快晴の木曽駒ヶ岳と宝剣岳


- GPS
- 04:25
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 645m
- 下り
- 638m
コースタイム
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
料金:600円 ◆バス・ロープウェイ バス:菅の台バスセンター〜しらび平(始発8:15ですが乗客多数のため臨時便が5分前に先発しました) ロープウェイ:しらび平〜千畳敷駅(始発9:05) 料金:往復3,900円 モンベルカード提示割引で3,670円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
(積雪少・天候良好の場合。天候・積雪量などによって危険度合は変わると思います) ◆千畳敷駅〜千畳敷カール下部 ・危険個所なし ※雪崩事故防止のため、カール下部を通らずトラバースする夏道は通行禁止となっています。 ◆カール下部〜乗越浄土 ・最初緩やかな登りですが徐々に斜度がきつくなります。上部でバランスを崩すと重大事故にもなりかねないので注意が必要です。斜度が緩いうちに早めにアイゼン、ピッケル装着した方が良いかと思います。 ・なお、天候・積雪状態によっては雪崩のリスクが高まると思いますので注意が必要です。 ◆乗越浄土〜中岳〜木曽駒ヶ岳 ・視界が良ければ特段危険個所はありませんが、視界不良時はルートが分かりにくくなると思います。 ◆宝剣山荘〜宝剣岳 ・滑落リスクあり、夏冬と過去に重大事故が起こっている場所です。少しでも不安、恐怖感があれば無理しない方がよいでしょう。また、天候・積雪状況によって難易度は大きく変わると思います。 |
その他周辺情報 | ◆グルメ ・明治亭 ソースかつ丼(信州産) 1,340円(税抜) ※定番すぎでしょうか・・・。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
靴
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
ヘルメット
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感想
<感想>
先週、今年の登り納めとして西穂高岳を登りました。(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-778873.html)
これまでの雪山よりも難易度が高く、自分としては非常に達成感はあったものの、眺望が得られなかったのが残念でした。
そんな中、天気予報をチェックしていると、今週末は天気が良いとのこと。
「やっぱり最後に快晴の雪山に登りたい!」ということで2週連続で登ってしまいました。
行先は赤岳にしようか迷いましたが、午前中から天候が良さそうな木曽駒ヶ岳としました。
結果は大正解!
白銀の千畳敷カールに雲一つない青空!
木曽駒ヶ岳、宝剣岳の両方のピークに登ると、どちらも360°の大展望!
北アルプスと八ヶ岳は雲に隠れてましたが、南アルプスの白銀の峰々に富士山、御嶽に乗鞍など素晴らしい眺望を堪能しました。
ルートも新雪あり、締まった雪ありと、少々風は強かったものの絶好のコンディション。2015年最後の山行を楽しみました!
<記録>
明け方5時に家を出発。まだ暗いが星が見える。天気予報どおり今日は晴れそうだ。
運転すること2時間ちょっとで駒ヶ根SAに立ち寄ると空が青い。ひとりでテンションがあがってきた。
菅の台バスセンターの駐車場には思いのほか車が多い。大勢の人が登山の準備をしている。観光客はほとんどいないようだ。
先週の新穂高ロープウェイが始発から中国人観光客で満員だったのとは大違いである。
始発までまだ時間があるとゆっくり準備をしていると、チケット売り場前に行列が並び始めた。始発に乗れないかもと少し慌てて準備をして列に並ぶ。
やはり始発は1台では乗り切れないらしく、始発時刻の5分前に臨時便が出発。臨時便には乗れなかったが当初予定の始発時刻8時15分のバスに乗車することができた。それにしても冬山にしては凄い数の登山者である。天気が良いのを狙っていた登山者も多いのだろう。
バスとロープウェイを乗り継ぐと一気に2,611mである。
登り始めは千畳敷カールから乗越浄土までの直登があるので、ハードシェルはザックにしまった。
駅舎を出ると目の前には白銀の千畳敷カールとその上に聳える宝剣岳、そして真っ青な青い空が目に飛び込んできた。
「これが見たかった!」と、思わず独り言を言ってしまった。
昨日は新雪が積もったようで、まさしく優しく雪化粧をしたかのような景色に気分も高まる。
駅からはいったん千畳敷カールの下部へと下る。
夏道のトラバースルートは雪崩の危険のため冬季通行不可である。
さらさらの新雪に先行者のトレースがついている。そのトレースを辿ってもふわふわとした感触があって心地よい。
カールの上部を見上げるとトレースの先に蟻んこのような先行者の姿が見える。自分も一歩一歩、歩みを進めていく。
斜度がきつくなりはじめたところでアイゼンを装着し、ピッケルを持つ。
風が強いためか新雪が飛ばされて雪が締まった箇所が多く、アイゼンを効かせて順調に高度を上げていった。上部に行くに従い風が強くなってくるが、歩けないほどではない。
見上げれば稜線と澄んだ青空。息もはずむが苦にならない。
乗越浄土に到着して後ろを振り返れば、登ってきたカール、ロープウェイの駅、そしてその向こうには南アルプスの白銀の峰々。そして富士山の頭も見える。本当に来て良かったとしみじみと感じる。
宝剣山荘の脇で風を避けながらハードシェルを着る。
そこからは稜線歩きである。新雪は吹き飛ばされていて締まった雪にアイゼンが心地よく刺さる。さすがに高度が高いせいか中岳への登りには少し息があがり、ペースが落ちる。しかし、中岳から振り返ると宝剣岳から空木岳、南駒ヶ岳へと続く中央アルプスの白く輝く峰々が美しい。そして向かう木曽駒ヶ岳方向を見ると御嶽が存在感のある姿で聳えている。
中岳から一旦くだって、木曽駒ヶ岳の登り返し。
一歩、一歩、歩きながら山頂を見ると、先行者がバンザイをしている。その気持ちが良くわかる。それぐらい最高の青空が広がっている。
ほどなく山頂に到着。雲一つない青い空!360°の大展望。
北アルプス方面、八ヶ岳方面には雲がかかっていたものの、白く雄大な乗鞍はその雄姿を現してくれました。
山頂でしばらくぼーっとすることとしたら、隣に座ったお兄さんが写真を撮って欲しいとのことだったので撮ってあげる。ラオウ(北斗の拳)のポーズやら、寝転がったりやらを撮り、雑談をして楽しい時間を過ごす。
それからホットココアを飲みながら南アルプス、中央アルプスの絶景を堪能した。
山頂でゆっくりするも風が強く寒いので下山を開始する。
絶景を見ながらの下山は心地よい。
特に夏にも登ったことのある宝剣岳が白く輝いてカッコいい。宝剣岳に近づくと山頂付近を登っているパーティの姿が見えた。
実はコンディションが良ければ宝剣岳に挑戦してみるという計画を立てていた。今日は天候面、体力面で問題ない。あとは雪の付き具合など現場を見て判断することとした。
宝剣山荘裏手から宝剣岳へと向かう。アイゼンを効かせてピッケルが必要となるなと思うところで、ザックをおろし、それまで首にかけていた一眼レフをザックにしまうこととした。すると後続のお兄さんから「宝剣岳ってどれですか?」と尋ねられる。「それですよ」と指を指して答えると、お兄さんが先に進んでいったので”大丈夫かな”と不安になったが、山頂直下を見て引き返したようで少しほっとした。
山頂までは思いのほか締まった雪が積もっており、夏に来た時のような岩のルートという感じではなかったが、アイゼンを効かせ、ピッケルも使って登っていく。ただ、積雪量が少ないからかもしれないが、一番難しい箇所(滑落の危険がある箇所)については夏の鎖が利用できたので有り難かった。
その箇所で団体との擦れ違いがあって若干時間はかかったが、無事に宝剣岳に登頂。先週の西穂高の時のように「よし、やった」と誰もいない山頂で叫んだ。
ほどなく後続の方がやって来たので喜びを分かち合って写真を撮り合った。
宝剣岳山頂からも360°の大絶景。木曽駒山頂方面を見ると北アルプス方面にかかっていた雲も晴れて来ており、遥か遠くに槍穂のような山容が見えた。
後続の方は先に降りていかれたので、しばらく一人きりの山頂を楽しむ。
ひとしきり景色を楽しんだ後、下山に取り掛かった。
乗越浄土までくだり、振り返った宝剣岳の真上に太陽が輝いており、一層美しい姿に思えた。
乗越浄土からは景色を眺めながら下って行った。途中、テント泊装備の方とすれ違う。明日も高気圧に覆われて天気は良いはず。
今日の夕方のアーベントロート、今晩の星空、明朝のモルゲンロート、そして再び青空のアルプスが楽しめるのだろう。うらやましい。
次は冬山で一泊。やってみたいな。
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