猫岳
- GPS
- 06:21
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,265m
- 下り
- 1,250m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | ひらゆの森 \500 |
写真
装備
個人装備 |
[スキー板/ビンディング/靴] K2:BACKUP('12) / Voile:Switchback X2 / Scarpa: T2('13)
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感想
日曜の十石山に続き、月曜は安房トンネルを越えて同じ乗鞍山系の猫岳に登ることにしました。
飛騨側の山麓は雲に覆われそうだったのでちょっと迷ったのですが、山スキーでそこそこ知られた山ですし、なかなかここまで来ることはないのでこの機会に滑っておきたい。それに、少なくとも山頂は晴れが期待できます。
途中までは予想通りのガスでちょっと後悔もしたのですが、思ったより早く雲を突き抜け、雲海に浮かぶ穂高岳など素晴らしい展望を楽しむことができました。
滑りのほうはそこそこ。上部のオープンバーンなど斜面自体は昨日の十石山より面白かったかもしれませんが、この日は雪質がイマイチで、特に中間部はモナカ雪でなかなか思うように滑れませんでした。
とはいえ山スキー向きであることは間違いなし。降雪後など登るのは大変そうですが、途中まででも結構楽しめそうです。
信州側の乗鞍岳や十石山のようには気軽に来れないかもしれませんが、機会があれば是非ともまた登りたいです。
6:18 1386m 久手牧場看板前。
まずは牧場内の軽車道をショートカットで登る。ただ、ショートカットコースは軽車道ほど雪が付いていない。最初のショートカットはちょっと板を外す程度で済んだが、次のショートカットの上部はほとんど雪が解けている。だからといって軽車道は1km以上余計に迂回するし、車道上も雪が付いているとも限らない。そのままショートカットコースを歩き、標高差60mほど板を持って登る。
ちなみにショートカットとはいえ登山道のようなものはある。
6:50 1560m 再び軽車道に合流。ここから雪がつながるようになる。
ここからは緩やかな尾根の登り。この辺りは牧場のようで、尾根上は木もないので登りやすい。
1685mで牧場は終了(たぶん)。このまま尾根を登り続けなければならないのだが、間違えてトレースの付いた軽車道に入り込んでしまった。
この先は切り開かれていないが、木はさほど多くなくて登りやすい。若干笹薮が出始めているが、邪魔になるほどでもない。
7:59 1944m 乗鞍スカイライン夫婦松駐車場。
展望駐車場とあるが、ガスで何も見えず。ここまでは樹林帯のためさほど気にならなかったが、このように広い場所に出ると視界の悪さが気になる。森林限界に出る前に晴れればいいのだが。
ここからは乗鞍スカイラインに沿った南側の尾根を登る。
木は濃くなるが、昨日の十石山同様ヤブはほとんど出ていない。ただ、気温は昨日より低くてクラストしている。快適に滑れるかどうかちょっと心配。
この先、計4回乗鞍スカイラインのカーブの端に合流する。そのたびに(わずかだが)道路への法面を登る必要があり、ちょっと鬱陶しい。
2228点のカーブまで登ったところで雲の上に出て一気に晴れ上がる。思ったより早かった。
ここから次のカーブに合流するまでは疎林帯の素晴らしい斜面。視界が開け、雲海に浮かぶ北アルプス南部の山々が見えるようになる。そして西には白山。昨日の十石山からの展望も素晴らしかったが、ここからはさらに格別。晴れるのを信じて登ってきて良かった。
9:10 2285m 乗鞍スカイラインの最後の合流点。道路の先に目指す猫岳が見えるようになる。
このままスカイライン経由で猫岳北西斜面から登ったほうが早そうだが、せっかくなので登りは大崩山経由。道路を離れて大崩山に続く尾根に取り付く。
ここからはまた深い樹林帯。尾根は細く、クラストしているのでシールでは登りにくい。
大崩山が近づくと再び展望が開け、ダケカンバの素晴らしい疎林帯となる。ルートからは外れているが、なかなか魅力的な斜面。乗鞍スカイラインに合流できるはずなので、機会があれば滑ってみたい。
10:00 2521m 大崩山。
東側は深い谷になっており、すぐ足下から雲海が広がっている。
そしてその先には笠ヶ岳や槍ヶ岳、穂高岳等々北ア南部の山々。これは素晴らしい。これまでそれなりに山に登ってきているが、これだけの風景はなかなか見られない。大崩山を経由した甲斐があった。
南側は乗鞍の山々。左前方に岩でゴツゴツした四ッ岳、右には真っ白でなだらかな猫岳が続いている。その間には剣ヶ峰など乗鞍中心部の山々。こちらの展望もなかなかだ。
展望を楽しんだら広いコルを経て猫岳へ。
見た目はまだ結構ありそうだが、コルからの標高差は100mもなく、割りとあっさり登れる。
10:21 2579m 猫岳。
南東の中ア、南アは乗鞍岳に隠れているようで新たな眺望はないが(御嶽は半分だけ)、山頂から見る風景はまた格別。風も弱いのでゆっくり休憩し、雲海に浮かぶ北アや、間近に迫る乗鞍中心部の山々を眺めながら昼食をとる。
10:49 滑降開始。
まずは北西の乗鞍スカイラインまで標高差200m強のオープンバーンを滑る。
雪は固いが、荒れてないのでゲレンデのようなもの。正面の笠ヶ岳・穂高に向かって楽しく滑る。
2366mで乗鞍スカイラインに合流。ここから最初のカーブまで道路上を滑る。
トレースは多数。雪が柔らかい時のものらくして溝は深く、それがそのまま固まっているのでガタガタする。ジェットコースターのようにぐんぐん滑っていけるが、その轍に引っかかったりしてちょっと怖い。
2283mで道路を離れて往路の尾根へ。このままスカイライン上を滑り続けることもできるが、山スキーヤーとしてはやはり樹林帯に入らねば。
樹林帯はモナカ雪でなかなか軽快には滑れない。なぜあんなに道路を滑る人が多いか不思議だったが、これなら頷ける。大袈裟なツーステップターンをかましながらゆっくり滑っていく。
11:44 1958m 夫婦松駐車場。
この先再び樹林帯に入るが、ここまでに比べ樹間は広く、雪質的にもだいぶ滑りやすくなる。
1690mで牧場、そして軽車道に入ってからはさらに滑りやすく、狭い尾根でもどんどん下っていける。
12:16-12:22 1560m ここでいったん滑降は終了。
滑ってきた軽車道は北に大きく向きを変え、そちら側は雪がつながっているが、そのまま滑り続けられるとは思えない。素直に板を背負って西側の九十九折りの登山道(?)を下る。
歩くのは構わないが、ぬかるんでいてブーツが泥だらけになるのがイヤだ。
標高差60mほど下ったところで再び雪がつながるようになるので、そこで再びスキーを装着。
以降、ちょっとだけ雪が切れている箇所はあるが、それ以外はずっと滑降可能。往路のショートカットコースは使わず、そのまま軽車道を滑ってあっという間に駐車地点にたどり着く。
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