奥武蔵ロングトレイルレース105K


- GPS
- 25:44
- 距離
- 109km
- 登り
- 7,278m
- 下り
- 7,271m
コースタイム
- 山行
- 17:07
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 19:26
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 6:55
天候 | 曇りのち雨・翌3時から強雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鳥首峠 下り滑落注意 伊豆ヶ岳〜正丸峠 雨天時転倒注意 川越山〜旧正丸峠〜虚空蔵峠 転倒注意、天然の滑り台と化していました。 |
その他周辺情報 | 奥武蔵旅館 日帰り入浴600円 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
|
---|
感想
【奥武蔵ロングトレイルレース105k】
6月14日〜15日に開催された埼玉県飯能市を舞台にした
距離105km、累積標高8300mのトレイルレースに参加してきました。
2回に分けた試走でも絶望を味わいましたが、
人生で最も苦しい24時間となりました(笑)
まずは、大会開催にあたり、飯能市の皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。
そして大会関係者、ボランティア、スタッフの皆様、ありがとうございました!
(小沢峠、鳥首峠で私設エイドを出してくださった方、助かりました!)
最後にいっぱい話しかけてしまった選手の皆様、お相手いただき感謝です。
おかげで最後まで走れました。
しばらく奥武蔵ではない山域に行きますが、また練習しに来るかな…。
いやいや、来年はエントリーしないから!と言っておきます。
以下備忘録を兼ねて。
(すいません、無駄に長文です)
【スタート〜A1子ノ権現】
(時間3:29、距離18.3km、累積標高1644m)
飯能中央公園をスタートし、多峯主山から飯能アルプスへ。
序盤は高低差が少ないものの、ついつい回りのペースにつられ、心拍も170近くまで上がる苦しい展開に。
9km地点のW1東峠で水を補給。ここで補給できるのはありがたい。
東峠から天覚山、大高山の急登で消耗。
前坂から子ノ権現も補給が足りなかったのか、
足が動かなくなり時間がかかってしまった。
A1子ノ権現で次に備えてバナナ、水まんじゅう、コーラ、水、麦茶を補給。
【A1子ノ権現〜A2原市場】
(時間5:07、距離27.6km、累積標高2064m)
(区間時間1:38、区間距離9.3km、区間標高460m)
この区間は下り基調のため、リラックスしつつも先を急ぐ。
大会だとなかなか脇道に行くこともないので、試走時に竹寺を見ておいてよかった。
そのほかは、特筆する内容がない穏やかなトレイルがほとんど。
A2原市場で鹿肉うどんを2杯いただく。
これは美味しかった!ご馳走様でした。
バナナ、パン、コーラ、麦茶、水を補給。水にパラチノースを溶かす。
【A2原市場〜A3ノーラ名栗】
(時間8:49、距離43.2km、累積標高3333m)
(区間時間3:42、区間距離16.6km、区間標高1269m)
エイドを出てから1kmロード、急登とフラットな箇所が交互に入る区間。
愛宕山の手前から小沢峠まで女子の選手と会話しながら進む。
(ほぼ同じ大会に出てて驚きでしたが、またハセツネで!)
小沢峠でまさかの私設エイド。コーラいただきました。ありがとうございました。
小沢峠からの急登で一緒になった方とお話しながらゴンジリ峠まで。
(ノーラ名栗から爆走すると仰っていたのが最高でした👍)
気温も適温で気持ちよく、選手間とのやり取りでめちゃくちゃ楽しく進めました。
棒ノ嶺に着くころには雨模様でしたが、路面はぬれておらず問題なし。
試走の時にメンタルやられた激下りは滑りやすくなっていましたが、
なぜか気にならず。名栗湖脇に下りてきて、エイドまでロード2km。
A3ノーラ名栗で賑やかな応援をいただきながら
新じゃが、大福、コーラ、水、スポドリを補給。
トイレに寄って、名栗まんじゅうを2つポケットに入れて先へ。
【A3ノーラ名栗〜A4名栗げんきプラザ】
(時間13:16、距離62.1km、累積標高5248m)
(区間時間4:27、区間距離18.9km、区間標高1900m)
ここからが本番。エイドから足取り軽くリスタートするも、飛ばし過ぎてすぐに疲労感に襲われる。できるだけ明るい時間帯に先へ進みたい気持ちを抑えて、無理せずゆっくり登っていく。
蕨山展望台もガスっててなにも見えず。
有間山(橋小屋ノ頭)から先の稜線上で少しだけ山並みを見渡せた。
林内はガスで幻想的な雰囲気を醸し出していた。
懸念していた鳥首峠までは明るい時間に通過できたので一安心するも大持山の肩以降で暗くなってきたので、ヘッドライトを点けると、ガスで光が散乱してしまい、足元から先のルートが見えない。下りで見えないのはなかなかのストレス。
雨により、道が川になっている箇所もちらほら出てきた。
エイド間が19km、累積標高1900mはさすがにキツかったが、途中、鳥首峠と大持山の肩で水をいただいた。担いでくるのは大変だったと思いますが、大変助かりました。
名栗げんきプラザでは味噌汁に塩にぎりを入れていただき、2杯おかわり。
ご飯と味噌汁は神。ご馳走さまでした。
ドロップバッグを受け取り、補給食を追加、エネルギーと水分を補給。
エイドの建物を出ると、雨が強まっており、思わず「うわ、めっちゃ降ってる!」と選手間で同じ発言が飛び交う。
【A4名栗げんきプラザ〜A5ビジターセンター】
(時間18:21、距離78.9km、累積標高6262m)
(区間時間5:05、区間距離16.1km、区間標高1014m)
この区間は距離と獲得標高は少ないものの、滑る路面と濃霧により視界が数mしかないストレスフルな状況。転倒したのは伊豆ヶ岳から正丸峠までの間で1回だけだったものの、小さいものも含めるとスリップしまくり。
特に川越山からの下り(階段部)、サッキョ峠への下りは天然の滑り台。
サッキョ峠は滑ったら20mくらい止まらない斜面。
岩などはなかったが、転倒すると泥だらけになるし、滑り方や打ちどころが悪いとかなり危ない状況だった。
小都津路山からの下りも木の根が滑る。こっちは転倒すると打撲ほかが怖い。
急斜面を抜け、林道をしばらく下ると、A5ビジターセンターに到着。
まずは転倒した汚れをトイレで洗い、エイド食をいただく。
トマトスープを2杯とバナナをいただく。コーラ、水を補給して先へ。
【A5ビジターセンター〜A6阿寺諏訪神社】
(時間24:12、距離103.2km、累積標高7610m)
(区間時間5:51、区間距離24.3km、区間標高1348m)
ビジターセンターを出ると5kmほどロード、2km砂利道の林道。
安心感もあり、眠気が限界に。半分寝ながらロードをふらふらと登っていく。
林道で正丸峠から一緒だった選手に追いつき、会話して眠気から回復。
奥武蔵グリーンラインから少し進むとすぐに飯盛山、
少し進んで関八州見晴台。見晴台からの夜景もガスってしまいほとんど楽しめず。
山頂のベンチで座って補給。
ここから高山不動を経由して、八徳まで標高差400mの下り。
微妙に浮石などがあってテクニカルな路面。
八徳からはシングルトラックに入って、しばらくしたところで雨脚が強まり、林内にいても雨にあたるレベルの強雨に。ずぶ濡れになっていくものの、気温が高く、体を動かしている限りは低体温症にもならなさそうだったので、雨具は使用せず。
眠気もすっかりなくなり、顔振峠手前からしっかり走る。
顔振峠到着時点で22時間経過。26時間以内にゴールすると35kの選手とバッティングしないので、ここから26時間切りを目指して、ギアを入れる。
W2阿寺諏訪神社で水を補給してユガテへ。
この区間も下り基調ながらも登り返しが多くなかなか進まない。
加えて、普通だったら山に来ない危険を感じるレベルの豪雨になっていたが、
ここまで来たらゴールまで駆け抜けたい気持ちが強かった。
ユガテに着くころにはすっかり明るくなった。
この先は走りやすいコース。リズムを作り直す。
深沢山手前の下りは滑りやすくなっていたが、
雨の早朝にもかかわらず、愛宕山で応援をしてくれる人がいて、気合が入った。
長念寺でスタッフの方と談笑しながらソーメン2杯をいただく。
この先はウイニングラン。
【W2阿寺諏訪神社〜A6長念寺】
(時間25:44、距離111.5km、累積標高7976m)
(区間時間1:32、区間距離8.2km、区間標高366m)
登りは走れないながらも足は残っていたので、できる限り走る。
釜戸山から1日ぶりとなる飯能アルプスの尾根に戻ってきた。トレイルでも走れる限り走る。永田台の住宅を横目に階段を下り、ロードへ。最後の力を振り絞ってゴールまで走り抜けた。
ゴールした時に35kの選手からも温かい拍手をいただき、嬉しかった。
2年前、初めてのトレイルレースがこの大会の35kの部でした。
当時は105kの選手はとてつもない鉄人で、とてもじゃないけど完走なんて無理!と思っていました。
自分もなんとか完走を果たせましたが、キツイコースとは裏腹に、終始ポジティブな選手との会話やエイドでの軽妙なやり取りのおかげで、最後まで前向きな気持ちで実力以上の力を発揮することができました。
ほんとうに感謝しかありません。
また、どこかの大会でお会いできることを楽しみにしています!
反省点も課題もたくさん見つかりましたが、
まずはケガもなく無事にゴールできてほっとしています。
疲労が抜けたら、次の富士登山競争に向けて、追い込んでいきたいと思います。
コメント
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どんな道かは大抵知ってるだけに、しかも雨で岩や根っこが滑って大変になるのは容易に想像できます
自分でやろうなんて絶対思いませんし今後もやることはありませんが大会を受け入れてくれる土壌が出来てるのは嬉しいですね
これはスーさんはじめ参加者や練習で訪れたの皆さんの賜物でもあるかと思いますよ
とにかくお疲れ様でした
どうぞゆっくりとお休みください
ありがとうございます!
前回は参加できませんでしたが、今回は新設された20kの部も増え、会場も賑やかになっており、地元にも浸透してきているのを感じました。
確かにオススメはしませんが、挑戦し甲斐のある大会ですね。
大会当日は天気が悪かったこともあり、かえってハイカーの皆さんに迷惑かけることが少なかったのも良かったとも思いますが、登山を楽しむ人も、練習で追い込む人も受け入れてくれるこのエリアは貴重です。感謝しながら歩かせていただきました。
また練習等でお世話になりに来たいと思います。
こんばんは。完走おめでとうございます🎉
激闘がよくわかるレコでしたね!
出勤時から読み始めて、帰宅時にようやくコメントまでたどり着きました🤣ウソ😁
いつも凄いな〜と思っていますが、大会参加に対する志しが凄いと思いました。頑張りましたね。ゆっくりお休み下さい。
動画お待ちしております。
こんばんは。ありがとうございます!
文章がだいぶ散らかってますので整理します😅
今回はちゃんと頑張りました🙆
生まれも育ちも埼玉だった者として、大会を用意してくださった方々のためにも、どんなに苦しくても走りで応えたいと思っていました。
結果的に実力以上の力を出せたのも一緒に走った選手やボランティアをはじめとするスタッフの皆様のおかげです。
コースの性格は極悪ですが、大会で出会った方々は本当に素晴らしい方ばかりで、自分もこうありたい、と思った次第です。
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