絶景の五頭山から菱ケ岳を周回(春山コラボ山行企画2日目5/1)


- GPS
- 08:29
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,046m
- 下り
- 1,046m
コースタイム
- 山行
- 7:52
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 8:28
初日:小出公園から駒見、藤権現、あいの峰
2日目:五頭山〜菱が岳周回
3日目:坂戸山
初日は中日が早立ちとしたいので車中泊、2日目はゆっくり汗を流したいので、民宿へ宿泊とし、疲れた3日目は今年花が遅れてGW最盛期で良い、坂戸山とする。
これにてterafさんも承諾いただき、昨年に引き続いてのコラボ春山登山です。
天候 | 終日ピーカン |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
菱が岳登山口駐車場から周回。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口にトイレはありません。ただ徒歩1〜2分下にキャンプ場があり、ここにはトイレがあるらしいです。駐車場すぐ横に沢があり、水はここで得られますが、水質は不明、自己責任で。トイレ、水は事前準備して置いた方が無難です。 5/1時点で三ノ峰直下までは、登山道に雪がありません。最後の急な登りから残雪がでてきます。その後の稜線では、コース全体の9割ぐらいは、残雪の上を歩きます。雪が良かったので、私はツボ足&ダブルストックで、問題なく歩けましたが、春山に不慣れな方は、軽アイゼンかチェンスパあった方が良いです。なお残雪のコースは、道迷いが心配ですが、それ以降残雪のある所には、ピンテがいっぱいあるので、見落とさないようにたどれば、道迷いの心配はありません。以下コース状況。 登山口からしばらくは車道を歩き、どんぐりの森が本格的な登山道の開始点になります。ここには2基バイオトイレが設置されており、使用可でありがたい。臭いも無くて洋式の快適なトイレです。 ここからいきなりの急登の連続、傾斜が緩くなり、一旦下ってからしばらく行ったところが長助清水で、ベンチあり。水場は見なかったけど、向かって右手の沢筋にある感じだった。多少下ると思うが印象はそれほど遠くなさそう。詳細不明。 ここから三ノ峰への登りで、時折雪が出てくる。たぶん標高で800m前後のあたりの三ノ峰直下は、雪が繋がって、快適な残雪歩きで、たっぷりの残雪の頂上に導かれます。稜線に出ると風が強いので、それなりの防寒具は必要。三ノ峰に出ると、バーンと眺望開けます。頂上の五頭連峰側にかまぼこ型避難小屋あり。小屋前は雪解け進み、雪はありませんでした。 三の峰から一旦下り、二ノ峰へ登り返し。一ノ峰山頂は雪が溶けて、石碑まわりは土が出ており、座って休めました。さらに残雪上を下って、登り返し前一ノ峰と進み、分岐点に到着。このあたりはずっと残雪歩き。分岐道標は雪に埋もれて、ぐにゃぐにゃに曲がってます。菱が岳に向かう場合、この道標を見逃さない事。ちょっとわかりにくいので注意。 ここから五頭山をピストンします。一旦下って、左を回り込むようにコルを抜けたら、五頭山へは見晴らし抜群の右に張り出した残雪の上を、快適に歩けます。五頭山までくると、飯豊連峰の全容がバーンと広がり、ちょっと感動。来た道を分岐まで引き返し、菱が岳への稜線歩きに入ります。 菱が岳へ向かうコースは南向きなので、南面の下り斜面には雪がありません。菱が岳へ向かって、左側(東側)に残雪が多く残り、右側は早めの雪解けとなる感じで、夏道はたいがい、向かって右側にある事を意識すればよいです。夏道を見失っても、慌てることなく、右を探すとたいがい見つかります。あとはピンテがたくさん見えるので、次のピンテを探しながら歩くと良いです。一旦下って平たい残雪歩きですが、途中で雪が切れて、道が無くなります。しかし右を注意深く探すと夏道見えますので、ここは夏道へ復帰します。ここから小さいピークを2つぐらい越えますが、南面は雪が無くなっていました。雪が途切れるのはここまでで、その後中ノ岳へ向かうところから菱が岳までは、ほぼ雪が繋がっています。この辺りはコースのハイライトで眺めは抜群のコースですね。飯豊連峰の眺めも終始見えるので素晴らしいです。 中ノ岳までは左の残雪を快適に歩けます。時々夏道が見えるけど、残雪が繋がってるので、雪上を歩きます。最後頂上直下は雪が切れて、夏道を登ります。中ノ岳頂上付近は雪が無く、道端の腰かけて休めます。 中ノ岳から中ノ岳分岐までは、残雪上の快適な稜線歩きが続く。分岐からは歩いてきた稜線が一望、眺望抜群です。さらに少し行くと与平の頭で、ここも頂上付近は雪が無くて、お休みできます。 一旦下って、最後菱が岳への登りは、夏道辿ると45°ぐらい、5mの雪壁を登ることに成り、さすがにこの傾斜は危険すぎるから、大きく左側を巻いて、急傾斜の箇所を避けて登ります。このあたりだけ、雪が腐っていて、歩きにくかった。ここを過ぎれば、間もなく菱が岳頂上。頂上は雪で埋まっていますが、村杉へ下る道、南に続く縦走路は雪が溶けてるので、ここで座って休めます。ただ、頂上は意外に眺望悪くて、飯豊とかは見えなくなるので、少し手前のピークが飯豊連峰見納めの地です。 菱が岳頂上から、直下の急坂は、未だ雪が残っており、傾斜が急なので、それなりの注意が必要。特に最初の残雪は夏道へ降りるのに、2〜3mぐらいですが45度ぐらいの雪上を降りる必要があり、ここは慎重に!降り立ったあとも、しばらくは夏道と残雪のミックスになり、傾斜が急で雪も緩くなっており、踏み抜きには十分な注意を払う必要があります。また雪で道が途切れるので、必ずピンテを追って、進行方向を確認しつつ夏道を見落とさないようにする。 標高で730mあたりで、冬道/夏道が分かれるようだが、ピンテは冬道沿いについており、冬道へと導かれます。ここまでくると雪はほとんどなくなる。この冬道は岩場の激下りなので、慎重に下る。要所にはロープが設置されているので、不安ならこれにつかまりながら、下れます。この辺りまで来ると、もう道に雪はありません。 やがて冬道/夏道分岐に出て、ここから先は歩き易い登山道です。北山はブナの新緑が真っ盛りで、菱が岳方向含めて見晴らしが良く、素晴らしい眺めです。この先は整備された登山道で、迷う箇所もなく、菱が岳登山口へと導かれます。 |
その他周辺情報 | 前日はラポルテ五泉にて車中泊しました。ここは24h使用可のトイレを開放してくれており、ウォシュレットで快適でした。2021年オープンで、大変きれいな施設。駐車場も広くて、助かります。ちなみにここに車中泊した車は、私たちの車1台きりでした。 |
写真
感想
中日2日目5/1に、五頭山〜菱が岳周回を決行。すばらしいお天気にも恵まれ、終日ピーカンの中、たっぷりの残雪稜線のゼブラ模様絶景に、みずみずしいぶなの新緑、たくさんの春のお花にも巡り合え、最高の春山登山ができました。
気温が思ったより低めで、雪の状態は午前中だったこともあり、固く良好な状態。腐った雪の上を、カンカン照りの暑い気温で歩くと、体力消耗して、足の吊りなども心配していたが、そんな心配は無用だった。水の消費量も、2L弱と少なく、快適に稜線を歩くことが出来た。
五頭山〜菱が岳の稜線残雪歩きは、春山要素が詰まったすばらしいコースで、体力的にアップダウンは結構あるものの、その標高差は100m程度と小さく、歩き易いコースでした。全体の9割ぐらいは残雪歩き、見晴らし良い絶景を見ながらの稜線漫歩です。分岐から出だしの小ピークの南面は夏道でした。
小ピークの頂上は夏道が出ていて、お休みしやすい。一部雪が繋がっていない部分があり、夏道の位置を意識しながら、ピンテを目安に、コースアウトしないように残雪上を進みます。視界が効く場合は、道を失うことは無いと思いますが、視界が無い場合は、注意が必要。菱が岳に向かって、右側に夏道があり、左側渕の残雪上を、進む感じになりますので、道を失った場合は、右側の夏道を見つけることが肝要です。ある間隔でピンテがあるので、ピンテ見つけたら次のピンテを確認すると、方向を見失うことは無いです。
残雪は雪庇の様には成長しておらず、見た感じは崩落する危険な場所は無いと思いますが、谷側の傾斜はそれなりになるので、谷へ落っこちないように、少し右側のコース取りして、歩いた方が良い。雪は締まっており、歩き易かったです。菱が岳直下の5mぐらいの雪壁あり、斜度45度、直登難しく、左から巻いて突破。ここは雪が腐っており、歩きにくかった。
菱が岳頂上は絶景を期待していたが、飯豊連峰側が手前のピークで遮られ、みえないので、一つ手前ピークが、飯豊絶景の最終ポイントです。東側〜南側は開けていますが、南西〜西側は灌木うるさく展望は開けてないです。
村杉へ下るコースの出だしは急坂で積雪在るとけっこう怖いかも。この日はだいぶん雪が少なくなっており、夏道とのミックスで、そうでもなかったが、標高730m〜650mの冬道激下りの場所は、雪あるとかなりやばそう。
そのすぐ下の北山は、とても眺望が良く、菱が岳頂上方面が開けて、新緑の菱が岳や稜線が大変きれいでした。この時期のぶなの新緑は格別で、素晴らしいです。この辺りからは雪も消えて、イワウチワやショウジョウバカマの道。雪国ミツバツツジやタムシバなども咲いて、新緑がきれい。更に下ると、すみれがいっぱい。スミレサイシン、タチツボスミレ、ナガハシスミレ、マキノスミレなどいっぱい咲いてます。さらに標高下げると、チゴユリやコミヤマカタバミが出てきて、お花もいっぱいのコースでもありました。
以下春山企画のレコになります。
初日前半坂戸城址
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8111038.html
初日後半小出公園
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8092484.html
2日目五頭山〜菱が岳周回
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8096226.html
3日目塩沢スキー場朝散歩
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8111123.html
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