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Yamareco

記録ID: 8459158
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

船窪岳-針ノ木岳-鹿島槍ヶ岳(七倉-扇沢)

2025年07月20日(日) 〜 2025年07月22日(火)
情報量の目安: S
都道府県 富山県 長野県
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
26:19
距離
37.0km
登り
4,321m
下り
4,044m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:30
休憩
2:08
合計
11:38
距離 10.7km 登り 2,335m 下り 808m
5:57
73
7:10
20
7:30
7:43
36
8:19
8:27
43
9:10
9:22
38
10:00
10:01
13
10:14
10:24
37
11:01
11:13
54
12:07
12:13
41
12:54
13:09
143
15:32
15:38
60
16:38
17:23
12
17:35
宿泊地
2日目
山行
5:37
休憩
1:26
合計
7:03
距離 9.7km 登り 860m 下り 1,002m
4:51
44
宿泊地
5:35
5:56
50
6:46
6:52
79
8:11
8:45
39
9:24
9:30
30
10:00
10:15
37
10:52
10:56
58
11:54
3日目
山行
6:53
休憩
2:16
合計
9:09
距離 16.6km 登り 1,127m 下り 2,233m
3:44
63
4:47
5:07
28
5:35
50
6:25
6:31
34
7:05
7:49
59
8:48
8:49
65
9:54
9:55
12
10:07
11:08
56
12:04
12:06
9
12:15
12:16
37
■消費カロリー・食料
1日目 消費3160kcal, 水3.0L(全然足りない), トレイルミックス300mL, パン2, カレーメシ
2日目 消費1600kcal, 水2.5L, バランスパワー1, パン1.5, 無印バウム2, ラーメン1, α米1, スープ2
3日目 消費2200kcal(ロードバイク込), 水2.3L, トレイルミックス200mL, バランスパワー1, パン0.5, 無印バウム1, スープ1
天候 1日目 無風快晴 灼熱 15時ごろからガス
2日目 無風快晴 灼熱 9時ごろからガス
3日目 無風快晴 灼熱 9時ごとからガス
過去天気図(気象庁) 2025年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
・柏原新道登山口にロードバイクをデポ、七倉に駐車して入山
・柏原新道登山口→七倉はロードバイクで17km, +300m, -600m。所要1時間ほど
コース状況/
危険箇所等
■登山口
・柏原新道:3連休中日の2時で一番上の駐車場は満車
・七倉:同上。2km下ったダム下広場に駐車。ダム下広場から七倉までは無料バスがある。バスは1日4本で、始発は5:45。

■コース状況
・七倉‐船窪岳:よく歩かれている。かなりの急登。
・船窪岳-蓮華岳:標高が低く暑い。北葛乗超-蓮華岳の下部は鎖と浮き石に注意。
・蓮華岳-種池山荘:針ノ木岳-赤沢岳はガレ場。種池山荘に近づくにつれて歩きやすくなる。
・柏原新道-鹿島槍ヶ岳:超一級登山道。整備してくださる関係者の方々に感謝。
その他周辺情報 温泉:葛温泉 高瀬館 700円 ★3.7 (激アツで浸かれない!)
 七倉ダムの麓にある秘湯。外観・内装ともに学生の合宿施設のよう。広くて自然豊かな露天風呂がウリ。源泉は90°Cの熱湯。一応加水のようだが、あまりに熱くて足首しか入れなかった。外気温が30°C超えの猛暑だったから余計に熱く感じたのだろうか。お湯の熱さで売ってる地元の飯坂温泉と同等以上に熱く感じた。

食事:俵屋 餃子定食 750円 ★3.8 (コスパは良い…のかも)
 信濃大町駅前の商店街にある中華料理屋。寂れた商店街に在りながら、このお店だけはリノベされてピカピカ。開店前から待っている家族連れもおり、地元の方々に愛されているのだろう。
 餃子が美味しいらしいので、餃子定食を注文。片面がパリパリの焼き餃子。サイズはやや大きめか。タネは肉が多めで食べ応えある。美味しゅうござんした。ただし、定食にしても+200円でご飯・スープ(小)・お漬物(小)しか付かない。この店のベストアンサーはおそらくラーメン+餃子単品だろう。
予約できる山小屋
七倉山荘
スタート地点のダム下広場
2025年07月20日 05:35撮影 by  iPhone 15, Apple
7/20 5:35
スタート地点のダム下広場
トンネル脇が登山口
2025年07月20日 06:00撮影 by  iPhone 15, Apple
7/20 6:00
トンネル脇が登山口
登りきると蓮華岳・北葛岳がよく見える
2025年07月20日 09:38撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/20 9:38
登りきると蓮華岳・北葛岳がよく見える
コマクサの巨大株
2025年07月20日 09:56撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/20 9:56
コマクサの巨大株
船窪小屋と表銀座
2025年07月20日 09:59撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/20 9:59
船窪小屋と表銀座
七倉岳への道
奥に立山
2025年07月20日 10:07撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/20 10:07
七倉岳への道
奥に立山
針ノ木岳と蓮華岳が大きく見える
2025年07月20日 10:24撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/20 10:24
針ノ木岳と蓮華岳が大きく見える
北葛岳へ登り返し→蓮華岳へ登り返し
2025年07月20日 10:30撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/20 10:30
北葛岳へ登り返し→蓮華岳へ登り返し
蓮華岳への登り
ガレ場、下部は鎖場も
2025年07月20日 13:11撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/20 13:11
蓮華岳への登り
ガレ場、下部は鎖場も
北葛岳と七倉岳を振り返り
2025年07月20日 14:33撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/20 14:33
北葛岳と七倉岳を振り返り
蓮華岳南面はコマクサの大群落
2025年07月20日 14:43撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
2
7/20 14:43
蓮華岳南面はコマクサの大群落
突然変異の白いコマクサ!!!
2025年07月20日 15:05撮影 by  iPhone 15, Apple
2
7/20 15:05
突然変異の白いコマクサ!!!
白と紅
2025年07月20日 15:04撮影 by  iPhone 15, Apple
4
7/20 15:04
白と紅
赤い点はすべてコマクサ
写真では伝わりにくいが凄い密度
2025年07月20日 15:20撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/20 15:20
赤い点はすべてコマクサ
写真では伝わりにくいが凄い密度
ヘロヘロになってたどり着いた蓮華岳
2025年07月20日 15:26撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
2
7/20 15:26
ヘロヘロになってたどり着いた蓮華岳
針ノ木岳への道
テン場まであと少し
2025年07月20日 16:33撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/20 16:33
針ノ木岳への道
テン場まであと少し
臨時テン場は最高の眺め
2025年07月20日 18:14撮影 by  iPhone 15, Apple
2
7/20 18:14
臨時テン場は最高の眺め
焼ける後立山
2025年07月20日 19:04撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/20 19:04
焼ける後立山
朱い雲を纏う蓮華岳
iphoneで夕日を撮ると不自然に赤くなる
2025年07月20日 19:04撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/20 19:04
朱い雲を纏う蓮華岳
iphoneで夕日を撮ると不自然に赤くなる
夕日に染まる人
2025年07月20日 18:56撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/20 18:56
夕日に染まる人
蓮華岳と爺ヶ岳の間からおはようございます
2025年07月21日 04:48撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/21 4:48
蓮華岳と爺ヶ岳の間からおはようございます
染まる針ノ木岳・スバリ岳
2025年07月21日 04:54撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/21 4:54
染まる針ノ木岳・スバリ岳
ツガザクラとチングルマ
どっちもシュキ
2025年07月21日 04:58撮影 by  iPhone 15, Apple
3
7/21 4:58
ツガザクラとチングルマ
どっちもシュキ
スバリ岳の奥に剣岳が現れる
2025年07月21日 05:08撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/21 5:08
スバリ岳の奥に剣岳が現れる
今日は一番右の爺ヶ岳の麓まで歩きます
2025年07月21日 05:09撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/21 5:09
今日は一番右の爺ヶ岳の麓まで歩きます
影・針ノ木
奥は五色ヶ原ー薬師岳
2025年07月21日 05:28撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/21 5:28
影・針ノ木
奥は五色ヶ原ー薬師岳
水晶岳・赤牛岳・裏銀座
2025年07月21日 05:39撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/21 5:39
水晶岳・赤牛岳・裏銀座
剣岳を見ながらスバリ岳へ
2025年07月21日 06:07撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/21 6:07
剣岳を見ながらスバリ岳へ
振り返ると端正な針ノ木岳
2025年07月21日 06:20撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/21 6:20
振り返ると端正な針ノ木岳
スバリ岳
奥に壁のようにそびえる立山
2025年07月21日 06:32撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
2
7/21 6:32
スバリ岳
奥に壁のようにそびえる立山
次は赤沢岳へ
2025年07月21日 07:03撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/21 7:03
次は赤沢岳へ
振り返ると厳ついスバリ岳とたおやかな蓮華岳
2025年07月21日 07:38撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/21 7:38
振り返ると厳ついスバリ岳とたおやかな蓮華岳
赤沢岳まであと少し
2025年07月21日 07:38撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/21 7:38
赤沢岳まであと少し
針ノ木岳・蓮華岳
まだ8時なのにガスが上がってきた
2025年07月21日 08:10撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/21 8:10
針ノ木岳・蓮華岳
まだ8時なのにガスが上がってきた
次は鳴沢岳
2025年07月21日 08:11撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/21 8:11
次は鳴沢岳
後立山がよく見えるようになる
2025年07月21日 08:13撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/21 8:13
後立山がよく見えるようになる
今年初のライチョウ
2025年07月21日 08:56撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/21 8:56
今年初のライチョウ
鳴沢岳は近くから見ると立派
2025年07月21日 09:10撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/21 9:10
鳴沢岳は近くから見ると立派
新越山荘へ
2025年07月21日 09:55撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/21 9:55
新越山荘へ
飲むしかない
2025年07月21日 10:04撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/21 10:04
飲むしかない
稜線がガスに包まれる
2025年07月21日 10:41撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/21 10:41
稜線がガスに包まれる
種池山荘への道1
2025年07月21日 11:10撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/21 11:10
種池山荘への道1
種池山荘への道2
2025年07月21日 11:21撮影 by  iPhone 15, Apple
7/21 11:21
種池山荘への道2
振り返って岩小屋沢岳(?)
2025年07月21日 11:35撮影 by  iPhone 15, Apple
7/21 11:35
振り返って岩小屋沢岳(?)
今日のオアシス、種池山荘
2025年07月21日 11:57撮影 by  iPhone 15, Apple
7/21 11:57
今日のオアシス、種池山荘
下界レベルに整地されたテン場
暑くて虫が多い
2025年07月21日 12:15撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/21 12:15
下界レベルに整地されたテン場
暑くて虫が多い
マイホーム
2025年07月21日 13:57撮影 by  iPhone 15, Apple
2
7/21 13:57
マイホーム
今日歩いた道とキンバイ?
2025年07月21日 14:02撮影 by  iPhone 15, Apple
7/21 14:02
今日歩いた道とキンバイ?
ぼーっと爺ヶ岳と青空を見て過ごした
2025年07月21日 14:05撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/21 14:05
ぼーっと爺ヶ岳と青空を見て過ごした
山荘付近にはチングルマがたくさん
2025年07月21日 14:07撮影 by  iPhone 15, Apple
7/21 14:07
山荘付近にはチングルマがたくさん
キヌガサソウ?
初めて見た、気に入った
2025年07月21日 14:30撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/21 14:30
キヌガサソウ?
初めて見た、気に入った
赤く染まる世界
おやすみなさい
2025年07月21日 19:12撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/21 19:12
赤く染まる世界
おやすみなさい
シャドー爺ヶ岳
2025年07月22日 03:52撮影 by  iPhone 15, Apple
2
7/22 3:52
シャドー爺ヶ岳
朝焼けの鹿島槍ヶ岳
iphoneで撮ると不自然に赤い…
2025年07月22日 04:51撮影 by  iPhone 15, Apple
2
7/22 4:51
朝焼けの鹿島槍ヶ岳
iphoneで撮ると不自然に赤い…
染まる剣・立山
2025年07月22日 04:51撮影 by  iPhone 15, Apple
2
7/22 4:51
染まる剣・立山
冷池山荘はすごい立地だ
2025年07月22日 05:15撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
2
7/22 5:15
冷池山荘はすごい立地だ
心か
2025年07月22日 05:22撮影 by  iPhone 15, Apple
2
7/22 5:22
心か
雲海に覆われる北ア
2025年07月22日 05:37撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
2
7/22 5:37
雲海に覆われる北ア
朝露に濡れたチングルマは美しい
2025年07月22日 05:51撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/22 5:51
朝露に濡れたチングルマは美しい
歩いてきた周回路を一望
2025年07月22日 06:17撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/22 6:17
歩いてきた周回路を一望
山頂(南峰)まであと少し
2025年07月22日 06:41撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
2
7/22 6:41
山頂(南峰)まであと少し
双耳峰を再現している山頂板
2025年07月22日 07:08撮影 by  iPhone 15, Apple
2
7/22 7:08
双耳峰を再現している山頂板
五竜岳ー白馬岳
どこまでも歩きたい
2025年07月22日 07:08撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
2
7/22 7:08
五竜岳ー白馬岳
どこまでも歩きたい
南側の展望
2025年07月22日 07:09撮影 by  PENTAX K-50 , PENTAX
1
7/22 7:09
南側の展望
テントを片付け、コーラを飲んで下るだけ!
2025年07月22日 10:56撮影 by  iPhone 15, Apple
2
7/22 10:56
テントを片付け、コーラを飲んで下るだけ!
下山すると休みの終わりを感じて寂しくなる
2025年07月22日 12:53撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/22 12:53
下山すると休みの終わりを感じて寂しくなる
チャリ無事
2025年07月22日 12:57撮影 by  iPhone 15, Apple
1
7/22 12:57
チャリ無事
車も無事
2025年07月22日 14:29撮影 by  iPhone 15, Apple
3
7/22 14:29
車も無事
下りメインの1時間ライド
2025年07月22日 14:28撮影
7/22 14:28
下りメインの1時間ライド
餃子定食でぶっ生き返す!!
お疲れ様でした
2025年07月22日 17:16撮影 by  iPhone 15, Apple
2
7/22 17:16
餃子定食でぶっ生き返す!!
お疲れ様でした

装備

個人装備
3シーズンブーツ 軽アイゼン ヘルメット

感想

 今年の北ア遠征は、未踏の針ノ木岳エリアへ。普通の周回では物足りないので、自転車を使って七倉in・鹿島槍ヶ岳ピストン・扇沢outにした。七倉-蓮華岳の区間は地味で歩く人が少なそうだが、針ノ木岳・蓮華岳の山容とコマクサ大群落が良さそうなのでチョイス。鹿島槍はGW残雪期に登頂して良かったので、夏にも行くことにした。
 前日は20時に自宅発。高速を飛ばして、扇沢に自転車デポし、3時前には七倉へ。既に上の駐車場が満車で、2km下の駐車場に停める羽目に。大半が裏銀座だろうが…三連休の混雑具合は凄い。まあ、下から上の駐車場へは無料バスがあるので、それに乗れば良い。2時間ほど仮眠し、始発の5:45のバスに乗り、七倉から登山開始。

■1日目 10.5km, +2240m, -780m, 3160kcal
 船窪岳へは、歩きやすいがめっちゃ急な尾根を何度もジグを切って登る。最初にここを拓いた人は凄い。登山道は木で日陰になってて涼しく、登りやすかった。
 予定よりもだいぶ早く、10時には船窪小屋に着いてしまった。今からテント張っても暇だな…。明日は早くから天気が崩れる予報だし、針ノ木小屋に電話したところ臨時のテント場なら張れるとのことなので、先に進むことに。
 七倉岳は、地味で標高が低いが、展望は良かった。蓮華岳と針ノ木岳が大きく見えて、唆るぜ。他には剣岳-立山-薬師岳、表裏銀座に槍穂高と、何でも見渡せた。北アに来れるのは年1-2回だが、メジャーなエリアは大体歩いたので、山座同定が出来るようになって楽しい。
 七倉岳からは北葛岳へ200m登り返して、そこから蓮華岳へ550m登り返す。なかなかハードだが、最大の敵は標高差ではなく暑さだった。2000m超えの稜線だが、風のとおりが悪く、直射日光に焼き殺される。暑いと水量が気になる。入山時に2.7L担いだ水は、七倉岳で残り2L、北葛岳で1L、蓮華岳へ登り返す時点で残り200mLに。船窪尾根が涼しく、登りで水をあまり消費しなかったので、小屋で給水を怠ってしまったのが効いた。今思えば北葛岳の時点で引き返すべきだったが、当時の自分は「少しくらいなら給水しなくても大丈夫だろう」と考えたようだ。実際は、大丈夫じゃなかった。水を飲まないと、暑い夏は固形分が口を通らない。するとシャリバテになり、フラフラになる。蓮華岳の登り返し550mに2.5時間もかかった。蓮華岳への登りですれ違った方2人に水乞食し、合計300mLを恵んでいただいたのは非常に助かった。七倉岳-蓮華岳の区間は北アの中では静かな区間だが、三連休なので5PT・8人には遭遇した。水不足の限界突破していた蓮華岳への登りで人とすれ違えて運が良かった。夏山では水と暑さのマネジメントが必須だが、今回はだいぶ甘かったようで、要猛省。他人に頼ってしまうとは…ソロハイカー失格。
 水のことしか書いてないが、北葛乗越-蓮華岳は、コマクサの群生が凄まじかった。写真では伝わらないが、ガレ場中のピンクの密度がこれまで見たことないレベル。そしてピンクの全てがコマクサ。その中に一株だけ白いコマクサがあった。脱水でフラフラだったが、これは流石に写真を撮った。冷池山荘の方曰く、白コマクサは燕岳や八ヶ岳の硫黄岳でも目撃例があるとか。ここへ再訪することがあれば、暑さ対策をしっかりして、余裕を持ってコマクサを楽しみたい。
 蓮華岳から針ノ木小屋までは楽な下りだが、脱水でフラフラの身にはキツかった。途中で会った男性と話しながら歩き、だいぶ気が紛れた。小屋に着いた瞬間、ポカリ1Lを流し込み、カレーメシを爆食。五臓六腑に染み渡りまくった。テント場は、通常エリアは満員なので、50m登ったところにある臨時エリアへ。眺めが通常エリアより良く、満足。快晴の夕焼けと、夜中の星空が綺麗な、良い夜だった。

■2日目 9.7km, +880m, -1020m, 1600kcal
 7.5時間寝て3時40分に起床。日の出は蓮華岳と爺ヶ岳の間から。焼ける山々が素敵なひと時だった。
 針ノ木岳への登りは歩きやすい道。山頂は360°山しかない絶景。昨日より剱岳と後立山がよく見える。昨日頑張ったおかげで今日の行程は楽なので、山頂でゆっくりした。針ノ木岳から赤沢岳まではガレた道が続き(鎖場は無い)、種池山荘に近づくにつれ歩きやすくなる。剣-立山や後立山を飽きるほど見続けられる、豪華な縦走路だ。個人的に一番印象的だったのは、スバリ岳から見た端正な針ノ木岳。
 新越山荘でガスに追いつかれる。2500m稜線だというのに、今日も日差しに焼き殺されそうなくらい暑いので、助かる。景色は十分に堪能したので満足。黙々と種池山荘へと向かう。人気コースのハズだが、連休最終日なのと午後から天気が崩れる予報なので(実際には降水は無し、夕方に雷)、想定より空いてて快適だった。
 山荘に着いてからは、テントを貼って山荘前のベンチで昼寝。テン場は風がなくて激暑なうえに、虫がめっちゃ多い。5箇所刺された。のんびりと過ごして、19時半には就寝。

■3日目 16.6km, +1110m, -2180m, 1920kcal
 3時起床、鹿島槍ピストンしてからテントを撤収するプラン。今日も昼から天気が崩れる予報なので、早出(実際には降水は無し、夕方に雷)。一級登山道をテンポ良く進み、爺ヶ岳北峰で日の出を迎える。剣・立山は良く焼けたが、鹿島槍はあまり焼けず。昨日はどちらも焼けていたので、アングルに依るのかな。
 冷池山荘のテン場は、剣-立山の見通しが良い素敵な立地だった。水場とトイレまで結構遠そうだが、いつか泊まってみたい。
 標高を上げると、歩いてきた縦走路が一望できて感無量。数年前のGWに登ったときは、この辺りの山の名前は全然わからなかった。キツくて暑い登りを終えてたどり着いた山頂からは、五竜岳がよく見えた。キレット小屋の立地が凄い。珍しく山頂でお湯を沸かしてスープを飲み、ゆったりと過ごした。
 帰路は無心で種池山荘へ戻る。3日目になるとさすがに疲労が蓄積しており、すぐに休憩したくなる。山荘に戻ってテントを片付け、コーラ休憩。アルプスならではの楽しみ。
 下りの柏原新道は超絶一級登山道で、斜度がめっちゃ緩い。こっちを下りにして良かった。登山口でロードバイクを回収し、七倉まで17kmのライド。9ヶ月前に事故ってから、10km以上乗るのは初めて。緊張した。下りはブレーキを酷使して、スピードを抑えた。おかげで事故無く、旅を終えた。自転車を使えると周回コースの幅がグッと広がるので、もっと長距離乗れるよう徐々に感覚を取り戻していきたい。
 下山後は汗を流してジェラートを食べ、お土産を買ってから夕飯。餃子定食を食べた後、蕎麦大盛りを食べた。登山中は暑くてカロリー摂取量が少なかったので、お腹が空いていた。仮眠しながら運転し、2時過ぎに自宅着で夏休みpart1は終了。翌日の仕事は気合で乗り切った。

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ハイキング 白馬・鹿島槍・五竜 [4日]
柏原新道 針ノ木岳 蓮華岳 船窪小屋
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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