剱岳(早月尾根から小屋泊で)


- GPS
- 20:12
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 2,518m
- 下り
- 2,507m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 7:30
- 山行
- 10:25
- 休憩
- 2:14
- 合計
- 12:39
天候 | 両日とも晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
https://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-10191 ■往路:10時自宅>圏央道&中央道渋滞の為相模湖ICから中央道>長野道安曇野IC>下道で北陸道糸井川IC>滑川IC>馬場島19時>車中泊 ■帰路:馬場島>ファミマ上市中央店 19時>北陸道>R41>R158>長野道松本IC>中央道>圏央道>1:30頃帰宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■馬場島〜早月小屋 ・すべて樹林帯。遠望は向かいの山のみ。 ・北アルプス三大急登の一つだそうだが、平坦な場所も数か所ある。急登よりも岩ゴロ、木の根だらけ、落差が大きいといった悪路的なバリエーションの多さが印象に残った。 ・「標高xx00m」のプレートが数か所あるが、ヤマレコアプリが示す標高と40~50m誤差がある。登山者が上書きしているプレートもあったので、おそらく正しくない。誤差大きすぎ。 ・「展望台」から馬場島まで「1.0km」とプレート型の道標にあるが、絶対にそれ以上あると思う。下山時、心をぐしゃぐしゃに折られた。 ■早月小屋〜剱岳山頂 ・小屋(2220m)〜2400m位まで樹林帯 ・標高2600付近で登り返しあり。その手前にも2,3か所緩い登り返しあり。 ・岩場、鎖場は多数あるが手や足を載せる場所は多数準備されているので恐怖を感じる場所は無かった。「カニのハサミ」で宙に浮きそうな場所があったが足を載せる鉄骨があったので怖くなかった。 ・赤い矢印、〇×ペイント豊富で道迷いの心配ゼロ ・立山からのコースと山頂近くで合流するのか否か行くまでわからなかったが、分岐の道標はあるが合流はしなかった。 ・標高2900m位からは稜線上の黄色い線のペイントを辿って登る。下りでも黄色い線を辿ると立山コースへ間違って行くことは無い。 |
その他周辺情報 | ■早月小屋 ・ネットで空きは確認できるが予約はできない。電話かメールのみ。 https://hayatsukikoya.com/reservation/ ・水の無料提供は無い。持参するか買う。500mlペトボ¥600など。早月尾根に水場は無い。 ・消毒薬は数か所あり ・ノンアルビール無し。リクエストしたのでそのうち提供あるかも(他の客にも聞かれていた) ・ザックは部屋に持ち込み禁止で2F共用スペースのブルーシートの上に置く。そこにデポできた。 ・部屋は和室のみ、男女混合。更衣室無し。トイレも男女混合 |
写真
感想
色々な場所からその姿を見た剱岳。
最初は2015年に合戦尾根を歩いた時だと思う。
その後何度も印象的なその山容を見たので、何となく登りたくなっていた。
しかし立山からは鎖場が怖そうだし、早月尾根は厳しいと聞く。
どちらも自分には厳しそう。
しかし今年五竜岳と鹿島槍で小屋泊の経験を積み、
早月小屋に泊まれば自分でも登頂できそうなので行くことにした。
8/30土曜日は躊躇している間に予約が埋まってしまったので、8/31日曜日を予約。
■8/30
神奈川県の自宅から富山県の馬場島までは遠い…どうするか。
・19時に就寝して自宅を1時に出発する
・前日に出発して馬場島で車中泊する
前者は早く眠れない気がするし時間的余裕が少ないし駐車場が満車になるかもなので、後者にした。
しかし呑気に10時に出発したら圏央道と中央道が渋滞していたので下道を走り相模湖ICから中央道へ。
更に渋滞が伸びていて大月ICまでノロノロ運転。
安曇野ICで降りて走っている途中、運転と直射日光で疲れてしまい途中のコンビニ駐車場で数十分休憩。
もちろんクーラーは入れていて、アームカバーやサングラスで日光対策はしているのだが、それでも真夏の日中の運転は疲れてしまう。ひ弱。
北陸道の滑川ICで降り、コンビニで食事してから馬場島へ。
車中泊の準備をして「キューピーコーワ ヒーリング」を倍の4錠飲んで就寝したのが21時。しかし眠れずエンジンを掛けてクーラー入れたりして入眠できたのは22時過ぎだろうか。
■8/31
4時起床。
小屋には15時までに着けばいいのでゆっくり準備、6時出発。
空調服を着用しファンをLowで回したが汗が流れる。
暑さと寝不足で調子はよろしくない。
「12時までに標高2000mを越える」をとりあえずの目標にして進む。
標高2000mのプレートを12時前に通過。
早月小屋は2220mなので、いくら遅くても15時には着くだろう。
と考えたらさらにノロノロになり、道の状態が厳しいのもあってヘロヘロ、数分に一回立ち止まり休憩、すれ違った人から大丈夫かと声を掛けられる。
13:30に早月小屋にチェックイン、ノンアルビールは無かったのでコーラを飲み、着替えて部屋の自分のスペースにぶっ倒れる。
そのまま夕食の17時までウトウト。暑くて熟睡はできなかった。
登山道で少し話した東京から来た男性ハイカーが同室の向かい側で話しやすい方だったので夕食で話す。
東北の車中泊で暑かった話をすると、ゲストハウス泊を勧められた。なるほど。
夕食後は外で景色や夕陽を楽しんだ(やっと涼しくなった)。
部屋に戻ると当初はは半分くらいの寝床にしか人がいなかったが段々と増え、最終的には満室(10人位)になった。
上市町のファミマで剱岳のTシャツや手ぬぐいを買った方が二人いて、なかなかいいデザイン。自分も明日(登頂出来たら)買うぞと心に決める。
部屋内では足の指に巻いたガムテ(足の爪が上を向いていて痛めやすいので巻いている)を数人の方に聞かれた。
20:30に消灯、キューピーコーワヒーリングを4錠、夕食時にビールも飲んだがいつも通り眠れず。イビキストは離れていたが二人。
夜中~明け方にウトウトできたといういつものパターン。
夜中に寒くなり、薄手のダウンジャケットを着た。
この日の標高差は1400m。直近で登った岩木山が登り1200m下り1400mでヘトヘトだったのできついだろうとは思っていたが、それ以上にキツカッタ。
■9/1
3:10に東京の男性ハイカーが準備を始めたのを端緒に皆準備を始めたので自分も始める。
前夜に登頂時に持って行く荷物をナップザックに分けてはいたが精査。
ダウンジャケットを持って行くか迷ったが、鹿島槍で強風で寒かったので持参。
あとは水500ml、朝弁当、車の鍵、財布、医薬品、サングラス、帽子、予備のヘッデン、ストック。
ヘルメット装着、ヘッデン、上はトレントフライヤー、手袋。
4時出発。同室ではビリッケツ(御一方、前日登頂し19:30に小屋に下山した方だけは寝ていた)。
小屋から山頂まで標高差が800mもあり、岩場や鎖場もあるので登頂できるか不安。
登頂後は2300mも下らなければならない。まぁ最悪ヘッデン下山でもいいさ。
淡々とゆっくり登り、同室だった方3人を標高2600m辺りで抜かす。
標高2800mプレートの先で登頂した同室だった3人の方(うち一人は東京の男性ハイカー)とすれ違い。山頂は絶景だったよとのこと。
マイペースで登り続け、小屋から4h弱の8時前に登頂。
他の方々を真似て神社の奥宮?前や岩の上で他の方と交互に記念撮影。
遠くから何度も見た剱岳の山頂に今自分がいることが信じられないが、7月に登った鹿島槍を見て現実なんだなぁと実感。
後から登頂した同室だった新潟のご夫婦と会話、朝弁当を少し食べたら下山開始。
下山中はコーラのことしか考えられず、早月小屋に着いたら即購入。
小屋の若いご主人(創業者のお孫さん)、宿泊者の顔と名前をよく覚えており前夜は寝ていた自分を夕食時間に「○○さん」と起こしに来てくれたり、夕食後は外にいた自分に「○○さん」と弁当を持って来てくれた。
そればかりか宿泊した翌日のこの日も顔と名前を憶えていてくれた。
さすが接客業、凄い記憶力。
外は暑いので談話室でコーラと朝弁当で今夜の宿泊者と話しながら食事、トイレを済ませ、デポしていた荷物をまとめ、空調服を着て、下山で飲む水を買い1時間の大休止を終え出発。お世話になりました。
下山の早月尾根も厳しいのは覚悟していたが、それ以上だった。
下りでは15分で標高100mがいつものペースでそれは守れたが、標高が低くなるにつれ暑くなる。
もうバッテリーが無くなってもいいので空調服をLow>Middle>Highと上げたがそれでも汗が流れる。
途中でハッカ油(原液)を脇の下、胸、首筋に振り掛けたところ空調服からの風が当たりかなりの清涼感を得ることができた。アブ除けにもなった。
下山でいつも痛くなる足の指の爪がまた痛くなり減速。
車に着いたら冷房をガンガンにして横になろう、それしか考えられなかった。
待ちに待ってた「展望台」を通過。
そこから馬場島まで1.0kmとあったが、絶対それ以上あったと思う。
更に、なぜか馬場島の標高を900mと思い込んでいたが実際は750mだったので、堪えに堪えた。
車に到着したら即エンジンを掛け寝台でグッタリ。
疲れすぎて眠れないが、このまま運転を始めたら危ない感じ。
胃を守るため栄養ゼリーを飲んでからコーヒーを飲み、ファミマに向けて出発。
それでも他の車と接触しそうになったのでゆっくりと運転。
ファミマに着いたら、あったよ剱岳グッズコーナー。
物色していたら女性主人が色々と説明してくれ、今日の山頂の様子などを聞かれた。
本当に剱岳が好きな方のようだ。
Tシャツと手ぬぐいを記念に、ついでに夕食や飲料も購入。バッジをオマケしてくれた
帰路は平日なのでETC深夜早朝割引狙いで。
Googleのナビに任せたところ、立山IC>富山ICまで北陸道、
R41を数十キロ>船津北からR471で奥飛騨や平湯温泉の近くを通り>R158の安房トンネルを通り上高地などからの道から合流し松本ICから長野道>中央道>圏央道。
平日の夜なので渋滞なし。寝不足でキツカッタ。
体重が3kg落ちてた。すぐ復活すると思うが。
■感想
自分の登山者としての能力の限界を感じる山行だった。
今後、これ以上の山行をしてはならない気がした。
コメント
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富山県へようこそ!(心は富山県民)
車が使える内に…といつぞやのレコにあったので、近々薬師か立山か剱か?と思ってましたが、剱でしたかー。
剱登頂おめでとうございます。
上市のファミマにも行かれたんですね。あそこは聖地ですよね。自分も剱登ってないのにTシャツ買っちゃいました(笑)
年1で会う富山の岳人の仲間からは「オマエは早月日帰り行ける」と言われましたが、高い所がダメなので剱は試練と憧れ以前に恐怖しか無いです。
トーシロなので石落としちゃうんじゃないか?とか考えると…来世の自分に期待かな…とほほ…
ドンソクさんにこっそりと?耳寄り??情報。
必ず行くであろう立山に登る際は、扇沢よりも立山駅からを推します。
運転距離は増えますが、駐車場はタダ+室堂までの乗り換え回数が少ない+美女平から室堂までの高原バス(約1h)は(往路復路共に)着席保証です。この着席保証は結構デカいです。
扇沢からは全乗り物そんなもんありません。
好天なら下山時に立山ケーブルカーで整理券発行で待ちが出ますが、黒部ケーブルカーでも同じです。
立山ロープウェイ内では飛び交う言語は外国語で揉みくちゃ混雑です。自分は雪の大谷観光時に扇沢inで立山入りして懲りました。
黒部ダムまで歩いて下りるでも無い限りは立山駅からのアクセスを推します。
でも観光込みの、みるみるのる堪能なら扇沢からかな。
もし、立山駅からのアクセスも良いかな?と思う様でしたら…
美女平からの往路高原バスは進行方向左窓側に座って下さい。高原道路沿いから見れる一番デカい立山杉と天気が良ければ称名滝を見れます。更に天気が良ければ剱の頭も車窓越しに見れます。
復路は…どちらでも良いかな?薬師や鍬崎を見れますが多分うたた寝してる内に美女平です(笑)うたた寝しない自信があるなら再度進行方向左窓側かな?ですが多分99%寝てしまうと思います(笑)
でもこのうたた寝が帰路の運転に効きます。
下山後は聖地、サンダーバードへ是非。
高速料金節約なら立山駅から下道の国道8号で糸魚川から国道148で松本(安曇野)ICもアリかも?
自分は立山駅から下道で糸魚川IC辺りから高速乗ります。
参考にならんですが、過去に全下道で帰りましたが懲りました。埼玉辺りからは眠気と格闘で意地でした(笑)
残念ながらアルペンルート代が今後値上がりする事はあれど、安くなる事は無いと思います。実際値上がり幅半端ねぇです。
立山にも是非、一度と言わず二度三度。
富山ネタなので、都民だけど立山ちょっとだけ自信ニキで勝手に盛り上がってしまいました。
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