札内岳 山スキー沢遡行〜ガケノ沢下降
- GPS
- 17:50
- 距離
- 30.0km
- 登り
- 1,543m
- 下り
- 1,545m
コースタイム
- 山行
- 5:03
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 5:04
- 山行
- 12:38
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 13:34
天候 | 晴れ 出発前夜まで雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰りには林道終点でチャリデポを見かけたので、ご存じの方もいらしたのですね。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
入渓前夜まで降水あり(山岳地帯は朝まで?)エサオマントッタベツ川10cmほど増水しており、時間がかかりました。 |
その他周辺情報 | 新嵐山のお風呂は21時までやっていてくれて助かりました 芽室町の鳳の舞が閉店してしまったのは残念。(←今頃知った) 日高下山後の定番、「とんかつのみしな」はタイムアウト!! |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
カメラ
カラビナ
スリング
セルフビレイランヤード
渓流シューズ
エイト環
テント
ザイル
調理用食材
コッフェル
火器
板
予備バッテリー
|
---|---|
備考 | 足回り:モンベルのフェルト沢靴+渓流ネオプレン靴下(厚手) スラブっぽい沢はフェルト一択か。 現在所有のサワートレッカー(廃版の青いやつ)はそろそろ布地の部分に穴が開きそうになってきた。Tさんの新しいバージョン(黒いやつ)よさげだったな。 シーズン4回目の山泊でほぼ過不足無しとなってきたよ♪ グローブ>5本とも指先無しにしてみたが、キズ多し。やはり3本だけ先を切った軍手に勝るものなし(?) ヘッデンの電池が切れていて、替え電池を使った 全体的にもう少し軽量化を考えていこう、と思うお年頃…まずはテント購入計画か? |
感想
戸蔦別水系の沢は過去に六、七、九、十と本流、エサオマントッタベツ、ピリカペタヌは遡行しているが、2016年水害以降はめっきりと行く頻度が減ってしまっていた。
今回は久しぶりで気持ちも高揚する。
前夜までの雨が気になるが、とりあえずは現地に行ってみて判断しようと、仕事の後札幌を出た。
【1日目】
清水町で数時間の仮眠をとり、現地へ。
予定外の林道通行止めに少々出鼻をくじかれるも、明日の好天を逃してはならないとデッパ。一緒に行くCLさんとも1年ぶりなので積もる話で盛り上がる。
エサオマントッタベツ林道始点。ほんの10年ほど前まではここまで車が入り、当時は「少し前まではエサオマン林道も車入ったんだけどね」と聞いていた。
兵どもが夢のあとってものだ
1.5hプラスになった林道歩きもようやく終わり、入渓。
ムム、予想以上に水量が多い。
危険なほどではないけれど、足を取られてなかなかペースが出ない。
ガケノ沢出合いを過ぎ(明日は無事にここに下りてこられるかな…)増水したゴーロ歩き。ところどころ良い釜もあり魚影も見られるが、竿を持ってきたのは自分だけなので、とりあえず先を急ぐ。
5時間で997の出合に到着。
当初は山頂泊も視野に入れていたが、増水も気になり今日はここまでとした。
【2日目】
4時半起床の約束をしたのに、スマホの電源を切っていたために10分遅れたわたし。起きるとCLさんはもうご飯も食べたと。慌ててすべての準備を並行して行い、それでも1時間かかってしまって5:46出発。
昨夕は上空の雲がすごい速さで動いており、時折谷にも強風が吹いていたが、今日は穏やかな青い空。
「昨日もし上がっていたら強風にあおられてかなり辛かったかもね…」
二股からすぐ上で荒れたガレ場、それを過ぎると滝と滑の連続が始まる。
「真っすぐな沢が上に向かってぱーっと開けていてすごく気持ちがいいところだよ」と事前に聞いていた通り、素晴らしい景色が広がる。
滝ごとに緊張もするけれど、スラブ状の岩盤とその上に流れる水の綺麗さは、しっかり目に焼き付けた。沢の角度的に写真は逆光になってしまうし。
終わってしまった山行を反芻する回数は自分は少ない方だと思っているのだけど、今回ばかりは別だという気がする。その証拠に、今までになくこんなに長い雑感を書いているし(笑)
滝はどれも簡単、なんて読んだ覚えもあるが、まぁまぁヌメっていて気を遣う。
雨の直後なので高巻きの足運びも慎重になる。
源頭を過ぎ、浅い藪漕ぎをしていると程近くから鹿の「ピィ!」音とともに人のような犬のような声が聞こえた。こちらもホイッスルを鳴らし、声を出す。
鹿の声は何度か響いた後、消えた。
このパターンで聴くのはもはや3回目。熊が鹿を仕留めていると思われます。それでなくとも急斜面で心臓バクバクなのに拍車がかかる。
なんとか目論見の4時間ほどで稜線に出た。
カムエクをはじめとする日高の南方向の山がくっきりと見える。
下界はまだ暑いけれど、空気は確実に秋だね。
稜線の踏み跡をたどりつつ、40分で札内岳山頂へ到達。
わたしは3年前のピリカペタヌから2度目。前回は初札内で嬉しかった。今回はもう少し難しい沢からこれたのでまた嬉しい。
360度ぐるりの眺望は筆舌に尽くしがたい(と書くのはこっぱずかしい気もするが、ほんとなんだもの)同行のCLさんは日高稜線を繋いでいるので、ほとんど全てが頭に入っている。
目の前のエサオマン、カムエク、からはじまり、幌尻〜戸蔦別界隈、コイカク〜1839、ペテガリや楽古、ソエマツ、ピリカ、既にいった山も、憧れの山も、シュンベツなどわたしは考えたこともなかった山名もぽんぽん飛び出す。札内川のそれぞれの源頭もよく見える。過去に同行している山の話なんかも思い出すと、山頂にこのままずーっと居たくなってしまう。
下りのガケノ沢のことを考えればそういう訳にもいかず、名残惜しいが下山開始。
方角を見定め、藪薄めを適当に下っていくと、獣道から沢型に出た。
生まれたてほやほやの熊の落とし物に遭遇。本体とは決して遭遇したくない。
この後も同個体と思われる糞を見つけ、足跡の方向からも、熊は上がってきたようだと(勝手に)結論付けた。(熊を追いかけていると思いたくないだけ)
ガレも多いので落石に気を付けながら下る。
水が出てきて、滝が出てくる。沢を下ってるんだから当然だけど。
順層で、傾斜緩めのものはクライムダウンするが、だんだんと懸垂を要す滝が増えてきた。
1,2,3くらいまでは数えていたけれど、そのうち訳が分かんなくなってくる。
沢の下降でも「高巻き」って言うのよね?低巻きとは言わんしな。。
草付きをズルズルとおりるようなのも何度も。
Co1350で右からの支流が合流すると一気に水量が増える。
狭いゴルジュも出現して少々びっくりしつつ、左岸をへつって下りる。
水流スライダーもやったけど傾斜と流れが急すぎてどこかぶつける、痛いし危ない。
滝、懸垂、滝、クライムダウンの繰り返しでお腹いっぱい。楽しいけど♪
Co1100でさらに右からの支流が合流し、広いゴーロとなる。
そろそろ滝も終わりかと思いきや、また大規模な幅と落差を持つ連爆帯にぶち当たる。右岸に巻き道がかなりはっきりあって、ここはそんなに遡行者が多いの?それとも獣?と考えている暇もない。
ここでアトラクションは終了し、ゴーロともじゃもじゃ林道とまたあの長ーい林道。駐車地点につく頃にはとっぷりと日も暮れ、しばし星空を見上げたり、時たまホイッスルを吹きながら歩いて無事に下山いたしましたとさ。
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