大峯奥駈:山上ヶ岳前〜熊野本宮大社
- GPS
- 40:29
- 距離
- 93.8km
- 登り
- 7,326m
- 下り
- 8,060m
コースタイム
- 山行
- 3:07
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 3:14
- 山行
- 9:48
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 11:33
- 山行
- 9:24
- 休憩
- 2:27
- 合計
- 11:51
- 山行
- 12:31
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 13:51
天候 | 1日目・曇/2〜3日目・晴れ/4日目・曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路・奈良交通バスーJR五条駅まで |
コース状況/ 危険箇所等 |
鎖場は、コース通りに進めば特に問題ないと思います。 キレている箇所は、そこそこ風もキツくスリルはあります。 4日目雨だったこともあり、急坂が長く続き滑りやすかった。 |
ファイル |
(更新時刻:2016/05/08 23:20)
(更新時刻:2016/05/08 23:19)
(更新時刻:2016/05/08 23:19)
(更新時刻:2016/05/08 23:19)
(更新時刻:2016/05/08 23:20)
(更新時刻:2016/05/08 23:20)
(更新時刻:2016/05/08 23:21)
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
|
---|---|
備考 | 忘れ物・・・マッチ |
感想
奥駆・100kmくらいの縦走日記一日目
前回、お試しと称し吉野から山上ヶ岳前に進んでいた。最初からのやり直しを迷いつつも、山上ヶ岳から再開。
洞川温泉9:16着のバスは、座席に座れない程の盛況ぶり。降車後、温泉街を抜けしばらくの車道を過ぎると、Jrと幾度か登った山道。二時間程度で山上ヶ岳。今日から修行始め(?)なのか多い行者の方。山裾に法螺貝が響く。
山上ヶ岳を過ぎると、メッキリ人影無し。行き交うは一人のみ。足早に駆けて行った軽装の彼。理由は分かる気がする。今夜、紀伊半島通過の寒冷前線。その前兆の暴風。雨こそ未だだが、30m/h以上の吹き荒み様。
僕の予定は、山上ヶ岳から4時間程度先、行者還岳の避難小屋辺りまで駒を進めるつもりでいた。しかし辿り着くまでに、明王岳・大普賢岳・国見岳・七曜岳を通過する尾根歩き。大事をとって、山上ヶ岳から一時間程度先、小笹ノ避難小屋で明日を待つことに。
強風に加え、夜中の雷予報。テン泊を止め、避難小屋。先客はドイツからの若者一人。何でも大学生のバックパッカー。卒業して、再度大学で政治学を習得するそうだ。ミュンヘンから20分の処に住んでいると云う彼は、昨夜洞川温泉、明日行者還岳で泊まって下山すると云う。ゆっくりした行程が羨ましい。
僕が熊野本宮までチャレンジしてると話すと、意外にも興味津々。ルートタイムや本宮から東京への帰路をアレコレ。
ここまで書き終えても15時半。明朝の出立まで、メールもネットも繋がらない静かではない(強風にガタつく建屋と樹々の鳴く音)時間を持て余す事に。
午後8時半を少しまわる。
何回目かの目覚め。2時過ぎからうたた寝を繰り返しているワケ。考えてみれば幸せ。外は地響きのように吹く風。雲の中居るワケだから、産まれたての雨が降る間も無く小屋にぶつかってくるだろう。
避難小屋は、4人になり適度にビバークな感じ。おそらくは朝まで、この天気。
奥駆・100kmくらいの縦走日記・二日目
一日の終わりの悲しい事件で、頭がいっぱい・・・になっているケド。朝からの日記。
昨夜の寒冷前線は、夜明けまでに東に移動した様で、朝霧の静かな出立。ご来光を左手に、南へ南へ。とは云え、嵐の後。尾根に出れば10〜20m/hくらいだろうか、強風。陽射しが風に奪われる体温を和らげてくれる。
行者還岳までは、修行の山らしくクサリ場の連続。行き交う人も疎ら。無精髭が似合わないくらいの20代の男性。熊野本宮から。僕も本宮に向っていると伝えるやいなやの山に似合わない笑い声が印象的。
行者還から弥山・八経ヶ丘までは登山ロまでクルマで寄せることができ女人結界もない人気ルート。大勢のハイカ−。弥山への登り・コースタイム50分は、キツかった。そこを3歳くらいか、女の子を交互に担ぐ夫婦。意外な程のスピードに脱帽。それにしても.僕の頃。子どもを山で担ぐ器材は、ベビーグッズメーカーのみ。夫妻のそれはオスプレイ。登山グッズメーカー。
百名山で近畿最高峰の八経ヶ丘を過ぎると道は緩やか。左に大台ケ原の眺望。小鳥の囀りの楽し。この辺り小鳥は近ずいても逃げようしない。幸せな縦走。
しかし、昨日の遅れコースタイム3時間を取り戻そうと、ここまで。午後2時から3時。足が止まる。太平洋から駆けてきたと云う強者に元気を貰い足を進める。
適当な所を見繕いテント設営。夕食をと思いき、バーナーが着かない。火が起こせない。しまった、マッチ忘れたぁと思っても後の祭り。アルファ米は水でも可。とは云っても冷たい。とっとと食べてシュラフに潜り込む。
奥駆・100kmくらいの縦走日記・三日目
ボブディラン的『風に吹かれて」な山歩きの一日。
少しの朝寝坊から始る三日目。4時の目覚めが痛恨のニ度寝。決して寝心地抜群のシュラフでは有るまいに。つまりは、昨日取り戻したハズの遅れが、ほぼチャラな出立。
午前中、釈迦ガ岳は風吹荒む中の断崖絶壁。所謂キレている山道の連続。アドレナリンUP!。しかも二度会える事がない程の晴天二日目。何時間歩いても飽きない眺望。
南奥駆に入ると少し風も暖かい.標高も1,500mからピークを越える毎に低くなる。とは云え、いくつの山を越えたか忘れてしまう程の縦走。疲れる。心が折れそう。一日目、ビバークで知り合った男性と抜きつ抜かれつ。最終的に、彼と歩けた事で、3時間ビハインドしたコースタイムを取り戻せたと多謝。行仙小屋に到着。
奥駆・100kmくらいの縦走日記・四日目
午前5時過ぎの出立。普通は玉置神社辺りで一泊。ちょっと欲張って、今日中の本宮到着を心に秘めスタート。
なかなかの快調さ。難所、地蔵岳のクサリ場。少し手こずるも軽快にパス。12時前に玉置神社着。
“オイラやるやん”
“四日間での奥駆制覇も余裕やな”
最後の標高1,000m、大森山の登りからペース↓。まっ、それでもコースタイムより一時間以上先行しているし…。本降りになりだした雨も、
“雨にふられるのも
風にふかれるのも
歩くのも
山は楽しい "
最近注目ブランド and Wanderのコンセプトを思い浮かべる余裕。
まさに神様は見ていらっしゃるのか。得意の下りがキツイ。落葉樹の葉、木の根、岩、石。すべてが敵に見えて来た。急勾配。長い、長い、長い、まだか。やっと終わる下り。待ち受けるは200mにも満たない登り。これが何回も何回も何回も。名もない山。ピーク数知れず。あまりにツラく、テン泊する勇気も萎え、熊野本宮観光協会へ電話。
「今日、泊まれるトコ。どこでもいいです。案内して下さい」
最初に教えられた民宿で、考えることも無くdone。17時過ぎ着と伝えた15時半。
それでも続く続く続くアップダウン。心がすっかり弱くなる。何で役小角はこんな道を造ったのだろう。この道に何の意味があるのだろう。何で僕は歩いているのだろう。etc. 何とか心を取り戻すも、これで最後のピークなハズと地図を見るも、これも山だったのかぁと泣きたくなる。いや、それを通り越し笑えてしまう。
熊野本宮着は19時過ぎ。14時間のトレイル。参拝は明日にして、ずぶ濡れのまま、倒れ込むように民宿へ。
が、様子が違う。オシャレで西洋人カップルが夕食を楽しんでいる。恐るおそる、予約した・・・中島ですが・・・。熊野本宮は、この時期ヨーロッパからの観光の方が多いのだと。美味しく前菜、デミグラス系の食事、デザートまで頂く。僕は何処に居るのだろう。さっきとは同じ様で全く違った疑問沸々。部屋は、古民家独り占め。テレビもラジオも無い。すべてセルフの所謂ゲストハウス。これがオシャレ。熊野ならココ!
http://www.bonheurcompany.com/?tid=2&mode=f11
http://www.bonheurcompany.com/?mode=f7
奥駆・100kmくらいの縦走日記・五日目
本宮までの四日間を終えて、朝一番の熊野本宮大社参拝。
大斎原から熊野大社本宮へ。折角100Km歩いての熊野詣でなので、宮司さんにご祈祷をお願いする。大祓詞も力強い太鼓の音と共に、荒々しさこの上なし。奥駈の厳しさを彷彿。
早々の帰路。日本一長い路線バスの車中に。新宮〜大和八木のルート中、本宮大社前乗車ーJR五条駅下車。
この路線バスの乗車時間、4時間弱。途中、観光バス並の十津川温泉・谷瀬の吊り橋で休憩時間有り。十津川温泉で足湯。何度目かの谷瀬の吊り橋のスリリング。
無事、奥駈終え、出会った人々に多謝。
流石疲れたのか、体脂肪率6.0%(笑)
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