奥秩父主脈縦走(撤退)
- GPS
- 16:01
- 距離
- 31.0km
- 登り
- 2,416m
- 下り
- 2,810m
コースタイム
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 6:28
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 6:34
天候 | 晴れ(1日目、3日目)、曇り早朝少雨(2日目) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
金峰山を越えてからは甲武信ヶ岳山頂直下までずっと残雪。 |
写真
感想
今年のGWは瑞牆山荘から奥多摩駅までの「奥秩父主脈縦走」にチャレンジ。線で移動したことはないものの、行ったことのあるエリアの集合体なので何とかなる、行けるとの判断で今回チャレンジしたのだが、思っていた以上の残雪に立ちはだかれた。
冬登山をしない雪山未経験の自分にはあの残雪はキツイ。このルート自体、GWからが本格的なスタートなので、金峰山の先から甲武信ヶ岳まで、全行程で踏み固められておらずオールつぼ足。予期せぬ初めての雪山にこれが雪中登山なのかと。踏み出すにも普段以上の馬力が必要で、踏み下ろしても踏み抜きによる必要以上のムダな力がかかり疲労の貯まり方が酷い。勉強にはなったがとにかく疲れた。
最初のテン泊地、大弛小屋には、本来であればコースタイムを縮めて到着するつもりだったものの1時間半のオーバータイム。この先の明日以降のコース上の残雪を見て「これは危ない」と、残念ながらも撤退を決定。大弛峠は5月まで閉鎖のため下山方法としては、戻るか進むか。昨年、甲武信ヶ岳へ徳ちゃん新道からテン泊登山しているため勝手はわかっていると、とりあえず甲武信ヶ岳まで歩を進めることに。単純な逆戻りは悔しいというのもあったので。翌日、雪山経験のない自分が一番手は確実に危ないので、他の大弛泊の方が朝早く先行した後に出発。踏み抜きは相変わらずだが踏み跡があるだけでありがたい。正直、踏み跡がなければ迷っていたかもというぐらい「これマジで正しいルート???」なコース取り。踏み跡が嘘くさすぎて何度もGPSで現在地を確認してしまったが方向はきっちり正しい。先行者はおそらく前日お話した神奈川から来ていた方だと思うのだけど、マジ感謝。
残雪の踏み抜き、アイスバーンの急登、くっそ重いテン泊装備で、一歩一歩が本当に重いものの、進まないと下山できないので兎に角進む。ここまでキツイのは初登山の初富士以来。しんどいわー。
で、もうすぐ甲武信岳山頂かと思いきや、富士見ってあんた…。いや、自分が勝手に勘違いしてただけなんだけどさ。このきっつい状況で「甲武信まであと2時間」はねーだろと。このク○看板まじふぁ○く。ようやく甲武信ヶ岳が近づき、残雪ではなくガレ場になったところでホッとしたのかあとちょっとで山頂なのに動けない。ちょい休憩。少し体力チャージしてから何とか山頂。山頂で写真を撮っていただいた登山者の方、ありがとうございました。去年も来てるので山頂にはさほど思い入れもなく、さっさと小屋へ向けて移動。下り最高ですわ(*´Д`)
ついに甲武信岳小屋到着。やったーというのと疲れ果てたーというのと生き延びたーというのがなんかごちゃごちゃ。更に今から下山すると最終バスに間に合うかどうか微妙なラインなので下山は明日に。その際、テント張るのも辛いので受付では小屋泊にしようか悩むも、山小屋の主にそういう状況なら小屋泊まっとけと。はい、その通り。ということで初めての山小屋泊。登山歴18年。実は一回も山小屋に泊まったことないんだよね。テントを張る手間もなく、買ったビールを片手にあたる薪ストーブのなんと暖かいこと。山小屋やべぇ最高じゃないですか。
明日、大弛峠方面に向かう宿泊客がいて、山小屋の主さんが自分に振ってくるので薪ストーブに当たりながらその方に大弛側の状況説明。一人は金峰小屋まで、もう一人は大弛小屋まで。自分にはきつかったけど、まあ雪慣れしてる猛者なら大丈夫じゃないかな。とはいえ無事に進めたのだろうか。あとでヤマレコとヤマップで探してみよう。
初めての山小屋泊。テント泊にはあまりない宿泊客との交流を楽しみつつ用意された寝床で就寝。
翌日4時半起床。体中が筋肉痛で痛いが食事してさっさと下山。登山口の一番バスを目標に5時半ちょっとスタート。初手で木賊山(トクサヤマ)を突っ切るか巻くか。たいして悩まず一度通った道だし突っ切ろうと。いきなり朝から残雪だらけの登りで後悔したけどね。甲武信小屋から木賊山山頂はもちろん、徳ちゃん新道の上部まで、今年は残雪あります! これから来る方はご注意を。それなりに踏み固められているので時々踏み抜くぐらいで済むとは思うけどチェンスパは持ってくるべき。そこは手を抜くべきではないかなと。あとはひたすら徳ちゃん新道を下山下山下山。途中ひざが笑い始めるぐらいほぼ下りっぱなし。なんとか西沢渓谷入り口までたどりつき、ようやく生還!をかみしめるも、その横から「手作りヨモギ餅いかがですかー」と。通行人自分しかいないし、明らかに自分に向けてだよね…。ヘロヘロ登山者に手作りヨモギ餅はノーサンキュー。空気読まずに注文したビール、いゃあ実に美味かった。
目標を達成できず撤退戦の敗残兵となってしまったけど、まずは無事に帰還できてよかった、お疲れ様でした!
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