【日帰り】ヤビツ峠〜塔ノ岳〜鍋割山〜寄
神奈川県
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体力度について
- GPS
- 10:18
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,314m
- 下り
- 1,784m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 9:37
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 11:04
| 天候 | 午前中：小雨〜雨、午後：曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
神奈川中央交通バス 秦21 ヤビツ峠行 「秦野駅」7:35発 「ヤビツ峠」8:10着 富士急バス 松51 新松田行 「寄」バス停 18:35初 「新松田駅」19:00着 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
前日からの雨で三ノ塔〜鍋割山までところどころ泥濘が多く、何度かスリップした。 行者岳から新大日途中の斜度の高い鎖場は、濡れていると特にスリップを誘発し要注意。 |
写真
冬季は途中の蓑毛どまりになってしまうが、春先よりヤビツ峠までの便が復活。車中は登山客で満杯。
ここ護摩屋敷の水を左折して、二ノ塔へ続く登山道が始まる。
風があり、少しでも休むと体温を奪われるので、小休止して、三ノ塔をめざす。
三ノ塔着。山小屋で装備を整えようとしたが、営業しておらず、そのままスルー。あとから調べたら無人の休憩所で中には入れたらしい…小雨が降り、風が一層つくよなってくる。
参考開始から約2時間、雨と汗でぐじょぐじょの中、烏尾山に到着。以前の夏山時はここで三ノ塔、新大日方面を遥かのぞみつつ、かき氷やランチを食した楽しい思い出がよぎるが、営業しておらず、虚しく外で小休止して通り過ぎる。（中を除けばやっていたかも）
小休止。今までの行程で発汗した分を取り戻すべく、500mlポカリスエット約3/4をすでに消費。体がまだ、恒常的にエネルギーを生み出す代謝モードに移行していなく、心拍数と呼吸が負荷に応じて上下が激しい。車に例えると、エンジンをスムースに稼働させることにのみエネルギーを消費しきってしまったような軽い脱力感を覚える。ここで行動食の井村屋スポーツ羊羹摂取して血糖値を調整する。
塔ノ岳山頂着。期待はしていなかったが、まったく下界はみえず。3度目の山頂碑にはや懐かしさと安堵を覚える。温まった体がすぐに冷えてしまうので、早々に尊仏山荘へ退避。
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温まった体がすぐに冷えてしまうので、早々に尊仏山荘へ退避。
右は下山時大活躍した膝のサポーター。
金冷シ着。大倉と鍋割山への分岐。コースタイムと見比べて、大倉へ降りるか、鍋割山経由で下山するか最後の判断。コースタイムどおりでも週バスまで2時間ぐらいの余裕があったので、鍋割山へ向かう決断をする。
お待ちかねの鍋焼きうどん！！ついつい無理して鍋割山経由のルートを組み入れてしまうほどの逸品！猫舌なので、早く食べたい！まだ熱い！をなんどか繰り返す。
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猫舌なので、早く食べたい！まだ熱い！をなんどか繰り返す。
鍋割山からしばらく下ったところで西側に景色が開ける。相変わらず曇り模様だが、小田原、伊豆方面が望める。晴れていれば、富士山もみえたことだろう。
ようやく人里まで降りる。茶畑としだれ桜が織りなすのどかな風景を早歩きながらも楽しむ。なんでもこの寄地区は、「しだれ桜の里」と銘打つのぼりがいくつかあり、遠めに樹齢何年かと思われるたいそう立派なしだれざくらが見受けられた。時間がないので寄れなかったが、野点傘が設けてあり、スポットライトで夕闇せまる山間の緑に綺麗な桜色を浮かび上がらせており、別の機会にゆっくり訪れたいと思った。
装備
| 備考 | 【持っていってよかったもの】 ・McDavid ダブル ニーラップ×2 三ノ塔から行者岳に至る急な下りで膝に違和感を覚えた。もともと下山時の足の運びに慣れていなく、ロングの下山時に必ず膝を痛めるので、膝用のサポーターとして携行した。塔ノ岳より両膝に装着して下山したが、膝への負担を考えずに足を運んでもまったく膝に違和感を感じることがなく、すこぶる快適に下山できた。 ・karrimor カーボントレッキングポール 元々トレッキングポールは、それなり標高差がある登山には必ず携行していたが、今回塔ノ岳までの登山時は、雨中の山行であり、スリップ時に手に物を持っているわずらわしさと道中の鎖場の着脱を考えて使用は控えていた。尊仏山荘で装備品の整備をし直し、下山時は雨が降らないようなのでポールを使用して下山。 やはり、整備状態のよくない登山道の上り下りでは、礫や木の根、斜度の高い土の斜面など、ポールがないとバランス崩しやすい山行を安定したペースで進むことができ、なかでも、ポールがなかったらスリップしていた場面が幾度かあり、その有用性を改めて感じた。 |
|---|
感想
元々は、塔ノ岳の尊仏山荘に1泊するつもりであったが、天気予報によれば、翌日の天気も含めて降水確率が高く、山小屋泊で期待していた持参した一眼レフでの夕景、星空写真（晴れていれば皆既月食も見られる日であった）ご来光が期待できそうもないことと、悪天候時の日帰りコースタイムどおりに足を運べたので、途中鍋割り山経由寄へ下山する日帰りに急きょ変更した。
前日の天気予報で雨は予想できていて、中止も考えたが、前半のヤビツ峠から塔ノ岳は1回経験しており、他大倉から塔ノ岳、鍋割山経由大倉のルートも経験していることから不安な点はなかったので、ちょうど暖かくなってきたこともあり、悪天候下の訓練のつもりで挑んだ。
丹沢は、二ノ塔、三ノ塔、など表尾根からの下山ルートがあり、もしものことがあっても下山ルートが多数選べて、状況に応じて選択ができるのが魅力である。
コースタイム自体は、下山の最終バスを意識しながら行動したので、オンタイムであったものの、午前中の雨では、汗と雨で眼鏡が濡れ視界が悪くそれらをぬぐおうとばかり意識が行ってしまって、つまらないところで何度かスリップしてしまう。行者岳後の急な鎖場では、雨に濡れた岩場にスリップし、危うく下まで滑り落ちるところだった。
鎖場上部取りつきにお地蔵さんがあり、過去の事故を物語ってた。
万全を期していても山では何が起こるか分からないことを改めて肝に銘じた瞬間である。
初心者にとっては難所といえば難所となる部分を超え、塔ノ岳山頂につくも、あたりは霧で視界が悪く1,400Mの眺望は望むべくもなかった。
行動中は、ベースレイヤーにレインウェア1枚でも汗が始終ふきでるぐらいだが、稜線上や頂上部など、歩みを止めた瞬間、外気と風に体力を奪われる。あいにく温度計は持参してこなかったが、前日の天気予報によれば、山頂は、10度前後であったので、10度は切っていたものと思われる。山頂にて早々に体温が奪われるのを（1分とどまれば1℃の間隔）感じたので、一度ご厄介になったこともある尊仏山荘さんで休憩をとることとする。
山小屋のありがたみをひしひしと感じる。
あまりに居心地がよいので、1時間も居ついてしまい、終バスの関係上、日帰りルートの選択を悩む。
もともと、大倉からの登山、下山は経験しており、素直に考えれば、大倉下山が一般的だが、せっかくの丹沢行、鍋割山の鍋焼きうどんをどうしても組み入れたい。
事前のコースタイムシミュレーションでは、鍋割山に3時に到着すれば、寄に17時30分に下山でき、終バスの19時15分までも90分バッファがある。
大倉と鍋割山の分岐点である金冷シではほぼオンタイムだったので、鍋割山へ向かうこととする。
鍋割山の鍋焼きうどんは、あえて鍋割山を下山ルートに組み入れ、苦労した道中を思えば、また格別！標高1,200mでこのような本格的な鍋割りうどんを食せることに、山小屋の主人に感謝の念が自然と出る。
鍋割山からの下山は、天候が安定し、曇りではあるもののところどころ雲間に他の山々や下界が見えた。
後沢乗越から大倉への分岐は、大倉への道中が長く、以前辟易としたところから、あえて直進寄への下山ルートを選ぶ。
ルート計画上ではわからなかったが、このルートは、鍋割山からの稜線上の標高900m栗ノ木洞と810mの櫟山を登っては下るコースであった。
あとはただひたすら下山すればよいと思っていたところでそれなりの登坂があり、正直誰もいない山中で、「え〜、また登らされるの〜」と独り言ちてしまったが、低山ではあるものの櫟山からの秦野方面を望む景色は、非常に良い眺めだった。
天気が良ければ、ここでピクニックしてもよいとさえ思える場所に巡り合えてすこしうれしい。
2つの低山を登って下るだけあって、下りは、一般的な林の合間の土と礫で成り立つ登山道ではあるが、部分部分それなりの斜度があり、合わない登山靴をはいていたこともあり、つま先への負担が大きく、コースタイム意外とかかってしまい、日没後、終バス1本前の便にギリギリ間に合う時間でようやく下山という感じであった。
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