白山、別山、白山釈迦岳、四塚山
- GPS
- 47:18
- 距離
- 53.8km
- 登り
- 4,333m
- 下り
- 4,317m
コースタイム
- 山行
- 7:38
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 9:14
- 山行
- 8:57
- 休憩
- 2:22
- 合計
- 11:19
- 山行
- 4:19
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 4:36
天候 | 1日目:快晴→ガス 2日目:快晴→ガス 3日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
▼平瀬登山口駐車場 20台ほど トイレなし 無料 登山口脇 ▼白水湖駐車場 50台以上 トイレあり 無料 Wi-Fiあり(白川村公衆Wi-Fi) 登山口まで徒歩30秒 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし ▼平瀬道 階段が多い。 急登はないが、ひたすら長い。 別当出合と比べて登山者は10分の1以下で、人静かな山行を楽しめる。 下部:ブナの大木が点在する美しい道。 中腹:北アルプス〜乗鞍・御嶽・恵那山の大展望が続く。ササの斜面で東に面しているため、日差しが強くて暑い。 上部:白山〜別山がよく見える。草が覆う箇所があるため朝は露に濡れる。 ▼アルプス展望歩道 人気が少なく、藪に覆われつつある。 終始、北アルプスが見える。 ▼石徹白道(トンビ岩コース) 岩・石がゴロゴロしていて、夜間は歩きにくそう。 ▼エコーライン とても歩きやすい。 上部は綺麗な木道が続く。 南竜テン場から白山にナイトハイクするならこの道。 ▼白山釈迦岳 薮山だが、明瞭な踏み跡、ピンクリボンあり。 山頂には朽ちた山頂標識と三角点。 別山がよく見える。 この山頂のためだけに足を延ばす必要はない。 ▼別山 とても格好いいピーク。 気持ちの良い稜線歩きが楽しめる。 人静か。 ▼御前峰 とにかく人が多い。 日の出の頃に万歳三唱。 ▼大汝峰 御前峰と剣ヶ峰と池の景色が美しい。 日の出はこのピークの方が静かで趣がある。 ▼南竜テン場 800円/人 水あり(飲用可) 炊事場あり とても綺麗なトイレあり |
その他周辺情報 | ▼大白川露天風呂 平瀬道登山口から徒歩2分。 野趣あふれる露天風呂。白水湖の眺めが良いので、ぜひ入っておきたい。 ボディソープあり。 500円(無人のときは料金箱へ)。 7時前でも入れた。 |
写真
感想
▼概要
富士山、立山とともに日本三霊山の一つ。
両白山地の最高峰。
平瀬道は長いが、人静かな登山を楽しめる。
▼日記
山の日〜お盆期間と重なるため、アルプスはどこも大渋滞だろう。
また、台風7号が翌火曜日ごろに接近する影響で日曜午後から天気が崩れる。こうなると、金・土はさらに混み合うと予想された。
人がそれほど多くないところというと、白山が思い浮かんだ。
今回はその中でも全登山者の1割未満が利用すると言われるマイナーな平瀬道を選択し、東側から登ることに。
▽0日目
ヤマテンを見ると、南アは天気が良くなく、立山や白山などの北部山岳は天気が良さそうだった。
白山は夏と残雪に来たことがあるが、いずれも悪天だったため、今回は期待が大きい。
出発日の木曜日は休みをとっていたが、これといって生産性のある活動はできなかったので仕事をしていた方が良かったかもしれない。
23時過ぎに出発。
名阪国道で猛烈な雨に降られた。西尾張中央道に降りて名二環を回避すると数分のロスで1,000円ほど安くできた。
東海北陸道では、安定の睡魔に襲われて仮眠をとった。ひるがの高原SAで迎えた朝は爽快で、白山・別山も見えて景色が良かった。
▽1日目
登山口には6時半過ぎに到着。雲ひとつない快晴。
登山口の駐車場は満車、白水湖の駐車場も9割ほど埋まっていた。トレラン風の人が多かった。
白水湖のほとりでサンドウィッチを食べてから出発。
ひたすら木製階段が続くが、ブナの巨木が多くて楽しい。植生は次第に胸以上の背丈のササ原とダケカンバの疎林へと変わっていった。北アルプスの大展望が終始続くが、日射を遮るものなく消耗する。立派な木製ベンチが頻繁に設置されていた。
アルプス展望歩道を通って南竜テン場へ。
眺望がよく、高山植物のお花畑も点在するが、通る人は非常に少なく、薮に戻りそうな箇所もあった。
12時ごろに南竜テン場到着。
白山方面がよく見える場所にテントを張った。下は砂〜砂利で、場所によっては石が痛い。張り綱に使える石もたくさんあったが、ペグ打ちしている人が大半。
トイレがホテルみたいに綺麗でびっくりした。炊事場の水は飲用可との表記あり。
テント内は蒸し風呂状態でとても休める状態ではなかったので、別山へ散歩。
ダケカンバが頭上に覆い被さったり、崩壊地の脇を通ったりするため、ナイトハイクには不向きな印象。
西側から大きな積雲が押し寄せてきて、山頂手前でガスに呑まれた。野伏ヶ岳方面を見たかったが半分雲に隠されて残念。
テントに戻ったのは5時間後で、急いで夕食準備。
早ゆでマカロニとたらこパスタソースの組み合わせ。美味しいが、腹に溜まらない。ラーメンもしたが、やはり腹に溜まらない。お米でないといけないのか。
19時ごろに横になるとすぐに寝た。
▽2日目
1:20にアラームをかけていたが、二度寝してしまって1:50に起床。
尾西の梅がゆをお湯少なめにして、柔らかご飯として食べた。カロリーが少なく物足りなかったので、今後から増やそう。
2:20ごろにテン場を出発。
天の川もバッチリ見えて美しい星空だった。
室堂へはエコーラインを選択。夜露に濡れることもなく、快適で歩きやすかった。
この時間帯から歩いている人も10人ほどいた。
室堂は鳥居の前にベンチ・テーブルがたくさんん置かれてあり、水場もあった。
御来光登山の準備をしている人は子供連れから年配の方まで50人以上いた。
御前峰には、4時に到着。
日の出まで1時間あるので、いったん降りて大汝峰へ。
ゴロゴロと岩が多く、ナイトハイクだと歩きにくい道で何度か手持ちライトを落とした。トレッキングポールとライトを一緒に持つのは不便。
大汝峰には数名がすでに御来光を待っていた。
山頂はだだっ広く、御前峰・剣ヶ峰の眺めがとても良いため、こちらの方がおすすめ。
日が出てくると、御前峰から万歳三唱が聞こえてきた。
雲はほとんどなく、すっきり快晴の天気だった。北に続く、七倉山と四塚山がとても格好良く見えた。
大汝峰から北の下りはハイマツが人の背丈ほど生い茂っており、下草が繁茂している箇所があったため、レインパンツを着用。それでも夜露で登山靴の中までずぶ濡れになった。
途中で道を間違えたが、おかげでコマクサの群落に出会えた。
当初の予定に四塚山はなかったが、あまりに見栄えがいいので立ち寄ることに。
巻機山を尖らせたような、ハイマツと草地の爽快なピークだった。北アの眺めもバッチリ。寝転びたくなるような気持ちの良い場所だった。
白山釈迦岳へは、600mほど下って、再び600m上がって戻ってくる必要がある。
上から見ても平凡なピークにしか見えず迷ったが、テントは暑くて蒸し風呂状態なので、トレーニングと割り切って歩くことに。
途中、すれ違う人からも、釈迦岳は普通の山、行く価値がない、いますぐ引き返した方がいいよなどと言われた。ただ、薮山と聞けば行くしかない。
登山道から外れて標高差20mを上がると山頂についた。踏み跡とピンクテープがついているものの、ごく短い区間だが藪漕ぎの感覚を楽しめた。
山と高原の地図には、白山と別山の眺めが素晴らしいと表記がある。別山はよく見えるが、白山はうーん。白山の西面はあまり格好いいと思えなかった。
再び600mを登り返して分岐へ。さらに白山主峰を回り込みながら、室堂を経由。石徹白コースを選んだが、岩がゴロゴロしていてナイトハイクにはおすすめできない。ブルーベリーがあったので喉を潤した。南竜テン場に戻ってきたのは14時だった。
雲が湧き立ってきたというものの、晴れたり曇ったりの繰り返しで、テントは灼熱地獄だった。熱中症になりそうだったので、トイレ小屋の裏に日陰を見つけて、マットを敷いて昼寝をした。16時ごろにテントに戻って夕食。マカロニとラーメンばかりで飽きてきた。やっぱり米が欲しい。
山の日やお盆シーズンも影響したのか、南竜テン場は初心者さんが多いのか、17時を過ぎてもゾロゾロとテントを担いで上がってくる人がいた。また、20時を過ぎても周りに気を使わない人がいた。テントはモンベルが大半。服はワークマンも多かった。
夜は天の川が綺麗に見えた。
▽3日目
1:20に起床。
行動食以外はすでに食べ尽くしたため、残りの菓子パンとカロリーメイトを補給。
水を2L汲んで出発。
流れ星がとても多くて、歩きながらでも確認できた。
エコーラインで室堂へ。そのまま平瀬へ下山。
大倉山避難小屋の下部から北アと日の出の眺望を楽しめた。
平瀬登山口には6時半ごろに到着。
白水湖畔の露天風呂に入ると、疲れが吹き飛んだ。
よく歩いた47時間だった。
今山行では、購入して3週間も経っていないサポートタイツを破ってしまい、数年前に買ったままほぼ新品だった登山靴のソールが剥がれかけてダメになった。どちらも消耗品みたいなものだが、けっこうショック。
帰りにモンベルに立ち寄って登山靴を探す。
アルパインクルーザーの600か800を買うつもりだったが、レザーがおすすめだと言われて革の登山靴にした。ソールは加水分解で剥がれるので、頻繁に履いた方が長持ちすると言われた。
帰宅は19時過ぎ。
走行距離は往復750kmで、平均燃費は約23km/L。
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