがついてもすぐに次の雪でかき消されちゃうんでしょうね。
残雪期になると最初の急登は土や草・笹が出てきて滑って危ないって聞きました。
2月中、いいかもしれませんね。
あ、東尾根の山談義を酒飲みながらsiriusさんとしたくなってきたー♪
いつか山で会いましょう！
yokoさん、こんばんわ！
11月に行った時とは比べ物にならない純白さです。
いいなー東尾根！
想像以上にすごそう！綺麗！
（yokoさんの写真とコメントも素敵だから（笑））
鹿島山荘からの取りつきは、初めてでもわかるかなぁ？
雲海も雪の峰の雄大さをさらに上げてるし
青空と、まったりできるほどの気温だったとのこと、羨ましすぎ！
ナイフリッジはちょっとこわそうだけど、行ってみたいなー。
素敵なレコをありがとうございました♪
ナイフリッジが状況次第では危なそうですが、それ以外に技術的に難しいところは無いように感じました。とにかくラッセルと、烈風との闘いなのだろうと思います。
登った分だけ景色がよくなって…「登山してる！」って充実感が味わえるいいルートだと思いました。東尾根から見る爺様はカッコイイっすよ！！tamaoさんもぜひご自身の目で！
鹿島山荘の裏手の看板＆碑のところから入山して、数十m直進したら右手へ、そのうち堰堤のようなものが見えてきますよ。汗だくラッセルをご堪能くださいませ♪笑
うわー！うらやましーよー。
去年の晴れなかった赤石のうっぷん晴れたんじゃない？
阿弥陀北稜といい、凄い山行に挑戦されて、
写真にも見とれてしまいました。
同行のお二人は山岳会の方なの？
いい人に出会いましたね。
今年の運はたぶん、続くと思うよ。
赤石の鬱憤は赤石でしか晴れないけど、初の厳冬期後立山がこんなに素晴らしい山行となって嬉しかった！
運続くかな〜？？こんなにいい天気に恵まれて、なにかしっぺ返しがありそうで怖いよ（笑）
大将は個人的な繋がりの仲間だよ。経験豊富な人でよく誘ってくれるので、いい経験させてもらってます。
今回初ワカンだったけど、蹴り込み方を指摘されて直したら凄く進みやすくなった。など、など、色々教わってます。
sさんは当日駐車場で会った人だよ。話を伺ってるとsさんも冬山色々登ってて凄い人だった！
厳冬期の後立で快晴無風、素晴らしい好条件ですね〜♪
景色も最高デス！
そして、１月にして運を使い切ったと（笑）
でも大丈夫！
ハードなラッセルを頑張ったから、チャラになってますよ
次も晴れますように〜
厳冬期後立山で晴れることなんて稀、晴れてても風だけはエグイと聞かされていました。
なのに晴れただけでなく風も穏やかだなんて！信じられませんでした。
晴れ女パワーをここで出し切ってしまったんだろうと思いました。
これから先の週末がずっと天気悪かったら、みなさま本当にゴメンナサイね（笑）
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