記録ID: 5987702
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中央アルプス
中央アルプス/宝剣岳、濃ヶ池、木曽駒ヶ岳
2023年09月23日(土) 〜
2023年09月24日(日)
gack_m
その他1人
体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 09:58
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 610m
- 下り
- 688m
コースタイム
1日目
- 山行
- 2:14
- 休憩
- 1:53
- 合計
- 4:07
天候 | 初日:曇り一時霧、2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
しらび平まではマイカー規制されているので、マイカーは菅の台バスセンターの駐車場に停めて、路線バスに乗車する必要がある。 中央道の駒ヶ根ICを下りて、車で数分走ったところにある。高速バスの一部も菅の台バスセンターに停車する。バスセンターの奥に大きな駐車場がある。1日(24時間)ごとに800円で、ゲート式駐車場なので24時間入場/出場できる。トイレあり。(紅葉シーズンなど繁忙期は夜のうちに満車になることもあり、その場合は別の駐車場に停める。) 始発のバスが5時15分発だが、4時半には100人くらいの乗車待ち列になっていた。あらかじめバス・ロープウェイの乗車券を窓口で買って、乗車待ちの列に並ぶ。 https://tozanguchi-p.com/post-1443/ ●駒ヶ岳ロープウェイ しらび平から、標高1000m近く上がった千畳敷まで7分半くらいで運んでくれる。60人乗りの籠で、トップシーズンだと日中は2時間待ちになることもある。菅の台に前泊(車中泊)して、6時くらいまでのバスに乗れれば、それほど待たずにロープウェイに乗れる。下山時は、整理券をもらって乗車待ちの間にホテル千畳敷の食堂でソースカツ丼をいただいたこともあった。 https://www.chuo-alps.com/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
〔目次〕 1.千畳敷〜極楽平〜三沢岳分岐 2.三沢岳分岐〜宝剣岳〜宝剣山荘〜中岳 3.宝剣山荘〜濃ヶ池〜馬の背八合目 4.馬の背八合目〜木曽駒ヶ岳 5.木曽駒ヶ岳〜中岳トラバース〜宝剣山荘 6.宝剣山荘〜乗越浄土〜千畳敷 1.千畳敷〜極楽平〜三沢岳分岐 千畳敷は、駒ヶ岳ロープウェイの山頂駅で、日本最高所の駅とのこと。標高2612mである。ロープウェイを下りて階段を1階分下がると、千畳敷が見渡せる広場に出る。山頂駅とホテル前にはデッキが設置されて椅子なども置かれて、以前の砂利広場に比べて、観光客がくつろげるムードになっていた。トイレがあり無料で利用できる。ドコモの電波は来ていたようだがかなり微弱。デッキと反対側の、駒ケ根市が見下ろせるほうへ行けばより電波が届くかもしれない。 千畳敷の広場から5mほど進んだところに神社があり、T字分岐になっている。右へ進めば散策路と乗越浄土への登りになる。左へ進むと、極楽平への登りになる。左へ折れて、まずは低木帯やハエマツ帯をゆるゆると登っていく。少し登れば、山頂駅の建物が次第に小さくなっていく。途中で右へ旋回し、次第に砂礫地になっていく。7月に来ると、雪渓を横切ることもあるこのコースだが、9月後半なので雪はまったく残っておらず、階段を着実に登っていく感じ。稜線が見えてくると、左へ旋回し、最後の登りになる。やがて、極楽平の大きな看板が見えてきて、稜線に取り付く。本来なら御嶽山の姿が飛び込んでくるのだが、あいにくの曇りで、拝むことができなかった。 稜線に出て右へ(北へ)進むと、アルプス稜線歩きになる。小ピークの西側をトラバースしていく感じで、左手に三沢岳を見ながら歩く。極楽平から10分少々で、三沢岳への分岐ポイントに着く。ちょっとした広場になっていて、ここで宝剣岳の荒々しい山容が見え、行く手にはさっそくクサリの取り付けられた岩が迫ってくる。 このあたりは稜線であり、おそらくドコモの電波は来ると思われるが、確認しなかった。 2.三沢岳分岐〜宝剣岳〜宝剣山荘〜中岳 三沢岳分岐の広場でヘルメットを装着し、いざ宝剣岳の難所へ向かう。さっそくやせ尾根があり、そこを過ぎると、クサリを使って岩を登る。登り切って再び下る。木曽谷側へ回り込んで、再びやせ尾根の稜線に戻ってくる感じ。次のクサリ場は先ほどのよりも長い。これを登り終えると、今度は垂直に下るクサリ場で、こちらも長い。先にもクサリ場が続く。 いくつかクサリ場を越えて、木曽谷側から登っていくと、有名な岩が見えてくる。岩が作った穴をくぐると、先の崖にそそり出した一枚岩がある。勇敢な登山者は岩の先端まで行ったり、腰かけて崖下へ足をぶらぶらさせたりする者もいる。一枚岩のクサリ場を過ぎると、伊那谷側へ回り込んで、さらにクサリ場で標高を上げていくと、まもなく宝剣岳の山頂に到着する。 山頂といっても岩場の一番高いところ、という感じで、平らな部分はなく、ザックを下せる場所もあまりない。一番北側(木曽駒ヶ岳寄り)に、ローソクのようにそそり立つ岩があり、そこが最高地点のようだ。この岩の上に立つ人はわずかにいるが、多くの人は岩の根元で写真撮影するだけである。宝剣岳の山頂では、ドコモの電波確認はしなかったが、おそらく圏内だと思われる。 宝剣岳から宝剣山荘への下りはじめは、南側(極楽平寄り)の山頂取り付きポイントから木曽谷側に降りて、山頂の木曽谷側をトラバースするように下っていく。このトラバースも崖をクサリ伝いに横切る難所である。左旋回してクサリ場を終えると、岩の反対側へ移り、さらにクサリ場で下っていく。その後も、いくつかのクサリ場があり、下り始めてしばらくは緊張が続く。次第にクサリがなくなり、岩ではなく砂礫地に岩が散らばったようなルートになり、その道も次第に広くなって、宝剣山荘の裏手(木曽谷側)に到着する。山荘に着く直前、木曽谷側を見ると、人の横顔のような岩がある。 宝剣山荘の裏手から、南側(宝剣岳側)を東へ進むと、宝剣山荘の玄関がある。玄関前には3つのベンチがあり、椅子が置かれている。宝剣山荘前は、ドコモの電波はほぼ来ない。山荘内はブースターがあるようで、圏内になることもあるが、確実なのは宝剣岳側に少し登り返して、千畳敷を見下ろせるあたりまでくれば、電波は通じる。 宝剣山荘から中岳、木曽駒ヶ岳方面へは、宝剣山荘の裏手を北へ進む。宝剣山荘のすぐ北に天狗荘の建物がある。宝剣山荘の2号館みたいな位置づけで、宝剣山荘からあふれた宿泊者が泊まる部屋である。夕食、朝食は宝剣山荘の1階まで出向いてもらう形だ。 天狗荘の横を過ぎてゆるゆる登っていくと、左手へ分岐する道がある。これは、中岳を木曽谷側へ巻いてゆくトラバースである。分岐を過ぎると次第に傾斜がきつくなるが、それほど苦労せずに、中岳の山頂に着く。登り詰めたら少し木曽谷側へ行くと山頂標識があり、その先から北へ、駒ヶ岳頂上山荘へ下る道(木曽駒ヶ岳に行く道)が付いている。 中岳の山頂は、ドコモ圏内だった。 3.宝剣山荘〜濃ヶ池〜馬の背八合目 二日目、朝食を小屋で採ってから、池めぐりコースを進む。濃ヶ池を経由して馬の背八合目から木曽駒ヶ岳に登り、宝剣山荘へ戻ってくる周回コースである。どうも、逆回り(先に木曽駒ヶ岳に登って、濃ヶ池経由で宝剣山荘に戻る)で歩く人の方が多いかもしれない。 宝剣山荘から乗越浄土・伊那前岳側に15mくらい進むと、左へ分岐する道が付いている。標識もしっかりと出ている。分岐してからは、徐々に下り始める。次第に傾斜が急になり、つづら折で下っていく。途中から進行方向右側に沢の音がするようになる。傾斜を下りきったところに、湿地帯のような場所があり、ここが駒飼の池である。標識も出ている。振り返ると、宝剣岳と宝剣山荘が見えている。 駒飼の池を過ぎると、再び急な下りになる。低木帯の下りだが、途中に階段が付いている急な下りもある。ほぼ下りきるとトラバースになり、すぐに伊勢滝分岐に着く。分岐の標識がようやく新しいものに付け変わったようで、明瞭な指導標になっていた。眼下には沢が流れゆく地形を望める。 分岐の先は、中岳の斜面をトラバースしていく感じになる。途中、涸れた沢を横切るところもある。7月だと雪渓が残っており、雪渓トラバースになる。駒飼の池から濃ヶ池までコースタイム30分とあったが、30分で着いたことはない。涸れた沢を三度、四度と横切り、最後に少しずつ標高を上げていく。突然視界が開け、目の前に大きな池が見える。これが濃ヶ池である。池のほとりを1、2分進むと、濃ヶ池の標識があり、ここに大きな平らな岩があって、休憩に適している。 濃ヶ池は伊那谷側に少し木々が生い茂っており、ドコモの電波は届かない。 濃ヶ池の標識のところから北へ進むと、池から流れ出る水路を徒渉し、向かいにある森を登っていく感じのルートになる。登り口の木に小さいピンクリボンが付いているが、ちょっと見つけにくい。その先は再びトラバースの道が続いていく。進行方向右を見れば、南アルプスの連なった山々が見えており、塩見岳の横に富士山が頭を出している。 濃ヶ池から10分少々進むと、次第に馬の背尾根が迫ってくるのが分かり、まもなく八合目に着く。標識もしっかり立てられている。将棊頭山までの稜線もくっきりと見える。西駒山荘は、将棊頭山に隠されてしまい、見えない。八合目付近、ドコモの電波はわずかに届く程度である。 4.馬の背八合目〜木曽駒ヶ岳 八合目から先は、アルプス稜線の登りになる。八合目付近から木曽駒ケ岳の山頂は見えないが、低木やハエマツの中を少し登ると前方が開けてくる。行く先に木曽駒ヶ岳が見えるほか、右には北アルプスの山々が見える。また、しばらく登れば、先ほど通った濃ヶ池も見下ろせる。その奥には、宝剣岳や宝剣山荘も見えている。 木曽駒ケ岳の頂上は行く先の稜線を登り詰めた小ピークの右奥に見えている。小ピークまではそこそこ登らされそうだが、八合目から山頂までの標高差は300m程度と、それほどハードではない。 岩場を登り詰めると、ちょっとした広場になっていて休憩に適している。展望もよい。そこから最後の登りになる。先へ進むと、左へ分岐する道がある。駒ヶ岳頂上山荘へのトラバース道である。特に標識は出ていなかったので、ガスで山荘が見えないと不安になるかもしれない。(地図が頭に入っていれば迷うことはない。) もう頂上の祠なども見えており、頑張って登り詰めて、山頂に着く。 木曽駒ケ岳の山頂はかなり広く、あちこちで登山者が休憩している。大きな祠があるほか、小さい祠やその隣には売店があるが、この日は係りの人が来ておらず、お札などは販売されていなかった。山頂は360度の大展望であり、御嶽山、北アルプス、八ヶ岳、南アルプス、富士山と、中央アルプスの南部方面がよく見えている。 木曽駒ケ岳の山頂では、ドコモは圏内である。 5.木曽駒ヶ岳〜中岳トラバース〜宝剣山荘 木曽駒の山頂から頂上山荘までは、砂礫地の下りである。15分も下れば頂上山荘まで下りてこられる。頂上山荘に着く直前の木曽谷側は、コマクサの群落があるが、さすがに9月なので何も残っていなかった。 頂上山荘は下った左側にあり、左前方にテント場がある。直進して急登を上がっていけば中岳に着くが、前日に中岳は登っているので、木曽谷側のトラバース道を行くことにした。頂上山荘の分岐から軽く登る感じで数分進むと、岩の崖を横切る道になる。宝剣岳の周辺ほど厳しくはないが、クサリが付いていない分、三点支持をしっかり守って進まないと木曽谷側へ滑落してしまう。多少の登り下りはあるものの、基本的には標高を変えずに進めるので、中岳を乗り越すよりは楽である。10分ほど難所を進めば、宝剣山荘前から続く平らなエリアにたどり着き、すぐに中岳からのルートと合流する。宝剣山荘はもうすぐ目の前である。 6.宝剣山荘〜乗越浄土〜千畳敷 宝剣山荘の玄関前から伊那前岳の方へ進み、朝は左に折れた濃ヶ池への道も見送り、乗越浄土まで歩く。ほぼ水平な広い道で、山荘玄関から5分とかからない。乗越浄土には大きな看板も出ている。ここで右へ降りていく道が、千畳敷へのルートである。分岐の時点で千畳敷のホテル・山頂駅は見えている。 乗越浄土からの下りは、かなりの傾斜でつづら折に標高を下げていく。カール地形に取り付けたルートなので、乗越浄土に近いほど傾斜があり、下りはじめはちょっとした高度感を感じるかもしれない。最初のうちは鉄板や階段など、かなり整備されたルートを下りていく。登りの登山者とのすれ違う場所にも苦労する。 かなり高度を下げていくと、休憩するのに適した広い場所がルート脇にある。傾斜も緩くなり、千畳敷の遊歩道に合流する。合流地点から乗越浄土側を振り返ると、この先は登山装備のある者以外立ち入り禁止という看板が立っている。合流地点を左へ進むと、剣ヶ池を周回してホテル千畳敷に登っていくルートになる。合流地点を右へ進むと、まっすぐロープウェイ山頂駅に戻れる。 散策路になったとはいえ、石を敷き詰めたところなどもあって、二日間歩いてきた足にはそこそこ負担だった。最後に階段を少し登っていくと、山頂駅の前にある神社に戻れる。神社に御礼して左へ曲がり、5m進めば山頂駅の建物前のデッキに戻れる。 この日は紅葉のピークには早かったためか、ロープウェイの乗車待ち列はなく、9分間隔で運行していたこともあって、ほぼ待ち時間なくロープウェイに乗車できた。しらび平からの連絡バスも臨時が出ていて、あっという間に菅の台バスセンターへ戻れた。紅葉ピークだと、ロープウェイ乗車待ちで2時間という時があった。(その時は整理券をもらったあと、ホテル千畳敷の食堂でソースカツ丼を食べて時間をつぶした。) |
その他周辺情報 | ●こまくさの湯 菅の台バスセンター近くにある日帰り入浴施設。大人700円。露天風呂あり、サウナあり。食堂の併設あり。ただし、15時から17時までは休業で、L.O.が14時半だったので、今回は食堂利用できなかった。なお、食事とセットのプランもあったようだ。 駐車場もあるが、混雑しているときもある。バス停でいうと「菅の台」下車(「菅の台バスセンター」の一つしらび平寄り)。バスセンターまで歩いて3分くらい。 http://www.komakusanoyu.com/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ヘルメット
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共同装備 |
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ファーストエイドキット
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