荒海山スノトレ(戸坪沢口in/out) ※本年14回目

2024年04月14日(日) [日帰り]

• GPS: 06:05
• 距離: 9.1km
• 登り: 935m
• 下り: 925m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:02
• 休憩: 1:02
• 合計: 6:04

4:49 荒海山戸坪沢登山口入口
5:45 5:51 八総コース分岐
7:45 7:46 荒海山
7:49 8:03 二等三角点「太郎岳」
8:06 8:44 荒海山
10:04 10:07 八総コース分岐
10:53 10:53 荒海山戸坪沢登山口入口
10:53 戸坪沢登山口

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

前夜、北浦和駅でピックアップしてもらい、ヤマトモCarで塩原温泉（みかえり温泉彩香の湯）を経由して戸坪沢登山口まで乗りつけ、車中泊。

コース状況／危険箇所等

＜戸坪沢登山口〜八総コース合流点＞
入山早々、軽い渡渉が2回あり。往路はオール登り、復路はオール下り。2回目の渡渉後からいきなり急勾配の登りとなる。4/14現在、トレイルに雪はない。

＜八総コース合流点〜荒海山(太郎岳)〜次郎岳＞
アップダウンが何度もあり、時間の割に中々標高が上がって(下がって)いかない。4/14現在、標高1450m〜1530m辺りのみ、雪の急斜面があり、この区間のためだけにピッケル＋アイゼンを持参必須。登りはピックを刺しながらキックステップで一歩ずつ着実に足場を作りながら直登、下りは木やヤブに向かってバックステップで慎重にクライムダウン。ただし、GWまでには本区間も溶けて泥々の夏道になる可能性あり。

その他周辺情報

那須塩原市の箱の森プレイパーク内「遊湯(ゆうゆう)センター」にて日帰り入浴（600円）

写真

4/13 20:47

前夜、みかえり温泉彩香の湯へ立ち寄り。私達二人以外誰もおらず、貸切で月見風呂♪

4/13 21:27

21時過ぎ、閉店した直後の「味よし」に電話したら、開けてくださり、86歳の女将が餃子やもつ汁を作ってくれました♪

4/14 4:09

当日朝4時過ぎ、登山口上空の星空！

4/14 4:27

本日は、ハイカットシューズ(スポルティバ_エクイリビウム ST GTX｜630g×2)を履き、アイゼン(540g×2)＋ピッケル(386g)を含め、5.4kgの荷を担ぎ上げます！

4/14 4:49

夜明け直前、戸坪沢登山口からスタート！

4/14 5:00

入山早々に、2回ほど簡単な渡渉あり。八総コースと違い、渡渉に苦労がありません。

4/14 5:07

2回目の渡渉が終わると、いきなりのガチ急登がスタート！

4/14 5:40

日の出から30分ほど経過した後、樹間より太陽が現れました！

4/14 5:45

1時間足らずで八総コースとの合流点に到達！

4/14 5:59

豪雪地帯らしい形のブナ！

4/14 6:04

ヤマトモが八総コース合流点にカメラを忘れて取りに帰る間、斜面のヤブをかき分けて、横一直前の男鹿山塊を激写！

4/14 6:05

ヤマトモは、5,6分ほどでカメラを回収して戻ってきました♪いざ、リスタート！

4/14 6:10

メデューサのように自分に絡みつく不思議な木・・・

4/14 6:14

樹林に邪魔されない横一直線の男鹿山塊の展望スポット発見！栃木県の麓からは男鹿山塊がこのように見える場所はなく、貴重なアングル！

4/14 6:15

中央は先週4/7に登った男鹿岳で、その右は女鹿岳ですね♪

4/14 6:15

中央右が2/17に登った大佐飛山、中央左は大長山！その間の平らな区間が天空の回廊ですね♪

4/14 6:15

こちらは2/24に登った日留賀岳！

4/14 6:15

男鹿山塊の望遠撮影に興じる私♪

4/14 6:21

道中、ロープが多数あります！1/2

4/14 6:25

道中、ロープが多数あります！2/2

4/14 6:27

今日初めて、樹木に邪魔されない荒海山の山頂部が見えた！

4/14 6:27

40倍ズームすると、避難小屋や山頂碑まで見えました！

4/14 6:30

右手には会津朝日岳から眼前に見えた丸山岳！いつか登りたい山！

4/14 6:39

同じく右手には燧ヶ岳！

4/14 6:54

荒海山、直近レポは全然上がっていませんが、ワカン跡あり。推定1週間位前のものかな。

4/14 7:03

段々と雪が出現しますが、まだつぼ足で大丈夫！

4/14 7:04

ここは、滑落するとタダではすまない危険地帯。一人ずつ慎重に通過。

4/14 7:05

標高1450m辺り、ついに急傾斜の雪壁現る！

4/14 7:14

この区間のためだけに担ぎ上げてきたアイゼン＋ピッケルへ装換！

4/14 7:16

ヤマトモが先陣切って登っていきます！

4/14 7:18

ピックを刺しながら、一歩ずつキックステップで登っていきます。少し間を空けて追随します！（昨年GW、会津朝日岳でも彼と似たような斜面を登りましたね♪）

4/14 7:18

一歩ずつ蹴り込み、ゆっくり着実に直登していきます！

4/14 7:20

少し安全な場所より。かなりの急斜面なんです！

4/14 7:21

私もヤマトモのトレースに対して更に前爪で蹴り込み、一歩一歩慎重によじ登ります！

4/14 7:21

振り返ると、復路(下り)がとっても怖い・・・

4/14 7:43

雪壁を登り終えた後、往路は夏道を見失い、ヤブ内を強行突破。そして山頂直下の避難小屋が見えた！

4/14 7:44

ドアはなく、室内には雪が吹き溜まり！非常時でもここで寝泊まりするのはつらそう。

4/14 7:45

八総コース合流点から1時間40分、入山から2時間35分で荒海山へ登頂！

4/14 7:45

山頂直下以外は雪解けした夏道だったので、予定より1時間近く早く登頂できました！

4/14 7:46

私だけ、間髪入れず、お隣の次郎岳を目指します！本来はヤブ道のようですが、残雪あって余裕の道程！

4/14 7:49

3分ほどで本日の終着点たる次郎岳へ到着！三角点は雪に埋まってます。

4/14 7:50

荒海山(太郎岳)から見た次郎岳（次郎岳にいるのは私！）

4/14 7:55

今日の荒海山山頂からは圧巻の360度パノラマビュー！まずは三百名山・高原連山！

4/14 7:57

中央がハンタマ塩原、左上が高原山最高峰の釈迦岳！今年1/6、ハンタマから釈迦岳へ登りました！

4/14 7:56

そしてこの2ヶ月、私を虜にした三百名山・男鹿山塊！

4/14 7:57

2/24に登った日留賀岳！

4/14 7:57

左奥は2/17に登った大長山＆大佐飛山！

4/14 7:58

中央は先週4/7に登った男鹿岳で、右が女鹿岳！男鹿岳から左下に伸びる斜面が北西尾根でしょうね。

4/14 7:56

奥には那須連山！（茶臼岳は男鹿岳に隠れて見えません！）

4/14 7:58

中央が那須連山の最高峰・三本槍岳！

4/14 7:59

中央奥は、同じヤマトモと昨年2月に登った那須連山最北部に位置する三百名山・二岐山！

4/14 7:59

確かに7つほどピークがありそうな未踏の三百名山・七ヶ岳！

4/14 7:59

昨年5月に登った御神楽岳！

4/14 8:00

未踏の三百名山・粟ヶ岳！

4/14 7:56

会津朝日〜会津駒〜平ヶ岳へと続く雪壁！

4/14 8:01

同じヤマトモと昨年5月に登ったニ百名山・会津朝日岳！

4/14 8:01

右奥は会津朝日岳、左奥は会津朝日から眼前に見えた丸山岳(未踏)！

4/14 8:03

次郎岳より、荒海山(太郎岳)で佇むヤマトモを望遠で激写！

4/14 8:07

荒海山(太郎岳)へ戻り、左奥に会津駒ヶ岳！

4/14 8:08

ピンボケしちゃったけど、中央奥は平ヶ岳！

4/14 8:08

ピンボケしちゃったけど、中央奥は燧ヶ岳！

4/14 8:08

ピンボケしちゃったけど、中央奥は二百名山・帝釈山、その手前の平らなのは田代山！

4/14 8:09

そして奥には日光連山！

4/14 8:09

日光白根山！

4/14 8:09

太郎山！

4/14 8:09

左は女峰山！

4/14 8:10

次郎岳での撮影を終え、荒海山(太郎岳)へ戻ってきました！

4/14 8:11

ヤマトモは麺とバーナーを担ぎ上げ、山頂でラーメン作ってました！

4/14 8:16

ラーメンのちリゾット、それを撮るヤマトモ！

4/14 8:25

山頂は無風、12℃。暑い暑い！

4/14 8:27

荒海山登頂により、栃木県内にある日本三百名山全11座(百×4、二百×2、三百×5)へ完登達成！高原、袈裟丸、男鹿、荒海はすべて今冬にスノーハイクしました！

4/14 8:40

ここから近い、福島に位置する未踏の三百名山・七ヶ岳を見据えて！

4/14 8:42

荒海山＆次郎岳合わせて滞在50分強。さぁ、下山です！

4/14 8:56

再び、急傾斜の雪壁地点まで戻ってきました。往路の足跡をバックステップで下るのを止め、眼下のヤブ目指してバックステップで下り、現地判断で最も安全そうなルートを選択します！

4/14 9:02

本日のクライマックスと言える雪壁の下りを攻略し、鞍部まで下りてきました。往路と同じ場所でアイゼン＋ピッケルを外します！

4/14 9:32

下っていくと、朝は逆光で山容が見えづらかった男鹿山塊の様子が見えました〜♪

4/14 9:32

中央は男鹿岳！そこから左下に伸びるのは先週登った北西尾根！

4/14 9:32

中央は三本槍岳！

4/14 9:32

こちらは流石〜大倉〜三倉と続く未踏の裏那須連山！2月に大佐飛山から見た時は真っ白でしたが、だいぶ雪解けが進んでいるようです！

4/14 9:43

朝、最初に荒海山が見えた地点まで下ってきました！

4/14 9:45

木の根が滑りやすいため、ロープを使って急斜面を慎重に下ります！

4/14 10:10

八総コース合流点を過ぎ、最後の残雪地帯！

4/14 10:19

麓に近づくと、そこかしこにイワウチワが群落！

4/14 10:27

間もなく咲くであろうイワウチワ！

4/14 10:38

濃いピンク、薄いピンク、白など、カラーバリエーションが豊富！

4/14 10:40

戸坪沢の水質はとってもクリア！

4/14 10:42

3,4時間前、山頂直下でアイゼン＋ピッケルを頼りに、ガチな雪壁へよじ登っていたとは到底思えない、春の陽気のポカポカロード！

4/14 10:48

最後の渡渉点で、ゲイターを洗濯しました！

4/14 10:49

洗濯に興じる私！

4/14 10:53

荒海山から1時間50分、トータル4時間半で戸坪沢登山口まで帰還！

4/14 11:47

下山後、箱の森プレイパークへ立ち寄ると、ピンク色のヤシオが見頃！

4/14 11:55

昨日、味よしの86歳女将に教わった「遊湯(ゆうゆう)センター」で汗を流します！

4/14 11:58

立ち上がると今が旬の桜(ソメイヨシノ)が見える内湯でのんびり♪

4/14 12:27

レンギョウの黄色が艶やかです！

4/14 12:33

入浴後、ピンクどうしで競演(笑)！

4/14 12:40

箱の森プレイパークより下っていくと、今度は桜(ソメイヨシノ)が満開のエリアも！

4/14 12:41

東京では葉桜となってますが、那須塩原市では今が桜の見頃！

4/14 12:41

桜撮影に興じる私！

4/14 12:46

そして、同じく昨晩、味よしの86歳女将に教わったスープ焼きそばの名店、釜彦へ。16番目、45分待ちでした。

4/14 13:42

先週土日に引き続き、9日間で3食目となる塩原のソウルフード、スープ焼きそば！見た目はラーメン、味は焼きそば、不思議な味の虜になってます(笑)。

撮影機器：

PowerShot G7 X Mark II CANON

PowerShot SX740 HS CANON

EOS R ボディ CANON

Galaxy S22 Ultra SC-52C docomo サムスン

感想

happygo

先週、2ヶ月に及んだ男鹿山塊攻略を終えたので、ついに栃木県内の三百名山シンガリとして、荒海山へチャレンジする日がやってきました。男鹿岳とセットで、この2ヶ月頻繁に天気予報とレポをチェックしてましたが、男鹿岳と違い、直近レポは全然上がらず、4月に入ってからは降雪はなく、晴れや時折雨が続いていて、直近の雪のつき具合は全くわかりませんでしたが、過去の4月レポでは山頂直下の雪の急坂に皆さん苦戦されているようなので、満を持してアイゼン＋ピッケルを持参し挑むことに！今年の雪山チャレンジはすべてソロでしたが、今日は昨年10月の有明山(二百名山98座目)、佐武流山(同99座目)以来の同行となるヤマトモと一緒に攻めることにします！

前日18時に北浦和駅で待合せし、塩原温泉経由で22時半頃に戸坪沢登山口へ到着し、車中泊。すっかり春模様で、真夜中の寒さもだいぶ和らいでます！翌朝は4時に起床し、夜明け目前の5時前にスタート！結局、ゆうに100台は停められそうなただっ広い駐車場(チェーン着脱所)は、出発時も帰着時も私達の車1台のみでした・・・。

イージーな渡渉を2回終えると、前触れなくいきなりの急登がスタート！全く雪はなく、登り一辺倒、小一時間で八総コースとの合流点へ到達。その後はアップダウンが出てきて、かけてる時間の割に標高が上がりにくい道程に入ります。道中左手側には、この2ヶ月間通い続けた男鹿山塊(男鹿岳〜女鹿岳〜大佐飛山〜日留賀岳など)が横一直線に見えて、感動Max！栃木県(那須塩原市)側の麓からは、大佐飛山や男鹿岳は黒滝山などの前衛峰に隠れて見えず、ましてや横一直線で見えるロケはないため、このアングルは荒海山ならではですねー♪。道中右手側には丸山岳から始まり、燧ヶ岳など、真っ白な雪壁が登れば登るほど見えていきます！

そして、標高1450m辺り、ここまでつぼ足で全く危なげなく登ってこれましたが、突如として雪の急斜面が現れます！すぐにアイゼン＋ピッケルへ装換し、ヤマトモが先陣切って、ピックを刺しながら、キックステップで直登していきます。私も間を空けて後を追います。万一滑落するとタダでは済まないので、何度も前爪を蹴り込み、時間をかけて慎重に登りました。ある程度安全地帯まで登って振り返ると、正直復路(下り)を考えると、少し気が滅入る傾斜でしたね・・・。その後、夏道をわずかに外してしまい、ヤブに突っ込むことになり、強引にルート補正して、正規ルートに戻ると、ボロボロの避難小屋を経て、ほどなく山頂です。

八総コース合流点から1時間40分、入山から2時間35分で荒海山(太郎岳)へ登頂を果たすも、間髪入れず、私一人でお隣の次郎岳まで足を伸ばします。太郎岳〜次郎岳間は無雪期は嫌気がさすヤブ道のようですが、今日は8割方残雪がヤブを覆い超楽勝。太郎岳も次郎岳も360度パノラマビューが広がり絶景山頂ですが、次郎岳からは男鹿山塊や那須連山はより見渡しやすく、逆に太郎岳からは会津駒〜日光連山はより見渡しやすい、そういった位置関係にあります。

すぐ近くにある未踏の三百名山・七ヶ岳は、男鹿岳から見ると極めて特徴的な山容(上部は黒々、下部だけ白い)ですが、荒海山からはその斜面は見えず、本当にピークが7つあるように見えるデコボコ山に見えて、どのみち存在感抜群でしたね。存在感という意味では、会津朝日岳〜丸山岳〜三岩岳〜会津駒ヶ岳〜平ヶ岳あたりまで真っ白に続く雪壁もまた、圧巻な光景でしたね♪。

栃木県内には、日本三百名山が全11座(百×4、二百×2、三百×5)ありますが、1月以降、高原山(釈迦岳)、袈裟丸山(前袈裟、後袈裟、奥袈裟)、男鹿岳、荒海山と立て続けに踏破し、三百名山もなんやかんや49座目(＋百名山100座＋二百名山99座)となりました。いまだ公式には三百名山完登は目指していませんが、あと2座登ると過半数超えとなり、完登スイッチが入ってしまうかもしれません(笑)。

先週の男鹿岳と同じ感想となりますが、あと2週間もすると、男鹿岳同様、荒海山の残雪期も終わりを告げると思います。4/14現在の荒海山は、ハッキリ言って95％は落葉した夏山です。でも5％相当の山頂直下の雪壁は、アイゼン＋ピッケルがないと安全歩行はできません。この状態もGWまでには終わる気もしますが、全然直近レポが上がらない荒海山に、久しぶりの直近レポを書きましたので、これから登る方の参考になれば幸いです！

栃木県内には、錫ヶ岳、黒岩山、奥鬼怒山等々、登りたい秘峰がまだまだあります。引き続き現在勤務する栃木県内の山開拓を進めたいと思います！