念願の燕岳〜蝶ケ岳縦走


- GPS
- 32:00
- 距離
- 30.3km
- 登り
- 2,626m
- 下り
- 2,567m
コースタイム
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 9:00
天候 | 快晴(暑い) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
復路:上高地からバスタ新宿(さわやか信州号) |
コース状況/ 危険箇所等 |
予想通り燕岳までは渋滞。元気に下山する小学低学年、多し。 稜線は日蔭がなく、こんがり肌焼け。燕岳から大天井岳の稜線に遭対協パトロールが巡回しており、脱水、熱中症で動けなくなる登山者が増えていると聞く。戒め。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
---|---|
備考 | 迷って持参を止めたサンダル。テント場の快適さを思うと、持っていけば良かった。 |
感想
このルートは以前、繋げようとして断念したところだ。5月の残雪期に挑んだが、冬靴が足に合わず、腫れてしまい常念から一ノ沢に降りることになった。それ以前に、横尾から蝶ヶ岳にも登っていた。常念から蝶が繋がっていなく、どうにも気持ちが悪い。そこで登ってみることにした。3日間欲しかったが休みが取れず2日間の日程。しかもテント山行は、10年以上ぶりという状態。すべてが久々だった。
夜行バスで中房温泉へ。登り始めてすぐに汗だく。やや渋滞気味で自分ペースではないが、長丁場なのでゆっくりを心掛けた。小学生連れの親子が目立つ。実は今登山はいずれ息子を連れてくる下見の意味もあるのだ。北アルプスの中では登りやすく人も多いので安心。次第に高度を上げていくと合戦小屋へ。無人となる正月にここでテン泊したのを思い出す。あの頃は若く、疲れ知らずで登れたものだ。スイカは好みでなく、パス。でも食べている人を見ると旨そうだ。目の前に燕山荘が見えてくると、期待感が膨らむ。登りきるとその先に最高の景色。槍から穂高だけでないアルプス屏風絵だ。
燕岳に空身で往復。戻ってきて少し休んでから、大天井に向けて出発。ここからの登山者は少ない。遭対協の人が軽やかにパトロールしており、頼もしい。世話にならないように脱水、熱中症に注意。持っている20年前の地図によると、燕岳から大天井岳のコースタイムは辛い。想定した時間を過ぎて大天荘に到着。それにしても最後の登りは疲れる。トレーニング不足を感じた。大天井岳はパスし、常念岳へ進む。
ここから先はなだらかな道に感じる。とにかく右側はずっと、槍、穂高を見ながらの縦走で気持ち良い。ヤマテン天気予報通り晴れのため、ひどい日焼けとなる。横通岳付近ではクマ目撃情報があるので、山肌の動くものに注意して進む。幸い何事もなく歩みを進める。眼下に常念小屋とテント場が見えれば、今日の行程は終わりに近づく。長かった。15時の到着で、テント場の空きはかなり少ない。トイレ込で1000円の料金を払ってテント設営。これに水代も込みなら安いのに、と勝手な考え。テント場から前方に槍を見る。あの稜線、キレットにはやはり行きたい。いつも山というものは、終わる前に次の挑みが見つかる。だから面白い。
気温が28度と暑かったが、日が沈むと涼しい。寝て目を覚ますと期待通りの星空。流れ星も3回見ることができた。この歳で願いことはあまり思い浮かばず、ラッキーと思うだけだが。風なく、テント出入口を開けて数々の星を見ながら、また寝入る。
翌朝は、日が出てから出発と思っていたが、目が覚めたので、朝食を摂って片付けて常念岳に登り始める。山頂まで行かないうちに日の出。久々に山で迎えた朝日は暖かく、ありがたい。山頂から蝶ケ岳までは初めて歩く。ようやくここまで来れた。急な下りを慎重に進み、また登る。蝶槍への樹林帯を登り詰めればこの山行の登路はほぼ終わる。味わって登る。蝶槍に着き、振り返る。よく歩き通したものだ、と大きな達成感に包まれる。蝶ヶ岳ヒュッテに向かう途中、ライチョウの親子が目の前に。会いたいなと思い、ひそかに探していたがようやく会えた。これだけでも大満足だ。
穂高稜線を眺め、後ろ髪を引かれる思いで徳澤に向けて下山した。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する