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Yamareco

記録ID: 5999228
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳 北鎌尾根 クラシック 前半(湯俣→P2→北鎌のコル)

2023年09月29日(金) 〜 2023年10月01日(日)
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
27:27
距離
44.6km
登り
2,741m
下り
2,312m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
14:36
休憩
0:25
合計
15:01
2:32
2
2:34
2:34
54
3:33
3:34
33
4:23
4:23
19
4:42
4:42
44
5:26
5:26
89
6:55
6:57
83
8:20
8:34
17
8:51
8:59
514
2日目
山行
7:11
休憩
0:59
合計
8:10
8:16
105
10:01
10:29
230
14:19
14:30
49
15:19
15:39
23
16:02
16:02
24
3日目
山行
3:25
休憩
0:08
合計
3:33
6:46
20
7:06
7:06
6
7:12
7:13
8
7:21
7:21
33
7:54
7:54
38
8:32
8:32
12
8:44
8:50
2
8:52
8:52
37
9:29
9:29
4
9:33
9:33
33
10:06
10:07
7
10:14
10:14
5
天候 9月29日 晴れ 30日 曇り→小雨 10月1日 雨
過去天気図(気象庁) 2023年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
七倉ダム駐車場まで自家用車→(北鎌尾根)→上高地→(タクシー)→七倉ダム
※ 2:30 ゲートの開門前だったので、七倉ダムから高瀬ダムまでは徒歩で行きました。(中秋の名月で明るい夜道でした。)
コース状況/
危険箇所等
北鎌尾根 P2取り付きからP7を越えて北鎌のコルに至るまで、酷いヤブ漕ぎ。ほとんど踏み跡が見えず、ハイマツをかき分けて5cmずつ進むような箇所がほとんどです。 ☆P5のトラバースルートは危険です。直登した方が結果的に早く越えられるように思いました。
その他周辺情報 湯俣山荘は営業しています。
予約できる山小屋
七倉山荘
9月29日 2:30 七倉山荘駐車場をスタート。(タクシーの始業前なので、全て歩きました。)高瀬ダムまで約1時間かかりました。

(I) 湯俣から北鎌尾根経由で槍ヶ岳、西鎌尾根から双六、三俣を経て、伊藤新道経由で湯俣に戻る周回ルートです。初日の出来で翌日以降のプランが変わってくるので、できるだけ距離を稼ぐべく、早めにスタートしました。
2023年09月29日 02:29撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 2:29
9月29日 2:30 七倉山荘駐車場をスタート。(タクシーの始業前なので、全て歩きました。)高瀬ダムまで約1時間かかりました。

(I) 湯俣から北鎌尾根経由で槍ヶ岳、西鎌尾根から双六、三俣を経て、伊藤新道経由で湯俣に戻る周回ルートです。初日の出来で翌日以降のプランが変わってくるので、できるだけ距離を稼ぐべく、早めにスタートしました。
5:29 晴嵐荘へは渡らず右岸を進みます。(七倉から3時間)
※ 右岸:上流から見て右岸。
2023年09月29日 05:29撮影 by  SOG03, Sony
9/29 5:29
5:29 晴嵐荘へは渡らず右岸を進みます。(七倉から3時間)
※ 右岸:上流から見て右岸。
5:35 伊藤新道との分岐点に近づきます。夜明けにこの場所に到達するように歩いてきました。
2023年09月29日 05:35撮影 by  SOG03, Sony
9/29 5:35
5:35 伊藤新道との分岐点に近づきます。夜明けにこの場所に到達するように歩いてきました。
5:36 この橋を渡ると「伊藤新道方面」。我々は下をくぐって左に見える「水俣川」を進みます。
2023年09月29日 05:36撮影 by  SOG03, Sony
9/29 5:36
5:36 この橋を渡ると「伊藤新道方面」。我々は下をくぐって左に見える「水俣川」を進みます。
5:37 ここで「沢支度」をしました。
2023年09月29日 05:37撮影 by  SOG03, Sony
9/29 5:37
5:37 ここで「沢支度」をしました。
6:02 完全な「沢装備」のIリーダー。沢用の登山靴(水が抜ける)に、防水のネオプレンソックスをはいています。沢用に15mのフローティングロープを装備。

(I)スポルティバのTXキャニオンを通しで履き、沢パートはネオプレンソックス、登山パートは通常の靴下の上にバイク用防水ソックスを重ねて履くという作戦で、軽量化をはかりました。
2023年09月29日 06:02撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 6:02
6:02 完全な「沢装備」のIリーダー。沢用の登山靴(水が抜ける)に、防水のネオプレンソックスをはいています。沢用に15mのフローティングロープを装備。

(I)スポルティバのTXキャニオンを通しで履き、沢パートはネオプレンソックス、登山パートは通常の靴下の上にバイク用防水ソックスを重ねて履くという作戦で、軽量化をはかりました。
6:01 ちょっと沢を甘く見ていた私。ネットで1140円で購入したマリンシューズは水抜けもよく快適だったのですが、素足で履いたので、水の冷たさで「足の甲が攣って」歩けなくなりました。☆ 防水のネオプレンソックスは(保温のために)必須だと思いました。
2023年09月29日 06:01撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 6:01
6:01 ちょっと沢を甘く見ていた私。ネットで1140円で購入したマリンシューズは水抜けもよく快適だったのですが、素足で履いたので、水の冷たさで「足の甲が攣って」歩けなくなりました。☆ 防水のネオプレンソックスは(保温のために)必須だと思いました。
6:05 水量はやや少なめ。水は足が「ちょちょぎれそう」になるくらい冷たいです!
2023年09月29日 06:05撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 6:05
6:05 水量はやや少なめ。水は足が「ちょちょぎれそう」になるくらい冷たいです!
6:21 最初はこんな感じの河原を行きます。時々、膝まで潜るような「砂地獄」にはまることもあります。
2023年09月29日 06:21撮影 by  SOG03, Sony
9/29 6:21
6:21 最初はこんな感じの河原を行きます。時々、膝まで潜るような「砂地獄」にはまることもあります。
6:35 水流に流されないためにも「ストック・ポール」は必要です。
2023年09月29日 06:35撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 6:35
6:35 水流に流されないためにも「ストック・ポール」は必要です。
6:44 渡渉する場所は水量によって変わるので、ヤマレコのGPSはおおよそ目安にしかなりません。渡れるところで渡って、ガシガシ上流に進むのが一番早いです。
2023年09月29日 06:44撮影 by  SOG03, Sony
9/29 6:44
6:44 渡渉する場所は水量によって変わるので、ヤマレコのGPSはおおよそ目安にしかなりません。渡れるところで渡って、ガシガシ上流に進むのが一番早いです。
6:44 色の変わってるあたりまで水が来ることがあるわけです。
2023年09月29日 06:44撮影 by  SOG03, Sony
9/29 6:44
6:44 色の変わってるあたりまで水が来ることがあるわけです。
6:45 右岸に渡渉します。
2023年09月29日 06:45撮影 by  SOG03, Sony
9/29 6:45
6:45 右岸に渡渉します。
6:49 振り返ってみたところ。
2023年09月29日 06:49撮影 by  SOG03, Sony
9/29 6:49
6:49 振り返ってみたところ。
6:56 中東沢の出合い。(6:05入渓してから約50分)
2023年09月29日 06:56撮影 by  SOG03, Sony
9/29 6:56
6:56 中東沢の出合い。(6:05入渓してから約50分)
7:02 千天出合い方面に進みます。
2023年09月29日 07:02撮影 by  SOG03, Sony
9/29 7:02
7:02 千天出合い方面に進みます。
7:03 渡渉回数は数えきれないほど。流されることよりも、冷えて足が動かなくなることが怖い。
2023年09月29日 07:03撮影 by  SOG03, Sony
9/29 7:03
7:03 渡渉回数は数えきれないほど。流されることよりも、冷えて足が動かなくなることが怖い。
7:06 場所を選んで渡ります。
2023年09月29日 07:06撮影 by  SOG03, Sony
9/29 7:06
7:06 場所を選んで渡ります。
7:17 ルートファインディングが沢の醍醐味!
2023年09月29日 07:17撮影 by  SOG03, Sony
9/29 7:17
7:17 ルートファインディングが沢の醍醐味!
7:19 濡れた岩を跳ぶか? 水に浸かるか? 悩みます。
2023年09月29日 07:19撮影 by  SOG03, Sony
9/29 7:19
7:19 濡れた岩を跳ぶか? 水に浸かるか? 悩みます。
7:22 ここはちょっと悩みました。岩が滑ってロープが固定してある位置まで上がれません。
※ ポールでトラロープを引き寄せ、ターザンロープのようにスウィングさせながら(股下まで水に浸かり)岩の抜こう側へ抜け・・・・
2023年09月29日 07:22撮影 by  SOG03, Sony
9/29 7:22
7:22 ここはちょっと悩みました。岩が滑ってロープが固定してある位置まで上がれません。
※ ポールでトラロープを引き寄せ、ターザンロープのようにスウィングさせながら(股下まで水に浸かり)岩の抜こう側へ抜け・・・・
7:30 ・・・このようにトラバースしました。(落ちたら全身水没!)
2023年09月29日 07:30撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 7:30
7:30 ・・・このようにトラバースしました。(落ちたら全身水没!)
8:16 千天出合は高巻きで越えます。
(入渓から2時間15分)
2023年09月29日 08:16撮影 by  SOG03, Sony
9/29 8:16
8:16 千天出合は高巻きで越えます。
(入渓から2時間15分)
8:31 だんだん沢幅が狭くなり、水流がきつくなります。
2023年09月29日 08:31撮影 by  SOG03, Sony
9/29 8:31
8:31 だんだん沢幅が狭くなり、水流がきつくなります。
8:52 腰まで浸かることはありませんでしたが、股下くらいまでの渡渉は何度もありました。
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8:52 腰まで浸かることはありませんでしたが、股下くらいまでの渡渉は何度もありました。
8:53 天上沢大滝の下まで沢を進み、そこから右岸を高巻きしました。
2023年09月29日 08:53撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 8:53
8:53 天上沢大滝の下まで沢を進み、そこから右岸を高巻きしました。
9:10 沢の向こう岸、流木のある辺りが「P2取り付き」です。昔の標識は既に跡形もないので、GPSで確認。(入渓からここまで約3時間かかりました。)
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9:10 沢の向こう岸、流木のある辺りが「P2取り付き」です。昔の標識は既に跡形もないので、GPSで確認。(入渓からここまで約3時間かかりました。)
9:12 「P2取り付き」には、残置ワイヤーがありました。この茂みの向こう側にテント3張分くらいのスペースがあります。
2023年09月29日 09:12撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 9:12
9:12 「P2取り付き」には、残置ワイヤーがありました。この茂みの向こう側にテント3張分くらいのスペースがあります。
10:09 見るからに厳しそうな登りです。
2023年09月29日 10:09撮影 by  DSC-RX0M2, SONY
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9/29 10:09
10:09 見るからに厳しそうな登りです。
10:21 尾根筋は外さず、ガシガシ登ります。
2023年09月29日 10:21撮影 by  DSC-RX0M2, SONY
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9/29 10:21
10:21 尾根筋は外さず、ガシガシ登ります。
10:27 上り始めは踏み跡が見えるのですが…
2023年09月29日 10:27撮影 by  SOG03, Sony
9/29 10:27
10:27 上り始めは踏み跡が見えるのですが…
10:44 写真ではよくわかりませんが、ロープを出してもよいくらいの斜度です。この辺り、踏み跡はほとんどなくなり不安になりますが、「かすかな稜線」を外さないように上って行くと、古い残置ロープに出会います。(左下方に紛らわしいピンクテープもあるのですが、それを行くと別のルートになるようです。)
2023年09月29日 10:44撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 10:44
10:44 写真ではよくわかりませんが、ロープを出してもよいくらいの斜度です。この辺り、踏み跡はほとんどなくなり不安になりますが、「かすかな稜線」を外さないように上って行くと、古い残置ロープに出会います。(左下方に紛らわしいピンクテープもあるのですが、それを行くと別のルートになるようです。)
10:53 急登すぎて手も使わないと滑落してしまいます。
2023年09月29日 10:53撮影 by  DSC-RX0M2, SONY
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9/29 10:53
10:53 急登すぎて手も使わないと滑落してしまいます。
11:06 ただただ我慢の登り。
2023年09月29日 11:06撮影 by  DSC-RX0M2, SONY
9/29 11:06
11:06 ただただ我慢の登り。
11:28 P2直前にテント1張り分のスペースがあります。
(P2の山頂には、木の根にステンレスの水筒が捨ててありました。)
2023年09月29日 11:28撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 11:28
11:28 P2直前にテント1張り分のスペースがあります。
(P2の山頂には、木の根にステンレスの水筒が捨ててありました。)
11:41 急登をひたすら登ります。
2023年09月29日 11:41撮影 by  DSC-RX0M2, SONY
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9/29 11:41
11:41 急登をひたすら登ります。
12:01 P2取り付きから山頂までは約1時間といったところ。
ここから「壮絶なヤブ漕ぎ」がP7を下って「北鎌のコル」に至るまで続きます。
2023年09月29日 12:01撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 12:01
12:01 P2取り付きから山頂までは約1時間といったところ。
ここから「壮絶なヤブ漕ぎ」がP7を下って「北鎌のコル」に至るまで続きます。
12:04 ハイ松やシャクナゲが前をふさぎ、足元が見えません。手で枝を抑え、隙間に身体をねじ込んで5cmずつ進むようなところもたくさんあります。
2023年09月29日 12:04撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 12:04
12:04 ハイ松やシャクナゲが前をふさぎ、足元が見えません。手で枝を抑え、隙間に身体をねじ込んで5cmずつ進むようなところもたくさんあります。
12:14 はるか彼方にP6とP5が見えます。写真にIリーダーの姿が見えますが、前にも後ろにも踏み跡すら見えません。
2023年09月29日 12:14撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 12:14
12:14 はるか彼方にP6とP5が見えます。写真にIリーダーの姿が見えますが、前にも後ろにも踏み跡すら見えません。
12:14 P3から眺めたP4。
2023年09月29日 12:14撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 12:14
12:14 P3から眺めたP4。
14:22 遥か彼方に黒部五郎岳が見えました。
2023年09月29日 14:22撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 14:22
14:22 遥か彼方に黒部五郎岳が見えました。
14:50 P4が近づいてきました。
2023年09月29日 14:50撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 14:50
14:50 P4が近づいてきました。
15:10 P4山頂にはテン泊の適地があります。
(手前がP5/奥がP6)
2023年09月29日 15:10撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 15:10
15:10 P4山頂にはテン泊の適地があります。
(手前がP5/奥がP6)
15:15 一段下がった場所にもっと広いスペースがあります。
2023年09月29日 15:15撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 15:15
15:15 一段下がった場所にもっと広いスペースがあります。
15:40 P5「直登」と「巻き道」の分岐点手前。
ここからが、今回の「失敗」の核心です。
2023年09月29日 15:40撮影 by  SOG03, Sony
9/29 15:40
15:40 P5「直登」と「巻き道」の分岐点手前。
ここからが、今回の「失敗」の核心です。
15:44 私たちは左に下る巻き道を下ったのですが、これが間違いでした。懸垂下降してもよいくらいの坂ですが・・・
2023年09月29日 15:44撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 15:44
15:44 私たちは左に下る巻き道を下ったのですが、これが間違いでした。懸垂下降してもよいくらいの坂ですが・・・
15:47 がんばってクライムダウンで下降します。
2023年09月29日 15:47撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 15:47
15:47 がんばってクライムダウンで下降します。
15:48 岩壁の下をトラバースするような踏み跡があったので、そちらを(草をつかんで)進みましたが・・・
2023年09月29日 15:48撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 15:48
15:48 岩壁の下をトラバースするような踏み跡があったので、そちらを(草をつかんで)進みましたが・・・
15:48 踏み跡が消えた・・・
2023年09月29日 15:48撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/29 15:48
15:48 踏み跡が消えた・・・
15:51 滑落しそうな斜度になり・・・(ヤバイ!)
2023年09月29日 15:51撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 15:51
15:51 滑落しそうな斜度になり・・・(ヤバイ!)
15:54 踏み跡もなくなり、この岩を回ったら戻れなくなるような気がして引き返し・・・
2023年09月29日 15:54撮影 by  SOG03, Sony
9/29 15:54
15:54 踏み跡もなくなり、この岩を回ったら戻れなくなるような気がして引き返し・・・
16:06 さらに下ってトラバースすると「デッドエンド」。
2023年09月29日 16:06撮影 by  SOG03, Sony
9/29 16:06
16:06 さらに下ってトラバースすると「デッドエンド」。
16:31 結局、普通ならロープを出して登るくらいの斜面を(なんとかフリーで)上り、トラバースルートに復帰しました。(ミスったら滑落遭難は必至の場面でした。)
2023年09月29日 16:31撮影 by  SOG03, Sony
9/29 16:31
16:31 結局、普通ならロープを出して登るくらいの斜面を(なんとかフリーで)上り、トラバースルートに復帰しました。(ミスったら滑落遭難は必至の場面でした。)
16:40 最後は「剱岳の池の谷ガリーを酷くしたような」ザレザレの急斜面を手足を使って(それでも滑りながら)よじ登って稜線に復帰しました。(☆このトラバースに1時間以上費やしました。)
2023年09月29日 16:40撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 16:40
16:40 最後は「剱岳の池の谷ガリーを酷くしたような」ザレザレの急斜面を手足を使って(それでも滑りながら)よじ登って稜線に復帰しました。(☆このトラバースに1時間以上費やしました。)
☆この「青線」がトラバースルートなのですが・・・(簡単に通過できない怖さがあったので)
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☆この「青線」がトラバースルートなのですが・・・(簡単に通過できない怖さがあったので)
「クリーンライン」のように下り、「×」のついている箇所に垂直の上りで、さらにヤバイ状況に陥ったのです。
★ 次にP5を通過するときには「赤線」のように直登します!
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「クリーンライン」のように下り、「×」のついている箇所に垂直の上りで、さらにヤバイ状況に陥ったのです。
★ 次にP5を通過するときには「赤線」のように直登します!
16:50 P6の上りはザレていますが、大したことはありません。踏み外しと落石に注意すれば短時間でクリアできます。
2023年09月29日 16:50撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 16:50
16:50 P6の上りはザレていますが、大したことはありません。踏み外しと落石に注意すれば短時間でクリアできます。
16:53 この先でまたヤブに突入しますが、ルートがよく見えません。ハイ松の下のかすかな踏み跡は山頂近くで方向を変えて、P7に向かって下っているようなのです。
2023年09月29日 16:53撮影 by  SOG03, Sony
9/29 16:53
16:53 この先でまたヤブに突入しますが、ルートがよく見えません。ハイ松の下のかすかな踏み跡は山頂近くで方向を変えて、P7に向かって下っているようなのです。
16:54 夕日に照らされて「これは明るいうちに北鎌のコルは無理だなぁ」と思いました。
2023年09月29日 16:54撮影 by  iPhone 13 mini, Apple
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9/29 16:54
16:54 夕日に照らされて「これは明るいうちに北鎌のコルは無理だなぁ」と思いました。
17:09 本日の日没は17:32です。実はIリーダー、昼過ぎから体調が悪く、水を飲んでも嘔吐してしまうような状態でした。
P7の下りで暗くなることが必至だったので、P6山頂でビバークすることにしました。
2023年09月29日 17:09撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 17:09
17:09 本日の日没は17:32です。実はIリーダー、昼過ぎから体調が悪く、水を飲んでも嘔吐してしまうような状態でした。
P7の下りで暗くなることが必至だったので、P6山頂でビバークすることにしました。
17:32 山頂までは踏み跡もありません。強引にハイ松をかき分けて上り、わずかな隙間にテントを張りました。
2023年09月29日 17:32撮影 by  SOG03, Sony
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9/29 17:32
17:32 山頂までは踏み跡もありません。強引にハイ松をかき分けて上り、わずかな隙間にテントを張りました。
19:02 「中秋の名月」をP6の山頂2522mで独り(二人)占め。 Iリーダーの体調は回復せず、朝を迎えることとなります。
2023年09月29日 19:02撮影 by  SOG03, Sony
9/29 19:02
19:02 「中秋の名月」をP6の山頂2522mで独り(二人)占め。 Iリーダーの体調は回復せず、朝を迎えることとなります。
9月30日 7:00 P6スタート。「緊急下山」することとなりました。写真はスタート直後にP7を眺めたものですが、踏み跡が見えません。このハイ松の枝を全身で押し分けて下るのです。

(I)朝テントから出たら、いきなり吐いてしまいました。寝れば何とか回復するだろうと思ってたので、ショック大です。水分補給ができないのであれば、山行中止してエスケープするしかありません。残念…
2023年09月30日 07:14撮影 by  SOG03, Sony
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9/30 7:14
9月30日 7:00 P6スタート。「緊急下山」することとなりました。写真はスタート直後にP7を眺めたものですが、踏み跡が見えません。このハイ松の枝を全身で押し分けて下るのです。

(I)朝テントから出たら、いきなり吐いてしまいました。寝れば何とか回復するだろうと思ってたので、ショック大です。水分補給ができないのであれば、山行中止してエスケープするしかありません。残念…
7:47 途中、6mほどの崖の上に出ましたが(懸垂支点があった)クライムダウンして「北鎌のコル」に着きました。
※ 下りの最終で左に踏み跡があったら、そちらをたどった方が(崖を避けられて)良いようです。
2023年09月30日 07:47撮影 by  SOG03, Sony
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7:47 途中、6mほどの崖の上に出ましたが(懸垂支点があった)クライムダウンして「北鎌のコル」に着きました。
※ 下りの最終で左に踏み跡があったら、そちらをたどった方が(崖を避けられて)良いようです。
7:47 「動けなくなったら救援要請するしかないか・・・」と思いましたが、ここでは電波が通じません。なんとか歩いて下るしかないのです。
2023年09月30日 07:47撮影 by  SOG03, Sony
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7:47 「動けなくなったら救援要請するしかないか・・・」と思いましたが、ここでは電波が通じません。なんとか歩いて下るしかないのです。
7:59 私は元気です!。
2023年09月30日 07:59撮影 by  SOG03, Sony
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9/30 7:59
7:59 私は元気です!。
9:34 まさか「北鎌沢」を下ることになるとは思いませんでした。
2023年09月30日 09:34撮影 by  SOG03, Sony
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9/30 9:34
9:34 まさか「北鎌沢」を下ることになるとは思いませんでした。
10:04 2時間かけて「北鎌沢出合い」に到着。
ここから「水俣乗越」に向かって700mの標高差を登り直すわけです。(いったい何時間かかるのだろう?・・・というか、たどり着けるだろうか? と思っていました。)
2023年09月30日 10:04撮影 by  SOG03, Sony
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9/30 10:04
10:04 2時間かけて「北鎌沢出合い」に到着。
ここから「水俣乗越」に向かって700mの標高差を登り直すわけです。(いったい何時間かかるのだろう?・・・というか、たどり着けるだろうか? と思っていました。)
11:17 登る予定だった槍ヶ岳が見えましたが、未練はありません。本日の目標は、Iリーダーを無事に下山させることです。
2023年09月30日 11:17撮影 by  SOG03, Sony
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11:17 登る予定だった槍ヶ岳が見えましたが、未練はありません。本日の目標は、Iリーダーを無事に下山させることです。
12:37 「水俣乗越」への急登はキツかった! 木の枝や草にしがみつつ、一歩ずつ上っていきました。時には昆虫のように手足つかって這いずり上がる感じでした。

(I)恥ずかしながらザックを持ってもらってしまいました(泣)。ほぼ空身でも辛い登りなのにHAGIさんは2個のザックを背負って、ガラガラザレザレの急登を登られました。まさに鉄人。
ただただ感謝です。ありがとうございました。
2023年09月30日 12:32撮影 by  SOG03, Sony
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9/30 12:32
12:37 「水俣乗越」への急登はキツかった! 木の枝や草にしがみつつ、一歩ずつ上っていきました。時には昆虫のように手足つかって這いずり上がる感じでした。

(I)恥ずかしながらザックを持ってもらってしまいました(泣)。ほぼ空身でも辛い登りなのにHAGIさんは2個のザックを背負って、ガラガラザレザレの急登を登られました。まさに鉄人。
ただただ感謝です。ありがとうございました。
14:12 Iリーダーが頑張ってついてきてくれたおかげで、4時間で急坂を登り切りました。
2023年09月30日 14:12撮影 by  SOG03, Sony
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14:12 Iリーダーが頑張ってついてきてくれたおかげで、4時間で急坂を登り切りました。
15:27 電波が通じたので、宿泊予約しておいた「双六山荘」に携帯でキャンセルの連絡を入れました。(ごめんなさい!)
2023年09月30日 15:27撮影 by  SOG03, Sony
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15:27 電波が通じたので、宿泊予約しておいた「双六山荘」に携帯でキャンセルの連絡を入れました。(ごめんなさい!)
16:24 小雨が降りだす中、「槍沢ロッヂ」に到着しました。
飛び込み客を受け入れてくれた小屋のみなさまには、感謝の言葉しかありません。たどり着けて本当にホッとしました。
2023年10月01日 06:44撮影 by  SOG03, Sony
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10/1 6:44
16:24 小雨が降りだす中、「槍沢ロッヂ」に到着しました。
飛び込み客を受け入れてくれた小屋のみなさまには、感謝の言葉しかありません。たどり着けて本当にホッとしました。
10月1日 6:57 雨の中、上高地へむけて出発です。
Iリーダーはザックを背負って歩けるくらいに回復していました。
ゆっくりですが、着実に歩いている姿を見て、昨日の辛さが吹き飛ぶ思いがしました。
2023年10月01日 06:57撮影 by  SOG03, Sony
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10/1 6:57
10月1日 6:57 雨の中、上高地へむけて出発です。
Iリーダーはザックを背負って歩けるくらいに回復していました。
ゆっくりですが、着実に歩いている姿を見て、昨日の辛さが吹き飛ぶ思いがしました。
10:14 「山は逃げません」またいつか、この続きを含めて「北鎌尾根 クラシック →伊藤新道」をやりましょう!
2023年10月01日 10:14撮影 by  SOG03, Sony
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10:14 「山は逃げません」またいつか、この続きを含めて「北鎌尾根 クラシック →伊藤新道」をやりましょう!

感想

湯俣→北鎌尾根→槍ヶ岳→三俣→伊藤新道→湯俣の周回ルートの1/3パートが今回です。

もともと3泊4日で周回する計画でしたが、今年は伊藤新道が整備されて下りの沢パートがある程度計算できるので、頑張ったら2泊3日でまた湯俣温泉まで戻ってこられるかもと、天気とにらめっこしながら、機会をうかがってました。

当日はほぼ寝ずに出発したため、体調管理出来ておらず、それでも行けると思っていたという認識が甘かったと言う以外ありません。
このルートは甘くないです。

水俣川の遡行は想定内(水量は少なめ)でしたが、P7まで続く深い薮は想像を超えていました。稜線はほぼほぼ両側が切れ落ちている感じなので、あまり巻くことを考えない方がいいかもです。
稜線上で天気をアップデート出来なかったので、エスケープ後も未練がありましたが、夕方から降り出した雨が酷くて翌日も雨降りだったことを考えると、まさに神ってたタイミングの下山だなと…あれで良かったんだとポジティブに捉えています。
HAGIさんには本当にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。また助けていただき、誠にありがとうございました!

本来は「槍ヶ岳 北鎌尾根 クラシック(湯俣→P2→槍ヶ岳→三俣→伊藤新道)」を二泊三日で踏破する予定でしたが、緊急な対応で途中下山することとなりました。まずは、無事に下山できたことを嬉しく思います。
「北鎌のコル」から先のルートは2人とも知っているので、次回は、今回の「前半の経験」を生かして(少しだけ精神的に楽に)行けるかもしれません。
 槍沢ロッヂに泊まった翌日は、土砂降りの雨でしたから、稜線上にいたらどうなっていたか分かりません。Iリーダーが体調不良を起こしたのは「天恵」だったのでは?・・・と思うようにしています。
 最初からうまくいかない方が「人生は楽しい」ですよね。
「山よさよならごきげんよろしゅう・・・また来る時には笑ぁっておくれ?〜」

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コメント

いやぁ〜、北鎌尾根はスゴい所ですね!
ルートファインディングがとても難しいんですね。

臨場感溢れるコメントと写真で、行った気分になりました😊
2023/10/2 23:34
say145さんの「足」があったら、一日で槍ヶ岳を越せるかもしれません。今度やるときには「ベルリンマラソン2:50の凄足」を貸してください!
2023/10/5 16:56
冷静な判断と行動力、カッコ良いです!!!
2023/10/3 8:36
saitomo3110さん、山は「撤退」の判断が難しいですね。今回は「完全周回」に向けて、経験が積めてよかったと思っています。
2023/10/5 17:01
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無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
槍ヶ岳北鎌尾根/上高地・水俣乗越ルート
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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