寸又 前黒法師-黒法師-不動岳周回 熊にバッタリ鉢合わせ
- GPS
- 19:50
- 距離
- 42.0km
- 登り
- 4,613m
- 下り
- 4,588m
コースタイム
- 山行
- 9:21
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 9:55
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
先々週に歩くことが出来なかった池口岳から派生する稜線に続く黒法師岳付近を歩いてきた。
寸又峡温泉のバス停がある駐車場からスタート。トイレは暖房便座にシャワー付き。飛竜橋までは観光ルートなので舗装された道をしばらく進む。橋から左へ折れて林道を進むと登山口。最初はガレていて急だがそのうち歩きやすくなる。前黒法師岳までは一般ルートで最近も倒木など整備がされたようだった。
前黒法師から先は破線ルートになり整備はされていないが踏み跡は明瞭でテープも頻繁にある。林道跡に乗ると南側が開けていて景色がよい。そのままヘリポート跡まで進むと南北が大きく開けて黒法師岳が目の前に現れる。水場は林道を少し進んだところにケルンがあってそこから少しだけ下ると水が湧いていて明日の分を含めて3L補給する。ヘリポート跡に戻って尾根に取り付くと笹原が始まる。黒法師岳が近づいてくると徐々に笹が深くなる。斜度が上がると猛烈な笹ヤブで深いところは背丈ほどある。しばしば踏み跡を見失いながら進むがまばらにあるテープのところの踏み跡に戻るが再び見失うことを繰り返しながら山頂にでる。
黒法師岳山頂は標識前のわずかな地面があるだけで一面の笹原。西側に少し進むと笹に埋もれるようにバラ谷山と丸盆山の分岐標識にでる。ガレの縁を鞍部まで下りたあたりで筋肉モリモリのデカいクマとバッタリと鉢合わせになった。切り立った稜線で道がS字状になったところの中間部で向こう側から真っ黒いクマが突如道を進んで現れすぐに気づく。その距離約20〜15mで相手は笹に頭をつっこんだまま近づいてくるので2,3歩戻るが背を向けてはやばいと正面を見て踏みとどまると残り15〜10m程で顔を少し上げようやくこちらに気付き襲われると恐怖で身構えるが一瞬止まってから左の斜面に立ち去っていった。ほんの数秒間の出来事だったとおもうが丸々と太ったデカいクマでとても戦えるような相手ではない。向かい風が強くてこちらの気配や匂いなども伝わらなかったよう。熊鈴は付けていなかったけどたぶん効果はなかったかな。その先はクマの気配が濃厚のような気がして吠えながらカモシカ平のテント場まで進んだ。カモシカ平は丸盆山、鎌ナギ、不動岳が見渡せる最高のテン泊地。少々風が強くてテントがバタついて寝づらかったけど夜半には風は止んで静かになった。
丸盆岳の登りは気持ちの良い笹原。振り返ると黒法師をバックに最高に美しい風景が広がっていた。山頂からの急下りから核心部になる。わずかな踏み跡をファインディングしながら慎重に進む。小さい白看板のところにある短いトラロープでガレに降り立つと鎌ナギに入る。鞍部のナイフリッジは屈んだり馬乗りになったりしながらやり過ごす。そこを過ぎて切り立ったところからは左へ大きくトラバースしてから稜線に上がると核心部はその先で終わりなだらかな鎌薙ノ頭山頂になる。
鹿ノ平から不動岳山頂までは最高に美しい笹原が続く。山頂から下山の南東尾根はテープなど全くないバリエーションルートになる。ヤセ尾根や笹は続くが深いところはない。笹が終わるとガレ、ヤセ地、ヤブなどなんでもあり。尾根先端は切り立っていて補助ロープ持参していたが使わずに何とか慎重に河原に降りた。渡渉は足首の上程度で簡単に渡れた。
対岸尾根先端にはこのルート初めての小さなテープがあってそこから上がる。ぎりぎり上がれるような急斜面は尾根に出るまで続く。緩やかなヤブ尾根に出たら少し下ってヘツリ道の所で折り返す。道は細くて途中で何か所も崩れ落ちているところは比較的新しいトラーロープも張ってあるがそれも何か所かで切れ落ちていて騙しだまし進むが何度も落ちそうになり何とか踏みとどまる。ロープで確保してから渡ったほうがよいだろう。天地第一吊り橋は長いうえに渡り板が結構朽ちていて片方が外れていたりしてスリル満点。渡りきると荒れた林道歩きになる。
千頭ダムに出ればあとは長い舗装路をゲートまで小走りで進んだ。ゲートを出ると観光客がわんさかいて夢の吊り橋までおりてすれ違いながら渡った。さっきの第一吊り橋ですっかり慣らされて渡し板から外れて歩いても全く怖くなかった。対岸はずらっと渡る方が待っていた。村営の露天風呂、美女づくりの湯は400円也でぬるっとした泉質で石鹸等常備されていないが汗を流してさっぱりして山行終了。
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