御在所岳・鎌ヶ岳・雲母峰縦走


- GPS
- 09:03
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,528m
- 下り
- 1,795m
コースタイム
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 8:58
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
0712 近鉄四日市 ↓近鉄湯の山線普通 湯の山温泉行 0739 湯の山温泉 0745 近鉄湯の山温泉駅 ↓三重交通バス76系統 0754 湯の山温泉・御在所ロープウエイ前 帰り: 1934 湯の山温泉 ↓近鉄湯の山線普通 近鉄四日市行 2000 近鉄四日市 |
写真
感想
YAMAPから転載
写真フルバージョンはYAMAPへ
https://yamap.com/activities/39822885
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前日の藤原岳・御池岳に引き続き、鈴鹿山脈で登りたい山へということで、前々から行きたかった御在所岳・鎌ヶ岳に登ることにした。夏の高山での宿泊の縦走を目標に、体力付けの一環として二日連続でのロングコースを歩いた。御在所・鎌は岩場の多い山で、前日のようにただ歩くだけではない、手を使った登山の練習にもなるだろうと思って臨んだ。
前日は四日市で宿泊。近鉄四日市から湯の山線で湯の山温泉駅へ。湯の山温泉・御在所ロープウエイ前行きの始発バスに乗り換えて終点で下車。さすがに前日の藤原岳とは異なり、公共交通機関利用でアクセスした登山者も多そうであった。
● 御在所ロープウエイ前→中登山口
鈴鹿スカイラインの国道477号をぞろぞろと歩くのは嫌だったので、三滝川沿いに県道577号で登った。国道との交差点直前のヘアピンカーブで、国道に出られる徒歩用エスケープがあるのでそこを利用し、国道を渡ると中登山口に到着。ここまでで、前日の疲れがありそうだぞ、荷物が重く感じるぞということを実感。やはり何事も経験するものである。
● 中登山口→御在所岳(中登山道)
取りつきから高い段差の連続する花崗岩の登山道。私の少ない経験でも似たような山には覚えがあり、六甲山の芦屋ロックガーデンとよく似ている。当然芦屋ロックガーデンよりも距離も長く、標高も高い。ただ、登りがそこそこ急なので、距離はそんなに長くなく、一歩一歩登っていけば思ったより早く登れ、キツくはなかった。あまり経験のなさそうな方や小さなお子さん連れの方など、さすがGWという感じで、登山道は終始混んでいたが、それでも終わってみればコースタイムなみのペースは出ていたので、ほとんど渋滞にはなっていなかったと言っていいだろう。
6合目キレットは楽しみにしていた岩場の一つで、ここだけは渋滞が発生していたが、譲り合いながら通過。鎖場は鎖を使わずに通過するのが今日のミッションである。素手で岩を感じながら降りるとなんとも高揚感があった。
6合目を過ぎると登山道に鎖の着いた岩場のある箇所が増え、楽しめるコースに。周りの登山客は、(技術的にではなく体力的に)キツそうな方々もちらほらいたが、休憩できるポイントや絶景のポイントもあり、思い思いのペースで登って行けそうだった。体感あっという間に最後のハシゴ(階段だったか?)を登って舗装道に到着。ロープウェイの駅と山上公園の領域である。
ロープウェイ駅を通り抜けて山上公園の全貌が開ける。なるほど、観光地化するのにちょうどいい広さのある山頂で、なだらかな鞍部を経て最高地点へ到達でき、リフトもある。観光客の飛ばすシャボン玉が風に乗るのどかな山上公園を歩いて、御在所岳山頂へと至った。
御在所には鈴鹿山脈唯一の一等三角点がある。最高点は標高点の1212 mだが、三角点は少し離れたピークに設置されており、1209.4 mとなっている。
● 御在所岳→武平峠→鎌ヶ岳
山頂の奥の石碑のあたりから峠に向かって降りていく道があり、「この先登山道」の注意書きあり。行動食を少し入れて、県境尾根登山道へ入った。
稜線は基本的にザレた岩場で、ところにより掴まるものの少ないザレ場もあったりして怖いところもあった。ハゲているザレ場では非常に展望がよく、眼前にこれから登る鎌ヶ岳を望むことができた。
一番広いザレ場を降りると武平峠に着き、ここから鎌ヶ岳への登り返しが始まる。この登りは、登り返しであるということも要因か、個人的に結構しんどく、ペースの記録を見返しても、標準コースタイム程度のペースでしか登れていなかった。山頂直下の北側の崩壊地は西側から巻いて登ると、山頂に到着。「鈴鹿の槍ヶ岳」などの異名を持つほど最後まで等高線の緩まない山容がとても好きである。
山頂ではお湯を沸かして、モンベルの出しているお湯を入れるだけでリゾットになる製品を試してみたり、みそ汁やコーヒーを飲んで1時間もゆっくりした。尖った山容だけに、山頂の景色は絶景で、とても贅沢な時間を過ごせた。
● 鎌ヶ岳→雲母峰
この時点で計画より1時間遅延していたので、このまま長石尾根か長石谷で降りるか、計画通り雲母峰に行くかで少し悩んだが、とりあえず鎌ヶ岳の南面を眺めたく岳峠に向かうこととし、長石尾根ルートはやめた。地図で見ていたイメージよりもはるかに鎌ヶ岳~岳峠間の標高差が激しかった。岩峰を眺めたところで、自分の残り体力と相談した結果、予定通り雲母峰を通って下山しようという結論に至り、鎌尾根と別れて雲母峰へ続く稜線に入った。
鎌ヶ岳からしばらくは細い尾根で急な下りだったが、草木が良く生えているので滑落するような危険個所は少ない。ただし「白ハゲ」だけは要注意で、岩の消えかかった赤ペンキ矢印を見落とすとコースを外れる危険がある。またところどころひどくザレた激下りがあるので気を付けたい。
850 mか800 mの標高まで降りてくるともう花崗岩は見えなくなり、以降は土の道となる。P791(雲母西峰独標)は巻道もあるようだが、「崩落注意」などと書いてある。真偽はわからない。続いて雲母西峰(道は稜線の南側を巻くように付けられているので少し登り返す必要がある)、雲母峰と通過し、下山道との分岐まで降りると、植生が変わり人工林になる。分岐から赤テープを頼りに登り返し、雲母峰II峰。東側に展望の開けた山頂で、とても気持ちがよかった。二日間過ごした鈴鹿の山々に名残惜しさを覚えつつ、山頂を後にした。
● 雲母峰II峰→湯の山温泉駅
人工林の広い谷に踏み跡は明瞭に付けられていた。しかしながら、標高約560 mで一度林道に出たあと、右手に下山する徒歩道への分岐を見つけそこねてしまい、しばらく気づくまで林道を歩いていた。戻ったところ確かに気を付けていればわかるテープと標識があった。違和感があったらすぐに地図を確認するのは大切である。
その先の登山道も踏み跡は途切れずにつけられていたが、下りだからわかりやすかったが登りであればちょっと不明瞭に感じるであろう危うい道ではあった。
標高300 mほどで林道に出て、車道を歩いて湯の山温泉駅に至った。下山後はグリーンホテルの浴場で日帰り入浴し、疲れを癒した。
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