【日陰名栗峰から雲取山】 〜都心の夜景に感動〜


- GPS
- --:--
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,526m
- 下り
- 1,528m
コースタイム
- 山行
- 5:28
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 6:08
天候 | 両日とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
縦走コース中危険な個所はなし。稜線歩きはトレースが消えラッセル必要。巻道はしっかりトレースされているが、急傾斜のトラバースは滑落に注意。 |
写真
感想
北からの寒気が日本列島全域に雪を降らせ、山々は白銀の世界に様相を変えた。週末は用事があるため、日・月で奥多摩雲取山に行くことにした。この周辺の山は毎年何回か訪れるが、石尾根からの眺望や新雪が付いた尾根道を縦走する醍醐味は格別だ。雲取山まではどこから登っても5時間ほどでハードなため、今回はゆっくり展望を楽しみながら2日間の縦走コースとした。
コースとしては小袖から七ツ石山を経由して雲取山に行くのが一般的であるが、今回は奥集落まで車で上がり、鷹ノ巣避難小屋に出て、日陰名栗峰、高丸山経由で七ツ石山に行くほうが長いが展望を楽しめそうだとそのコースとした。
奥集落へは青梅街道から山に入り、所々凍った林道を20分ほど上がる。路肩に5〜6台ほど止まれる駐車スペースがあるが、今日は車1台のみであった。8時半、登山口を出発。今日は少し風があるものの天気が良さそうで、歩き出すとすぐ雪が出てきた。左に、目指す日陰名栗峰など石尾根の山々が見える。2時間弱で避難小屋に到着。日曜なのに誰もいない。鷹ノ巣山までは30分ほどであるが、先が長いのと、そこまでいかなくてもこれからも十分展望が期待できることから、小休憩後出発。風で昨日のトレースがリッセットされているところがあるが、ルートファインデングするほどでもない。まず、目の前に立ちはだかる日陰名栗峰の雪の急傾斜の登りとなる。春は一面ワラビの斜面となっていたことを思い出した。一旦、登りきると雄大な景色が待っていた。富士山を中心に雪を付けた周辺の山々が控えめに並んでいた。遠くには南アルプス連峰も見え始め、絶景を思う存分楽しみながらの前進となった。七ツ石山直下のヤセ尾根には雪庇ができ、規模は小さいが面白い自然の造形美が見られた。出発から4時間で七ツ石山山頂着。雲取山に延々と続く石尾根がはっきり見えるが、まだまだ長い。しかし、ここからは左側が開け、富士山や南アルプスを見ながら気持ちよい歩きになる。2つほど急な登りを過ぎると、立派な非難小屋が見えてきた。今回はここに泊まることにした。鷹ノ巣避難小屋もそうであるが、東京都の自然・観光に対する力の入れ方を垣間見た気がした。夜は相模湾・横浜から東京都心、八王子まで広がる夜景が壮大なスケールで眺められ感動する。スカイツリーや新宿の高層ビル群もはっきり見えていた。また星空も見事で、以前七夕の日に来たときは、天の川がはっきり見え、知らないもの同志で夜景を見ながら宴会をしたことがあった。今日は3人の宿泊者であった。外気温マイナス15度だが、小屋内で食事をしたりすると温度が少し上がり思ったほど寒くない。シュラフもマイナス30度まで対応するモノなので心強い。おかげで安眠でき翌朝の日の出を気持ちよく迎えられた。房総半島から昇る陽は富士山を赤く染め、縦走してきた雪の石尾根もやわらかく包み込んで、言葉も出ないすばらしい光景になった。暖かい日差しは小屋の窓に降り注ぎ、小屋内での朝食は気持ちよく取ることができた。7時半、お世話になった小屋を軽く掃除して、下山にかかる。昨日と同じように好天で、今度は右に大展望を見ながらの「稜線漫歩」となり、これから花の時期、紅葉の時期はどんな景色を見せてくれるのだろうと想像しながら奥集落に向かった。
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