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Yamareco

記録ID: 76077
全員に公開
沢登り
甲斐駒・北岳

甲斐駒ケ岳 : 尾白川黄連谷右俣

2010年08月28日(土) 〜 2010年08月29日(日)
情報量の目安: A
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
yoshi629 その他1人
GPS
31:50
距離
17.4km
登り
2,467m
下り
2,456m

コースタイム

1日目 竹宇駒ケ岳神社5:50 - 不動滝7:20 - 尾白川林道終点8:20 - 黄連谷出合10:30 - 千丈の滝11:05 - 奥千丈の滝13:00 - 幕営地(インゼル 2400m付近)15:40
2日目 幕営地6:20 - 3段滝8:20 - 山頂9:10 9:50 - 竹宇駒ケ岳神社13:50
天候 1日目:晴れ
2日目:晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
予約できる山小屋
七丈小屋
尾白川林道を進む
2010年08月28日 08:05撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 8:05
尾白川林道を進む
途中で甲斐駒が見えた
遠い・・・
2010年08月28日 08:08撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 8:08
途中で甲斐駒が見えた
遠い・・・
林道終点より入渓点に下りる
2010年08月28日 08:31撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 8:31
林道終点より入渓点に下りる
緑色の釜を持ったきれいな滝が連続する
2010年08月28日 08:56撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 8:56
緑色の釜を持ったきれいな滝が連続する
2010年08月28日 09:03撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 9:03
2010年08月28日 09:15撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 9:15
2010年08月28日 09:19撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 9:19
2010年08月28日 09:21撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 9:21
2010年08月28日 09:22撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 9:22
2010年08月28日 09:28撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 9:28
2010年08月28日 09:32撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 9:32
噴水滝
水量が少ないのであまり噴きあがっていない
2010年08月28日 09:46撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 9:46
噴水滝
水量が少ないのであまり噴きあがっていない
雄大だ
2010年08月28日 09:47撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 9:47
雄大だ
美しい♪
2010年08月28日 10:08撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 10:08
美しい♪
きれいなナメもある
2010年08月28日 10:14撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 10:14
きれいなナメもある
2010年08月28日 10:16撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 10:16
3段40m千丈の滝
2010年08月28日 11:09撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 11:09
3段40m千丈の滝
35m坊主の滝
2010年08月28日 11:51撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 11:51
35m坊主の滝
徐々に傾斜がきつくなってくる
滝場が続く
2010年08月28日 12:15撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 12:15
徐々に傾斜がきつくなってくる
滝場が続く
2010年08月28日 12:40撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 12:40
200mとも言われる奥千丈の滝の始まり
2010年08月28日 13:11撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 13:11
200mとも言われる奥千丈の滝の始まり
最初はトイ状
傾斜もゆるい
2010年08月28日 13:32撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 13:32
最初はトイ状
傾斜もゆるい
中間部
徐々に傾斜がきつくなってくる
ここら辺で右岸巻き道に入る
2010年08月28日 13:32撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 13:32
中間部
徐々に傾斜がきつくなってくる
ここら辺で右岸巻き道に入る
上部
厳しそう
2010年08月28日 14:32撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 14:32
上部
厳しそう
徐々に傾斜が緩くなってくると長かった奥千丈の滝も終わりに近づく
2010年08月28日 15:18撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 15:18
徐々に傾斜が緩くなってくると長かった奥千丈の滝も終わりに近づく
2400m付近のインゼルにて幕営
2010年08月28日 16:24撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/28 16:24
2400m付近のインゼルにて幕営
雲海に浮かぶ八ヶ岳
2010年08月29日 05:26撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/29 5:26
雲海に浮かぶ八ヶ岳
幕営地からしばらく登ると3段60m滝
2010年08月29日 06:56撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/29 6:56
幕営地からしばらく登ると3段60m滝
3段60m滝を過ぎると源頭の雰囲気となる
彼方に稜線が見える
2010年08月29日 08:42撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/29 8:42
3段60m滝を過ぎると源頭の雰囲気となる
彼方に稜線が見える
ついに稜線に出て、黄連谷を振り返る
2010年08月29日 09:12撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/29 9:12
ついに稜線に出て、黄連谷を振り返る
山頂からはとても良い眺め♪
2010年08月29日 09:12撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/29 9:12
山頂からはとても良い眺め♪
2010年08月29日 09:22撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/29 9:22
2010年08月29日 09:22撮影 by  Canon PowerShot A480, Canon
8/29 9:22
撮影機器:

感想

下山口となる竹宇駒ケ岳神社に車を停め、出発。

まず尾白川渓谷道を進む。渓谷道終点の不動滝から吊り橋を渡り、日向山へ向かう
登山道?を登り、尾白川林道へ上がる。既に廃道化している尾白川林道を歩き、終
点から沢に下りることができる。

最初は平凡なゴーロだが、すぐに緑色の深い釜を持った滝が連続するようになる。
つるつるのスラブで、どれも直登は厳しそうだが、どの滝も明瞭な巻き道がつけら
れているので困ることは無い。20年くらい前までは千丈の滝まで渓谷道が付けられ
ていたらしく、至るところに渓谷道が残っており、巻き道は全て渓谷道のようだ。
巻き道の入口にはトラロープが垂れ下がっているところが多い。ルートファインデ
ィングが出来る人なら、沢の経験が少なくても、千丈の滝までは渓谷歩きといった
感じで行くことが出来そうだ(千丈の滝上からは五丈沢を詰めて黒戸尾根に上が
るという渓谷道になっている)

しばらく難所も無く、きれいな滝やナメを楽しみながら歩いていくとやがて黄連谷
出合い。本谷と比べるとそれほど水量も多くなく、出合も(それまでの沢のスケー
ルと比べると)小さい。
またしばらく歩いていくと巨大な滝が見えてくる。千丈の滝40mだ。かなり大きく、
圧巻。巻きは右岸だが、渓谷道の名残なので容易に巻ける。
千丈の滝上で黒戸尾根5合目に続く五丈沢が左から出合う。渓谷道はここで五丈沢に
向かうので、これ以後の巻道は全て踏み跡程度となる。ここからが沢登りっぽくな
る気がする。

巨岩帯を抜けると、また巨大な滝が出現。35m坊主の滝だ。これも見事な滝である。
ホントにスケールが大きい。これは左岸巻き。あまり大きく巻かないように意識し
て巻くと良い。
坊主の滝を過ぎるとすぐに二俣。この辺りから空が雲に覆われだし、雷雨が心配に
なる。そろそろ疲れが出てきているし、奥千丈の滝が越えられるか不安になる。

両岸が迫ってくると、奥千丈の滝に到着。200mほどもあるという巨大なスラブ滝
だ。今日は、ガスっていて先が見えない。やや不安を感じる。
下部は傾斜も緩いナメ滝と言った感じで容易に登れる。徐々に傾斜が増して行き、
豪快な滝の様相となると中間部。この辺りも特に問題なく登れる。しかし、上部に
抜ける辺りになると確保無しでは危険な箇所も出てくる。雷雨も恐いし、疲れが顕
著になってきたので、無理せずに左の樹林帯に入り、巻きに入る。やや不明瞭な部
分もあるが巻き道はしっかりついている。
傾斜が緩くなり、奥千丈の滝も終わるが、なかなか下りるポイントが見つからなか
ったので、そのまま巻きを続けて行き、やっと沢に戻るとちょうど烏帽子沢の出合
いだった。おそらくsawadonさんがビバークしたところであろうと思われる幕営適地
があったので、ここでツェルトを張った。
恐れていた雷雨も来なくて、雲も晴れ、快適な1晩となった。

朝起きると、雲海が広がっており、朝から快晴である。
もうこの上辺りからほとんど水は流れておらず、涸れ滝といった感じの滝をいくつ
か越えていくと3段60m滝が現れる。中段くらいまでは登れそうだが、上段が厳しそ
うだ。他の記録どおりに左岸を巻く。この巻きでは滝の落ち口辺りで沢に戻る踏み
跡を見逃すと、そのまま支尾根を上がり、ハイマツ帯に突入してしまうので注意。
こちらも明瞭な踏み跡になっているが、ハイマツ帯の薮漕ぎは厳しいとのことなの
で、沢に戻った方が楽である。

3段60m滝を越えるとあとは顕著な滝も無く、源頭の様相となる。最後の二俣で右に
行けば、甲斐駒の山頂の西側、15m程下に出る。左に行くと山頂のちょっと東に出る
ようだ。
私達は右に行き、甲斐駒から鋸岳に続く稜線に出た。振り返ると遡行してきた黄連
谷が見える。達成感と共にうれしさがこみ上げてくる。仲間とガッチリ握手を交わ
す。
この日は良く晴れていて、仙丈や北岳、北アルプスなど周りの山々がきれいに見え
ていた。しばしアルプスの眺めを楽しんだ後、大変な黒戸尾根の下山を済ませて、
帰途に着いた。





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コメント

貫禄ありますね!
さすが、3000m級
達成感、大ですね〜
良きパートナーとガッチリ握手目に浮かびました(涙)

わたしの、冥土の土産リストに入れさせて貰いますね。
2010/8/30 19:38
お帰りなさい
まるで滝の展覧会のようですね!
下界は灼熱地獄なのに、別世界!
涼しそう〜
2010/8/30 21:43
尾白川
yoshi629さん、こんにちは。

尾白川、きれいですね。
南アルプス天然水 ですね。

沢沿いの道を30分程登り、適当な淵で泳いだことが
あるのですが、花崗岩主体の沢で、水の透明度も
高く、最高だったことを思い出します。

下記コメントも惹かれますね
私、沢登りは未経験(沢歩きなら小渋川のルートがありますが。。。)
なのですが、行けそうな感じでしょうか?

>沢の経験が少なくても、千丈の滝までは渓谷歩きといった
>感じで行くことが出来そうだ(千丈の滝上からは五丈沢を詰めて黒戸尾根に上が
>るという渓谷道になっている)
2010/8/31 12:32
お疲れ様でした
yoshi629さん こんにちは

こちらのルートも素晴らしいですね(私には無理ですが・・・)

あの川の先にたくさんの滝があるとは知りませんでした・・・

天気も良くて山頂に着いた時は景色に感動して
ウルッときましたが、たくさんの人で冷静になりました 笑
2010/8/31 16:32
懐かしい
はるか昔のことでこんなにきれいだったかな,yoshi629さん。春日井山岳会の人と一緒にワイワイと遡行していて、着いたら山頂でした。ブロッケン現象を始めて見たのが甲斐駒ケ岳でした。今天気も落ちついていいですね
2010/8/31 18:31
Re:貫禄ありますね
kukenさん、こんばんは。

お気に入り登録、ありがとうございます
でも冥土の土産って

奥千丈の滝はハーケン・カムなどを駆使すれば登れそう
ですが、基本的にはスラブ滝ばかりで手を付けられそう
も無い滝が多く、巻きに終始します。なのでいわゆる
「沢登り」というよりも、昔ながらの登山、谷 or 沢か
ら山頂を狙うといったクラシックルートという感じでし
た。
標準行程だと2泊だと思うのですが、やや強行日程の1泊
だったので疲れました
2010/8/31 21:45
Re:お帰りなさい
ただいまです、eiko12345さん

街は相変わらず暑いですが、3000m級の山は既に秋の気
配です。
今回は軽量化ということでツェルトで寝た(標高2400m
で幕営)のですが、寒くて夜中に目が覚めました。夜は
10℃前後まで冷え込んだと思われます
2010/8/31 21:50
Re:尾白川
youtaroさん、こんばんは。

南アルプスの天然水はホントに美味しかったです
沢の水って硬水独特の味がしますが、あの辺りの水は
そういう味がしなくて、軟水みたいな飲みやすい水で
した。持ち帰って、うちの職場で成分分析してみたい
と思っちゃいました

さて、旧渓谷道を行けるかどうか?ということですが
youtaroさんの体力的な面では行けると思います。
未知数なのは踏み跡程度の道をちゃんと見つけて、辿っ
ていけるかどうか?ですね。まあ、滝の手前で分かりや
すく道が続いているので大丈夫だとは思いますが。

それとちゃんと地図読みが出来て、五丈沢を見逃さずに
黒戸尾根に戻れること。これも千丈の滝のすぐ上で左か
ら顕著な沢が合流するので分かりやすいとは思います。

滝の巻きでは渓谷道を歩きますが、それ以外では河原や
ナメの上を歩くので、沢靴もしくは渓流釣り用の靴が必
要となります。ヘルメットまでは要らないと思います
が、念のため厚手のタオルを頭に巻いた方が良いです
ね。

最後に降水量などを調べて、増水していない時期に入渓
することが絶対です。

もし、行かれる時はさらにアドバイスするので連絡して
ください
2010/8/31 22:06
Re:お疲れ様でした
to4さん、こんばんは。

竹宇駒ケ岳神社からすぐに出てくる川(尾白川)の奥
にはこんな世界が広がっています。
私も最初は、アルプスなどを歩いていましたが、ある程
度歩き尽くすと、次はさらに奥地に足を踏み入れたくな
って、沢登りを始めたんですよ。基本的に、子供の時か
ら変わっていなくて、冒険や探検が好きなんです

日曜日は、ホントに素晴らしい眺めで、感動でしたよね
2010/8/31 22:10
Re:懐かしい
riekoさん、こんばんは。

riekoさんも遡行したことがあったのですね。さすがで

アルプスの沢なので、「いつかは!」と憧れていました
が、やっと行くことが出来ました。やっぱり豪快な沢
で、達成感でいっぱいです
2010/8/31 22:13
ゲスト
最近滝をみていなかも
yoshi629 さん

夜はちょっと寒かったですね。八ヶ岳でも息が
ちょっとだけ白くなってきました。
そして翌日は見事な雲海でよかったですね

アルプスの沢は初めてだったのですか?意外でした

奥多摩や奥秩父では滝をよく見かけるのですが、
最近の山行では見ることが少なくなりました。

下りに黒戸尾根かぁ。。。甲斐駒は今年いけるかな。。
2010/9/2 0:16
Re:最近滝をみていないかも
yasuhiroさん、こんばんは。

今回はフライを張っただけだったので寒かったです。
夜中に目が覚めちゃいましたよ

アルプスの沢は2回目になります。1回目は双六谷を下降
して黒部の源流部を歩いて、赤木沢という有名な沢を遡
行して黒部五郎に出ました。

主に気楽な日帰りばかりしているので、今回は50回目の
沢だったのですが、その内泊まりの沢は3回のみです
2010/9/2 22:25
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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