鳥倉-塩見岳-三峰岳-仙丈ヶ岳-市野瀬(仙塩尾根・地蔵尾根)


- GPS
- 15:49
- 距離
- 73.7km
- 登り
- 4,078m
- 下り
- 5,103m
コースタイム
- 山行
- 14:55
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 15:52
天候 | 午前中は快晴 11時頃から少しずつ雲が出て来たが景色を遮るほどではなかった。 しかし15時頃になると登山道から眺められる南アルプスの各山頂がガスに覆われ始め仙丈ヶ岳到着時には完全に展望がなくなってしまった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
毎日アルペン号の鳥倉行きに京王八王子 (24時15分発)から乗車。鳥倉林道ゲートには4時45分頃到着 ※バスでの睡眠時間を確保するためにあえて竹橋から乗るのもありと思った。 ▪?帰り 伊那市駅から飯田線(20時52分発)に乗車 岡谷駅で中央本線に乗り換え上諏訪駅(21時49分着)で下車 終電でも自宅まで帰れないので諏訪の快活クラブに宿泊 ※伊那市駅の終電(上諏訪駅まで行ける列車)は22時04分発ということは事前に確認していたが1本早い列車に乗車することができた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・鳥倉登山口から三伏峠 一合目から十合目の標識があるので目安にしやすい。四合目のあたりが要注意箇所で木道が崩れかかっている箇所がいくつかあるがそれ以外は問題なし。水場は七合目付近にある。登り一辺倒ではなく下りや平地もある。 ・三伏峠から塩見岳 基本は上り下りともに傾斜は緩やかで走ろうと思えば走れる箇所が結構ある。塩見小屋手前あたりまでは大して標高が上がらない。一方で塩見岳手前は岩場かつ急登。ペンキの目印を頼りに進む。 ・塩見岳から三峰岳 北俣岳分岐の先の下りが難しい。急傾斜かつ路面が滑りやすい。ある程度下ってしまえばその後は上り下りともに緩やかで快適。樹林帯も多いが森林限界を超えて景色が望める箇所もそれなりに有る。新蛇抜山と安倍荒倉岳のピークはうっかりしていると見逃してしまう。ちなみに私は安部荒倉岳のピークへの分岐に気づかずスルーしてしまった。三峰岳手前は岩場の急登でなかなかきつい。 ・三峰岳から仙丈ヶ岳 三峰岳の下りも塩見岳同様で急傾斜かつ滑りやすい。三峰岳以降はそれまでと違って基本樹林帯で景色が望める箇所はほぼなし。大仙丈ヶ岳の登りは急登。大仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳は岩場なので慎重に。 ・仙丈ヶ岳から市野瀬 距離が長く意外と登り返しが多かった印象で標識2400m位と2000m位のところでなかなか標高が下がっていかない。全体的に急傾斜はあまりなく疲れていなければ快適に下れると思う。後半の林道と並行しているあたりは特に走りやすかった。ただ斜面を横切るような道で、狭く草が茂り走りづらさを感じる箇所もあった。並行している林道で下山して道迷い遭難が発生しているようで登山道へ戻るよう警告する標識あり。 ・市野瀬から伊那市駅 街灯が少ないが交通量はそれなりに有るので日没後はヘッデン必須。 |
その他周辺情報 | 市野瀬登山口付近には特に何も無し。営業していたとしても昼間のみと思われる。高遠に有る一番近いコンビニまで12km離れている。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
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備考 | ■食事 行きのバスでSA休憩中に菓子パン600kcal購入しバス内で消費 その他にコンビニおにぎり七個、菓子パン600kcal分事前購入 市野瀬下山時におにぎり2個残 市野瀬で一つ消費 市野瀬から12km地点のセブンイレブンで休憩中にもう一つ消費 ■飲料 いつもの800ml入りのボトル2本と600mlペットボトル1本持参 三伏峠手前の水場(仏の清水)でボトル半分程補給 熊ノ平小屋の水場でボトル1本分補給 伊那荒倉岳手前の水場でボトル2本分補給 市野瀬登山口の水場でボトル1本分補給 高遠のセブンイレブンでポカリスエット900ml購入しその場で消費 伊那市駅の蛇口でボトル1本分補給 |
感想
仙塩尾根を縦走し、道中に存在する5つの日本百高山(塩見岳・北荒川岳・新蛇抜山・安倍荒倉岳・仙丈ケ岳)を訪れることを主目的として計画。公共交通機関の利用を前提とすると夜行バスで早朝に到着できる鳥倉スタート、北沢峠ゴールが良さそうだが問題は北沢峠最終の16時のバスに間に合うかどうか。鳥倉林道ゲートを5時にスタートしたとして標準コースタイムの50%ではぎりぎり北沢峠16時に間に合わないので45%を目標とするがかなり怪しいので仙丈ケ岳到着が14時30分を過ぎた場合はバスはあきらめて北沢峠には下らずに地蔵尾根経由で市野瀬に下りそのまま最寄り駅の伊那市駅まで走る覚悟をしていた。
それに加えて三峰岳到着が11時を超えていた場合は仙塩尾根を進まずに間ノ岳・北岳経由で広河原に下り広河原の最終バスを狙うもしくは野呂川越から両俣小屋方面へ下りそのまま林道経由で北沢峠の最終バスを狙うこともエスケープとして想定していた。
実際は三峰岳到着が11時を超えていたもののそのまま予定通り進み、仙丈ケ岳到着が14時45分であったため、北沢峠のバスは間に合うかどうか非常に際どい状況となり、結果としては地蔵尾根を下ることにした。事前の計画状況はこのあたりとして以下詳細。
当日朝は予定通り鳥倉に到着し、まずは三伏峠を目指して登山開始。下界は残暑が厳しいが、登山口時点で標高が高いため涼しくて快適。とはいえ防寒着は着ず最初の林道部分でジョギングし体を温める。ちょくちょく中央アルプス方面やこれから向かう仙丈ケ岳方面が見えて、すでに良い景色を堪能でき満足。そしてまずは順調に日本三大峠の一つ三伏峠に到着。雁坂峠は言ったことがあるので後は針ノ木峠にもいつか行きたい。
三伏峠で食糧補給など少し休憩してから塩見岳へ向けて出発。すぐに三伏山に到着したがここからの景色も最高。南アルプスの山々がよく見える。続いて本谷山へ。このあたりはアップダウンの繰り返して大して標高も上がっていかないのでできるだけ走れる個所は走ってタイムを稼ぐ。塩見小屋の手前あたりから塩見岳に向けて急登が始まり後半は基本的に岩場なので慎重に登頂。
塩見岳でも少し休憩してから下り始める。北俣岳分岐を過ぎてからはそれまでとは異なりあまり他の方と会うことがなくなり静かな登山。北荒川岳・新蛇抜山と百高山のピークを踏んでいったが、安倍荒倉岳のピークへの分岐は見逃してしまった。熊の平小屋で少し休憩してから三峰岳を目指すが塩見岳同様に急登かつ岩場でなかなか辛い。計画時の目標であった11時到着にも間に合わず11時15分過ぎの到着。
事前計画の基準に従って間ノ岳・北岳方面に向かうかそのまま進むか迷ったが、一応市野瀬に下ることも覚悟していたのでそのまま進むことにした。一旦標高2300Mくらいまで下がり以降は仙丈ケ岳へののぼりを除いてほぼ景色が望めないので、修行のごとく少しでもタイムを縮めようとひたすら進み続ける。今回のコースはピーク前後以外は割と緩やかかつアップダウンの連続なので走りやすい箇所が多く、逆に積極的に走らないとタイムを稼げないので疲れたからと言って安易に歩いてはいられないのが難しいところ。ちなみに横川岳の登りは短距離ながらかなりの急騰であった。そして本日のラスボスである仙丈ケ岳への登り。まずは大仙丈ケ岳に上ることになるが塩見岳や三峰岳と雰囲気はにており非常に苦しめられた。そしてここでもたもたしているうちに仙丈ケ岳全体がガスに覆われてしまい、頂上に到着したことには眺望はゼロになってしまっていた。
冒頭に記載した通り北沢峠のバスはあきらめて地蔵尾根へ。既に疲労困憊ではあるが傾斜が比較的緩かであることに助けられそこまでペースを落とさずに済んだ。標高がなかなか下がっていかないのには若干イライラしていたが、後半は快適なランニングができるコースでトレラン練習に向いているルートだと思いながら下り、日没前に何とか市野瀬に下山することができた。
市野瀬から伊那市駅までは21Km。12Km地点にコンビニがあるのでまずはそこを目指してランニング。すぐにあたりは暗くなり、国道を走行する自動車以外の明かりはほぼないのでヘッドライト使用。スピードは上がらないが走れないほど疲労しているわけでもなく、辛かったが何とか伊那市駅に到着しゴール。日没後で景色を楽しんだり寄り道したりすることもなく本当にただ移動するだけになってしまったのは少し残念。
総括として、最後の仙丈ケ岳以外は基本快晴で絶景を堪能することができたのがまずは大満足。それに加えて全体で70km近く行動できたことも自信となった。一方で安倍新倉岳をスルーしてしまったことは残念。いつかまた来ようにもアプローチの仕方が限られるので今回と同じような山行を計画しないと来ることは無い気がする。
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