羅臼岳 ヒグマ遭遇 驚愕の至近距離1.5m!


- GPS
- 05:03
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,497m
- 下り
- 1,454m
コースタイム
- 山行
- 5:09
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 5:37
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
※動画をアップしました。
https://youtu.be/1kjuOrMO0zY
前泊の羅臼は早朝から霧雨。
知床峠に差し掛かると、風雨のなか羅臼岳は真っ白で全く見えない。
ただ以前、夏の富士山は南側から湧いた雲が山頂から北側では消えるというのを見たことがあった。
ダメ元でウトロ側に行くと果たせるかな、よく晴れて羅臼岳の山頂にだけ雲がかかっていた。
山頂に辿り着く頃には雲も晴れそう。
7時半くらいに岩尾別温泉の登山口に行くと、駐車場から溢れ出した自動車が延々と列をなして路駐している。仕方なく52台目の路駐をさせて頂き、登山開始。
これまで往復2時間程度の低山が多かったが、この日のために『登山と身体の科学』という本に従い、雲取山などで練習をしてきた。その成果が試される!
飛ばし過ぎて息が上がらないように注意しつつ、スポーツドリンクと炭水化物を補給しながら木漏れ陽の差し込む木々の間を進む。
時折、オホーツク海が垣間見えるのは普段の低山では味わえないものだ。
ペース管理のおかげで残り2km地点の大沢でも疲労感はほぼない。
ここから直射日光を浴びるが、谷間を吹き抜ける海風のおかげで全く暑くない。
眼下にどんどん開けていくオホーツク海の眺望は感動的です。
羅臼平ではあともう少しの羅臼岳の雄姿に感動すると同時に、東(羅臼側)から上ってきた雲が山頂の西(ウトロ側)で消滅する様がくっきり観察できて面白かった。
山頂手前の岩場は矢印がペイントされてコースは分かるものの、手袋があった方が良かった。
登りのオホーツク海が頑張れと励ましてくれている感じだったとすれば、下りのオホーツク海は頑張ったなと誉めてくれているようだ。
といったことを考えながらいいペースで銀冷水から極楽平へと降りていたところ、狭い道の直ぐ左側の草むらでいきなりガサゴソいっている。その距離たぶん1.5m。
えっ!?とよく見たら黒いものが!!
マジかととっさに避けたら転倒しそうになり、木の枝にしがみついて踏み止まった。
ヒグマ!とっさに3mくらい離れてヒグマスプレーを構えた。
幸い、転びそうになりながらヒグマを通過してしまったので、そのまま立ち去ってもいいのだが、このままでは先ほど追い越した人たちが何も知らないまま来て遭遇してしまう。
ヒグマは立ち去る様子がないので、大声でヒグマがいることを伝えた。
幸い、このヒグマは人間は無視してナナカマドの赤い実を食べる平和な個体だったので、少し撮影させてもらった。
しばらくするとこれから登る人も来た。
10分ほど様子を見て、ヒグマが登山道から5〜6m離れた時を見計らって、鈴を鳴らしながら顔をヒグマに向けつつゆっくり通過するよう足止めされた人たちにアドバイス。
皆さん無事に通過。
クマスプレーで掩護射撃せずに済んで本当にホッとした!!
って、このクマスプレー有効期限去年だったっけ?
後で見たら2023年11月だったので試したらオレンジ色の粉体が出た。
あの時もこのスプレーは有効だったと信じたい。
練習の甲斐あって念願の羅臼岳に無事に登れた上に、至近距離でヒグマに遭遇するという体験まで出来た。
それにしても熊鈴鳴らしててもこんなことってあるんですね。
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