赤岳
- GPS
- 13:12
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,603m
- 下り
- 1,599m
コースタイム
- 山行
- 4:27
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 5:40
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 9:35
天候 | 1日目 晴れ 2日目 わずかに降雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
雪山2年目。昨季はガイド講習を受けながら、地元鈴鹿を中心に日帰りで雪山に登った。
今期は雑誌の影響もあり、厳冬期の赤岳に通い「本格的雪山登山」の習得を志すこととした。
目標
・厳冬期の南八ヶ岳の稜線を経験して雪山技術を獲得する
・雪上テント泊を経験して生活技術を獲得する
無雪期に南八ヶ岳へ行ったことは無かったが、直前のルート情報では暖冬で積雪も少なく、降っては解ける状況とのことだったので、厳冬期への偵察とアイゼンの足慣らしとして計画を実行した。
予定通り8時に美濃戸口に着き、8時30分歩き始める。林道で車に幾度と追い越され自分も赤岳山荘まで車で上がれば良かったと、重いザックに負けそうになりながら後悔する。
赤岳山荘の駐車場を横目に見ながら歩き続けるが、流石に疲れ堰堤広場の少し手前の作業小屋前で最初の一本。
堰堤を越え北沢ルートから登山道となる。雪は無いが、凍結している箇所があり、あぶない。
重いザックを呪いながら一歩ずつ沢筋を進むと突如正面に大同心であろう岩峰に目を奪われる。
やっと着いた赤岳鉱泉。ベースキャンプ設営が完了したのが予定より約1時間遅れ。当日、硫黄岳登頂を計画していたが、時間切れである。
しかし、まだ時刻は1時20分。稜線まで上がってみようとテントを出る。
ジョウゴ沢を越え尾根へ取付くが、時間が遅くなる不安感が先立ち、本日は休養にあてることとしてベースへ戻る。
こうなったらゆっくり楽しもうと思い、小屋でビールとおでんを頂き、温かい食堂でまったりする。旨い。テントに帰りごろ寝を決め込む。
外で歓声が上がるので、テントから顔をだすと、夕日に照らされた阿弥陀岳が美しい。担ぎ上げたバーボンを舐めながらアーベントロートのショーを鑑賞する。なんという幸福。
飯も食い、やることもないのでシュラフに入り浅い眠りにつく。9時頃目が覚め、空を見ると満天の星空。星座図鑑にそのまま書き写せるかのような。
翌朝。
4時起床。朝方フライシートをたたいていた音は降雪だったと知る。お湯を沸かし、朝食を食べ6時に外へ出る。6時20分ヘッデンを点けて歩き始める。
すぐに払暁となる。行者小屋には何張りもテントが張られていた。止まらず通過。文三郎道へ進む。
7時30分、最初の一本。暑くなったのでフリースを脱ぎ、アイゼンを着ける。
しばらく進むと樹林帯を抜け、階段の連続。階段のメッシュにツァッケを引っ掛けないよう注意して登る。風が強くなり、体が冷える。
赤岳の南面頂上直下に取り付くと岩と氷のミックス。足がかり、手がかりを考えながら攀じ登る。
9時15分、赤岳登頂。後続のパーティーに写真を撮ってもらう。
風が強く、視界も悪いのですぐに下山。一刻も早く安全地帯へ逃げることだけを考える。
お地蔵様にご挨拶をして地蔵尾根を降りる。また階段。斜度が強いところはクライムダウン。
行者小屋が見えほっとしてそのまま赤岳鉱泉へ帰着。11時丁度。
ナイスクライミング。現在振り返ると緊張感をもって夢中で登って降りたと改めて感じる。
まだまだ厳冬期とは言えない条件ではあったが、森林限界を超えた稜線の厳しさを体感した。
また冬が進んだ頃また挑戦したい。
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