伯耆大山、三ノ沢から剣ヶ峰・三鈷峰ピストン


- GPS
- 06:01
- 距離
- 8.0km
- 登り
- 1,045m
- 下り
- 1,043m
コースタイム
- 山行
- 5:16
- 休憩
- 0:42
- 合計
- 5:58
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
稜線付近では命にかかわる滑落の危険があります。 前後の急坂でも気を抜けません。 |
その他周辺情報 | 下山後のお風呂と食事は豪円湯院。 コンビニ高速道路付近まで行かないとありません。早朝出発時の昼食手配の際は考慮しておきたいところです。 |
写真
足をついた部分の石がどんどん下へ流れていき、もどかしい場所です。
私はスピードを上げて一気に登りました。崩れる前に次の足を出せることができれば、効率的です。ただしとても体力を使います。
弥山からこの剣ヶ峰までは縦走禁止です。すでにここまででもかなり肝を冷やしています。ここから先にはどんな危険が待ち受けるのでしょうか。大人しく引き返します。
ここで下山ルートを考えたとき、車の都合もあり三ノ沢へ下ることにしました。一度通ったからもう安心と思ってしまったのですね。
人が多いときに、人為的なミスにより事故が発生するものだと認識させられました。幸い誰にも当たらず、あわや大惨事、で済んでいます。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
|
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感想
私はこの夏、北アルプス登山を計画しており、ステップアップのため剣ヶ峰は登っておきたい山であり、なんとか一つ目標をクリアできました。
当初は標高だけで、中国地方最高峰に目を奪われていましたが、調べるほどにその難易度、というより危険度を理解していきました。
よくいわれる「高度感」に慣れるため、また多少なりとも経験値を積むために大山は最適だったのです。
先月の大山初登山では、ユートピアから剣ヶ峰を予定していましたが、初めて知った縦走禁止、経験者から教わった登山道の危険性により、三鈷峰に留めておきました。
また、前日早朝、「朝には晴れる」天気予報で宝珠堂駐車場を訪れたものの、結局雨は止まずに予定が流れました。宝珠堂駐車場でテント泊していた方もいましたが、やまない雨で、やはりあきらめたのではないかと思います。
そうしたわけで、念願の剣ヶ峰登山だったのです。
登山ルートのはっきりしない三ノ沢コースは、Web上の情報で予習しておきました。しかし意外にも赤テープと明瞭な踏み跡で、道に迷うことはありませんでした。
最上流の砂防ダムを過ぎると一気に斜度が上がり、雪渓横付近からは一歩ごとに足元の石が斜面を流れ下り、前進を阻んできます。あまり楽しめない区間で、やきもきしてしまいます。
ここを過ぎると稜線直下の崖に取りつきます。周囲の峰々や花々に魅了される場所でしょう。
稜線に上がると、今度は切り立った両側の崖に危険を感じます。足元は固い岩石ではなく、石ころを土砂で固めたような、脆い痩せ尾根になります。
高低差のない部分をまっすぐ歩くには大した問題はありませんが、高低差のある場所では、細心の注意が必要でしょう。
前日の弥山登山も含め、登山中の事故について感じたことがあります。
それは周囲の登山者との関係で、離合や追い越し、また、急斜面での接近により、ペースが乱されることによる危険の惹起です。
先行や対向の登山者が進路を譲ってくれた時に、気を遣って急いでしまえば危険が伴います。
また、目の前で初めて見た人為的落石は、下方の登山者に向かっての落石でしたが、人がいなければ別に危険ではないことでした。
経験者にはなんでもないことでしょうが、初心者の私にとっては学びの多い登山だったといえます。
早朝、誰もいないこの痩せ尾根を通過できたことは幸運だったかも知れません。
天狗ヶ峰を中心に、剣ヶ峰、ユートピア方面、槍ヶ峰方面、いずれの登山道も、同程度の危険性を孕んでいると感じました。承知の上での挑戦ならいざ知らず、軽装備で登れる弥山の気分でここに接近することは慎むべきでしょう。
私自身も登山初心者で、ここに立ち入ることの是非を結構考えさせられました。
初心者でも、初心者脱却を望むなら、いつかはこうした経験を積むべきでしょうから、私は今回、あえて剣ヶ峰に登らせていただきました。
ただし、大山というもろい山については、危険防止のために登らないのではなく、山をこれ以上傷めないためにも、登るのを自粛するべきだということです。
本音はこれからも登りたい剣ヶ峰等ですが、ここは自粛して、衛星峰に挑戦してみたいと考えています。
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