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Yamareco

記録ID: 6021114
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東海

寸又 前黒法師-黒法師-不動岳周回 熊にバッタリ鉢合わせ

2023年10月06日(金) 〜 2023年10月07日(土)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
19:50
距離
42.0km
登り
4,613m
下り
4,588m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:21
休憩
0:34
合計
9:55
5:25
5:25
9
5:34
5:40
62
6:42
6:42
60
7:42
7:42
66
8:48
8:49
85
10:14
10:15
22
10:37
10:48
31
11:19
11:19
119
13:18
13:32
38
14:10
14:11
30
2日目
山行
9:13
休憩
0:32
合計
9:45
5:48
18
6:06
6:08
45
6:53
7:02
30
7:32
7:33
41
8:14
8:14
45
8:59
9:15
149
11:44
11:44
49
12:33
12:34
38
13:12
13:15
19
13:34
13:34
85
14:59
14:59
7
15:06
15:06
20
15:26
15:26
7
15:33
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2023年10月の天気図
アクセス
暗い中、寸又峡をスタート
2023年10月08日 09:29撮影 by  SH-M15, SHARP
1
10/8 9:29
暗い中、寸又峡をスタート
湯山林道をしばらく進んで登山口
2023年10月06日 05:34撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 5:34
湯山林道をしばらく進んで登山口
こんな山の中に集落の跡。昭和の初期まで存在していたそうだ
2023年10月06日 05:53撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 5:53
こんな山の中に集落の跡。昭和の初期まで存在していたそうだ
再び湯山林道を跨ぐ
2023年10月06日 06:19撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 6:19
再び湯山林道を跨ぐ
林道の小屋は戸や窓がない
2023年10月06日 06:19撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 6:19
林道の小屋は戸や窓がない
南側の視界が開ける
2023年10月06日 06:21撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 6:21
南側の視界が開ける
栗ノ木段
2023年10月06日 06:42撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 6:42
栗ノ木段
看板通りにこの辺りはイワカガミが群生する
2023年10月06日 07:34撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 7:34
看板通りにこの辺りはイワカガミが群生する
白ガレの頭
2023年10月06日 07:41撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 7:41
白ガレの頭
木立の隙間から南アルプス主稜線
2023年10月06日 08:09撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 8:09
木立の隙間から南アルプス主稜線
前黒法師岳の山頂
2023年10月06日 08:46撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 8:46
前黒法師岳の山頂
前黒法師岳を振り返る
2023年10月06日 09:08撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 9:08
前黒法師岳を振り返る
良い雰囲気
2023年10月06日 09:37撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 9:37
良い雰囲気
南側が開ける。板取山と蕎麦粒山かな
2023年10月06日 09:44撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 9:44
南側が開ける。板取山と蕎麦粒山かな
こんなガレ斜面が出たら左の林道跡へ進む
2023年10月06日 09:48撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 9:48
こんなガレ斜面が出たら左の林道跡へ進む
ここからヘリポート跡まで高原の散策気分
2023年10月06日 09:51撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 9:51
ここからヘリポート跡まで高原の散策気分
南側の山並み
2023年10月06日 09:53撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 9:53
南側の山並み
前黒法師岳
2023年10月06日 09:53撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 9:53
前黒法師岳
ヘリポート跡から北側が開ける。左からこれから進む黒法師岳、丸盆山、不動岳
2023年10月06日 10:10撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 10:10
ヘリポート跡から北側が開ける。左からこれから進む黒法師岳、丸盆山、不動岳
黒法師林道の起点標識
2023年10月06日 10:13撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 10:13
黒法師林道の起点標識
ヘリポート跡。左奥に進むと水場がある
2023年10月06日 10:13撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 10:13
ヘリポート跡。左奥に進むと水場がある
林道からすぐ下の水場。水量は少ないけど汲むには十分
2023年10月06日 10:24撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 10:24
林道からすぐ下の水場。水量は少ないけど汲むには十分
ヘリポート跡にもどって尾根に取り付く。北東方面の手前側に光岳、信濃俣、大無間山。奥側に南ア主稜線
2023年10月06日 10:47撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 10:47
ヘリポート跡にもどって尾根に取り付く。北東方面の手前側に光岳、信濃俣、大無間山。奥側に南ア主稜線
笹ヤブが始まる
2023年10月06日 10:56撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 10:56
笹ヤブが始まる
笹ヤブに残置タープ
2023年10月06日 11:00撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 11:00
笹ヤブに残置タープ
標識ないけどたぶん二ツ山の山頂
2023年10月06日 11:19撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 11:19
標識ないけどたぶん二ツ山の山頂
立ち枯れの灰色と青空のコントラストが美しい
2023年10月06日 11:46撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 11:46
立ち枯れの灰色と青空のコントラストが美しい
黒法師岳が近づき笹ヤブが深くなる
2023年10月06日 11:58撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 11:58
黒法師岳が近づき笹ヤブが深くなる
笹ヤブ内でしばし補給
2023年10月06日 12:23撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 12:23
笹ヤブ内でしばし補給
斜度が増す山頂下からは猛烈な笹ヤブになる。
2023年10月06日 12:59撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 12:59
斜度が増す山頂下からは猛烈な笹ヤブになる。
黒法師岳の山頂は笹ヤブの中にぽつりとある。この右奥から上がってきた
2023年10月06日 13:30撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 13:30
黒法師岳の山頂は笹ヤブの中にぽつりとある。この右奥から上がってきた
山頂から踏み跡を見失いながら進むと笹の中にポツンと丸盆岳とバラ谷ノ頭の分岐標識が現れる
2023年10月06日 13:36撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 13:36
山頂から踏み跡を見失いながら進むと笹の中にポツンと丸盆岳とバラ谷ノ頭の分岐標識が現れる
先々週に行った池口岳をバックに丸盆岳、鎌薙ノ頭,不動岳が見える
2023年10月06日 13:39撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 13:39
先々週に行った池口岳をバックに丸盆岳、鎌薙ノ頭,不動岳が見える
黒法師岳の下りを振り返る
2023年10月06日 13:43撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 13:43
黒法師岳の下りを振り返る
右端に富士山
2023年10月06日 13:43撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 13:43
右端に富士山
熊との鉢合わせ場所で撮影
2023年10月06日 13:54撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 13:54
熊との鉢合わせ場所で撮影
黒法師岳を下った鞍部でデカいクマと出合い頭となる。(少し戻って撮影)(熊写真はあきた森づくりサポートセンタ-から引用。まさにこんな感じで近づいてきた)
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黒法師岳を下った鞍部でデカいクマと出合い頭となる。(少し戻って撮影)(熊写真はあきた森づくりサポートセンタ-から引用。まさにこんな感じで近づいてきた)
黒法師と前黒法師
2023年10月06日 14:08撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 14:08
黒法師と前黒法師
等高尾根との分岐
2023年10月06日 14:11撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 14:11
等高尾根との分岐
黒法師岳を振り返る
2023年10月06日 14:12撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 14:12
黒法師岳を振り返る
穏やかな笹原になる
2023年10月06日 14:30撮影 by  SH-M15, SHARP
10/6 14:30
穏やかな笹原になる
丸盆岳と鎌薙が見渡せるテント場
2023年10月06日 15:37撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/6 15:37
丸盆岳と鎌薙が見渡せるテント場
朝焼けと同時に出発
2023年10月07日 05:41撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 5:41
朝焼けと同時に出発
丸盆岳の登りに掛かる
2023年10月07日 05:51撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 5:51
丸盆岳の登りに掛かる
振り返ると美しい笹原と黒法師岳
2023年10月07日 05:59撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 5:59
振り返ると美しい笹原と黒法師岳
丸盆岳の山頂
2023年10月07日 06:06撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 6:06
丸盆岳の山頂
山頂から富士山
2023年10月07日 06:07撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 6:07
山頂から富士山
丸盆岳の下りから核心部に入る(振り返って)
2023年10月07日 06:12撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 6:12
丸盆岳の下りから核心部に入る(振り返って)
鎌ナギが近づいてくる
2023年10月07日 06:26撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 6:26
鎌ナギが近づいてくる
トラロープの垂れているところに看板がある
2023年10月07日 06:47撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 6:47
トラロープの垂れているところに看板がある
2023年10月07日 06:53撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 6:53
崩壊地の脇を進む
2023年10月07日 07:03撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 7:03
崩壊地の脇を進む
左端が最大の核心部
2023年10月07日 07:06撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 7:06
左端が最大の核心部
ここは左へトラバースして大きく回り込んで稜線に上がる
2023年10月07日 07:12撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 7:12
ここは左へトラバースして大きく回り込んで稜線に上がる
稜線に上がり最大核心部を振り変える
2023年10月07日 07:18撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 7:18
稜線に上がり最大核心部を振り変える
あともう少し
2023年10月07日 07:18撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 7:18
あともう少し
鎌薙ノ頭の山頂
2023年10月07日 07:32撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 7:32
鎌薙ノ頭の山頂
不動岳までのルートが見渡せる
2023年10月07日 07:35撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 7:35
不動岳までのルートが見渡せる
鹿ノ平
2023年10月07日 08:09撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 8:09
鹿ノ平
最高に美しい不動岳の尾根
2023年10月07日 08:35撮影 by  SH-M15, SHARP
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最高に美しい不動岳の尾根
右に池口岳、中央右に中ノ尾根山、左端が黒沢山
2023年10月07日 08:42撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 8:42
右に池口岳、中央右に中ノ尾根山、左端が黒沢山
昨日から歩いてきた山々を一望する
2023年10月07日 08:56撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 8:56
昨日から歩いてきた山々を一望する
不動岳の山頂
2023年10月07日 08:58撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 8:58
不動岳の山頂
山頂からは遠く雪をまとった御嶽山
2023年10月07日 09:03撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 9:03
山頂からは遠く雪をまとった御嶽山
下りはこの南東尾根を進む
2023年10月07日 09:00撮影 by  SH-M15, SHARP
1
10/7 9:00
下りはこの南東尾根を進む
カエデの仲間だろうか
2023年10月07日 10:22撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 10:22
カエデの仲間だろうか
歩きやすい稜線
2023年10月07日 10:24撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 10:24
歩きやすい稜線
植林になる
2023年10月07日 10:41撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 10:41
植林になる
これはデカいモミの木
2023年10月07日 11:18撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 11:18
これはデカいモミの木
崩れた廃屋
2023年10月07日 11:20撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 11:20
崩れた廃屋
石垣がたくさんある集落跡にはクマ檻が残されている
2023年10月07日 11:25撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 11:25
石垣がたくさんある集落跡にはクマ檻が残されている
渡渉点に下ってきた
2023年10月07日 11:49撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 11:49
渡渉点に下ってきた
登り返しの尾根先端には下山ルートで初めてピンクテープがあった
2023年10月07日 11:59撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 11:59
登り返しの尾根先端には下山ルートで初めてピンクテープがあった
倒れた巨木の脇を上がる
2023年10月07日 12:17撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 12:17
倒れた巨木の脇を上がる
吊り橋に続くヘツリ道に入る。(振り返って)
2023年10月07日 12:40撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 12:40
吊り橋に続くヘツリ道に入る。(振り返って)
渡し板が朽ち始めている吊り橋はスリル満点
2023年10月07日 13:08撮影 by  SH-M15, SHARP
3
10/7 13:08
渡し板が朽ち始めている吊り橋はスリル満点
吊り橋を渡ると林道に出る
2023年10月07日 13:19撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 13:19
吊り橋を渡ると林道に出る
トンネルはくの字に折れているので真っ暗
2023年10月07日 13:27撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 13:27
トンネルはくの字に折れているので真っ暗
千頭ダム
2023年10月07日 13:32撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 13:32
千頭ダム
2023年10月07日 13:33撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 13:33
長い林道をすたこら小走りでゲートに着く。スタートからここまでカモシカと熊以外に誰にも出会わず。
2023年10月07日 14:58撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 14:58
長い林道をすたこら小走りでゲートに着く。スタートからここまでカモシカと熊以外に誰にも出会わず。
ゲートの先は観光客がたくさん居てびっくり
2023年10月07日 15:00撮影 by  SH-M15, SHARP
10/7 15:00
ゲートの先は観光客がたくさん居てびっくり
夢の吊り橋は一方通行のようだったがすれ違いながら渡りゴールに戻ってきた
2023年10月07日 15:27撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 15:27
夢の吊り橋は一方通行のようだったがすれ違いながら渡りゴールに戻ってきた
温泉で汗を流して帰途についた
2023年10月07日 15:53撮影 by  SH-M15, SHARP
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10/7 15:53
温泉で汗を流して帰途についた

感想

 先々週に歩くことが出来なかった池口岳から派生する稜線に続く黒法師岳付近を歩いてきた。

 寸又峡温泉のバス停がある駐車場からスタート。トイレは暖房便座にシャワー付き。飛竜橋までは観光ルートなので舗装された道をしばらく進む。橋から左へ折れて林道を進むと登山口。最初はガレていて急だがそのうち歩きやすくなる。前黒法師岳までは一般ルートで最近も倒木など整備がされたようだった。

 前黒法師から先は破線ルートになり整備はされていないが踏み跡は明瞭でテープも頻繁にある。林道跡に乗ると南側が開けていて景色がよい。そのままヘリポート跡まで進むと南北が大きく開けて黒法師岳が目の前に現れる。水場は林道を少し進んだところにケルンがあってそこから少しだけ下ると水が湧いていて明日の分を含めて3L補給する。ヘリポート跡に戻って尾根に取り付くと笹原が始まる。黒法師岳が近づいてくると徐々に笹が深くなる。斜度が上がると猛烈な笹ヤブで深いところは背丈ほどある。しばしば踏み跡を見失いながら進むがまばらにあるテープのところの踏み跡に戻るが再び見失うことを繰り返しながら山頂にでる。

 黒法師岳山頂は標識前のわずかな地面があるだけで一面の笹原。西側に少し進むと笹に埋もれるようにバラ谷山と丸盆山の分岐標識にでる。ガレの縁を鞍部まで下りたあたりで筋肉モリモリのデカいクマとバッタリと鉢合わせになった。切り立った稜線で道がS字状になったところの中間部で向こう側から真っ黒いクマが突如道を進んで現れすぐに気づく。その距離約20〜15mで相手は笹に頭をつっこんだまま近づいてくるので2,3歩戻るが背を向けてはやばいと正面を見て踏みとどまると残り15〜10m程で顔を少し上げようやくこちらに気付き襲われると恐怖で身構えるが一瞬止まってから左の斜面に立ち去っていった。ほんの数秒間の出来事だったとおもうが丸々と太ったデカいクマでとても戦えるような相手ではない。向かい風が強くてこちらの気配や匂いなども伝わらなかったよう。熊鈴は付けていなかったけどたぶん効果はなかったかな。その先はクマの気配が濃厚のような気がして吠えながらカモシカ平のテント場まで進んだ。カモシカ平は丸盆山、鎌ナギ、不動岳が見渡せる最高のテン泊地。少々風が強くてテントがバタついて寝づらかったけど夜半には風は止んで静かになった。

 丸盆岳の登りは気持ちの良い笹原。振り返ると黒法師をバックに最高に美しい風景が広がっていた。山頂からの急下りから核心部になる。わずかな踏み跡をファインディングしながら慎重に進む。小さい白看板のところにある短いトラロープでガレに降り立つと鎌ナギに入る。鞍部のナイフリッジは屈んだり馬乗りになったりしながらやり過ごす。そこを過ぎて切り立ったところからは左へ大きくトラバースしてから稜線に上がると核心部はその先で終わりなだらかな鎌薙ノ頭山頂になる。

 鹿ノ平から不動岳山頂までは最高に美しい笹原が続く。山頂から下山の南東尾根はテープなど全くないバリエーションルートになる。ヤセ尾根や笹は続くが深いところはない。笹が終わるとガレ、ヤセ地、ヤブなどなんでもあり。尾根先端は切り立っていて補助ロープ持参していたが使わずに何とか慎重に河原に降りた。渡渉は足首の上程度で簡単に渡れた。

 対岸尾根先端にはこのルート初めての小さなテープがあってそこから上がる。ぎりぎり上がれるような急斜面は尾根に出るまで続く。緩やかなヤブ尾根に出たら少し下ってヘツリ道の所で折り返す。道は細くて途中で何か所も崩れ落ちているところは比較的新しいトラーロープも張ってあるがそれも何か所かで切れ落ちていて騙しだまし進むが何度も落ちそうになり何とか踏みとどまる。ロープで確保してから渡ったほうがよいだろう。天地第一吊り橋は長いうえに渡り板が結構朽ちていて片方が外れていたりしてスリル満点。渡りきると荒れた林道歩きになる。

 千頭ダムに出ればあとは長い舗装路をゲートまで小走りで進んだ。ゲートを出ると観光客がわんさかいて夢の吊り橋までおりてすれ違いながら渡った。さっきの第一吊り橋ですっかり慣らされて渡し板から外れて歩いても全く怖くなかった。対岸はずらっと渡る方が待っていた。村営の露天風呂、美女づくりの湯は400円也でぬるっとした泉質で石鹸等常備されていないが汗を流してさっぱりして山行終了。

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