剱岳-小窓から北方稜線
- GPS
- 16:07
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 2,641m
- 下り
- 2,722m
コースタイム
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 8:14
- 山行
- 8:10
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 9:27
天候 | 1日目:晴れ 2日目:ガス、雨、風(この日は9/25時点の天気予報では晴れまたは曇りの予報だったが、天候崩れるのが早まって、小窓から北方稜線に乗る直前にガスに飲まれ、別山尾根を下山中に富山湾からの風を受ける。剣山荘迂回ルートのくろゆりのコルのルートは、稜線ルートになるのでもろ富山湾側の風を受け、結構寒い) |
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過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
立山~美女平(ケーブルカー) 7分 美女平~室堂(トロリーバス) 50分 片道5000円程度で、事前にWEBで予約しておけば当日は発券機で発券するだけなので、その方が良い。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
剱沢の雪渓はほぼ融雪しており、長次郎谷出合付近で右岸から左岸に移る際に雪渓を横切るのを除き、全て夏道。 剱沢北股はピンクテープが付けられており、急斜面もスコップで整備されているのでそこまで懸念材料なく登れるが、小窓雪渓出合の雪渓の崩壊が進むとその先へ進むのが難しく、引き返す羽目になるので、雪渓の状況はこまめに収集するべき。 さらに、沢筋を登って行く際に何度も渡渉をするので、一般登山道とは言い難い。 小窓雪渓は大量にシュルンドが入っているが、よく見て進めば小窓まで行ける。(2023/9/26時点) 雪渓の下の沢が融雪によって活発に流れていて、時々沢流れの音が聞こえてくるが、それが聞こえてくると漏れなく近くに穴が開いているので要注意。 北方稜線上は基本的には踏み跡も明瞭で、著しくガスがかかっているとかでなければそこまでルートファインディングに手こずる感じは無いと思う(あくまで個人の感想だが)が、登山道の岩稜と比較して浮石等が目立つ。 剱岳本峰が近づいてきて岩稜って感じになってくると、稜線を避けるように長次郎谷側に踏み跡があるのでそれをトレースするのが良い。 池ノ谷ガリーのようなガレガレの箇所や、小窓の王近辺のような落石注意な箇所ちょくちょくあるので、ヘルメットを常に装着し、落石には十分気をつける必要がある。 安易に立ち入るべきではないルートなのは確か。 |
その他周辺情報 | ◯おすすめの温泉 ・みくりが池温泉(雷鳥沢~室堂間) ルート上にありアクセス抜群。 標高2410mに位置する温泉で、日本一標高の高い温泉。 ・アルプスの湯(上市駅より徒歩10分程度) 立山から地鉄立山線に乗り、寺田から分岐する地鉄本線に乗って上市駅で下車。ちょっと時間はかかるが、施設が大きく、食堂や休憩スペースもあるので登山後にまったりするのに便利。 ◯おすすめの飲食店 ・麺家いろは 富山駅前に麺家いろはCiC店、富山駅より北陸本線で金沢方面へ少し進んだ小杉駅の近くに本店がある。 富山に来たからにはブラックラーメンっしょ!って人におすすめ。旨い。 |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
1泊2日テント泊で小窓から北方稜線に乗り剱岳登頂を目指した。
初日の行程は室堂から池ノ平小屋まで。
剱御前まで登れば剱沢二股までしばらく下りのため、サクッと。
二股からは剱沢北股に入り、沢沿いを進む。
池ノ平小屋の方々が北股ルートを整備してくださっているようで、不安要素無く登ることができたが、小窓雪渓との出合に雪渓が残っていて、日に日に崩れていってるので要注意。この日は雪渓を直登できたが今もできるとは限らないのと、左岸側のザレた草つきがかなり不安定なのでそこを高巻く際はヘルメット着用の上、慎重に。剱沢北股は一般登山道とはいえないと思うので、安易に立ち入るべきではない。
2日目。
2時に起きるはずが5時過ぎに起きるという大失態を犯し、絶望。
室堂の最終バスに間に合わなそうであれば、最悪早月尾根から下りてタクシー呼べばいいやと、北方稜線へ進むことを決める。
小窓雪渓はシュルンド祭りだが、通れるか絶対に通れないかなので逆に判断しやすく、よく見て登れば問題ない。しかしこれからもっと雪渓の崩壊が進んでいくので、今後どうなるかは分からない。
小窓~剱岳は総じて、ルートミスしなければ特に難しいと感じる場所はないが、長次郎の頭付近の踏み跡が不明瞭で時間を取られるのと、岩稜上は浮石もちょくちょくあり、ホールドは慎重に選ばないと落ちる。
自分が行った日は盛大にガスってて雨も降っていたので、そういった天候の日は、最大限視野を広くルートファインディングしないと危険地帯に突入してしまうので注意が必要なのと、外傾している岩に乗るような場合は滑り等に注意が必要だと感じた。
長次郎の頭周辺の踏み跡が不明瞭でルーファイが少しグダったにも関わらず、体力コンディションがかなり良く、予定よりかなり早く本峰に到着できたので、別山尾根から室堂に下山(当初の予定通り)、無事バスに乗れた。
初めてこのルートを行く場合は、基本的に「山と高原地図」に載っているコースタイムより時間がかかる想定で進むべきなので、時間巻けるところはしっかり巻いていけるというわけではない限り2泊3日かもしくは3泊4日の日程がオススメ。
◯2泊3日
1日目:室堂~池ノ平小屋
2日目:池ノ平小屋~剣山荘
3日目:剣山荘~室堂
◯3泊4日
1日目:室堂~剱澤小屋or真砂沢ロッジ
2日目:剱澤小屋or真砂沢ロッジ~池ノ平小屋
3日目:池ノ平小屋~剣山荘
4日目:剣山荘~室堂
みたいな行程で。
剱本峰までに著しく体力を消耗してしまって下るのがキツイ場合は早月尾根を少し下った早月小屋に宿泊し、そのまま早月尾根を下るのも手。(岩場の危険度合いで言うと早月尾根より別山尾根の方が高いと思うので、クタクタの状態で別山尾根に突っ込むと危険かも)
北方稜線上でルーファイ手こずると三ノ窓とかどこかしらでビバーク、なんてことも十分あり得るので、ビバーク装備と防寒対策装備はしっかりと持っていきたいところ。(真夏でもめちゃくちゃ寒い)
使用していただいて構いません。
三ノ窓雪渓のアップ画像を[email protected]のアドレスからお送りいたしました。
ご確認いただければ幸いです。
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