SW山行その1 目指せ赤岳!! 強行日程で臨み大展望に恵まれた
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,243m
- 下り
- 1,239m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り、横岳方面に縦走しようかと迷ったときに横岳が雲に隠れたため断念した。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口から美濃戸までの林道は荒れており、下をこすったりする車もあると思われる。轍の上を走ること、十分に速度を落とすことが必要と思われる。しかし、軽乗用車からプリウスまで駐車してあった。また、登山者がこの林道を登山道として移動しているときがあるので、そちらにも注意を払わなければならない。私の車はハイブリッド車のため、低速運転時はエンジン音がないため、車の存在に気付いてもらう努力が必要であった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
赤岳頂上周辺は急な登り降り、鎖である。他の山で簡単な岩登りの経験を積む中で鎖の扱い方・三点支持について身に着けてからここに来るべきである。 こんなことがありました。 ・私がつかんでいる鎖を下からつかまれ振られた。(誰かがつかんでいる鎖やロープを後続者がつかむのはマナー違反です。) ・急な下りでも前を向いて下ろうとして足場がなく苦労していた。(後ろ向きになった方が下りやすいことが多い。登ろうと待っていた私が後ろ向きになるように声をかけ、別の登山者がこの岩この岩と手で場所を示した。) ・落石させたら「落!!!」と叫ぶこと。(落石を起こした人が叫ばないので代わりに私が「落!!!落落落!!!」と叫んだ。下の人は私の声で気づき後ろを振り向いた。その人の前で落石は止まった) ・赤岳直下を泣きながら連れてこられている幼児。(登りも下りも大渋滞、その子登山嫌いになるんだろうな・・・) ・一歩ごとに両手で太ももを引き上げながらゆっくりと登るベテランさん。(12時近くになって行者小屋近くの地蔵尾根を登っていた、一応心配になり「宿泊ですか?」と聞いたら、「日帰りじゃ!」とのこと、本当に行けたのだろうか心配になった。) ・鎖場でストックをしまって両手をフリーにしておく。(片手でストック2本を持ち、開いた片手で鎖をつかんでいる人が結構いた。両手フリーにしていたら片手は鎖、片手で岩や木の根をつかむこともできるだろうに。ちなみに、両手で鎖をつかむのは本当に他につかむものが何もない時の緊急時のみ。鎖はガイド、基本的には鎖に頼りすぎないのがよい。) |
その他周辺情報 | 原村八ヶ岳温泉センター「もみの湯」 大人500円 ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 湧泉量 1分あたり150リットル。 コインロッカーのカギの中で100円玉を紛失した。「まあ、100円くらいいいですよ。120円で売るほどありますから!!」とおやじギャグで周りを煙に巻いた。 |
写真
感想
世間ではシルバーウィークということで5連休の人が多いようである。そう、私も5連休なのである。しかし、その5日をすべて山に行くことにはならない。私には別の趣味もあって、その趣味の強化合宿が土・日・月と行われる予定である。そして、最後の2日が出勤という予定であった。しかし、上司から日曜日に携帯電話に連絡が入り、その出勤自体がなくなった(会議自体が開催中止となった。)と連絡を受けた。よって、5連休は強化合宿3日間、山に2日ということとなった。
20代から70代までの集団の中で50名近いメンバーが民宿に泊まりながら自らの強化、意思疎通の確認などを行った実り多き合宿となったが、問題は連夜行われた大宴会、睡眠時間を3時間確保するだけでもやっとという状況。21日に帰宅した時点で眠気と疲労感があった。しかし、急きょ決まった山行予定日、どこかに行きたいということで夕方から車を出し山に行くことにしたのである。
今回行く山は、赤岳か恵那山で迷った。9月にはまだ日本百名山に登っていない。日帰りで行けるところ。できるだけ疲労感が少ないところ。少しでも眠る時間が確保できるところ。晴れの予報なので眺望が良い山。・・・結局八ヶ岳PAで最終決断し、赤岳にしたのである。
小淵沢ICで高速道路を降り、道の駅こぶちざわで車中泊、12時から3時ごろまで。結局3日続けての3時間睡眠である。ここから、一路美濃戸方面を目指す。
美濃戸口に置くか、美濃戸まで行くか迷うが、結局美濃戸まで運転することとした。この時間帯だと対向車もいない。停められるかが心配だったがやまのこ村駐車場の1スペースを確保。そこで準備をする。
そうすると、ザックを調べてもヘッドランプがない。そうだ、白馬岳の時に別のものを入れるために出したことを思い出した。しかし、やまのこ村の駐車受付は朝5時からである。ヘッドランプがあろうとなかろうと、5時まではここを離れられないのだ。そして、4時半ごろ駐車場受付の人がやってきたのでお金を渡し、受付を行った。しかし、まだ暗いため車の中でしばしワクワクしながら待っていた。
ようやくヘッドランプなしで歩けるようになった時間になり車を飛び出した私。自分のペースを守り、抜かれても気にしないで着実に一歩を踏み出すことに努めた。
コースタイム3時間の行者小屋まで2時間弱で到着。朝早い人は長いコースを選んでいる人が多く、健脚な人が多い。ついて行ってもばてるだけ、しかしそういう人に抜かされることでよい刺激にもなり、コースタイムを縮めることもある。6月の鳳凰三山で大いに感じたことであった。
行者小屋で少々コース確認。赤岳に行くだけであれば地蔵尾根の方が早い、しかし文三郎尾根、マムート階段も行ってみたい。地蔵尾根で赤岳に行ってから横岳方面の縦走も捨てがたい(この時間なら赤岳のみで終わる方がもったいないよ、と言われた。)
とりあえず、文三郎尾根から赤岳を目指すこととする、横岳方面は地蔵の頭に着いた時点で判断しようと・・・。
文三郎尾根はやはり急である、階段は苦にならないがザレ場の登りに神経を費やす。私を抜いていく人、私に抜かれる人半々であった。
私が休んでいるパーティーを抜いたところ、女性が明らかに私を指さして「あの人、○ブだから半袖なんでしょう、デ○は服楽でいいね。」と言われてしまった。私は何も言い返さずに登る。「いいですよ、しょせんデ○ですよ・・・でも明らかにあなたたちの方がばててるじゃありませんか」と思う。前日はテント泊か行者小屋泊だったんでしょう、小さいリュックながらへたっているように見えた。「私は朝一からここに登って来たんですから・・・」と思った。
雲が上がってきそうだったので、見えたものはすぐ写真に撮ることとする。北アルプス、南アルプス、中央アルプス、見えたら写真に撮る。富士山・・・。今日は残念ながら奥秩父や北方は雲の中だった。
そして、鎖場の渋滞待ちに泣かされ、コースタイムを落としていった。結局赤岳到着は10時前、まだ周回コースに行く可能性がある時間だったが、2500mくらいから出始める高山病(今回は呼吸が荒くなることが中心)、もう横岳は雲の中であったこと、硫黄岳に行くなら6月が良い(高山植物)ということで、地蔵尾根を下ることとした。
地蔵の頭から、下を見ると結構難しいと思った人が多いらしく、私に話しかけてきた。「どうやって行くんですか?」、私はなんてこともない道だと思ったのですがどうしてこんなこと聞くのだろう、と・・・。
そして誰も行こうとしない。私が「皆さん待ちですか?誰も行かないのですか?」と聞いたら「どうぞどうぞ」とまるでダチョウ倶楽部のように・・・。
仕方がないので私が尾根を下り始めると私のトレース後に10人以上くっついてくるではありませんか。この時点で私は「下りのトレースに自信がない人が多かったんだな」と思った。私も得意な方ではないが、昨年今年と年間60日以上山に行くと、これくらいのコースはいくらでもあるのだが・・・。
行者小屋までを1時間弱で下る。
行者小屋では皆さん昼食の時間である。私もラーメンかカレーでも食べようとすると「今結構な時間をいただいています」ということで、ベンチで行動食のサンドイッチを食べた。おにぎり2個、ホイップクリームロール、サンドイッチと食べたわけだ、あとは行動食は5個入り200円の小倉あん入り大福のみである。(結局次の日に、御座山頂で食べた。おぐらやまで小倉あんいり大福とは乙でしょう・・・)
あとは、やまのこ村までの下りである。着実に下っていく。美濃戸山荘でお水を飲み、赤岳山荘で肉入りうどんを食べる。おかみさんにタイムを聞かれたので話すと「まあ、普通だね、でもその体でこのタイムとは、結構鍛えているんでしょう?」と言われた。いいえ、実践のみですよ。で、筋トレなどしてぜい肉を落としたらもっと速くなるんだろうな・・・。
やまのこ村ではソフトクリームを食べる。そして、車に乗り込んだ、先ほど奥さんの荷物を胸の方に抱き自分の荷物は背負っている、奥さんは空身でダブルストックというカップルがいた、美濃戸口までで歩いていたら乗せてあげようと思い車を出すが、結局見つからず、美濃戸に停めたのだろうなと判断した。
その後の温泉、連休最終日には御座山から赤岳を眺めようと思ったので最寄りの道の駅に向かう。祝杯用のアルコール、酒の肴もふんだんに準備をして一人お疲れさま会でした。そして、道の駅駐車場で車中泊。4時間ほど眠った。
で、次の日の記録はこうなりました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-725899.html
(SW山行その2 御座山(おぐらさん)に登り昨日登った赤岳を確認せよ!!)
aideiei さん
連夜の睡眠3時間で赤岳に行かれるとは
それも1日は 中とは驚き桃の木山椒の木です。
とても私には真似できません。
失礼なもいるもんですね
です
下りのクサリに行くので止まっていた?
これまた驚きです
hamburg
渋描隊長、ご来訪ありがとうございます。
私も驚くことが多い1日でした。昨年の富士山でも似たようなことを感じました。その山のレベルに達していない人たちがかなりの割合で登っていること、そして健脚者はその人たちと接することをしないように、朝早くから登り始めて渋滞に巻き込まれないようにしていること、やはり八ヶ岳は人気の山なのですね。
本当にあの時間はダチョウ倶楽部でしたよ・・・私が上島でしょうか。誰も行こうとしないのに、一人が行くと10人以上がついてきたのですから。40度くらいの下り+鎖付きなのでトレースのとり方がわからなかった&危険を感じたのでしょうね。
今回、赤岳に行ってみて「八ヶ岳の懐のすばらしさ」を実感しました。今すぐとは言わないが、行きたいコースが多数出てきました。季節を変えて、コースを変えてまた行ってみたいと思えました。
隊長の新しい記録も期待しています。
aideieiさん、こん○×は(^o^)/
ほんとに失礼しちゃうですね でも自分だったら「あのヒゲでデブ…」といわれそうで…でもいいんです、自分が楽しければ。それで迷惑かけているなら考えますがね。
それと、自分の力量に合わないところに行くと他人に迷惑かけることを考えないといけませんね。
前回見たアルプスのが見える。そしてその八ヶ岳にいらっしゃったんですね… またあの景色が見たくなってきました
お嬢連れではダメなので、しばらくは眺めるだけになりますが、いずれは行ってみたいです
mamepapa
mamepapaさん、こんにちは。
今回の山行で八ヶ岳のすばらしさを垣間見ました。今回は赤岳のみでしたが、阿弥陀岳、権現、横岳、硫黄岳、南八ヶ岳だけでもこれだけあります。北八ヶ岳も含めると、ここ数年は楽しめそうな雰囲気があります。
3つのアルプス、ほか様々な山、たくさん見える山でした。また、次の日に登った御座山も素晴らしかったです。霧ケ峰では八ヶ岳の後ろに隠れてしまう奥秩父の山々、雲取から瑞牆山までの山々も見ることができました。
お嬢がいると八ヶ岳は難しいと思いますが、きっとmamepapaさんも気に入る展望であると思います。
お嬢連れであれば、入笠山、鉢伏山あたりも天気が良ければ素晴らしいのではないかと思ってしまいます。
また、素敵な記録を読ませてください。
登山前夜の酒盛り(宴会)は辛いですね
何か忘れるし、特に運転する場合は・・・飲みたくない、前夜は
さて赤岳、さすがに人気ですね。
ははは・・・30年前に一度行ったきりです。
しかしクサリ場で混雑は怖いです。
渋滞はするし、渋滞したくないから急いちゃうし・・。
しかしマナー・ルールは守らねば・・・というか、知らないハイカーが多すぎるんちゃう?
隊長
半袖隊長様、ご来訪ありがとうございます。
今回の山行は、特に鎖場のマナーについて考えさせられることが多かったです。鎖場のマナーをはじめ、登山のマナーについて学ぶ場がないからなのでしょう。昔ならば、そういうことにうるさい人が一定の確率でいたのですが、今はそういう人は少ない。自分も初心者ですが、そんな自分がもっと初心者の人をその場で教えたりすることもあります。
空前の登山ブームの影響と言えばそうなのでしょう。しかし、昔から守られているルールやマナーについて学ぶ場がないのだろうと思いました。
そして、考えたのは、明らかにスキル不足で登っているハイカーは何を見て赤岳に来たのかしらん・・・ということでした。何を見て行ってみようと思ったのか、何を見て安全だと思ったのか・・・。
そこにこの問題のポイントがある可能性を感じました。
昨年の富士山山行でも同じことを感じました。人気のある登山道ではもっと感じている人がいると思っています。どこに打開点があるのか・・・悩みます。
また、楽しい山行記録を読ませてください。ご来訪ありがとうございました。
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