農鳥岳 間ノ岳 高望池


- GPS
- 27:07
- 距離
- 53.2km
- 登り
- 5,698m
- 下り
- 5,693m
コースタイム
- 山行
- 14:06
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 15:30
- 山行
- 10:47
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 11:20
天候 | 1日目 快晴 2日目 3時位から仙塩尾根の樹林帯で雨、森林限界以上は霧雨プラスアルファ位だが、風が強く所により体が浮きそうになる程。下に下るほど晴れてきて、奈良田は30度を超す暑さだった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
奈良田第一発電所〜大門沢登山道入口 ほぼ舗装の林道。黙々と歩く。 大門沢登山道入口〜大門沢小屋 砂防ダムの工事現場を抜ける。 発電所の取水口のわきの道は雨の後は池になる。行きに通った際は手すりの壁をへつった。 直後の吊り橋は大門沢小屋方面の最後の床板が破損しているため踏まないよう注意。 めちゃくちゃ急な土の沢状地形に無理やりジグを切っていたり、渡渉があったり、やたら滑る石があったりと道の作りはワイルド。 日の出前に通過した際は、ちょっとしたミスコースを連発。 とにかく長い。 大門沢小屋〜大門沢下降点 少し記憶があやふやだが、水場までは普通の範囲の登山道。そこから上は2kmで1000m位登る超急登。らくるーとのコースタイムも、大門沢小屋から下降点まで4時間。 大門沢下降点〜農鳥小屋 森林限界上のアルプスの稜線。晴れていればペンキを確認して歩けば良い。ガスなどで視界が悪い場合は、よりしっかりとペンキを確認しながら進む。岩場の方向転換でペンキを見失うかもしれないが、落ち着いて周囲を再確認。それでもペンキが無い時は恐らく道を間違えている。 風が強い時は滑落に注意。 ピークを何個か越えていくので、地図をパッと見た印象よりも疲れる。 農鳥小屋〜間ノ岳、三峰岳 間ノ岳は大きい。軽く300m位登らせる。視界が悪い時はペンキを良く確認する。 間ノ岳から三峰岳の間は何回か登り降りを繰り返して岩場を進むので時間と体力を使う。 三峰岳〜高望池、両俣小屋 三峰岳を降り始めると最初はざれた急な道、背の低い樹林帯に入っていくと、谷側に張り出した岩を越えるロープと鎖の有る岩場に出る。落ちたらただでは済まないので気を付ける。 やがて針葉樹の樹林帯に入ると何回もアップダウンを繰り返して野呂川越に着く。とにかく長い。 野呂川越の先の横川岳は登りがすごく急。 何度もアップダウンを繰り返し、伊那荒倉岳の少し手前に高望池は有る。水場は超急な道を行く。水は本日は出ていた。 野呂川越から両俣小屋までは急でワイルドな道。ピンクリボンは多い。 |
その他周辺情報 | 下山後の温泉 奈良田温泉白根館(¥1,000-)駐車場有り。 |
写真
感想
初日は最高の天気で、稜線に乗れば南アルプスが一望出来た。大門沢ルートはかなり長く、稜線に乗るまでにだいぶ疲れたが、農鳥岳小屋でコーラを買って少し生き返る。ウケツケを写真に納めて間ノ岳に向かう。
でっかい間ノ岳に登れば北岳が大きく見え、仙丈、甲斐駒も近くに見える。井川から歩いてきたという登山者と話をする。
三峰岳は遠くから見るとただの小ピークに見えたが、近づいて見ると結構立派に見えた。
野呂川越に向けて仙塩尾根を降っていく。途中のロープと鎖の有る岩場は本当に怖い。体が完全に谷側に出る。
緑の綺麗な仙塩尾根を進み、横川岳のこの日1番かと思う超急登、そして何回も出てくる小ピークを越え、高望池の水場の確認をしに行った。この日は水はそこそこ出ていた。
水場を確認して少し休憩した後、両俣小屋に向けて引き返した。もう完全に疲れた。
小屋に着いてツェルトを建ててご飯を食べたら、今までに無く良く寝れた。
2日目、1時半起床。ライトをつけてツェルト内で準備をしていると虫が凄く集まってきた。外に出ると、もう山の中の街路灯状態。急いで撤収して2時を過ぎたところで出発。
寝不足は解消していたが、前日の疲れは隠せず。元気な時のようには登れないが、自分の力を再確認しながら、雨の降りだした仙塩尾根を進む。
森林限界手前の岩場をビビりながら通過、ストックを仕舞うべきだった。
森林限界を越えると雨はほぼ止んでガスになったと思うが、西よりの風が強い。この時は予報の風速も10m位あったしな、と思い舐めていた。
三峰岳直下の分岐に着き、勿論山頂には寄らずに間ノ岳へ向かう。すると風がさらに強くなり、体を風上に傾けながら進む。
間ノ岳の山頂に近づくと、体が浮き上がりそうな程に、さらにさらに風が強くなる。山頂に着いて山頂標を撮ろうとするが、風が強すぎてあきらめて通過。風下側に一段降りるとそこだけ風が無くなった。遠くから山頂標をズームで撮影。
ノースのフューチャーライトの薄いカッパでは寒くなってきた(気温は13℃位)為、上にトレントフライヤーを重ねた。下はストームクルーザー一枚。
ガス、強風、メガネの曇りで視界が悪く、ペンキマークを頼りに間ノ岳からの広い尾根を進む。この天候では、マーキングが無ければ自分は前に進めなかった。
間ノ岳直下で一旦弱まった風はすぐに強くなり、農鳥小屋の手前のコルの辺りは、体が浮きそうになる爆風。疲労困憊で農鳥小屋に到着。
石垣でしっかりと風から守られた小屋の前のテーブルで放心状態で休む。やはり間ノ岳を越えてきて疲弊した方や、小屋泊の方々と天候について愚痴を言い合う。話しているうちに何だか元気が出てきて先に進む事にした。ヤバそうなら引き返して来れば良い。
西農鳥岳、農鳥岳と進んでいく。落ちそうな所は耐風姿勢で風が少しでも弱くなるタイミングを待ち、姿勢を低くしながら歩いた。この辺りは風が巻いている所も有り、風に対抗していたらフッと風が止んでよろけそうになった。また、ドンッといきなり殴られるような風の吹き方の箇所もあった。
マーキングを必死で探し、岩場を越えた後油断して一回コケる。焦ったが特にダメージ無く助かった。
とにかく集中して前進、大門沢下降点の鐘を見つけた時は心から安堵した。登ってきた登山者が風下になる所で装備を整えていたので、状況報告をした後、即下降開始。
そこから先は長い長い道を降り、大門沢小屋でコーラを飲み、再び長い長い道を降り、何とか奈良田湖まで帰った。
風が強くなる予報の時は、森林限界より上には行かない方が良い。と、学びを得た。
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