宮之浦岳〜屋久島を南から北への縦走、森に癒された四日間〜


- GPS
- 80:00
- 距離
- 33.2km
- 登り
- 1,811m
- 下り
- 2,442m
コースタイム
- 山行
- 6:32
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 7:35
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 9:40
天候 | 初日18日:曇り時々雨のち晴れ 2日目19日:晴れ、但し山頂部ガス多し 3日目20日:晴れ 4日目21日:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
船
広島ー[新幹線]-博多/博多BT23:55ー6:18鹿児島本港BT(桜島号)/本港8:30ー12:30宮之浦港(F屋久島2) 宮之浦港12:50ー13:25合庁前13:26ー14:32紀元杉(屋久島交通バス) <帰り> 白谷雲水峡ー宮之浦(屋久島交通バス)/宮之浦港13:30-17:30鹿児島本港(F屋久島2)/鹿児島中央ー[新幹線]-広島 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ルート図は手書き入力 登山届はフェリー案内所でも受付可 ルート全般に渡って湿っているため、足元に注意が必要。また、投石平〜宮之浦岳〜平石は笹が歩道にせり出しており、濡れ対策をした方がよいかも。 |
その他周辺情報 | フェリー屋久島2にシャワーあり(浴室の洗い場とサウナのみ使用可能)。石けん等のアメニティはなし。屋久島発は13:45から使用可能でした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
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感想
9月の大連休、以前から計画していた屋久島へ。当然、混雑が予想されるので、8月の休出の振替休日を金曜に取って一足早く屋久島入り。
木曜晩に博多を出る高速バスで鹿児島へ。順調に走って6時過ぎに鹿児島本港BTに到着。屋久島行きの登山者は自分ともう一人。
早速フェリー乗り場へ向かったが、窓口が開くのが7:30とのことで朝食を取りに天文館あたりまで引き返した。朝食を取りつつラジヲを聞けば、前日チリで発生した大地震による津波が日本沿岸に到達しているとのことで、太平洋岸に津波注意報が発令されている。船は大丈夫か?と心配しながら7:30に窓口へ。往復券を買う際に尋ねたところ、津波により宮之浦港に着岸できないときは引き返すという条件付き出港とのことでした。あとで聞いたところ、ジェットフォイルも同条件だったそうです。
8:00前に乗船し、8:30に沖縄・奄美からのフェリーと入れ替わるように出港。凪いだ錦江湾を南下し、4時間の航海で宮之浦港へ。船内の案内を確認すると、登山届けを案内所で受けてくれるとのことなので、届けをここで提出。登山ポストに入れるよりも手渡しの方が安心である。
島影が大きくなってくると雨がパラパラ。合庁前までのバスを待つ間にスコールのようなにわか雨となったが、10分ほどで止んで陽が差した。合庁前で紀元杉行きに乗り換えて1時間強で到着。ここで高速バスで一緒だった方とまた出会う。
紀元杉を見て、水場で水を汲んで淀川小屋へ向けて出発。1時間半弱で小屋に着いた。連休前だったので混雑を心配したが、程よい入りでした。
翌朝は4時半頃に起床し、周囲が明るくなってきた5時45分に出発。ヘッデンを点けているがどうも暗い。そういえば前日、ザックのウェスト部分に入れていた際にSWがONになったままになっており、慌ててOFFにして電池を抜いたが、かなり消耗しているようだ。予備電池への切り替えが必要になりそうだ。
緩やかな上りを続けて高盤台展望台、更に先の展望台に立ち寄るがガスで展望はなし。視界が開けて小花之江河に到着。ガスが丁度晴れて高盤岳が良く見えた。ちょっと歩いて花之江河、誰もいない、静かな高層湿原だ。
ここからはちょっと上りがきつくなり、所々ロープの助けを借りながら投石平へ。スカッと晴れて欲しいところだけれど、ガスが上がってきて安定しない。日差しが遮られて歩く分には涼しくて良いのだけれど、展望がイマイチでちょっと残念。登山道脇からせり出す笹の雫で両脇を濡らしながら高度を上げていく。安房岳脇の沢で給水し、やや荒れた道を上って栗生岳到着。丁度10時でいいペースだ。祠に立ち寄って道中の安全を願って出発。宮之浦岳山頂手前で日帰りパーティを待避して山頂着。残念ながらちょうどガスって展望はナシ。オマケにアリさんのランデブーがあって山頂標には近づきづらかった。
11時には新高塚小屋に向けて出発。相変わらずガスは晴れることはなく、時折晴れ間が覗く程度。焼野三叉路への下りも笹が覆っており、相変わらず両脇が濡れたまま。
平石を越えた辺りから樹林帯に入り、緩やかな道を歩いていく。二万五千図にはここに石碑のマークがあるのだが見落としてしまった。途中の第一、第二展望台ともガスって展望はなく、ひたすら歩いて13:20に新高塚小屋到着。混んでいなくて一安心。
サブザックを担いで縄文杉まで往復しようかと考えたが、思ったよりもウェアとザックが濡れたので乾かすことにして、早めの夕食とした。この晩の新高塚小屋、満員御礼とならないほどの混み具合で、外にはテントが7-8張りほどだった。心配だったヘッデンの電池、予想通り消耗していたので予備電池に切り替えた。これでラジヲの電池残量が少なくなってしまった。
3日目も前日とほぼ同じ時間で出発準備を整えて5:40に出発。改築された高塚小屋を過ぎ、1時間ほどで縄文杉に。先発したグループは既におらず、30分ほどゆったりと撮影することができました。さて、ここからは、連休2日目、麓から上がってくる観光ハイク客をかわしながらトロッコ道まで下ります。まだそんなにいないと思いましたが、大王杉あたりまでで3人も出会いました。出会った一人は鹿大農学研究科の学生さんで、縄文杉来訪者のカウントをするために朝イチで上り、最終で戻るのだそう。「今日で3日目です!」と言い、颯爽と登って行きました。
ウィルソン株もなんとか観光客の集団が来る直前に立ち寄ることができましたが、そこからの下りは行き違い待ちでペースが上がりません。多少強引にすれ違いながらトロッコ道に降りたのは8:50。ここからは撮り鉄モードをONにして、生きている森林軌道の姿を記録しながら荒川登山口まで歩きました。登山口にはトロッコの車輌が留置されており、しっかり撮影してからお昼です。登山口の清掃をしていた方によると、やはりここのトロッコ目当てで来訪する方がいるとのこと。「今日もトイレの不調があって動いたよ、直ぐ戻ってきたけれど。」と言われ、走っているところを撮りたかった!また、この日は荒川から縄文杉へ800人入ったそう。さすが連休です。
ここで高速バスから一緒だった福岡からの方とはお別れ。有難いことに総菜のパックを一つ戴き、翌日の朝ご飯に。腹ごしらえをしたら、来た道を楠川へ戻ります。今度は下山してくるグループを避けなければならないのでペースを上げ気味に。下山する方からすれば、こんな時間に登ってくるなんて・・・「なんやこいつは?」的な視線を感じつつ、暑さで少々へばりながら楠川別れから辻峠を越え、白川山荘に到着。15時を廻っていましたが一番乗りでした。
白谷山荘は建屋は鉄筋造で、公園の管理棟と言った趣。前泊の木造小屋とは違って湿っぽい雰囲気。丁度管理協議会のスタッフとおぼしき方がいたので利用について確認したところ、泊まりはどこでも使って良いとのことだったので、入口左手の四畳半?の板間を使いました。この晩の泊まりは10人ほどでした。
最終日の4日目、縄文杉を目指して登って行く方々を見送ってから朝食。ふと空を見上げれば星が瞬く。「ひょっとして太鼓岩で日の出を待てば、朝陽に照らされる奥岳が拝めるかも。」とアイデアが浮かび、サブザックに機材と飲料を入れて太鼓岩に向けてダッシュ!息を切らせて6時に太鼓岩の上に到着。予想通りの景色が広がっていました。ただ、日の出から20分ほどで宮之浦岳にはガスがかかってしまってちょっと残念でしたね。
明るくなってきた苔むす森を下り、白谷山荘でデポしていたザックを回収して雲水峡の管理棟に到着して山行は終了。充実の4日間でした。
宮之浦へのバスは混雑の影響で15分ほどの遅れ、宮之浦港入口で下車し、”ライフセンターヤクデン”裏手のコインランドリーで衣類を洗濯してから中心部へ。”四季(とき)亭”でランチとしてから港に戻り、フェリーの乗客となりました。フェリーのシャワールームでさっぱりしてから本土に上陸。
広島へのルート、最初は夜行高速バス利用で安く・・・と考えましたが、思ったよりも脚にきていたので、最終の新幹線で帰宅することにし、鹿児島中央駅そばの一番街の”こだま”で鳥刺し、キビナゴ刺し、つけあげと豚骨と郷土色たっぷりの定食で夕食として旅を締めくくりました。
<やまごはんメモ>
初日夕:レトルトおでん+コンビニおにぎり2個+麦茶
2日朝:FDトマトクリームパスタ+ロールパン2個+LL牛乳200mL
2日昼:FDミネストローネ+(ベビーカルパス)+ロールパン2個
2日夕:アルファ米の炒飯+海鮮ビーフン+(丸美屋FDラーメンの具+ベビーホタテ燻製)
3日朝:FDミネストローネ+(ベビーカルパス+早茹でパスタ)+Walkersショートブレッド2本+LL牛乳200mL
3日昼:カップラーメンリフィル+おにぎり1個[登山口に引き返した観光客から食べきれないのを戴いた]
3日夕:ソース焼きそば+(FDキャベツ+FDタマネギ+イカ天)+ご飯1/4程度
4日朝:ご飯+FDさつま汁+ひじき煮
行動食:黒糖くるみ、乾燥いちじく、ドライマンゴー、FD甘酒2
のこり:アルファ米五目ご飯、FD味噌汁、FDお汁粉、シリアルバー2本、Walkersショートブレッド2本、ミックスナッツ
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