記録ID: 6926015
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
南アルプスの貴公子 甲斐駒ヶ岳 黒戸尾根を制す
2024年06月14日(金) 〜
2024年06月15日(土)


体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 15:14
- 距離
- 18.7km
- 登り
- 2,460m
- 下り
- 2,471m
コースタイム
1日目
- 山行
- 5:44
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 6:12
距離 7.8km
登り 1,720m
下り 132m
2日目
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:00
距離 10.9km
登り 739m
下り 2,339m
天候 | ◉両日とも晴れ☀️ ◉出発1週間前までは梅雨入りするか、怪しい天気予報 ◉雨なら中止も止むなしと思っていたので、上々の登山日和 【第1日目】 6/14(金) 晴 夕方 にわか雨 ◉出発時の気温 15°C ◉日中下界の気温は30°C超の真夏日 ◉山頂 夜 小屋の中15°Cぐらい 暖かい ◉夜半まで曇り空 星空は拝めず 【第2日目】 6/15(土) ◉昨晩の雨もあがり快晴の朝 ◉3時過ぎ小屋周辺は10°Cぐらい ◉歩き出すと直ぐに汗ばむ気温 ◉山頂付近は風もなく穏やかな天気 ◉下界はこの日も真夏日 ◉下山時の駐車場周辺の気温は35°C超の猛暑 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・中央道 小淵沢ICより約20分、又は須玉ICより約20分 ・約100台 無料 ・舗装された奥の駐車場と手前の未舗装の所に分かれている ・駐車場にはトイレ、売店がある ・登山口は奥のキャンプ場側に進む ・登山道以外にも渓谷の散策や川遊びを楽しむ人で賑わっていた |
コース状況/ 危険箇所等 |
🏔️甲斐駒ヶ岳黒戸尾根 ◼︎日本百名山、南アルプスの名峰「甲斐駒ヶ岳」に登る難コース、黒戸尾根登山コース ◼︎標高差約2200m 日本三大急登のひとつ ◼︎山頂までのコースタイムで約10時間、最低でも1泊するのが一般的 ◼︎登山道には石仏、鳥居、祠、鉾などが点在、甲斐駒ヶ岳開山200年以上の山岳信仰の歴史を感じさせる ※八ヶ岳ネイチャークルーズより参照 ⚫︎駐車場~刃渡り ・刃渡りまでは深い森の中を行く一般的な登山コース ・途中、笹の平分岐で横手方面から登ってくる道と合流 ・どちらかと言うと上りより疲れがピークに達する下りの方が辛いかも ⚫︎刃渡り~刀利天狗(とうりてんぐ) ・「刃渡り」というクサリ場だが、傾斜も緩やかで難しくない ・これまでの単調な登りのアクセントになる所 ・それよりもその後の刀利天狗に上がる梯子とロープが着いた岩場の方が大変 ・ここからは3点支持となりストックはしまおう ⚫︎ 刀利天狗~五合目 ・この間は黒戸山の北面の登山口あたりを境に緩やかに上って下る ・標高グラフで窪んでいる鞍部が五合目 ・五合目にはかつて山小屋が2つあったらしい ・ここから七丈小屋まであと1時間程だが、その後の険しい道程を控え疲れを癒すには良い場所 ⚫︎五合目~七丈小屋 ・七丈小屋のある七合目までは梯子とクサリが連続するほぼ垂直移動 ・最初の連続する梯子をクリアするとイワカガミの群落が現れ心を癒してくれる ・ホットするのも束の間、岩場に張り付く鎖を垂直に登りその後水平横移動、前半のハイライト ・ここを乗り越えると程なく七丈小屋だ ⚫︎七丈小屋~八合目 ・七丈第一小屋からダケカンバの林 ・ここを抜けた辺りが森林限界 ・さらにハイマツ帯を抜ければ八合目御来迎場に到着 ・花崗岩の白い山肌が印象的な甲斐駒ヶ岳の山頂部分が迫ってくる ・八合目には巨大な石碑がありご來迎場となっている ⚫︎八合目~山頂 ・八合目を過ぎたあたりから黒戸尾根の核心部とえる難易度の高いクサリ場が続く ・その後はザレた道を登り北沢峠からの登山コースを合流、山頂へと至る ・梯子やクサリ場が多いため高度を急激に上げることが三大急登といわれる所以 ・コース上には石仏、祠、鳥居、鉾・剣の類がいたるところで見られ、山全体が御神体であることを実感 ・一部残雪があるも登山道に雪はなく、アイゼン等は必要ない |
その他周辺情報 | ◾️七丈小屋 ・通年営業 ・第一小屋は12名ぐらい❓ 個室なし 【通常料金】平日、連休でない日曜日 1泊夕食+朝弁当:10,000円 1泊2食:10,500円 1泊夕食:9,000円 夕食17時 朝食5時30分 【繁忙日料金】+1,500円 【2024年 夏山期間繁忙日】毎週土曜日、7/14、8/11、9/15、9/22、10/13、11/3 ・テント場あり:小屋から5分程先 ・20張30名程度 ・料金:1000円 繁忙期:1500円 予約は不要 ・売店あり カップ麺など 食事なし ・小屋前の水道があり、宿泊者は自由に利用可能 ・お湯は500mlにつき200円で提供(ポットからセルフで給湯) ★夕食は情報通り非常に美味しい カレーライス、ハンバーグ、そうめん、サラダ しかもカレーライスはおかわり自由 💻甲斐駒ヶ岳七丈小屋へようこそHP https://www.kaikoma.info 📱公式Instagram https://www.instagram.com/kaikoma.kuroto?igsh=MTA0cnpwdmNmZmhzcQ== 💻やまたんネット予約 https://www.yamatan.net/hut/shichijogoya ◾️尾白川渓谷 https://www.hokuto-kanko.jp/guide/ojiragawa_valley ◾️白州観光尾白キャンプ場 https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p2_3173.html ◾️ 道の駅 こぶちさわ 延命の湯 https://www.spatio.jp/hotspring/ 料金 830円 営業時間10:00~22:00 ※尾白の湯が臨時休業(令和6年6月10日(月)~令和6年6月28日(金))のため、ICに近い延命の湯へ |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
「刀根天狗」に到着
出発から4時間
ここで少し腹ごしらえ🍜してパワーアップ
刀根天狗の標高2049m
出発の尾白の標高は770m
既にこの時点で標高差1300m近く登ってきたことになる
出発から4時間
ここで少し腹ごしらえ🍜してパワーアップ
刀根天狗の標高2049m
出発の尾白の標高は770m
既にこの時点で標高差1300m近く登ってきたことになる
今日はここで泊まらせていただきます
受付は12時頃から
第一小屋の1階中央付近のチャイムを鳴らすと小屋の方が出て来られる
説明を聞いて手続きは右手の階段を上がって2階の談話室で
第一小屋の寝室はもう一段上にある
受付は12時頃から
第一小屋の1階中央付近のチャイムを鳴らすと小屋の方が出て来られる
説明を聞いて手続きは右手の階段を上がって2階の談話室で
第一小屋の寝室はもう一段上にある
第一小屋の寝室は一人畳1.5畳分ぐらいでしょうか
枕付きのマットレスに毛布が2枚
両側の2/3ぐらいがシートで仕切られている
上部に板が敷いてあり、ザックなどが置ける
寝相の悪い方は枕を持参
枕付きのマットレスに毛布が2枚
両側の2/3ぐらいがシートで仕切られている
上部に板が敷いてあり、ザックなどが置ける
寝相の悪い方は枕を持参
装備
個人装備 |
ザック
ザックカバー
靴
ストック
グローブ
雨具
タオル
帽子
長袖シャツ
ズボン
タイツ
靴下
ソフトシェル
防寒着
サポータ
着替え
昼ご飯
行動食
非常食
飲料(水 お茶 ポカリ)
計画書
地図
コンパス
筆記用具
携帯
時計
カメラ(予備バッテリー)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
クマ鈴
ヘッドランプ
ツェルト
|
---|
感想
◉今回は南アルプスの貴公子と言われる甲斐駒ヶ岳へ
◉無謀にも日本三代急登に数えられる黒戸尾根に挑戦
◉決して日本百名山を目指している訳ではないが、甲斐駒ヶ岳へは是非登ってみたいと常々思っていた
◉甲斐駒ヶ岳へ登るなら黒戸尾根をとも
◉しかし、技術的なことよりも体力面が心配
◉当然、日帰りなんかは論外(実際には日帰りする人の方が多いかも)
◉小屋よりもテン泊の方がいいが、重い荷物を背負って急登を上がるのキツい
◉残る選択肢は小屋泊、山頂へは小屋に荷物をデポして更に身軽になってアタックすることに
◉何より小屋泊の特権はご来光が拝め、ガスが上がってくる前の清々しい時間帯に登頂できることだ
◉この日は天候にも恵まれ、軽い荷物で体力も奪われず、標準時間で快適に歩くことができた
◉行程の前半は変化の少ない道だが、五合目以降は三代急登と言われる黒戸尾根らしいアクティブな登山を楽しむことができた
◉八合目からの御来光、山頂からは360度の絶景展望、富士山とオベリスクを借景にした烏帽子岩の二本剣、どれも素晴らしい光景ばかり
◉いろんな動植物にも会えた
◉出発直後のリス🐿️、森林限界を超えたあたりでのライチョウ、ホシガラスとの対面
◉下山時にはモグラの赤ちゃん、大きなアオダイショウも
◉小屋周辺ではコイワカガミの群落にも癒された
◉大変素晴らしい登山となった
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