屋久島縦断! で拾ってきました。


- GPS
- 80:00
- 距離
- 54.1km
- 登り
- 3,448m
- 下り
- 3,487m
天候 | 1日目(15日-水):晴れのち曇り 2日目(16日-木):曇り、強風 3日目(17日-金):晴れ 4日目(18日-土):晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
南の『尾之間(おのあいだ)温泉』から、北の『宮之浦』まで歩き、宮之浦岳縦走、屋久島を縦断してきました。 1日目:尾之間温泉から淀川小屋 2日目:淀川小屋から鹿ノ沢小屋 3日目:鹿ノ沢小屋から高塚小屋 4日目:高塚小屋から白谷雲水峡を経て楠川登山道→宮之浦へ。 ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎ 尾之間歩道は通行注意! あまり情報のない【尾之間歩道】と【楠川歩道】のルートを紹介します。 ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎ |
写真
感想
【尾之間歩道】
・尾之間温泉〜蛇之口滝〜鯛ノ川〜淀川登山口までの登山道です。
・尾之間温泉は屋久島の中で最南に位置する登山口となっています。
・途中にある蛇之口滝は島内でも最大級の滝の一つで一見の価値あり! です。
・尾之間温泉登山口には登山届けを提出する場所がありません!
〜尾之間温泉から蛇之口滝まで〜
・尾之間温泉から蛇之口滝分岐までは特筆すべき箇所はありませんでした。
・蛇之口滝への分岐から蛇之口滝までは3回の飛び石&渡渉を要する箇所があり、水量が少なければ飛び石で渡ることができますが、足場間の距離があるのと、コケがとても滑りやすいため注意を要します。
・渡渉箇所は増水時は通行困難と思われます。(という注意喚起の立て看板も立ってました)
〜蛇之口滝から淀川登山口まで〜
◎ 標準コースタイムは9時間のルートです ◎
尾之間温泉から淀川小屋までは行動時間が長いコースとなっています。参考にした書籍には、標準コースタイムは9時間と書かれていました。
(参考までに、今回の山行では3泊4日のテント泊装備(約20kg)で尾之間から淀川小屋まで10時間かかりました。)
◎ 5〜10m間隔で赤テープがあります ◎
ある程度の霧でも、注意ずればルートを見失うことはないと思いますが、通行者が少なく、トレースが不明瞭で、倒木と共に赤テープが無くなっているところもあるので慎重に進む必要があります。
◎ 数ヵ所の渡渉箇所があります ◎
鯛ノ川という所まで数ヵ所の渡渉を要する箇所があります。水量が少なければ登山靴で通行することができる場所です。(この時は前夜に降雨があった日でしたが(雨量不詳)、靴のまま渡ることができました。)
◎ 数箇所の、登山道の崩落を伴う倒木がありました ◎
登山道が崩落している箇所が数ヵ所ありました。幅は長くて5m程ですが、同時に、胸部に達するほどの高さ(太さ)の巨木が倒れている所もあるため、通過に非常な困難を伴う場所でした。(‘登山’という範疇から外れたような動きをしなければ抜けられないかも…。)
◎ ◎ ◎ 鯛ノ川の渡渉がある! ◎ ◎ ◎
千尋の滝、トローキの滝へと続く、鯛ノ川源流の渡渉があります。
巨木の倒木と巨石に阻まれ、上・下流に移動できないため、渡渉箇所の選択肢がありません。降雨が少なくとも(幌尻岳のあのルートのように)『鯛ノ川では渡渉必至!』という認識でいた方がよいと思われます。(かなりの渇水時は飛び石で渡ることができるかもしれませんが、屋久島で『かなりの渇水』があるか…)川幅は5〜8m程で、この時の水量は『膝上から股下』程度でした。鯛ノ川の場所も、尾之間から鯛ノ川までは6時間弱、逆ルートの淀川登山口から鯛ノ川までも2時間程度かかるので、引き返すのにも難儀します。(過去に渡渉による事故も起こっている場所です。)
ちなみに…
寄り道した荒川登山口にいた関係者の方曰く、尾之間歩道は…
・ほとんど廃道
・行った人もたいてい引き返してくる
・たまに『そういうことを知らない外国の人』が入っている
との事でした。
〜 主観的感想は… 〜
この登山道を利用する場合は、(天候・気象状況にもよりますが)通行にはそれなりの危険と困難が伴うという認識で臨んだ方が良いと思います。
これから尾之間歩道を利用した山行予定を立てている方はお気をつけて行って下さい。
【楠川歩道】
・屋久島の中で最北にある登山口です。
・白谷雲水峡の駐車場の先から楠川バス停までの2時間ほど(下山時)の道です。
・林道終点には5台ほどの駐車スペースがありました。
・途中の林道終点から楠川までは舗装道です。
・白谷雲水峡の近くに一ヶ所だけ渡渉箇所がありますが、水量が少なければ飛び石で渡ることができます。
・通行者が少なく、トレースが不明瞭ですが、5〜10m間隔で赤テープがありました。
・途中からは炭焼き釜の跡があり、当時の敷石状の道を通る場所もありました。
〜 +α情報 〜
【鹿ノ沢小屋】
・小屋の裏には豊富な水量の沢が流れているので、水の確保には困らないと思われます。
・鹿ノ沢小屋の前は水捌けが悪く、変な区割りの角材が埋められているためテントが張りにくいのですが、上記の沢を渡って数歩のところにコケ地でやや湿気深いですが、テントを張れるスペースがありました。(屋久島は原則テント泊禁止で、ここにテント泊するとコケ地を痛めてしまうので、テント泊が不可避で、小屋前も利用できない非常時のみ参考にして下さい…)
【その他、通行困難道】
花之江河の立て看板には『「栗生歩道入り口」「湯泊歩道入り口」※未整備の登山道で危険です』と書いてありました。
※この情報はあくまでも2015年4月時点の、主観を伴う情報です。
〜拾ったゴミ〜
・プラスチック片×34
・使用済みの湿布×1
・ポケットティッシュ×1
・缶詰のフタ×1
・髪留め×1
・カメラのキャップ(壊)×1
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拾ったゴミは、自分のゴミと共に『空路で千葉の自宅まで持ち帰り』処分しました。
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今回の山行で出会った方々、良い思い出をありがとうございました!
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