船窪小屋を訪ねて 蓮華岳,北葛岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,897m
- 下り
- 2,257m
コースタイム
- 山行
- 6:35
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 6:58
- 山行
- 2:48
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:48
そこに心を残したままだった船窪小屋にようやく宿泊できた。
評判通りの良い宿でここに泊まるだけのために通うリピーターがいるのも納得。
雨により当初予定していた船窪岳、不動岳、烏帽子岳ルートには行けなかったが
そこに心を残しておくとまた船窪小屋に来れるかもしれない…なので。
天候 | 24日(木) 微雨/小雨/雨、25日(金) 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰路: 信濃大町から松本までは普通列車で、松本から特急あずさ |
コース状況/ 危険箇所等 |
針ノ木雪渓はほぼ夏道(夏には雪渓ルートだから秋道というべきか?) 最初の50mと途中で10mくらい雪渓上を歩くが勾配も緩いのでアイゼンは使わず |
その他周辺情報 | 七倉山荘の日帰り温泉650円 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
初日
昨年夏の台風により流れてしまった針ノ木峠越えの船窪小屋泊計画。
その思いを遂げるために、今年すでに三度目となる針ノ木雪渓越え。
雪渓の崩壊がかなり進んでほとんど捲き道なため、軽アイゼンは結局使わず。
雪渓に入ってすぐ微量な雨が降り始め、小屋に着く頃には本降りになっていた。
10日前から考えると紅葉は想像以上に進んでいた、昨年の同時期に来たときも
これくらいの色づき具合だったかなぁ、などと思い返したりする。
針ノ木峠から蓮華岳に登る間に二人、山頂で休む間に二人の登山者とすれ違う。
その後二人の登山者を追い抜き船窪小屋へ投宿、追い抜いた二人も小屋泊だった。
お疲れ様のお茶とタオルを渡され、濡れたものを拭いてから部屋へ案内される。
6人分の布団スペースに3人だったので隣に荷物を広げられかなり快適に過ごせた。
夕飯までは囲炉裏を囲み、持参したお酒を飲みながら小屋にあった本を読んだ。
『黒部の山賊』という題名で、戦後の混乱期に三俣小屋を開いた伊藤正一さんと
山賊と呼ばれる山の民との、黒部を舞台とした突拍子もない出来事が書かれた本。
登山者には既に有名な本だが黒部に足を踏み入れたことがある人はやはり必読。
そうこうして過ごしているうちに夕飯の時間になるのだがこれがまた豪華絢爛。
高級食材を使っているわけではないが、小屋のまわりで採れる食材を活かした
贅沢極まりないもので、献立を小屋番の女性がひとつひとつ丁寧に説明してくれる。
デザートまで手作りでこれがまた美味しい(クロマメという木の実だったか?)。
食後一旦部屋に戻り、布団を敷いたり隣の方と山の話などしたりして過ごし、
19時から囲炉裏の周りに集まり『お茶会』と呼ばれるコミュニケーションタイム。
船窪小屋の歴史や歌など交えた紹介映像(船窪小屋ファンの有志の製作)を観たあと
宿泊者たちで簡単な自己紹介、それぞれが山のベテランな方たちばかり。
若かりし頃、小屋から扇沢まで毎日往復した話や針ノ木古道を復活させた話など
坦々とした語り口の中に、御主人の実直な人柄と大きな器を感じとれた。
針ノ木古道を復活させることに使命を感じ、その第一歩としてまず草を刈ったとき
40年間廃道になっていた道にかすかながら古の踏み跡を感じたと、いう話には
個人的にも昨年と今年で二度歩いた道ということもあり色々感慨深いものを感じ、
こういった方々の尽力で我々は山歩きを楽しめるのだなぁ、としみじみと感じ入る。
最後に亡き父親の遺志を継ぎ、十代の若さから船窪小屋を守ってきたお母さんの話、苦労も多かったはずが、そんなことは一言もいわずに周りの人に感謝する姿勢。
そんな二人のお話を聞くだけでもこの宿に来た甲斐があるというものです…
そんなところで、お茶会終了 20時で消灯ZZz(-ω-)。
二日目
普段から平均睡眠時間4時間程度なこともあり深夜1時前には目を覚ます。
屋根を叩く雨音から確実に雨は強くなっていて、こ船窪岳、烏帽子岳経由で下山を
考えていた自分はただ雨が止んでくれることを祈り布団の中で再びまどろむ。
結局出発予定の5時になっても雨足は弱まらず七倉に下山することを決断する。
隣に寝ていた方が七倉まで車で来ていたので、「信濃大町まで乗せてくれないか」
とお願いしてみると快く受けてくれた、どうもありがとうございます。
7時くらいに下山、小屋番の女性とお母さんが鐘を鳴らしてお見送りしてくれた。
8合目あたりまでは紅葉を愛でながら快適に歩けたが、樹林帯に入ってからは
濡れた木の根っこに滑って3回ほどお尻から転ぶ羽目になった。
なんとか七倉に到着、七倉山荘でお風呂に入り天気予報を観たら大町で大雨注意報
が出ていて台風21号は大陸側にずれている様子。
信濃大町駅まで送ってもらったあと、先日食べたらーめん屋で食事しようと思ったが
まだ開店前だったので、お弁当を買い込み11時32分の普通列車に乗って松本へ。
そして13時2分の特急あずさに乗り換え缶ビールを3本飲んでる間に新宿駅に到着。
早く着きすぎたため山の店を冷やかしてるとアウトレットな価格に惹かれ48Lザックとかなり冬仕様なダウンジャケットを新調してしまった。
渋谷に移動して映画を観てから帰宅する。
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