記録ID: 6890481
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
屋久島
雨のち晴れの宮之浦岳と永田岳
2000年04月30日(日) 〜
2000年05月02日(火)


- GPS
- 13:30
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,389m
- 下り
- 1,394m
コースタイム
天候 | 4月30日:雨 5月 1日:小雨のち曇りのち晴れ 5月 2日:晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車
船
宮之浦−淀川登山口(レンタカー) 復:淀川登山口−宮之浦(レンタカー) 宮之浦−鹿児島(トッピー号) |
写真
1日目。
鹿児島からトッピー号に乗り、種子島の西ノ表を経由して峨峨たる山並みを見上げながら宮之浦港に着いたのは午前10時12分だった。レンタカーの手続きをして10時20分に宮之浦を出発する。このころから本降りとなり雨足が強くなってきた。
安房経由で紀元杉や川上杉を横目で見ながら林道を走り、11時35分に淀川登山口に着いた。支度をして12時25分に雨の中を出発する。
鹿児島からトッピー号に乗り、種子島の西ノ表を経由して峨峨たる山並みを見上げながら宮之浦港に着いたのは午前10時12分だった。レンタカーの手続きをして10時20分に宮之浦を出発する。このころから本降りとなり雨足が強くなってきた。
安房経由で紀元杉や川上杉を横目で見ながら林道を走り、11時35分に淀川登山口に着いた。支度をして12時25分に雨の中を出発する。
入口の木の階段を登って樹林の中の道を行く。起伏の少ない巻き道を30分ほど行くと湿地帯の木道になり、やがて右手に淀川小屋が見えてきた。傍には清流で知られた淀川の流れがある。
この日は小屋の一階の左側の入口側の端を占拠した。特にすることもなく午後5時ごろから夕食を取り、暗くなるのを待って寝るのみだった。雨は相変わらず降り続いている。
この日は小屋の一階の左側の入口側の端を占拠した。特にすることもなく午後5時ごろから夕食を取り、暗くなるのを待って寝るのみだった。雨は相変わらず降り続いている。
2日目。
昨日小屋に着いた時はまだよく空いていたが、その後夕方にかけて到着する人が多くなり、小屋は結構混んでいた。
3時半ごろに起きて外に出ると相変わらず雨が降っている。しかし空を見上げると時々星も見える。多分天気は回復するだろうと思って小屋に戻り簡単な朝食を取って午前4時40分に小雨の中を出発した。
外はまだ真っ暗だった。小屋を出て左に少し行き淀川に架かる橋を渡って登山道に入る。
昨日小屋に着いた時はまだよく空いていたが、その後夕方にかけて到着する人が多くなり、小屋は結構混んでいた。
3時半ごろに起きて外に出ると相変わらず雨が降っている。しかし空を見上げると時々星も見える。多分天気は回復するだろうと思って小屋に戻り簡単な朝食を取って午前4時40分に小雨の中を出発した。
外はまだ真っ暗だった。小屋を出て左に少し行き淀川に架かる橋を渡って登山道に入る。
懐中電灯を片手に真っ暗な登山道を歩く。小屋から1時間で高盤岳展望台に着いた。夜が明けて明るくなり雨も止んだようだが霧が立ちこめていて何も見えない。
突然上空に青空が覗き高盤岳が姿を現したが、それも束の間のことであたりは再び霧に閉ざされた。果たして天候はいつ回復するのだろうか。
再び歩き続けるうちに道は下りになり午前6時に小花之江河に着いた。
突然上空に青空が覗き高盤岳が姿を現したが、それも束の間のことであたりは再び霧に閉ざされた。果たして天候はいつ回復するのだろうか。
再び歩き続けるうちに道は下りになり午前6時に小花之江河に着いた。
その後霧の中を歩いて投石平、最後の水場、栗生岳などを黙々と通り過ぎて行く。投石平や栗生岳の一角には岩小屋があり、そこで雨を避けて少し休むことが出来た。
宮之浦岳に取り付くころから時々日が射すようになってきたが、小雨もある霧の中の道を登って午前8時45分に宮之浦岳の頂上に着いた。
宮之浦岳に取り付くころから時々日が射すようになってきたが、小雨もある霧の中の道を登って午前8時45分に宮之浦岳の頂上に着いた。
そこでは既に何人かの登山者が休んでいた。期待していた天候の回復はなく、展望のない山頂は少しもの足りなかったが、日本最南端の高峰に到達したことは感慨ひとしおだった。
山頂で休んでいるうちに雨はようやく上がり、風が出てきて霧がどんどん流れて行く。時々頭上に青空が覗き日が射す。突然南側の展望が開けて真っ青な空と雲海が視野に飛び込んできた。
山頂で休んでいるうちに雨はようやく上がり、風が出てきて霧がどんどん流れて行く。時々頭上に青空が覗き日が射す。突然南側の展望が開けて真っ青な空と雲海が視野に飛び込んできた。
西側には急速に流れ飛ぶ白い雲の切れ間から永田岳の黒い山体が見え隠れする。しかしそれも瞬間的なことですぐに霧によって総てが覆い隠されてしまう。30分ほど待ってみたが大きな変化はなさそうなのでとにかく永田岳に向かって出発することにした。
ヤクザサの中の急な道をドンドン下って行き15分ほどで焼野三叉路に着く。ここで高塚小屋方面に行く道を右に分けて永田岳を目指す。永田岳への道に入ると急に人影がなくなりただ一人ヤクザサに包まれた道を行く。三叉路から鞍部までの間は深いヤクザサをかき分けて行く。
やがて鞍部を見下ろす見通しの良いところに出た。そこで休んでいると永田岳が白い雲間から姿を現してきた。
やがて鞍部を見下ろす見通しの良いところに出た。そこで休んでいると永田岳が白い雲間から姿を現してきた。
しばらくは雲間に見え隠れしていたがやがて青い空の中にくっきりとその全貌を露にした。切り立った山体は全身ヤクザサに覆われ、山頂部には白い巨石が点在している。天気はようやく本格的に回復してきたようだった。
東には安房岳から投石岳、黒味岳などの峰々が居並び、その後ろには果てしなく雲海が続いている。
不思議なもので霧が晴れるとともにあんなに激しかった風がぴたりと止んでしまった。早朝からの山歩きで疲れも出てきたので昼食をとって一休みした。
不思議なもので霧が晴れるとともにあんなに激しかった風がぴたりと止んでしまった。早朝からの山歩きで疲れも出てきたので昼食をとって一休みした。
その先の投石平から湿原を通り、黒滝の横をロープを使って下り、黒味岳の尾根に沿って歩いて行くと黒味別れに出る。そこから少し先の花之江河には午後3時30分に着いた。正面に黒味岳を控えた景色は朝の時とは違った明るい雰囲気になっている。
明るい小花之江河。小花之江河からは樹林の中を下り続けて午後4時50分に淀川小屋に帰り着いた。
時間も遅く多分小屋は満員だろうと思っていたが、案に相違してよく空いていたので、ここでもう一泊することにした。
時間も遅く多分小屋は満員だろうと思っていたが、案に相違してよく空いていたので、ここでもう一泊することにした。
感想
宮之浦岳は標高1935mを有する九州の最高峰です。九州本土の山々の標高がせいぜい1700m級であるのに対して、南海の孤島の屋久島にはこの宮之浦岳のほかに、永田岳、栗生岳、翁岳、安房岳、投石岳、黒味岳と1800m級の山々が6座もあり、さらに1000m級の山々まで含めるとその数は30座を超えるという驚くべき島です。
太古この島のあたりは海の底でした。それが地殻変動により隆起し、浸食風化して現在のような姿になったということです。
日本最南端の高峰である宮之浦岳の山頂を極めることは永年の夢で、今回永田岳を併せて無事に登頂出来て感無量でした。特に永田岳で天候が急回復したのは幸運としか言いようがないことでした。
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屋久島 [3日]
宮之浦岳縦走(淀川登山口 黒味岳 宮之浦岳 縄文杉 白谷雲水峡)
利用交通機関:
車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
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