皇海山未遂ブラック登山+群馬の花めぐり


- GPS
- 17:33
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 1,821m
- 下り
- 1,819m
コースタイム
- 山行
- 15:08
- 休憩
- 2:13
- 合計
- 17:21
岩場とヤブコギの失速は
想定以上でした。
天候 | 快晴☆ |
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過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
他にキャンプ場にもスペ−スがあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
銀山平〜一の鳥居) 4Kmの長すぎる、庚申川沿いの林道歩き。 見所は、坑夫の滝、天狗の投げ石 一の鳥居〜庚申山荘) *庚申山荘は、来年度運用再開予定です https://www.city.nikko.lg.jp/soshiki/6/1027/1/375.html 鏡岩、夫婦蛙岩、仁王門などの見所があります。 石で足場が組まれており、丁目石があるので 道はわかりやすく、ナイトハイクでも安心ゾーンかと。 庚申山荘〜庚申山〜薬師岳) 鋸十一峰と呼ばれる岩山の連なりを 小刻みにアップダウンします。 時折展望が開けます。 コウシンソウは発見できず残念。 薬師岳〜熊野岳〜鋸山) 「恐怖の鎖場」 設置ロープは心許なく、鎖は位置が悪く 下りでは足の置き場に迷う場面が連続します。 この区間で気力を奪われました。 自分はヘルメットを着用しました。 鋸山山頂〜不動沢のコル) すぐにロープの下降があり 残雪もありましたし 鋸山の展望で十分満足したので 体力温存のため、山頂は目指さず 下山としました。 鋸山〜六林斑峠) 「探検気分の藪漕ぎ」 道は完全に笹に埋まっています。 尾根ルートですが所々尾根から 逸れる箇所もあります。 反射板、踏まれた笹の様子などを見ながら 進みますが、胸元まで埋まる場面もあり 何度もルートを見失います。 GPSを見ながらの歩きとなりました。 六林斑峠〜庚申山荘) 「うんざり長い悪路」 道幅が狭い上に笹が覆い被さり 歩きづらさ全開。 渡渉のたびに大きく下り 再び上り返すので、標高は全然下がりません。 ただ、水を確保できるのは、大きなメリット。 庚申山荘以降は安全地帯でした。 ビパーク用のツェルトの出番がなくて ヤレヤレ。 |
その他周辺情報 | 観光先) 宝徳時−春の床紅葉特別公開。今週末まで https://www.houtokuji.jp/ 桐生自然観察の森−カッコソウ https://www.city.kiryu.lg.jp/forest/shizen/index.html 覚満淵-小尾瀬と呼ばれる湿原。。 https://www.maebashi-cvb.com/spot/1087 赤城自然園−シラネアオイ、クマガイソウ、シロヤシオ他 https://akagishizenen.jp/ |
写真
装備
個人装備 |
ヘルメット
チェーンスパイク
ツェルト
シュラフカバー
エマージェンシーシート
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感想
5月11日から14日までの日程で
久しぶりの百名山遠征で、皇海山に
挑戦してました。
今回の皇海山ほど、もっと早く登って
おかなかったことを後悔した山は
ありません、
2019年に、群馬県沼田市側の林道が崩落。
永久通行止めになり、最短ルートは登山不可、
ルートは栃木県側の、超ロングな、
クラシックルート一択になりました。
さらに、昨年5月の栃木遠征のときに、
庚申山荘泊での登山を計画していたところ
直前に、庚申山荘が利用停止になり。
日帰り一択の山になってしまいました。
(庚申山荘は、来年4月に再開予定とのこと)
山と高原地図の標準CTで15時間超、
ヤマプラだと18時間超になる24kmの登山。
距離と時間の長さ、険しい岩場
猛烈なヤブコギもあるという高い難易度に加えて
今年は残雪リスクが加わり、
直前には滑落死亡事故まで発生したりと
不安で一杯でしたが、ツェルトビパークを
想定した装備と食料で今回挑戦しました。
迎えた当日、1時間の寝坊と
前泊した伊勢崎からの移動に
予想以上に時間がかかってしまい
出発が約2時間遅れとなってしまいました。
その後は順調に遅れを挽回し
薬師岳には1時間早く到着できました。
ですが、ペースがここから徐々に失速します。
後れを取り戻すべく、ペースを
上げたため、既に疲れだしてしまい
最初の岩場こそ、横の方に逃げて
やりこなしたものの、2番目の長い
鎖場は、どう進めばいいのか見当がつかず
ビビりすぎて時間をかけすぎ失速。
その後繰り返される岩場も同様でした。
久しぶりの本格的な岩場に、
全く思考力、判断力が対応できませんでした。
予定より遅れて鋸山に到着したときには
気力も体力も消耗し、皇海山山頂は断念し
下山を開始することとしました。
皇海山まで延伸しても展望は、あまり開けないそうで
鋸山で十分楽しめましたし。
帰路は、庚申山経由の岩場は、
二度と通りたくないと思い、
六林斑峠ルートで下ることとしました。
峠までの深いササは、道が分かりづらいですが
探検気分で歩くことができましたが
峠から先のトラバース道は、
道幅が狭い上にササが被さり、倒木も多く、
大変歩きづらい上に、沢地形が登場するたびに
大きく下って再び上り返す構成の繰り返しで、
途中からうんざりしてしまいました。
その後の、樺平の景観に癒され気力が回復し、
安全圏である、庚申山荘に30分遅れで
到着することができました。
9年前に日帰りアタックが成功した
今回より数値的にはハードな
塩見岳の日帰り登山を自分の脳内で
比較対象にしましたが
9年間での体力、気力の衰えは否めず、
岩場とヤブコギと悪路の対応力が低下し
長い道を歩く忍耐力も低下し
自分の衰えを再認識しました。
しかし登山対象としての皇海山は、
変化に富んだルート構成で、
体力と気力が整えば、とても楽しめる山だと思います。
約半年ぶりの本格的な遠征登山で
山歩きの楽しさとともに、リスク想定
自分の体力の現状と限界を実感する
貴重な機会となりました。
関東へようこそ!と言っても苦行の山だっとはびっくりです。あのクラシックルート改めて大変さが良くわかりました。写真を拝見する限りは素晴らしい山だと改めて感じますがレコの感想を読むにつれて大変さがしみじみと伝わります。岩場、藪漕ぎ、そして残雪と今となっては遠い皇海山ですね。自分もまだ片品側の栗原川林道が走れる頃予定したものの登山2日前に落石で中止。その後再訪を狙ってましたが林道は完全ストップのまま。今や幻の山となってしまいました。未遂とは言われますがkomakiさんの経験からくる的確な判断だと思いますよ。
下山後の赤城山や自然園の花々、山の後の疲れを癒されますね😊
関東遠征お疲れさまでした!
皇海山のクラシックルートは、国立公園の中の
メインルートなので、定期的な整備はされているかと
思いきや、岩場も笹薮も荒々しい状態でした。
てるさんさんが仰るように、栗原川林道が
通れるころに登っておかなかったことが
後悔されます。2日前に落石で、その後
永久封鎖とは、お気の毒な限りです。
山の魅力はとてもお感じましたので
山荘再開後に機会があてばと思っています。
赤城山周辺の自然と、赤城盛善園の
レベルの高さに感激しました。
多くの見ごろの花たちに、山旅の疲れを
癒してもらえました
komakiさん お久しぶりです・・「皇海山」大変お疲れさまでした m(__)m
2019年・沼田市側の林道が崩落して永久通行止めになっていたのですね〜😣💦
私達は その年の6月、長い・長い(林道)酷道を通行し、皇海橋登山口から最短ルートで
登ってきましたが、その後 すぐのことなんですね・・( *´艸`)
前日に滑落死亡事故があっった由、私達の登山直前にも滑落されての死亡事故があった
と聞きました😣
特に厳しい登山道の連続・・約半年ぶりの本格的な遠征登山となった今回、心身ともに
お疲れとなったと思いますが、ご無事の ご帰還・・本当にお疲れさまでした!!😊
お久しぶりでございなす。素敵なレコをいつも
楽しませていただいております。
栗原川林道は、2019年の台風被害が甚大で
復旧を断念したとのことですが、通過可能な
直前のタイミングで登頂できたとは、うらやまく
思います。そして今回と同様に滑落死亡事故が
あったとは、皇海山の道の険しさは
滑落事例の表記など、現地に看板などの
整備があると、いい注意喚起になると
思いました。
浜松が生活の拠点になってかた、登山は
少し遠ざかっていますが、夏に向けて
色々目論んでおります。安全登山を
心がけて臨みたく思っております。
私も一度は登らないとと思って三年前に登りましたが
帰りの六林斑峠からの斜めった歩きにくい登山道が
とても長く感じられ、超疲れ、もう二度と登らないと
誓った記憶が甦ります😅
無理せず無事帰還でホント良かったです。お疲れ様でした。
moomin2013さんの皇海山レコをさきほど
改めて拝見しました。12時間での踏破とは
さすがご健脚です。コウシンコザクラも
発見されて、楽しそうで明るく
羨ましいレコですが、ご本音は
相当お疲れだったのですね。
六林斑峠の道は、このたび歩いみて
荒廃が進んでように感じました。
自分ももし2回目があってたら、岩場の
ピストンかなと思っております。
お近くにお邪魔しました。前泊地わ考えたら
栃木側よりも群馬側が便利だと感じ
伊勢崎に2泊しました。桐生も伊勢崎も
川の流れに恵まれ、文化的で美しい街ですね。
今回歩いてみて、大きな危険個所は、鋸山周辺の
連続する岩場だと感じました。せめて足置きの
マーキングがあればいいのになと感じました。
六林班峠からのトラバース道は、定期的な
崩れそうな細い登山に、中途半端に刈られた
ササが、さらに障害物になっている印象でした。
ヘッデン使用のブラック下山を想定し
往路で、庚申山荘までの概略を覚えておいて
正解でした。
赤城自然園はyamaonseさんのレコを
直前に拝見し、ぜひ行きたく思っておりました。
群馬と栃木には、日光の植物園など、ハイレベルの
植物庭園が多くて羨ましいです、今後もぜひ
ご紹介頂ければと思います。
未遂は残念でしたが、勇気ある撤退、賢明な判断だったと思います!!でもちゃんとビパーク装備万端にするところ、さすがkomakiさんですね。見習わさせていただきます。
私は事前に滑落事故があったと聞くと一気に気持ちがなえちゃいます。あとは体力・気力との相談ですよね。最近は遠出する気力がなく、近場の里山に向いてばかりで...
赤城のお花達には癒されますね〜。美しい接写写真の数々、私も癒されました。ありがとうございました。
山頂ピストンをしていたら、+2時間以上なので
この日見合わせて正解でした。鋸山までで
達成感十分でした。ビバーク装備は
距離が長い山では必携にしております。
直前の滑落死亡事故は、YAMAPの情報ですが
悲しい状況にも関わらず、後続の登山者のために
公開していてだくことで、よい啓発になりました。
お近くの里山ばかりに気が向かれるとの
お話ですが、北海道は、里山でも低山でも
花も景色もハイレベルだと感じます。
レコを心待ちにしております。
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