北岳〜池山吊尾根完歩と沢山の花と反省と

2016年07月02日(土) 〜 2016年07月03日(日)

• GPS: 27:53
• 距離: 18.8km
• 登り: 2,708m
• 下り: 2,409m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:23
• 休憩: 0:11
• 合計: 9:34

8:32 アルキ沢橋BS
11:09 11:09 池山御池小屋
15:30 15:31 ボーコン沢ノ頭
16:52 16:59 八本歯のコル
17:11 17:13 吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐
17:44 17:45 トラバースルート分岐
18:06 北岳山荘

2日目

• 山行: 5:15
• 休憩: 0:36
• 合計: 5:51

6:20 北岳山荘
6:49 6:58 トラバースルート分岐
7:23 7:32 吊尾根分岐
7:54 8:06 吊尾根・北岳山荘トラバース道分岐
8:24 8:24 八本歯のコル
9:57 9:58 二俣
11:39 11:40 白根御池分岐
11:46 11:50 広河原山荘
11:51 11:51 広河原・吊り橋分岐
12:11 12:11 広河原インフォメーションセンター
12:11 ゴール地点

天候

1日目：曇
2日目：暴風・雨

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

往路：甲府ST−広河原BS−あるき沢橋BS
復路：広河原BS−甲府ST

コース状況／危険箇所等

池山吊尾根
・樹林帯では細い箇所ありますが明瞭です
・ボーコン沢ノ頭からのハイマツ帯は慎重に

写真

7/2 7:36

約1年ぶりの広河原！　今回は初めての池山吊尾根です
インフォメーションセンターでは池山吊尾根の状態と一緒に花の状態も聞きました　丁寧に教えていただき助かりました　特に池山御池小屋の水場の話　「水場に行くくらいなら担ぎ上げた方がイイよ」　アドバイスに従ってよかったです

7/2 8:14

8:00広河原からのバスで到着

7/2 8:20

さあ！池山吊尾根

7/2 8:20

いきなり急登が始まります　しばらくは我慢我慢　でもすぐに高度稼げます

7/2 8:30

樹林帯　道は踏まれており明瞭

7/2 8:47

大きな根っこの大木

7/2 9:05

ミヤマカラマツ

7/2 9:12

南アルプスのこのエリアの道ですね　急斜面に着いた道を進む

7/2 9:27

ヨツバヒヨドリ

7/2 9:47

ゴゼンタチバナ

7/2 10:15

栂の森　とても爽やかでした

7/2 10:18

ギンリョウソウ

7/2 10:23

だんだん空が開けてきます

7/2 10:28

イチヤクソウ

7/2 10:29

ヒトツバキソチドリ
はっきりとは同定できませんが一葉のキソチドリっぽいです

7/2 11:00

池山御池近くの平坦な道

7/2 11:02

池山御池です　御池ですが水はありませんでした　奥に立派な避難小屋があります　昼ごはんを取りながら先客の女性のソロの方としばし山話

7/2 11:06

水場は行きませんでした　水は約4．5L担ぎ上げました・・・

7/2 12:15

マイヅルソウ

7/2 12:17

樹林帯も徐々に明るくなってきます

7/2 12:43

そして尾根が近づいてきました

7/2 12:51

城峰

7/2 12:52

キバナノコマノツメ

7/2 12:53

ミドリゴゼンタチバナ

7/2 13:45

同定できず

7/2 13:47

こちらも・・・

7/2 14:01

尾根に出ると白いお山が目に飛び込んできます
鳳凰三山

7/2 14:01

こちらは貴公子

7/2 14:29

そして間ノ岳、農鳥

7/2 14:29

ハイマツ帯に入ります

7/2 14:31

そして見えてきました　やはりイイですね〜

7/2 14:31

アップです！

7/2 14:43

観音、地蔵、高嶺そして早川尾根へ

7/2 14:47

尾根道は爽快です

7/2 14:58

ツマトリソウ

7/2 15:05

ハイマツ帯はやっぱり・・・少しイヤ！

7/2 15:07

中白根から間ノ岳に続く稜線　滝ノ沢にのこる雪渓と細沢カール　イイですね　吊尾根からしか見られない風景です

7/2 15:10

北岳から見る富士山の均整は秀逸です

7/2 15:14

ハクサンシャクナゲ

7/2 15:25

コイワカガミ

7/2 15:26

ウラジロナナカマド

7/2 15:27

シナノキンバイ
この時期の白峰三山に欠かせない花です

7/2 15:28

ハクサンチドリ

7/2 15:28

やっと来ました〜　ボーコン沢ノ頭

7/2 15:29

素晴らしい展望でした

7/2 15:30

ボーコン沢ノ頭からのバットレス！見たかったんです！！

7/2 15:31

ケルン越しの富士

7/2 15:31

ただ・・・この時分からかなりの疲労が襲ってきました　最悪ビバークポイントを探しながら進みます

というものの、この日のような暴風ではこの尾根伝いでのビバークでは、どこでも大変な夜になってしまうでしょう・・・

7/2 15:38

ミヤマキンバイ

7/2 15:56

進んできた道を振り返ります

7/2 15:58

近くに見えますが・・・ここからが遠かった！辛かった！
そして山頂から徐々に下りてくる真っ白なガス〜

7/2 16:36

八本歯ノ頭の遭難碑
もうこのあたりからガスガス　で、しかも強い風が出てきました

7/2 16:39

ツガザクラ

7/2 16:41

イワヒゲ

7/2 16:42

八本歯ノ頭から八本歯のコルまで　しっかりホールドしながら岩場を下ります

7/2 16:43

イワベンケイ

7/2 16:46

ハクサンイチゲ

7/2 16:47

イワオウギ

7/2 16:47

ミヤマシオガマ

7/2 16:49

もうガスって山頂が見えなくなりました　と同時に暴風が叩きつけてきました

なんとか北岳山荘に辿りつきたい〜

7/2 16:49

ミヤマクロユリ
キタダケソウには逢えなかったのですが、こちらはあえて良かった〜

7/2 16:52

八本歯のコル・・・やっと来ました！あと少し

7/2 16:54

ハシゴエリアです

7/2 17:01

イワツメクサ

7/2 17:06

アオノツガザクラ

7/2 17:20

トラバース道を進みます・・・あと少し、あと少しと思いながら

7/2 17:24

でもこんなガス・・・

7/2 17:29

タカネコウリンカ　初めて同定できました

7/2 17:29

ミヤマオダマキ　こちらも初めてです

7/2 17:31

ミヤマムラサキ

7/2 17:34

ボケちゃってますが・・・

7/2 17:35

ハクサンフウロ

7/2 17:35

イワベンケイ

7/2 17:35

ミネウスユキソウ

7/2 17:38

ミヤマタンポポ　でしょうか？

7/2 17:40

ミドリハクサンイチゲ
保護区域では必死にキタダケソウを探しましたが見つからず・・・でも代わりにこれを見つけました！初モノ

7/2 17:45

オヤマノエンドウ

7/2 17:46

ハクサンイチゲ
何度も何度もキタダケソウかと探しガッカリしたのですが、やはりこちらもキレイな花です

色んな花に励まされながら先に進むことが出来ました
北岳山荘に着く頃には暴風で体温を奪われ疲労困憊・・・久しぶりに夕食も喉を通らないくらいでした

7/3 6:45

2日目！
いきなり吊尾根分岐ですが、ガスガスの暴風です　フラフラになりながらあと少しの北岳山頂に登ろうか？どうしようか？と迷いました

昨日の疲労が抜けきらない中、山頂をあきらめて下りることにしました　このとき体力も気力も低下・・・判断力も薄れていることが自覚できるほどでした

結局、先を行くパーティに付いて大樺沢へ　犬山から来られていた皆さま！ありがとうございました〜
時々お話しさせていただき、下りるにしたがって元気が出てきました

7/3 9:12

ずっとこんな感じです

7/3 9:21

ミヤマハナシノブ
でしょうか？沢山の花が一輪に着く様子から同定

7/3 9:31

大樺沢左岸を行きます

7/3 9:56

だんだんガスが切れてきました

7/3 10:53

フキノトウ

7/3 10:53

マムシグサ

7/3 11:06

同定できず

7/3 11:06

バイケイソウ

7/3 11:21

勢いよい沢水

7/3 11:22

タカネグンナイフウロ

今回キタダケソウには逢えなかったのですが、この花のように色々と初めての花に逢えました　池山吊尾根完歩と初めての花、それで満足

大樺沢で登ってきたご年配の方が「山は逃げないから、またおいでよ」と仰っていました　その通りです

7/3 11:49

この橋を渡ると現実世界への帰り道

まだ見ぬキタダケソウ　来年こそ逢いに来ます

撮影機器：

Optio WG-2 ペンタックス

装備

個人装備

長袖Tシャツ 半袖Tシャツ ズボン 靴下 グローブ ダウン上下 雨具 ゲイター 着替え 靴 ザック ザックカバー サブザック 食糧 行動食 非常食 飲料 水筒 ガスクッカー コッヘル ライター 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ テント テントマット シェラフ

感想

ちょっこうさん

いつか登りたいと思っていた池山吊尾根
そして何とか間に合うかな？と思い
キタダケソウへの儚い期待を持ちつつ登ります

＞
1日目
いきなりの急登です
池山御池の水場をパスするために担ぎあげた水4．5Lが重い！
そして樹林帯での曇天・湿気で体力も奪われます
でも晴れていなくて気温が上がらず丁度良かったかも・・・

城峰を越えて砂払ボーコン沢ノ頭まで
徐々に見えてくる周りの山々と
そして盟主北岳のバットレス

池山吊尾根
大変ですが想像通りの眺望と静かな山行を楽しめました
晴れていたら、どんなに素晴らしいことか！

ただボーコン沢ノ頭を過ぎて、かなりの疲労が襲ってきました
判断力も鈍っているうえに
八本歯ノ頭までのハイマツ帯でガスに覆われ行く道を
しっかり見極めるために行ったり来たりで
時間を取られました

そしてなんとか八本歯のコルに辿りついたころにはガスと暴風
北岳山荘へのトラバース道も強い風の中
フラフラになりながら何とか辿りつくことが・・・

＞
2日目も暴風、しかも雨
何とか北岳山頂を越えようと考えていたのですが
最後の登りで諦めました

たぶん最大で20m近くの暴風が吹く中を
残り100m登りつめる体力も気力も低下
昨日の疲労が抜けきらず相当判断力も鈍っているのが分かるほど・・・
このとき先行するパーティについて下山することにしました

冷静な判断でサクッと下山を決められた
愛知県のパーティのみなさまでした

時々お話もさせていただき、徐々に元気が出てきて
何とか下山できました
本当にありがとうございました！

＞
今回の教訓
荒天ではメンタルも判断力も大切
困難な状況の時こそ冷静に

あと今回も何回も美しい花に励まされました
やはり北岳は花の名峰ですね

池山吊尾根も晴天時に再チャレンジして
キタダケソウも来年こそ！です

コメント

MUSICA001

羨ましいです
naoykさん、初めまして
naoykさんが吊尾根を歩かれた翌日に歩いた者です。
好展望と沢山の花が咲いていたのですね。悪天候のおかげで、展望はともかく花を楽しむ余裕がありませんでした。
１日で、こんなに違うのですね。
羨ましいです。

ちょっこうさん

Re: 羨ましいです
MUSICA001さん
こんばんは〜はじめまして
コメントありがとうございます！！

あの荒天のなかで日帰り周回なんてすごいです！！
※レコ拝見しました

私はゆっくり縦走＆花目当てな感じです
幸い土曜日は夕方までは楽しい尾根でした
是非今度はゆっくりと吊尾根のお花楽しんでくださいね