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Yamareco

記録ID: 704341
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

初踏破!南アルプス南部【悪沢岳〜赤石岳〜聖岳〜茶臼岳】

2015年08月19日(水) 〜 2015年08月22日(土)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
52:05
距離
52.3km
登り
5,197m
下り
5,371m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:08
休憩
0:49
合計
6:57
9:59
9
10:08
10:09
130
12:19
12:27
60
13:27
14:00
40
清水平
14:40
14:40
22
15:02
15:07
64
16:11
16:13
43
16:56
2日目
山行
8:49
休憩
2:09
合計
10:58
4:52
44
5:36
5:37
83
千枚岳
7:00
7:15
55
悪沢岳(荒川東岳)
8:10
8:40
10
中岳
8:50
8:50
65
前岳
9:55
10:40
30
荒川小屋
11:10
11:10
89
大聖寺平
12:39
12:40
30
小赤石岳
13:10
13:30
3
赤石岳
13:33
13:50
38
赤石岳避難小屋
14:28
14:28
42
コル
15:10
15:10
40
百間平
15:50
百間洞山の家
3日目
山行
7:12
休憩
0:51
合計
8:03
6:20
75
百間洞山の家
7:35
7:35
117
中盛丸山
9:32
9:45
3
兎岳
9:48
10:25
37
兎岳避難小屋
11:02
11:02
81
コル
12:23
12:24
99
聖岳(前聖岳)
14:03
14:03
20
薊畑
14:23
聖平小屋
4日目
山行
8:25
休憩
2:32
合計
10:57
6:15
85
聖平小屋
7:40
7:40
30
南岳
8:10
8:10
40
上河内岳の肩
8:50
8:50
73
奇岩竹内門
10:03
10:08
30
茶臼岳
10:38
11:25
90
茶臼小屋
12:55
13:15
68
横窪沢小屋
14:23
14:36
50
ウソッコ沢小屋
15:26
15:26
24
ヤレヤレ峠
15:50
15:52
0
畑薙大吊橋(茶臼岳登山口)
15:30
16:35
15
ゲート
16:50
畑薙第一ダム堰堤駐車場
天候 8/19晴時々曇り、8/20曇り・小雨、8/21曇り→雨、8/22曇り→晴
過去天気図(気象庁) 2015年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
・新東名新静岡IC〜県道27, 189〜井川.県道60〜畑薙
・畑薙第一ダム臨時駐車場8:00発→椹島ロッジ9:10着 (東海フォレストバス) 
その他周辺情報 ・白樺荘(日帰り入浴510円)臨時駐車場から車で5分・浴場から茶臼岳が望める
・民宿ふるさと(田代集落)白樺荘から車で20分・鹿肉・猪肉ほか料理美味。温泉あり。
椹島ロッジ。高原のロッジという雰囲気。天気はまずまず。
2015年08月19日 09:08撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 9:08
椹島ロッジ。高原のロッジという雰囲気。天気はまずまず。
登山口のある滝見橋が見えてきた。
2015年08月19日 10:07撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 10:07
登山口のある滝見橋が見えてきた。
千枚だけへの登山口。ここから千枚小屋まで尾根道を行く。
2015年08月19日 10:09撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 10:09
千枚だけへの登山口。ここから千枚小屋まで尾根道を行く。
登山口からすぐの滝。
2015年08月19日 10:09撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 10:09
登山口からすぐの滝。
最初は尾根筋に出るまで急登が続く。
2015年08月19日 10:27撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 10:27
最初は尾根筋に出るまで急登が続く。
何ダケ?この道筋では様々なきのこを目にした。
2015年08月19日 10:28撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 10:28
何ダケ?この道筋では様々なきのこを目にした。
鉄塔横まで来ると、きつい登りに一段落。
2015年08月19日 10:56撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 10:56
鉄塔横まで来ると、きつい登りに一段落。
しばらくすると、正面に荒川岳が一瞬見えた!この道筋は基本的に樹林の中を進み、この後「見晴台」まで眺望はない。
2015年08月19日 11:21撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 11:21
しばらくすると、正面に荒川岳が一瞬見えた!この道筋は基本的に樹林の中を進み、この後「見晴台」まで眺望はない。
マイタケのような形なのだが…食べられるのか?それとも毒?
2015年08月19日 12:00撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 12:00
マイタケのような形なのだが…食べられるのか?それとも毒?
今度は黄色いやつ。
2015年08月19日 13:18撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 13:18
今度は黄色いやつ。
清水平到着。ここまで登り始めて3時間半。昼食にする。
2015年08月19日 14:01撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/19 14:01
清水平到着。ここまで登り始めて3時間半。昼食にする。
貴重な水場である。この後千枚小屋まで水場はなし。
2015年08月19日 14:01撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 14:01
貴重な水場である。この後千枚小屋まで水場はなし。
2015年08月19日 14:38撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 14:38
見晴台に到着。やっと眺望が開けた!
2015年08月19日 14:51撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 14:51
見晴台に到着。やっと眺望が開けた!
左に赤石岳の頂上、右に荒川三山が見渡せる。気持ちの良い場所。
2015年08月19日 14:53撮影
1
8/19 14:53
左に赤石岳の頂上、右に荒川三山が見渡せる。気持ちの良い場所。
赤石岳と荒川岳の鞍部に、荒川小屋が見えた。あすはあそこを通っていく。
2015年08月19日 15:00撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/19 15:00
赤石岳と荒川岳の鞍部に、荒川小屋が見えた。あすはあそこを通っていく。
道がきれいに整っているなと感じていたら、この辺りは昔、木を伐り出して木馬(きんま、木を橇状に組んだもの)を通していた道だったとのこと。
2015年08月19日 15:28撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 15:28
道がきれいに整っているなと感じていたら、この辺りは昔、木を伐り出して木馬(きんま、木を橇状に組んだもの)を通していた道だったとのこと。
樹林から目指す千枚小屋がのぞいていた。
2015年08月19日 15:48撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 15:48
樹林から目指す千枚小屋がのぞいていた。
2015年08月19日 15:48撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 15:48
ここにもきのこ。大きい方は手の平以上の大きさ。
2015年08月19日 16:04撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 16:04
ここにもきのこ。大きい方は手の平以上の大きさ。
駒鳥池。大木が横たわっている辺りが池。立ち寄らずに通過。
2015年08月19日 16:11撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 16:11
駒鳥池。大木が横たわっている辺りが池。立ち寄らずに通過。
千枚小屋に近づくとお花畑。それにしてもトリカブトが多い。
2015年08月19日 16:48撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/19 16:48
千枚小屋に近づくとお花畑。それにしてもトリカブトが多い。
千枚小屋に到着。標高2600m余り。1500m登ってきた。
2015年08月19日 16:58撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2
8/19 16:58
千枚小屋に到着。標高2600m余り。1500m登ってきた。
到着すると、正面に富士山が姿を見せていた!ここは富士山を望む好立地。
2015年08月19日 16:58撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/19 16:58
到着すると、正面に富士山が姿を見せていた!ここは富士山を望む好立地。
左に富士、右には大井川の峡谷をはさんで笊ヶ岳が見渡せる。この後雲の中に没してしまった。一瞬のことだった。
2015年08月19日 18:08撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/19 18:08
左に富士、右には大井川の峡谷をはさんで笊ヶ岳が見渡せる。この後雲の中に没してしまった。一瞬のことだった。
千枚小屋の中。収容100人、この日はかなり余裕があり、ゆったり使わせてもらった。
2015年08月19日 18:28撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2
8/19 18:28
千枚小屋の中。収容100人、この日はかなり余裕があり、ゆったり使わせてもらった。
2日目、朝5時前。気温は15℃とそれほど寒くはない。出発時は小雨・霧。
2015年08月20日 04:52撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 4:52
2日目、朝5時前。気温は15℃とそれほど寒くはない。出発時は小雨・霧。
30分ほどでまず千枚岳着。
2015年08月20日 05:36撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2
8/20 5:36
30分ほどでまず千枚岳着。
主峰・悪沢岳(荒川東岳)は雲の中。
2015年08月20日 05:37撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 5:37
主峰・悪沢岳(荒川東岳)は雲の中。
近づくと少し霧が晴れてきた。
2015年08月20日 06:28撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/20 6:28
近づくと少し霧が晴れてきた。
千枚小屋から2時間弱で、悪沢岳(荒川東岳)に到着!しかし眺望は残念ながら全く効かない。
2015年08月20日 07:13撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2
8/20 7:13
千枚小屋から2時間弱で、悪沢岳(荒川東岳)に到着!しかし眺望は残念ながら全く効かない。
見えたのは、隣の荒川中岳のみ。近そうに見えたのだが、実際には一度ものすごく下って登り返すため、1時間はかかる。
2015年08月20日 07:07撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 7:07
見えたのは、隣の荒川中岳のみ。近そうに見えたのだが、実際には一度ものすごく下って登り返すため、1時間はかかる。
中岳へ向かう急坂を下っていると、目の前をライチョウが横ぎっていった。目の上が赤いのでオスか。
2015年08月20日 07:31撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2
8/20 7:31
中岳へ向かう急坂を下っていると、目の前をライチョウが横ぎっていった。目の上が赤いのでオスか。
その近くを見るとメスと子供が食事をしていた。数えてみると全部で5羽いた。ライチョウの家族の朝食だった。
2015年08月20日 07:32撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/20 7:32
その近くを見るとメスと子供が食事をしていた。数えてみると全部で5羽いた。ライチョウの家族の朝食だった。
コルまで下りきると、中岳がだいぶ近くに迫ってきた。
2015年08月20日 07:56撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 7:56
コルまで下りきると、中岳がだいぶ近くに迫ってきた。
中岳着。風雨が強まってきた。当然眺望なし。かなり寒さを感じ手がかじかんできたので、早々に中岳避難小屋に入る。避難小屋があって助かった…。
2015年08月20日 08:40撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 8:40
中岳着。風雨が強まってきた。当然眺望なし。かなり寒さを感じ手がかじかんできたので、早々に中岳避難小屋に入る。避難小屋があって助かった…。
他に歩いていた人たちは早々に荒川小屋方向へ下りて行ったが、前岳に立ち寄った。やはり"荒川三山"だから、と思ったのだが、誰もいなかった…。
2015年08月20日 08:51撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 8:51
他に歩いていた人たちは早々に荒川小屋方向へ下りて行ったが、前岳に立ち寄った。やはり"荒川三山"だから、と思ったのだが、誰もいなかった…。
荒川岳から荒川小屋への道すがら、お花畑が広々と広がる。稜線を下りると、風は不思議なほど弱まる。
2015年08月20日 09:14撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 9:14
荒川岳から荒川小屋への道すがら、お花畑が広々と広がる。稜線を下りると、風は不思議なほど弱まる。
お花畑で再びライチョウに出会った。
2015年08月20日 09:16撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
3
8/20 9:16
お花畑で再びライチョウに出会った。
少しも逃げることなく、こちらを見ていた。
2015年08月20日 09:17撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2
8/20 9:17
少しも逃げることなく、こちらを見ていた。
こちらもしばらく足を止めて見つめていた。
2015年08月20日 09:18撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
3
8/20 9:18
こちらもしばらく足を止めて見つめていた。
2015年08月20日 09:24撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 9:24
昨日見えた荒川小屋まで来た。赤石岳の方は雲の中にある。
2015年08月20日 09:51撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 9:51
昨日見えた荒川小屋まで来た。赤石岳の方は雲の中にある。
荒川小屋で一息入れる。早朝出発であれば、椹島からここまで1日で来れるかとも考えていたが、距離が長い上に一日で2000m登ることを考えると、現実的でない気がした。
2015年08月20日 09:56撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/20 9:56
荒川小屋で一息入れる。早朝出発であれば、椹島からここまで1日で来れるかとも考えていたが、距離が長い上に一日で2000m登ることを考えると、現実的でない気がした。
千枚小屋を発って振り返ると、荒川三山が悪沢岳(東岳)含めて一瞬仰ぐことができた。
2015年08月20日 10:47撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/20 10:47
千枚小屋を発って振り返ると、荒川三山が悪沢岳(東岳)含めて一瞬仰ぐことができた。
前方にそびえる山。まさかあの頂上に登るのではなくて鞍部を通っていくんだよなと思って地図を調べると、あの上まで上がらなければならない(小赤石岳だった)。見ている分には素晴らしいのだが…。
2015年08月20日 11:00撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 11:00
前方にそびえる山。まさかあの頂上に登るのではなくて鞍部を通っていくんだよなと思って地図を調べると、あの上まで上がらなければならない(小赤石岳だった)。見ている分には素晴らしいのだが…。
大聖寺平。広々とした場所。ここから小赤石岳まできつい…。
2015年08月20日 11:11撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 11:11
大聖寺平。広々とした場所。ここから小赤石岳まできつい…。
小赤石岳。眺望良しとあるが、何も見えず。頂上はことごとく雲の中のようだ。
2015年08月20日 12:39撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 12:39
小赤石岳。眺望良しとあるが、何も見えず。頂上はことごとく雲の中のようだ。
赤石岳頂上へ向かう最後の登り。強烈な西風(右から左)が吹いていたのだが、稜線を境にして雲がくっきりと湧き出ている。印象的な光景だった。
2015年08月20日 12:44撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/20 12:44
赤石岳頂上へ向かう最後の登り。強烈な西風(右から左)が吹いていたのだが、稜線を境にして雲がくっきりと湧き出ている。印象的な光景だった。
やっと赤石岳に到着!千枚小屋を出て8時間。
2015年08月20日 13:10撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2
8/20 13:10
やっと赤石岳に到着!千枚小屋を出て8時間。
赤石岳では西側の山々が見渡せた。奥は中央アルプスの山々。東側は雲のため一切見えず。晴れていればなぁ…。
2015年08月20日 13:12撮影
8/20 13:12
赤石岳では西側の山々が見渡せた。奥は中央アルプスの山々。東側は雲のため一切見えず。晴れていればなぁ…。
西に中央アルプスがでんと居座る。
2015年08月20日 13:14撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2
8/20 13:14
西に中央アルプスがでんと居座る。
北方は、雲が微妙にかかるが南アルプスの山々が見えた。手前に登ってきた荒川三山。奥に見えるのは左から、仙丈ヶ岳、塩見岳の頭、その隣わずかに甲斐駒ヶ岳、その右は北岳・間ノ岳・農鳥岳の白根三山。感動的。
2015年08月20日 13:14撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/20 13:14
北方は、雲が微妙にかかるが南アルプスの山々が見えた。手前に登ってきた荒川三山。奥に見えるのは左から、仙丈ヶ岳、塩見岳の頭、その隣わずかに甲斐駒ヶ岳、その右は北岳・間ノ岳・農鳥岳の白根三山。感動的。
仙丈ヶ岳。山容がかなり大きいと感じる。
2015年08月20日 13:30撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/20 13:30
仙丈ヶ岳。山容がかなり大きいと感じる。
南を見ると、あす進む聖岳とそれに連なる山々が望めた。
2015年08月20日 13:24撮影
1
8/20 13:24
南を見ると、あす進む聖岳とそれに連なる山々が望めた。
南アルプス南部の主峰まで来たので、記念に。
2015年08月20日 13:26撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2
8/20 13:26
南アルプス南部の主峰まで来たので、記念に。
寒いので赤石岳避難小屋に。夏はご夫婦の管理人さん常駐。一息入れた。ここで泊まろうかとも思ったが、先を急いだ。
2015年08月20日 13:50撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/20 13:50
寒いので赤石岳避難小屋に。夏はご夫婦の管理人さん常駐。一息入れた。ここで泊まろうかとも思ったが、先を急いだ。
赤石岳から下る時、それまで見えなかった富士山が姿を現した。
2015年08月20日 13:58撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/20 13:58
赤石岳から下る時、それまで見えなかった富士山が姿を現した。
やはり富士はいい。傘を被っているから、あすも天気悪そうだが。
2015年08月20日 13:58撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
2
8/20 13:58
やはり富士はいい。傘を被っているから、あすも天気悪そうだが。
聖岳の谷にはよく見ると、雪が残っているようだ。
2015年08月20日 14:14撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 14:14
聖岳の谷にはよく見ると、雪が残っているようだ。
赤石岳からの下りは、急なザレ道。一気に下る。
2015年08月20日 14:28撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 14:28
赤石岳からの下りは、急なザレ道。一気に下る。
広々とした百間平まで来て振り返ると、赤石岳の全貌がよくわかる。どっしりとした山容、赤みがかった岩肌。赤石岳が南アルプス南部の主峰であるというのがうなずける。
2015年08月20日 15:01撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/20 15:01
広々とした百間平まで来て振り返ると、赤石岳の全貌がよくわかる。どっしりとした山容、赤みがかった岩肌。赤石岳が南アルプス南部の主峰であるというのがうなずける。
百間平にて、左から聖岳、兎岳、中盛丸山、大沢岳。アップ&ダウンが激しくて、あすは大変そうだ。
2015年08月20日 15:14撮影
8/20 15:14
百間平にて、左から聖岳、兎岳、中盛丸山、大沢岳。アップ&ダウンが激しくて、あすは大変そうだ。
百間洞山の家が見えてきた。百間平の肩から見下ろせるのだが、下り道がきつくてなかなかたどり着けない。
2015年08月20日 15:46撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 15:46
百間洞山の家が見えてきた。百間平の肩から見下ろせるのだが、下り道がきつくてなかなかたどり着けない。
4時10分前になんとか到着。午後4時を過ぎると夕食が頼めなくなるのだ。
2015年08月20日 15:50撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/20 15:50
4時10分前になんとか到着。午後4時を過ぎると夕食が頼めなくなるのだ。
名物のとんかつ!こんな深い山の中で、とんかつを食べられるとは思わなかった。美味なり。
2015年08月20日 17:07撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
4
8/20 17:07
名物のとんかつ!こんな深い山の中で、とんかつを食べられるとは思わなかった。美味なり。
3日目の朝。聖岳の下半分は見えていたのだが…。
2015年08月21日 06:22撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/21 6:22
3日目の朝。聖岳の下半分は見えていたのだが…。
歩き出してしばらくすると、ガスの中に入ってしまった。足元を見ながら時々現れるお花畑を楽しみに歩くしかない。
2015年08月21日 06:59撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/21 6:59
歩き出してしばらくすると、ガスの中に入ってしまった。足元を見ながら時々現れるお花畑を楽しみに歩くしかない。
大沢岳との分岐。大沢岳はパス。
2015年08月21日 07:16撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/21 7:16
大沢岳との分岐。大沢岳はパス。
まず本日1つ目のピーク・中盛丸山。何も見えん。少し雨が降り、風も強い。
2015年08月21日 07:35撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/21 7:35
まず本日1つ目のピーク・中盛丸山。何も見えん。少し雨が降り、風も強い。
2015年08月21日 08:00撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/21 8:00
稜線の風は強いのだが、ほんの少し下ると森林限界が高いため樹林があって、その中を通る間は風が嘘のように止まるから、不思議だ。
2015年08月21日 08:21撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/21 8:21
稜線の風は強いのだが、ほんの少し下ると森林限界が高いため樹林があって、その中を通る間は風が嘘のように止まるから、不思議だ。
小兎岳。兎岳は近いと思ったが…。
2015年08月21日 08:43撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/21 8:43
小兎岳。兎岳は近いと思ったが…。
小兎を下ったら、目の前にどーんと兎岳が控えていた。さすがは親(?)うさぎ。ここからが予想以上に長かった。
2015年08月21日 09:03撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/21 9:03
小兎を下ったら、目の前にどーんと兎岳が控えていた。さすがは親(?)うさぎ。ここからが予想以上に長かった。
ガスで遠くの見通しが効かなかったため、兎岳のピークには3度だまされた。登りきったと思ったら、その先に次が見えての連続。これで本日2つめのピーク。
2015年08月21日 09:32撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/21 9:32
ガスで遠くの見通しが効かなかったため、兎岳のピークには3度だまされた。登りきったと思ったら、その先に次が見えての連続。これで本日2つめのピーク。
頂上から兎岳避難小屋の屋根が見えた。
2015年08月21日 09:46撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/21 9:46
頂上から兎岳避難小屋の屋根が見えた。
ここは無人小屋で、まさに避難小屋という風情。
2015年08月21日 09:48撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/21 9:48
ここは無人小屋で、まさに避難小屋という風情。
8人も入れば満杯だろう。水場・トイレはなし。昼食を取ってしばらくゆっくりしてしまった。
2015年08月21日 10:26撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/21 10:26
8人も入れば満杯だろう。水場・トイレはなし。昼食を取ってしばらくゆっくりしてしまった。
聖兎のコルで出会った学生たち。兎岳避難小屋に泊まるそうだ。
2015年08月21日 11:02撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/21 11:02
聖兎のコルで出会った学生たち。兎岳避難小屋に泊まるそうだ。
コルから登りに差しかかると、赤い岩が続く。場所は違うのだが、「赤石」と呼ぶにふさわしい。
2015年08月21日 11:06撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/21 11:06
コルから登りに差しかかると、赤い岩が続く。場所は違うのだが、「赤石」と呼ぶにふさわしい。
聖岳への急坂を登りきると、三たび、ライチョウに出会った。雨脚が少し強まる中、一羽だけで餌をついばんでいた。
2015年08月21日 12:13撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/21 12:13
聖岳への急坂を登りきると、三たび、ライチョウに出会った。雨脚が少し強まる中、一羽だけで餌をついばんでいた。
ようやく聖岳頂上に到着!
2015年08月21日 12:23撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/21 12:23
ようやく聖岳頂上に到着!
目標とした3000m以上3峰を踏破。が、到着直後に雨が横殴りの本降りとなった。感激に浸る間もなく、すぐに下山開始。
2015年08月21日 12:24撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/21 12:24
目標とした3000m以上3峰を踏破。が、到着直後に雨が横殴りの本降りとなった。感激に浸る間もなく、すぐに下山開始。
30分ほどずぶ濡れになってザレ場を下り、やっと稜線から離れて樹林帯に入った。ここが3000m近い場所かと思うほどの美しい林に心惹かれて、雨は降っていたがしばらく佇んでいた。
2015年08月21日 13:27撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/21 13:27
30分ほどずぶ濡れになってザレ場を下り、やっと稜線から離れて樹林帯に入った。ここが3000m近い場所かと思うほどの美しい林に心惹かれて、雨は降っていたがしばらく佇んでいた。
2015年08月21日 13:57撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/21 13:57
薊畑の分岐まで来た。あと少しで小屋。
2015年08月21日 14:03撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/21 14:03
薊畑の分岐まで来た。あと少しで小屋。
聖平小屋に到着。靴の中まで水浸しになっていた。登山口から登ってきた人たち、茶臼岳方面から来た人たちで結構混んでいた。
2015年08月21日 14:24撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/21 14:24
聖平小屋に到着。靴の中まで水浸しになっていた。登山口から登ってきた人たち、茶臼岳方面から来た人たちで結構混んでいた。
4日目の朝、6時に雲が切れて晴れ間が広がった。迷ったが、茶臼岳に向かうことにした。
2015年08月22日 06:18撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 6:18
4日目の朝、6時に雲が切れて晴れ間が広がった。迷ったが、茶臼岳に向かうことにした。
晴れも間もなく、1時間余で南岳に着いた頃には、ガスの中。
2015年08月22日 07:40撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 7:40
晴れも間もなく、1時間余で南岳に着いた頃には、ガスの中。
またしても足元の花を楽しみに歩くしかない。
2015年08月22日 07:43撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 7:43
またしても足元の花を楽しみに歩くしかない。
上河内岳。360°の視界があり眺望抜群と聞いていたが、このガスの中では意味がない。
2015年08月22日 08:09撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 8:09
上河内岳。360°の視界があり眺望抜群と聞いていたが、このガスの中では意味がない。
上河内岳の肩(上河内岳への分岐点)。先に進むことにしたが、ここでなぜか道を間違え、踏み跡をたどって谷の方へ下りてしまった。
2015年08月22日 08:11撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 8:11
上河内岳の肩(上河内岳への分岐点)。先に進むことにしたが、ここでなぜか道を間違え、踏み跡をたどって谷の方へ下りてしまった。
谷の方へは何筋かの踏み跡があったが、どれも途中で消えてしまっていた。道を間違えたことに気付き、分岐まで登り返した。
2015年08月22日 08:33撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 8:33
谷の方へは何筋かの踏み跡があったが、どれも途中で消えてしまっていた。道を間違えたことに気付き、分岐まで登り返した。
正しい道は尾根を行く道。石が脇によけられ、はっきりわかるようになっていたのに…。
2015年08月22日 08:33撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/22 8:33
正しい道は尾根を行く道。石が脇によけられ、はっきりわかるようになっていたのに…。
奇岩竹内門。竹内門とは不思議な名前だ。どんな意味があるのか?この辺りは風が非常に強く、凍えそうな感じがした。
2015年08月22日 08:50撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/22 8:50
奇岩竹内門。竹内門とは不思議な名前だ。どんな意味があるのか?この辺りは風が非常に強く、凍えそうな感じがした。
繰り返しになるが、稜線から少し下ると樹林帯があり、不思議なほど風がない。先を急ぐ必要がなければ、のんびりしていたい場所。
2015年08月22日 08:58撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 8:58
繰り返しになるが、稜線から少し下ると樹林帯があり、不思議なほど風がない。先を急ぐ必要がなければ、のんびりしていたい場所。
稜線に戻ると再び強烈な風。茶臼岳までもう少し。
2015年08月22日 09:42撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 9:42
稜線に戻ると再び強烈な風。茶臼岳までもう少し。
茶臼岳到着。強烈な風で誰もいなかったが、しばらくしたら女性二人組が逆方向から来たので驚いた。光岳からだという。
2015年08月22日 10:04撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/22 10:04
茶臼岳到着。強烈な風で誰もいなかったが、しばらくしたら女性二人組が逆方向から来たので驚いた。光岳からだという。
茶臼岳下の分岐を、茶臼小屋に下る。これで南アルプスの主稜線とお別れだ。
2015年08月22日 09:42撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/22 9:42
茶臼岳下の分岐を、茶臼小屋に下る。これで南アルプスの主稜線とお別れだ。
茶臼小屋。
2015年08月22日 10:39撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/22 10:39
茶臼小屋。
コーヒーを頼んで、持参の昼食を食べさせてもらった。感謝。あとは下山だ。
2015年08月22日 11:25撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/22 11:25
コーヒーを頼んで、持参の昼食を食べさせてもらった。感謝。あとは下山だ。
「水呑場」。山と高原地図には"涸れている"と書かれているが、つつましく水は流れていた。喉を潤す。
2015年08月22日 12:12撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 12:12
「水呑場」。山と高原地図には"涸れている"と書かれているが、つつましく水は流れていた。喉を潤す。
横窪沢小屋まで下りると、日が差してきた。
2015年08月22日 12:54撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 12:54
横窪沢小屋まで下りると、日が差してきた。
夏らしい空をやっと見た気がする…。
2015年08月22日 12:55撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 12:55
夏らしい空をやっと見た気がする…。
庭先で休憩。管理人さん以外誰もいない、真昼の静寂。一期一会、いい言葉だ。
2015年08月22日 13:14撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/22 13:14
庭先で休憩。管理人さん以外誰もいない、真昼の静寂。一期一会、いい言葉だ。
少しだけ登り返して、横窪峠。白く輝いている所に横窪沢小屋がある。
2015年08月22日 13:24撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 13:24
少しだけ登り返して、横窪峠。白く輝いている所に横窪沢小屋がある。
この峠から茶臼岳が望める。頂上にはまだ雲がかかっていた。あんな所から下りてきたのか。主稜線が見えるのは、ここが最後。
2015年08月22日 13:26撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 13:26
この峠から茶臼岳が望める。頂上にはまだ雲がかかっていた。あんな所から下りてきたのか。主稜線が見えるのは、ここが最後。
その先はウソッコ沢小屋までつづらおりの急坂が続く。登るのも大変だが、下りもまた同じ。
2015年08月22日 13:56撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 13:56
その先はウソッコ沢小屋までつづらおりの急坂が続く。登るのも大変だが、下りもまた同じ。
不思議な木を見つけた。女性が前向きになって耕しているように見えたのだが…。
2015年08月22日 14:07撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 14:07
不思議な木を見つけた。女性が前向きになって耕しているように見えたのだが…。
ここは斜度60°はあっただろう。この涸沢を下るように、脇につづらおりの道が続く。もう汗びっしょり。
2015年08月22日 14:08撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 14:08
ここは斜度60°はあっただろう。この涸沢を下るように、脇につづらおりの道が続く。もう汗びっしょり。
急坂を下りきると、沢沿いの道となる。風が少し涼やかになる。
2015年08月22日 14:14撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 14:14
急坂を下りきると、沢沿いの道となる。風が少し涼やかになる。
崖沿いに道がないため、はしご。
2015年08月22日 14:16撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 14:16
崖沿いに道がないため、はしご。
一つ目の吊橋を渡る。
2015年08月22日 14:20撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 14:20
一つ目の吊橋を渡る。
左には水量たっぷりの滝。
2015年08月22日 14:20撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 14:20
左には水量たっぷりの滝。
足下を覗くと、スリリング!
2015年08月22日 14:20撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 14:20
足下を覗くと、スリリング!
吊橋を過ぎて間もなく、ウソッコ沢小屋に着く。
2015年08月22日 14:23撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 14:23
吊橋を過ぎて間もなく、ウソッコ沢小屋に着く。
昔ながらの小屋という趣き。誰もいなかった、無人小屋なのか?でも入口は開いていたので、誰かが戸締りに来ているのかもしれない。水場・トイレあり。
2015年08月22日 14:24撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 14:24
昔ながらの小屋という趣き。誰もいなかった、無人小屋なのか?でも入口は開いていたので、誰かが戸締りに来ているのかもしれない。水場・トイレあり。
入口に、大鍋や網などが懸けられているのに魅かれる。木の丸いものは何なのだ?(鍋敷きか?)
2015年08月22日 14:36撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
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8/22 14:36
入口に、大鍋や網などが懸けられているのに魅かれる。木の丸いものは何なのだ?(鍋敷きか?)
三つ目の吊橋。もう一つ吊橋を越えると、沢沿いに歩く。
2015年08月22日 14:54撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 14:54
三つ目の吊橋。もう一つ吊橋を越えると、沢沿いに歩く。
沢沿いに歩いていたのに、沢から離れて高度を上げ、山を一つ巻くような形で再び山中に入る。いい加減げんなりしていると、その先に出口のように明るくなった場所が見えてきた。
2015年08月22日 15:24撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 15:24
沢沿いに歩いていたのに、沢から離れて高度を上げ、山を一つ巻くような形で再び山中に入る。いい加減げんなりしていると、その先に出口のように明るくなった場所が見えてきた。
その出口にあたる所が、その名も「ヤレヤレ峠」。
2015年08月22日 15:26撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 15:26
その出口にあたる所が、その名も「ヤレヤレ峠」。
しかしまだ終わらないのだ。再度トラバース道を行く。途中に崩壊地あり。
2015年08月22日 15:31撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 15:31
しかしまだ終わらないのだ。再度トラバース道を行く。途中に崩壊地あり。
下山口の畑薙大吊橋まで来た。
2015年08月22日 15:46撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 15:46
下山口の畑薙大吊橋まで来た。
川面を通る風が心地よい。稜線の烈風は嘘のようだ。
2015年08月22日 15:47撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 15:47
川面を通る風が心地よい。稜線の烈風は嘘のようだ。
無事に下山完了!
2015年08月22日 15:49撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
1
8/22 15:49
無事に下山完了!
あとは畑薙第一ダムまで4kmの歩き。茶臼小屋で予約しておけば、バスにも乗れる(一日2本で確か14時過ぎで終わり。)
2015年08月22日 15:51撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 15:51
あとは畑薙第一ダムまで4kmの歩き。茶臼小屋で予約しておけば、バスにも乗れる(一日2本で確か14時過ぎで終わり。)
この案内板にある山をずっと歩いてきたのかと思うと、感慨ひとしお(カモシカには会わなかったが)。
2015年08月22日 15:54撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 15:54
この案内板にある山をずっと歩いてきたのかと思うと、感慨ひとしお(カモシカには会わなかったが)。
林道のゲート。一般車はこの手前まで。
2015年08月22日 16:28撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 16:28
林道のゲート。一般車はこの手前まで。
堰堤が見えてきた。あと少し。
2015年08月22日 16:41撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 16:41
堰堤が見えてきた。あと少し。
帰路、堰堤から北を望むと、山の上の雲がなくなり、右の奥に赤石岳と思われる山が見えた(それとも聖岳?)。
2015年08月22日 17:06撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/22 17:06
帰路、堰堤から北を望むと、山の上の雲がなくなり、右の奥に赤石岳と思われる山が見えた(それとも聖岳?)。
下山後、田代集落にある民宿ふるさとに投宿した。白樺荘から車で20分。いい宿でした。
2015年08月23日 09:40撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/23 9:40
下山後、田代集落にある民宿ふるさとに投宿した。白樺荘から車で20分。いい宿でした。
思い出すのは赤石岳の姿。(再掲)
2015年08月20日 15:01撮影 by  COOLPIX S8200, NIKON
8/20 15:01
思い出すのは赤石岳の姿。(再掲)
撮影機器:

装備

個人装備
ヘッドランプ
1
予備電池
8
1/25,000地形図
山と高原地図
1
コンパス
1
笛&緊急身分証
1
筆記具
1
保険証
1
飲料
2
リットル
ティッシュ&トイレットペーパー
2+1
テーピングテープ中&細
各1
ファーストエイドキット
1
タオル&バンダナ&手拭
各1
携帯電話(スマートフォン)
1
計画書
1
レインコート上下
1
防寒着・夏用
1
ストック
1
コンロセット
1
時計
1
行動食
4
非常食
1
シャツ等着替え
3
備考 ・レインウェア、ザックカバーの重要性を深く認識。
・食料の携行量が多すぎた。小屋泊山行であれば減らすこと。

感想

南アルプス南部をまだ登ったことがなかったので、今夏は荒川岳・赤石岳を中心に登ろうと決めた。8/17(月)は雨だったため天候の回復を待ち、天気図を見ながら前線が静岡沖にあることを確認して念のため1日おいて、8/19に入山した。

【初日】
朝6時、大井川鉄道井川駅辺りでは雨が降っていて先行きが危ぶまれたが、畑薙第一ダムまで上がると雨が止んだ。東海フォレストのバスに乗って1時間、出発地の椹島ロッジは穏やかな晴れ。到着後いつもの癖で、腹ごしらえや準備運動で小一時間費やし、10:00出発となる。バスを降りて千枚岳方面に向かったのは10人弱だったと思うが、自分が最後だった。今日は千枚小屋までと決めたので、天気も安定しているしそれほど急ぐ必要はないかと、のんびりしていた。

滝見橋から尾根に取りつくまでは急登、それからはだらだらと登りが続く。林間を進み、ほとんど眺望はない。下山する人とは3人ほどしか会わなかった。清水平では、光岳から縦走し5日目という強者の女性と会い、食事しながらその様子を聞いた。
見晴台でようやく大きく眺望が得られて、赤石岳から荒川岳まで全てが目に入ったのが印象的だ。あんな山を巡っていくのかと。

千枚小屋に到着すると、雲の向こうに富士山が見えたが、そのうちに傘雲を帯びてきた。あすの天気は良くないのか。予想天気図を見ると、前線が日本列島にかかってきていた。
千枚小屋はシーズンを過ぎたのかそれほど混んでいなくて、ゆったりと使わせてもらった。

【2日目】
やはり朝から小雨。レインコートにザックカバーのいでたちで出発する。2時間ほどで、南部最高峰の悪沢岳(荒川東岳)に着いた。しかし雲がかかって赤石岳すら見えない。見えるのは西隣の中岳ぐらいで、その頂上の避難小屋が見える。割と近くに見えたが、二つの山の間には深いコルがあり、1時間はかかるという。下り始めると確かに急坂だ。途中でライチョウの親子5羽に出会った。

中岳では風雨が強くなり手袋はすでに浸水して寒さを感じたので、中岳避難小屋で軽食を摂り、しばし暖を取る。夏の間管理人さんが常駐しているようだ。こういう天候の日、避難小屋があるということは何よりもありがたい。

岩場の稜線は風が強烈だったのだが、南アルプスは北アルプスより緯度が低いため、稜線を少し下ると樹林帯がある。そこに入り込むと風は嘘のようにおさまる。
今回南アルプス南部を初めて歩いたが、稜線の烈風と樹林帯の穏やかさの大きな違いが交互にやってくるという経験をした。

赤石岳にとりかかると雲が少しだけなくなり、荒川三山の姿があらわになったが、特に中岳と悪沢岳の間はコルが深いため何とも険しい様子に見える。
それに対して赤石岳もごつごつして険しさはあるが、山の姿がどっしりとしていて、南部の主峰にふさわしいのはこちらかという気がした。見ていて飽きないのだ。
雨の中歩いたことと明朝もし晴れたらここからの景色は素晴らしいはずと思い、赤石岳避難小屋に泊まろうかとも考えたが、管理人さんにあすは聖岳まで行くと話したら、時間がまだあるから百間洞まで進んだ方が良いと勧められた。聖岳までは、今日のルートより距離は短いもののアップダウンが激しいからとのことだ。

何とか午後4時までに到着したが、百間平から見た赤石岳は、広々とした草原の中にその全貌が見えて素晴らしかった。時間があるなら、ここでのんびりしたかった。
百間洞山の家もそれほど混んでいなくて、同室の方とゆっくり話をした。だるまストーブが暖かく、濡れた衣類も乾いて心地よかった。

【3日目】
朝から曇天。歩きそのものを楽しむしかない。中盛丸山、兎岳、聖岳と3つのピークを越えていけばいいわけだ。兎岳避難小屋でのんびりくつろいだ。
ところが聖岳に到着した途端、横殴りの本格的な雨となり、急いで下山することになった。靴の中まで浸水したが、レインコートとザックカバーの大切さを身を持って感じた日だった。聖平小屋は各方面からの客でごった返していた。

【4日目】
天気は相変わらずと予想されたので、聖沢口への下山を考えていた。ところが出発直前にきれいに雲がなくなったので、しばし迷った。前日のような雨にはならないと小屋の人も話すので、もう少し足を延ばして茶臼岳まで行くことにした。
が、天気が良かったのは南岳への途中までで、雲の中へ入ってしまった。しかも稜線上は強烈な風。茶臼岳まで無事に行けたものの、ただただ歩いたという感じで、まさしくピークハントだった。
この日はむしろ、いろいろ変化に富んだ下山路を楽しんだかもしれない。
何にせよ、南アルプス南部の主要部を一通り巡れたことは良かった。

下山後、白樺湯に立ち寄りゆっくり入浴。このまま暑い下界に戻るのは気が引けたので、麓の田代集落にある民宿ふるさとに泊めてもらった。急にもかかわらず対応してもらって、大変助かった(客は自分のみ)。宿のご主人は猟をされているゆえ、食膳に鹿肉刺身、猪肉焼きが並んだが、大変美味だった。ご主人・おかみさんから猟の話、この辺りの山と林業の話、大無間山で遭難者を救助された話などをうかがった。
やはり折角その土地に入ったのであれば、その土地ならではの話を聞かないと勿体ない気がする。

今回もいろいろな人に会って話を聞いた。
千枚小屋でクマ遭遇話を聞かせてくれた自分より年上の女性の方とは3日間同じルートを歩いたのだが、毎日早発早着でかつ経過時間が自分と同じか短い。荷は多少軽かったようだが、それにしてもなぜそんなに早く歩けるのかと尋ねたところ、特別なことは何もしていない、ただ一歩一歩歩いているだけですよと答えた。
百間洞で同室の方からは、山行の備えについての考えを聞いた。すでに定年を迎えたこの方は、トレーニングとしてザックにペットボトル1リットル×23本を入れて雲取山に年に数回行くとのこと。
聖平小屋で一緒だった方たちは40年来山登りを続けている方々だったが、昔の南アルプスは交通事情が悪かったため、10日以上かけて歩くような山域だったのだという話をしてくれた。

今回天候に恵まれず、余分に持ち込んだ食料などで荷物が重い状態で、風雨に晒されて一人で歩く中で、自分はなぜこんなことをしているのか?と感じることもあったのだが、こうした方々が少し前に同じ道を通っていったのだということを考える時、険しくてもそこに道がある限り自分も歩いていけるはずだし、自分は彼らにある意味で導かれてついていっているのだなという気持ちになった。長年山を歩いている人たちからすれば、当たり前のことなのかもしれないが。
それ以外にも、一人でテン泊縦走している女性や、道なき道を登ってきたトレイルランナー2人組がいたりと、驚かされることが多かった。とても真似はできないが、こうした人たちの姿を見ると、自分の中にない何か、勇気のようなものをもらった気がするのである。その意味でも、印象深い山行となった。

(了)

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コメント

お疲れ様でした♫
4日間も山に入っていたのが羨ましいです!
天候はあまり良くなかったようですが
周りの山々は見えたんですよね、
私が昨年のこの時期に山に行った時は近くの山も見えなかったので
今回のichi11さんの山行はいい方だと思います(^_^)

そして私は南アルプスの南部にも興味があり
ガイドブックなどを何回も見ているんですが
やはり奥深いので、なかなか実行出来ず(^_^;)
千枚小屋にも泊まってみたいです〜
いつか行ける日のために、お気に入りに追加したいと思います🎶
2015/8/27 20:17
Re: お疲れ様でした♫
早々にコメントをいただき、ありがとうございました。
いつも励みになっています
憧れの山域だっただけに、天候が良ければなお良かったですが、こればかりは仕方ありませんね。
荒川岳、赤石岳どちらも良かったですが、荒川岳(荒川三山)は三つのピークの様子のためより雄々しい感じ。赤石岳も岩肌ごつごつで荒々しいですが、どっしりとした構えがあって、個人的には赤石岳が気に入りました。特に、赤石岳の西・百間平からの姿が南アルプス南部を代表する山の姿だと感じます。天候が良い時に再訪したいです

アクセスは確かに一般的に言えば少し大変かも
新静岡ICから駐車場まで車で山道を2時間ちょっと(山道運転が好きな自分には予想以上に良い道だったので、苦になりませんでしたが)。パスは静岡駅から3時間余り、夏は東京からアルペン号という夜行バスがあります。でもやや不便な分、同じ南アルプスでも北岳麓の広河原のような混雑はなく、それほど人に溢れていないのかも。

Popieさんだったら、ものすごく楽しめる場所だと思いますよ
もし時間が許すなら、前日に椹島ロッジ入りして翌早朝から歩くのがよいと思いました。
2015/8/28 20:59
お久しぶりです
お疲れ様でした。すんご〜い!4日間で50km越え、累計標高差も約5,000m…歩きましたねぇ。popieさんも書いてますが、私も南ア南部には興味あれどアプローチの大変さからまだ計画できずにいます。でも毎日アルペン号とかも出てるには出てるんですよね。北アとまた雰囲気の違うであろう南アの静かな縦走、お写真とレポで少し勉強させてもらいました。とても参考になりました。
2015/9/4 0:17
Re: お久しぶりです
お久しぶりです、お元気ですか
累積標高5,000mでしたが、日照が少なくて発汗量が少なかったせいなのか、全体を通して考えるとそれほどしんどかった感じがないんです。自分でも不思議ですが。
確かにちょっとアプローチは不便かもしれませんが、北アルプス、あるいは北岳などの南アルプス北部と比べても、違った印象を受けるので新鮮だと思います。多分、森林限界が高いため岩場歩きオンリーにならないからかもしれません。

ryo555さんはこの夏どこに行きましたか?
この後訪ねてみます。
2015/9/6 1:42
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