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Yamareco

記録ID: 656704
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

南八ヶ岳縦走(天女・権現・赤岳・硫黄)

2014年02月05日(水) 〜 2014年02月07日(金)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
21.4km
登り
2,174m
下り
2,044m

コースタイム

1日目
山行
6:30
休憩
0:40
合計
7:10
9:00
9:10
90
12:00
12:10
50
13:00
13:10
80
14:30
14:40
20
15:00
20
15:20
20
15:40
2日目
山行
8:00
休憩
1:20
合計
9:20
7:00
40
7:40
40
8:20
8:30
90
10:00
10:20
70
11:30
40
12:10
12:30
10
12:40
80
14:00
14:10
30
14:40
15:00
20
15:20
60
16:20
3日目
山行
2:10
休憩
0:10
合計
2:20
7:00
90
8:30
8:40
40
過去天気図(気象庁) 2014年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
8:00 甲斐大泉駅
予約していたタクシーで登山口まで移動
8:00 甲斐大泉駅
予約していたタクシーで登山口まで移動
天女山登山口まで約10分
冬期はゲートが閉められている
天女山登山口まで約10分
冬期はゲートが閉められている
階段を登って準備する
階段を登って準備する
8:30 天女山に向けて歩き始める
8:30 天女山に向けて歩き始める
9時 天女山
急登の途中の道標
aoが「着く」じゃなくて「見える」なのぉ!とぼやく
急登の途中の道標
aoが「着く」じゃなくて「見える」なのぉ!とぼやく
振り返ると富士山
振り返ると富士山
願いが叶ったのか青空が広がっている
願いが叶ったのか青空が広がっている
13時 三ツ頭
風で飛ばされた手袋を拾いに行くao
風で飛ばされた手袋を拾いに行くao
真っ白で見えない道標
真っ白で見えない道標
権現岳はもうすぐ
権現岳はもうすぐ
大きく発達した樹氷
大きく発達した樹氷
14:30 権現岳頂上
14:30 権現岳頂上
赤岳は強風が吹いている
赤岳は強風が吹いている
権現小屋まで下りてぐるり偵察
小屋の上でテントが張れそうだ
権現小屋まで下りてぐるり偵察
小屋の上でテントが張れそうだ
空荷でギボシへ向かう
空荷でギボシへ向かう
権現岳と小屋
小屋に戻ってテント設営
小屋に戻ってテント設営
テントに入り、1時間かけて約4Lの水を作る
テントに入り、1時間かけて約4Lの水を作る
17時ごろテントから這い出て景色を堪能
17時ごろテントから這い出て景色を堪能
テントの内壁は結露が凍りついて真っ白
テントの内壁は結露が凍りついて真っ白
7時 出発
御来光と富士山
7時 出発
御来光と富士山
日の出を堪能して、キレット越えに出発
日の出を堪能して、キレット越えに出発
長い鉄橋子を下る
長い鉄橋子を下る
続いて急斜面のトラバース
続いて急斜面のトラバース
岩場のアップダウン
楽しくて仕方がない
岩場のアップダウン
楽しくて仕方がない
赤岳と阿弥陀岳
樹林帯を抜けたらキレット小屋
樹林帯を抜けたらキレット小屋
岩場は雪がほとんどついていない
ここまで無いとは拍子抜けだ
岩場は雪がほとんどついていない
ここまで無いとは拍子抜けだ
雪は無いぶん、乗っかっているだけの岩を落とさないよう慎重に登る
雪は無いぶん、乗っかっているだけの岩を落とさないよう慎重に登る
まるで雪山とは思えない
まるで雪山とは思えない
竜頭峰を越えると赤岳はすぐそこ
竜頭峰を越えると赤岳はすぐそこ
鎖の岩場をやり過ごす
鎖の岩場をやり過ごす
12:10 赤岳頂上
昨日から歩いてきたルート
昨日から歩いてきたルート
阿弥陀岳
見守ってくれている富士山
見守ってくれている富士山
12:40 赤岳展望荘
これから向かう横岳
12:40 赤岳展望荘
これから向かう横岳
地蔵さんに安全祈願
地蔵さんに安全祈願
岩肌に沿うように登る
岩肌に沿うように登る
踏み跡ばっちりなので怖くはなかった
踏み跡ばっちりなので怖くはなかった
岩場を巻く
この辺りで既に疲労困ぱい
寝不足&低温での行動で体力の消耗が激しい
この辺りで既に疲労困ぱい
寝不足&低温での行動で体力の消耗が激しい
奥の院から赤岳方面
奥の院から赤岳方面
岩場をトラバース
岩場をトラバース
硫黄岳山荘への下り
硫黄岳山荘への下り
15:20 硫黄岳頂上
やっと着いた!長かった〜!
15:20 硫黄岳頂上
やっと着いた!長かった〜!
赤岳・阿弥陀岳もガスの中
赤岳・阿弥陀岳もガスの中
避難小屋
明確なトレースに導かれて赤岳山荘に向けて下山
明確なトレースに導かれて赤岳山荘に向けて下山
堰堤もカチコチ
八ヶ岳連峰の右半分を歩いたのだ!
八ヶ岳連峰の右半分を歩いたのだ!
丸亀製麺のうどんをガッツリ喰ってお腹いっぱい
丸亀製麺のうどんをガッツリ喰ってお腹いっぱい

感想

JR岡谷駅で阪急高速バスを降りる
暖房の効いた待合所で朝ごはんにサンドイッチを食べた
定刻通り7時発の電車に乗って小淵沢駅で小海線に乗り換え
隣のホームで待っていたのはなんと1両のワンマンカー!
なんとものどかな風景に少々気が抜ける
甲斐大泉駅で予約していたタクシーに乗り登山口まで移動
天女山登山口まで約10分、960円
薄く積もった雪の下は凍っていた
滑って転んでもバカらしいのでアイゼンを履いて出発
ヤマテンメールでは今日はずっと霧の予報だったが、青空が広がっている
コツコツ歩いて権現岳頂上に予定より2時間も早く着いた
ギボシまで往復してテントを設営し、水を作った
晩ごはんを食べて火を消すと一気に寒くなった
今夜から未明の予想最低気温は−20℃
この寒さは二人とも未経験だ
ダウンジャケットを2枚着込んでシュラフに潜り込む
だがあまりの寒さで十分には眠れず、目が覚めてる時間の方が圧倒的に長かった

4:10 起床
空を見ると満点の星空、おそらく快晴だろう!

朝食後、うっきーに ウンの前兆がきたので野外トイレに向かう
ここで、うっきーが登山活動最大のミスを犯す
すぐに終わるので大丈夫だろうと手袋をはめずに外に出た
小屋脇の通路に座り込み、準備完了!
しかし、下からの風が通路に集中して強風が吹き抜けた!
外気温が−20℃なので体感温度は−25℃くらいか!?
何もまとってない両手が痺れ始めてすぐに感覚がなくなった!
テントを出てから5分足らず、短時間で両手が凍りついてしまったようだ
感覚のない指で急いで手袋をはめテントに戻る
「やっべー!マジやっべー!!凍傷になる!!!」
手袋を外しすぐに肌着の上から脇に挟んで温める
10分ほど経つと全く感覚の無かった指先に少しずつ感覚が戻り始めた
そこで肌着の襟から手を突っ込み、直接脇に挟みこんでみた
しばらくそうしていると指の感覚がパリパリと鳴るような感じに変わっていった
温かくなった血液が凍った血管を少しずつ融かしながら進んでいってるような感覚だ
この感覚で大丈夫なのか?指は壊死しないか?など不安を感じたが
「揉まずに低温でじっくりと!」を守って温め続けた
20分くらいするとジンジンしながらも指先にいつもの感覚が戻ってきた
小指の先がすこししびれるだけで他の指は普通の状態に戻ったようだ
良かった〜!どうやら凍傷は免れたようだ!
この極寒で手袋なしで外に出るなんて何てバカなことをしてしまったんだ
凍傷の怖さを知ったこの経験は今後の雪山活動においてとても良い教訓になるだろう

この事件で30分近くもaoを待たせてしまった
7時 権現小屋を出発
長い鉄橋子を下り、その後の岩場のアップダウンは楽しくて仕方がない
キレット小屋は寄らずに稜線を進む
この辺りはほぼトレースが消えていたので、ピッケルで踏み跡を探しながら前進した
見えない踏み跡を少しでも外すと腰まで埋まる
両足ともはまると脱出不可能と思われるくらい埋まる
出るのにかなりの時間を費やし、同時に体力を消耗した
雪のない岩場登りは拍子抜けだった
aoが「ROCK&SNOW」じゃなくて「ROCK&ROCK」やねぇ!
と、冗談にもならないことを言っていた
12:10 赤岳頂上
歩いて来た権現からのルートや阿弥陀、富士山が見えた
このあたりから青空がだんだんと曇り空に変わりつつあった
予報では午後も天気は持つはずだったのに、、、少々急がねばならない
岩場を巻いたり、登ったりを繰り返し奥の院へ
硫黄岳山荘では小屋の陰でコーヒーブレイク
あったかい飲み物は身体だけでなく心までも癒してくれた
硫黄岳までは今回のルートで最後の登りとなる
ほとんど残ってない気力を振り絞って強風のなか黙々と登り続けた
硫黄岳頂上ではやっと着いた〜!長かった〜!!と安どの声が
一気に下って16:30 赤岳鉱泉到着
ヘロヘロの身体にムチ打ってテントを設営
テントに入って祝杯をあげる
うっきーは2日間一緒に歩いた「琥珀ヱビス」ビール
aoは昨日と同じしょうが紅茶オレを2杯分と梅酒
昨夜と同じ豚汁を昨夜と同じ手順で作って晩ごはんを食べ終わるとすぐに就寝
権現小屋から500m下ったとはいえ氷点下の気温は変わらない
同じようにシャツとダウンをありったけ着込んで寝たのは言うまでもない!
だが、昨夜ほど寒くはなかったので結構眠れた
それにしても寝不足の上そこそこのスピード歩行で、よくぞここまで歩けたものだ
苦しみに耐え抜いた日頃のボッカトレのたまものだろう

翌朝は5時に起床、7時に出発
八ヶ岳山荘でお風呂に入りソフトクリームを食べてバスに乗った
茅野では丸亀製麺でうどんと天ぷらをガッツリ食べてお腹いっぱい
昼便の阪急高速バスで大阪まで帰ってきた

権現小屋横でのテン泊は、−20度!!全てが凍り付く。コーヒーはどんどん冷めて薄氷が張る。過酷な状況でした。
一睡もできず、情熱と気力で乗り切った。
寒さ対策を真剣に考える山行となった。

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体力レベル
4/5

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