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Yamareco

記録ID: 7107484
全員に公開
沢登り
道南

狩場山 須築川

2024年08月06日(火) 〜 2024年08月07日(水)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
19:11
距離
28.0km
登り
2,057m
下り
2,062m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
11:25
休憩
0:00
合計
11:25
距離 13.0km 登り 1,190m 下り 433m
5:16
164
スタート地点
8:00
120
co300二股
10:00
240
co420二股
14:00
161
co570二股
16:41
宿泊地(co780二股)
2日目
山行
7:17
休憩
0:29
合計
7:46
距離 15.0km 登り 867m 下り 1,630m
5:49
196
宿泊地(co780二股)
9:05
9:34
68
10:42
145
13:07
28
13:35
ゴール地点
天候 8/6 晴れ
8/7 晴れのちガス
過去天気図(気象庁) 2024年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
教育の森駐車場 きれいなトイレあり
コース状況/
危険箇所等
雪渓は無し。吸血害虫は勢ぞろい。
茂津多コースは長いが想像より快適。前山以下は笹が刈り払われており快速で歩けた。co680辺りに水場があった。熊糞は数えきれないほど落ちていた。
その他周辺情報 寿都温泉 ゆべつのゆ
バジルソフトクリームは割とおいしかった
しばらく広い河原歩き
序盤は作業道が途切れながらもある
1
しばらく広い河原歩き
序盤は作業道が途切れながらもある
快速飛び石で駆け抜ける
でも道のりが長い!
快速飛び石で駆け抜ける
でも道のりが長い!
次第に川幅が狭まってゆく
ようやく沢登りっぽくなってきた
1
次第に川幅が狭まってゆく
ようやく沢登りっぽくなってきた
co300二股は左股を進む
戦いを予感させる狭い水路
泳ぎと突っ張りで突破
2
co300二股は左股を進む
戦いを予感させる狭い水路
泳ぎと突っ張りで突破
水路を超えるとすぐに出てくる段差
右岸沿いを泳いで左岸に飛び移る
個人的に一番しんどかった
2
水路を超えるとすぐに出てくる段差
右岸沿いを泳いで左岸に飛び移る
個人的に一番しんどかった
どうやって越えたっけな
1
どうやって越えたっけな
狭くて楽しい所
尺超えの魚が沢山いた
1
狭くて楽しい所
尺超えの魚が沢山いた
ツルツルスラブ地帯もある
フリクションの限界を攻めるへつりを駆使したり、頑張って泳いだりして進む
1
ツルツルスラブ地帯もある
フリクションの限界を攻めるへつりを駆使したり、頑張って泳いだりして進む
例の柱状節理
記録で何度も見たが、生で観ると迫力が違った。いざ核心のS字峡へ
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例の柱状節理
記録で何度も見たが、生で観ると迫力が違った。いざ核心のS字峡へ
直登不可の滝
S字峡の第一核心
1
直登不可の滝
S字峡の第一核心
ロープ出して左岸を登る
念を入れて下降は懸垂
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ロープ出して左岸を登る
念を入れて下降は懸垂
直後の小滝×2
よく観察すれば登れる
1
直後の小滝×2
よく観察すれば登れる
核心部は続く
小ハング滝
右岸ドロドロ捲き
1
小ハング滝
右岸ドロドロ捲き
斜め懸垂で沢に復帰した
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斜め懸垂で沢に復帰した
通称やかんの底
左岸の岩壁を慎重に登る
ドロドロでお掃除が大変
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左岸の岩壁を慎重に登る
ドロドロでお掃除が大変
やかんの底の上から
この滝でS字峡の核心部は終わる
2
やかんの底の上から
この滝でS字峡の核心部は終わる
ドクロの岩
確かにドクロだった
1
ドクロの岩
確かにドクロだった
激シャワーの滝
みんな一撃で突破。
ゴリゴリに気合い入ってた
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激シャワーの滝
みんな一撃で突破。
ゴリゴリに気合い入ってた
570二股先のハング滝
右岸を捲く
570二股先のハング滝
右岸を捲く
捲きの様子
いやらしいがコンパクトに捲くと苦戦しなかった
1
捲きの様子
いやらしいがコンパクトに捲くと苦戦しなかった
ニシキヘビ柄の岩盤
美しかった
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ニシキヘビ柄の岩盤
美しかった
クライマックスの15m大滝
ボロい上に中間支点が全然取れない
トップは痺れるフリー状態で楽しかった
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クライマックスの15m大滝
ボロい上に中間支点が全然取れない
トップは痺れるフリー状態で楽しかった
2日目
難しいところは無く、ぐんぐんコンタが上がる
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2日目
難しいところは無く、ぐんぐんコンタが上がる
と思っていると眠気が覚める小滝もあった
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と思っていると眠気が覚める小滝もあった
飽きない藪漕ぎを終えると気持ちの良い稜線にでる
藪漕ぎ中にハプニングがありました
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飽きない藪漕ぎを終えると気持ちの良い稜線にでる
藪漕ぎ中にハプニングがありました
雲海が綺麗だった
雲海が綺麗だった
登頂!
成し遂げた
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登頂!
成し遂げた
茂津多コース
熊糞多くて気を張るが、時折り花畑があり和む
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茂津多コース
熊糞多くて気を張るが、時折り花畑があり和む
楽しくて濃い冒険ができた
いい夏だ。
3
楽しくて濃い冒険ができた
いい夏だ。

感想

この夏前半の目標として、須築川を遡行することを計画。参加希望してくれた後輩たちと共にこの2か月の間準備をし、ついに挑む時が来た。

気合の1時札幌発。yngの爆速運転で夜道をぶっ飛ばしていく、シートベルト要装着。ここ2か月で6回目の岩内セブンで準備を整え、茂津多までもうしばらく車を走らせる。茂津多トンネルを越えた先の駐車場に車を停め、いざ入渓。

始めは広い河原を歩く。時折作業道が現れるので利用してゆく。2時間半ほど気持ちよく歩き続けると、徐々に川幅が狭まっていく。余別の長い長い河原歩き経験が活きた。

突如正面に直登困難そうな滝が現れぎょっとするが、近づくと進むのは左の水路であることが分かる、co300二股到着。極狭な水路はこれからの激しい戦いを予感させた。防寒対策をして突入、泳ぎと突っ張りで水路を突破するが難しくはない。だがその次に現れる函が厳しかった。段差まで頑張って泳ぐがあと少しのところで跳ね返される。何度か失敗するも、domeが泳ぎ+右岸→左岸のジャンプで突破するファインプレー。やるやん。後続はロープで引き上げてもらう。ここで苦戦する記録はあまり見なかったので少し水量が多かったのか、あるいは形状が変わったのか。その後も函は続くがそれほどてこずらない。超ツルツルスラブ地帯などを越え、例の柱状節理があるco420二股へ。節理はかなり迫力あった。

そしてここからが核心のS字峡。最初の直登不可の滝は、左岸ルンゼを登ってから3mほどフェースを直上し、リッジを上がって立木まで。残置ハーケン豊富。すぐ懸垂して沢中に復帰。直後の2つの小滝は一見難しそうだがよく観察すれば直登できる。その後の小ハングの滝は右岸ドロドロを捲いてから斜め懸垂。懸垂は簡単だが手前のドロドロがいやらしい。そして小滝をいくつか越えると通称やかんの底。右岸直登トライしようか迷うが、落ちると一回バウンドして痛そうなので無理せず左岸を行くことにする。泥が堆積した岩盤をじっくりお掃除しながら確実に登っていく。ここも残置ハーケン豊富。上部が外傾スタンスで嫌な感じ。後続のdomeとyngが二人とも全く同じ辛そうな表情で登ってきたのには笑ってしまった。登攀的にはここが一番難しいかも。この滝を越えるとS字峡は終わり。

あとはドクロ岩や激シャワーの滝などお楽しみポイントを経て、co570二股着。まだ時間あるので先に進むことにする。二股すぐ先にあるハングの滝は、右岸の沢型を少し登って泥壁をトラバース。いやらしいがコンパクトに捲けたので20分くらいで突破できた。懸垂も不要。あとはいくつか難しくない小滝を登り、ニシキヘビ柄の岩盤で写真撮ったりして進む。そしてついにクライマックスとなる2段15m滝に到着。休憩して集中力を高めて右岸を登る。1段目は乾いたところを右上する、少しボロいが容易。その後は2段目手前の貧弱な草付きをトラバースして、2段目のフェースを直上する。湯内川のF1に似ているが、よりボロいし高いので難易度は増す。中間支点取れる所が全然見つからなかったので結局フリーで抜けた。貧弱な草付きでも一応取っておけば良かったかな。でも痺れる登りができて満足。直後の小滝も難なく突破し、co780二股着。これで核心部は全て越えられたことになり、ホッとする。テンバは少し狭かったが、焚き火と美味い飯と酒、満天の星空で素晴らしい夜を過ごせた。

翌日は日の出ごろ起床し、ゆったり出発。これまでと一変して容易に遡行でき、ぐんぐんコンタが上がる。水量の多い方を詰めてゆき、最後は藪に突入。笹→カンバ→ハイマツの順に植生が変わり、飽きない藪漕ぎだった。これで遡行完了か…とすでに余韻に浸っていると、domeのスマホが無いことが発覚、藪漕ぎ中に落としてしまったらしい。30~40分ほど捜索するも見つからなかった。TORQUE、狩場に眠る。3週間の短い命だったらしい。セミやホタルと同じ夏の虫みたいだなと思うが、悲しそうにしてたので口にはできなかった。気を取り直して藪を漕ぐ。稜線に出ると開けたお花畑の草原になり爽快な気分になる。次第に達成感がじわじわと湧き上がってくる。気持ちの良い稜線を少し歩いて山頂着。景色を眺めてしばし余韻に浸る。

下りは茂津多コース。今まで歩いた夏道の中で一番熊糞の数が多かった。そんでどれもめっちゃデカい。笛吹いて歩く。多少は藪が茂る所もあるが、道は概ね明瞭。前山からは笹の刈り払いがされており非常に歩きやすい。本当にありがたかった。ずっとまとわりついてくるアブを払いながら3時間半ほど歩き、茂津多コース登山口に無事下山。いい冒険ができた。


先輩に聞いて3年前から何となく意識していたこの沢を、学生最後の夏に遡行できてとても嬉しい。都合がうまく合わず全員参加とはいかなかったが、計画に賛同して着いてきてくれた後輩たちには感謝だ。部の仲間と自分たちの力でここまで来れたことに非常に充実感を感じている。

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